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2013/12/24 00:36

 

ももクロ、超極寒の西武ドームで3万人をたぎらせる! 国立ライヴ2daysも発表――OTOTOY最速レポ

 

2013年12月23日(月・祝)、ももいろクローバーZのワンマン・ライヴ〈White Hots Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013美しき極寒の世界〉が埼玉・西武ドームで開催された。

“美しき極寒の世界”と題されたこの日のライヴ。朝からタイトルに違わぬ極寒の天気の中、3万人のモノノフが西武ドームに集結し、西武球場前駅周辺は異様にごった返していた。会場に入ると氷に包まれ目を瞑った5人のメンバーの顔がステージ・セットのスクリーンに映し出されお出迎え。「みなさん、極寒の西武ドームへようこそ! いや~みなさん、チャレンジャーですねえ!」といった百田夏菜子の言葉をはじめ、メンバーからのメッセージがスタジアムに流されている。この日のライヴは西武ドームに集まったファンのみならず、全国52箇所の映画館、70スクリーンで2,500人以上が観戦。メガ・アイドル、ももクロの人気の凄まじさを示している。

定刻より30分程過ぎても会場に足を運ぶ人の列が途絶えず、開演は大幅に遅れている。待ちわびた客席から各推しメンへのコールが飛び交う中、16時半をすぎ、いよいよ開演。オープニング映像で西武ドーム公演に向けた各メンバーのコメントが流れ、「どこでもライヴをやるという、ももクロのスタンスは変わらないんだぞ、という所を見せたい」というコメントに歓声が挙がる。「極寒にしか出来ないステージを作ります」、と夏菜子。照明が落とされると、色とりどりのサイリュウムがスタジアムいっぱいに広がっていった。

ピアノの演奏に合わせ、花道に現れたのはフィギュアスケーターの村主章枝。客席からどよめきが起こる。なんとセンターステージはスケートリンクになっているようだ。花道に村主が戻り再び暗転。「PRIDEのテーマ」が鳴り響くと、ステージが火花が上がる。スクリーンに高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、玉井詩織、百田夏菜子の順にレニーハートがコール。西武ドームでのレニーハートのコールを聴くなんて13年前(2000年8月)の「PRIDE10」以来の筆者である。コールが終わると火花が上がり、エスキモー風の衣装に身を包んだメンバーがステージに登場!「僕等のセンチュリー」でライヴがスタート。5つのスクリーンに5人が映し出される中、2曲目は「ミライボウル」。早くも“美しき極寒の世界”は氷も溶かしそうな熱気が充満しだした。続く「労働讃歌」のイントロに歓声が挙がり、中央に集まった5人がステージに全面に広がるフォーメーション。スポットが当たりバンドがスクリーンに映し出され、ギターの激しいリフから曲は「サラバ、愛しき悲しみたちよ」。布袋寅泰作曲のナンバーだ。バンドも寒さを吹き飛ばす熱い演奏を繰り広げている。5人はステージ向かって右端に集まりパフォーマンス。間奏で再びステージ中央に戻りポーズを決めて、最初のMC。

「西武ドームにおこしのみなさん!美しき極寒の世界にようこそ! みなさん寒いですか~!? 隣の人寝てないか~!?」と夏菜子。「西武ドーム盛り上がってるのかあー!?」の声に大歓声で応える観客。スタンドには家族連れの姿も多く見られる。ここで恒例のメンバーの自己紹介。「今日はみんなの笑顔を100倍返しだ!」と物真似顔を作る夏菜子がスクリーンにアップになると微妙な笑いが(笑)。ライヴは「GOUNN」で再開。エスキモー風の上着を脱ぎ、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」ではステージが赤く染まる。今度はステージ左、三塁側に歌いながら移動する5人。サーチライトがステージを飛び交う中、曲が終わるとしっとりとした「空のカーテン」を歌い出す。R&B風の曲調が、すっかり日が落ち、暗くなった西武ドームに隅々まで流れていく。大人っぽいムードで歌うメンバーの表情もさっきまでとは違って見える。

スクリーンに流れるアニメ映像「ももクロ劇場」を挟み、ライヴはこの日NHK総合にて放送されるクリスマスドラマ『天使とジャンプ』に登場するアイドルTwinkle5(飛鳥凛、玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れに)が登場し、ドラマ挿入歌「TwinkleWink」を披露。

曲が終わると「あれ? うちのセンター、赤担当どこ行った~!?」という彩夏の呼びかけを合図にセンターステージにスポットが当たると、そこにはTwinkle 5衣装の夏菜子の姿が。「DNA狂詩曲」が始まり4人もセンターステージへ(但しスケートリンクになっているため、中央には入らず)。続く「仮想ディストピア」でも四方をメンバーが囲み、付近のファンは大喜びだ。夏菜子の独唱から「きみゆき」。スモークが焚かれ幻想的なセンターステージから、メインステージへ移動。間奏のシンセ・ソロからラップ調の歌詞を挟み後半へ続くメロディがグッとくる。ステージには雪が舞い落ち、今日に相応しい演出でじっくり聴かせた。

「今でしょ! じぇじぇじぇ! お・も・て・な・し、おもてなし」と流行語連発MCを挟み5人が横に並んでスタンドマイクで歌う新曲、「鋼の意志」。後半は夏菜子、彩夏、詩織の3人がステージセット高くに上がり観客を煽る。曲が終わると、彩夏による「まだまだ足りな~い! 凍えちゃうぞ~!」という煽りから、曲は「Chai Maxx」へ。ステージにホーンセクションが登場してますます煽られる。“プロレスLOVE”ポーズをビシッと決めた。サイリュウムに彩られた客席がスクリーンに映し出され、「走れ!」が始まると客席が明るくなり、一際大きな盛り上がり。メンバーは花道を駆けてセンターステージへ。それぞれの足元がせり上がり、3mほどの高さで歌う5人。照明が落とされ、メンバーの手にしたサイリュウムがセンターで光っている。

曲が終わると先程のアニメの続きが流され、ステージにはアニメと同じ扮装の5人が。曲は「サンタさん」。「お待たせしました、高城れにのマジックショー!。人体切断をしたいと思います!」と詩織が実験台に。上半身と下半身があっさり別々に。さらに、れに自らもマジックで真っ二つに。

ライヴが再開し、新曲「泣いちゃいそう冬」。早口で歌うサビが印象的だ。ここで夏菜子詩織組と彩夏、杏果、れに組の二手に分かれ、ゴンドラに乗って「いつか君が」を歌いながらスタンドへ。スタンド後方まで移動して曲は「全力少女」。夏菜子はゴンドラを降りてスタンドへ。杏果は自転車に跨ってスタンドを周遊。ステージに戻り、「行くぜっ!怪盗少女」で爆発的盛り上がり最後の曲は「白い風」。オープニングで登場した村主が再びセンターステージで演技を見せる。5人がセンターに集まり、ステージがせり上がり熱唱し本編終了となったが、メンバーが姿を消した直後からアンコールの声が鳴り止まず。

スクリーンに、「“あの方”が登場してある発表をします」と予告が映し出され、盛り上がるモノノフ。「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れアンコール開始。ステージには白い衣装に身を包んだ5人。「黒い週末」の途中センターステージとメインステージに別れて歌う。続けてバラード「灰とダイヤモンド」を披露。その後MC中に、イントロが流れ松崎しげるがスクリーンに登場。「愛のメモリー」を歌いながら、歌詞にももクロへのサプライズを織り込んで発表。今年元旦に目標として宣言した国立競技場でのワンマン・ライヴを、来年3月15日(土)、16日(日)の2日間開催することを発表!! 曲が終わりメンバーが映し出されると、全員涙、涙。

泣きながらも曲のイントロが始まると全員が山車に乗り込み、スタジアムを一周しながらの「あの空へ向かって」。歌いながら時折声を詰まらせるメンバーたち。暖かく手を振り5人を祝福するモノノフ。曲が終わると、「サンタが街にやってくる」を歌いながらステージに戻りバンドメンバー、ホーンセクションとともに歌い踊り、最後は「スターダストセレナーデ」でライヴは終了。予想以上の極寒の夜だったものの、4時間もの間、ドーム内には熱気が満ち溢れていた。次々に夢の舞台を実現させていくももクロが挑む国立競技場ライヴ2Daysがどんなものになるのか? 今からその時が楽しみだ。(岡本貴之)

〈SETLIST〉
1. 僕等のセンチュリー
2. ミライボウル
3. 労働讃歌
4. サラバ、愛しき悲しみたちよ
5. GOUNN
6. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
7. 空のカーテン
8. TwinkleWink(Twinkle5)
9. DNA狂詩曲
10. 仮想ディストピア
11. きみゆき
12. 鋼の意志
13. Chai Maxx
14. 走れ!
15. サンタさん
16. 泣いちゃいそう冬
17. いつか君が
18. 全力少女
19. 行くぜっ!怪盗少女
20. 白い風
overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
21. 黒い週末
22. 灰とダイヤモンド
23. あの空へ向かって
24. スターダストセレナーデ

●ダウンタウンももクロバンド
音楽監督
武部聡志

本間昭光(Key.)
清水俊也(Key.)
松原“マツキチ”寛(Dr.)
安達貴史(Ba.)
西川 進(Gt.)
佐藤大剛(Gt.)
若森さちこ(Perc.)
竹上良成(Sax.)
村瀬和弘(Sax.)
竹村直哉(Sax.)
Luis Valle(Tp.)
小林 太(Tp.)
竹内悠馬(Tp.)
榎本裕介(Tb.)
鹿討 奏(Tb.)
加藤いづみ(Cho.)
marron(Cho.)

〈ももクロ春の一大事2014〉
日程 : 2014年3月15日(土)、3月16日(日)
会場 : 国立競技場

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