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2014/02/13 21:33

 

まさに決定的なマイブラ本が登場

 

黒田隆憲著『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』(DU BOOKS刊)

シーンに大きな影響を残しながらも、ミステリアスな存在として、まことしやかなさまざまな噂が飛び交うアイルランドのバンド、my bloody valentine。その秘密に挑み、明らかにした1冊『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』がこのほど刊行された。

著者は日本人ライター/カメラマンの黒田隆憲。熱烈なファンであったという著者は、マイブラを熱烈に追いかけるあまりに、さまざまな縁もあり、ついにはケヴィン・シールズ本人にインタヴューを行い(しかも2度だ)、ファンにはよく知られたことだが多くのNG伝説を残しているライヴの写真の撮影に関して、オフィシャル・カメラマンとも言える大幅な権限を本人たちからもらうことにも成功している。
本著は、そうした音楽と人を巡る、さまざまな縁を強く感じることができるという意味で、読み物としてひとつ興味深い。
もちろん、ある種の研究書として、資料性も非常に高い。著書とケヴィンを近づけた、ケヴィンの友人でもあるタテミツオの協力、そして、ライヴ・セッティングを撮影できる黒田というタッグでしかなし得なかったであろう、彼らのエフェクター・セッティングなどを公開&解説まであるのだ。これは多くのファンやその手のクリエイターにとって喉から手が出る程の情報ではないだろうか。
『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』と言い切ってしまう、著者の気迫と愛情が伝わってくる。まさに“完本my bloody valentine”。
(河村)

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