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2013/12/01 23:17

 

モルヒネ東京、SOLD OUTの初ワンマンを大成功ーーOTOTOY最速レポ

 

※写真は後日掲載します。

ナカヤマユキコがヴォーカルをつとめる5人組バンド・モルヒネ東京が、12月1日(日)、渋谷Gladにて、初めてのワンマン・ショウ〈渋谷浪漫夜会〉を行なった。

初ワンマンを行なうことは、今年4月20日(土)に行われた『トウキョウナイト』のレコ発で発表されたが、その時点ではライヴ・ハウスも決まっていなければ、曲数も揃っていない状態だった。そこから約7ヶ月。蓋を開けてみればチケットはSOLD OUT、200人以上のファンが詰めかけたライヴとなった。

オープニングDJとして、DJ EVANGELIONがアイドル・ソングやアニメ曲を中心に楽曲をかけてフロアを盛り上げる。そして、“モルヒネ神社”を作ると叫び、大量のサイリウムを床に打ち付けながら鳥居の形を作り、初ワンマンショウの成功を祈る。そして、KANの「愛は勝つ」を観客と熱唱し、モルヒネ東京のライヴへと繋げた。

ステージ後方のスクリーンに映し出されたのは、いくつかの映画を模したモルヒネ東京のロゴ動画。ワンマン・ショウというだけあって、これから“ショウ”が始まるんだという演出に期待が高まる。続けて、これまでのMVを繋ぎ合わせたオリジナル映像が流れるなか、メンバーがステージに登場、拍手のなかライヴがスタートした。

モルヒネ東京は、自分たちの代表曲を出し惜しみしないのが特徴的だ。今回も、新曲「Darling」に続き、代表曲「トウキョウナイト」を2曲目に披露、早くも自分たちの色に会場を染め上げる。ヴォーカルのナカヤマユキコが観客をあおりながら「ロマンチカ」「花の惑星」を披露し、スクリーンに歌詞が映し出されたVJが印象的な「フラッシュバック」で前半は終了。

タラちゃんがラップでモルヒネ東京を紹介するという動画、男性メンバーがモルヒネ東京のMVを模したパロディ動画が流れ、会場が沸くと、ナカヤマ以外の男性メンバーがステージに再登場。リーダーのオオシバユウスケが「自分のやりたいことをやる」と宣言して演奏しだしたのは、狩人「あずさ2号」。しっとりとした楽曲をメンバーがリレー形式で歌い上げる。曲が終わって、衣装をワンピースに変えたナカヤマが登場すると、自分もやりたい曲をやると言い、椎名林檎の「丸の内サディスティック」を披露。続けざまにTHE YELLOW MONKEYの「LOVE LOVE SHOW」をカヴァー。アッパーな楽曲に客席は口ずさみながらもわき上がる。

後半戦は、「GAME」「敬具」「タイムマシーン」としっとりと味わうように楽曲を演奏し、本日リリースされた「ループする」を披露。「みんな踊ろう!」というナカヤマの声とともに始まり、サビでは観客が一斉にぴょんぴょんとジャンプ。思い思いに踊るなかライヴは終了した。

止まらないアンコールという観客たちの声にこたえ、モルヒネ東京のTシャツに着替えたメンバーたちが登場。「ほしがるねー」というナカヤマのMCの後に始まったのは、モルヒネ東京のなかでもストレートでアップテンポなロック・ナンバー「チェリーガール」。そして最後は、『トウキョウナイト』に収録されている、もう一つの代表曲「Colorschemer」を情熱的に演奏。メンバーの動きも激しくなり、それぞれの顔は心底その場を楽しんでいるような笑顔になっていた。客席も手拍子とともに踊り切ち、最後はエンドロールの映像が流れ、モルヒネ東京にとっての初ワンマンは幕を閉じた。

今年の夏頃に取材したときには、初ワンマンに向けての曲も完成していなければ、メンバーのモチベーション自体も不安視されていた。しかし、まったくそんな心配はない充実したライヴとなった。それは、メンバーたちの努力もあれば、動画を作成したり現場を仕切っているスタッフの力による部分も大きいだろう。それぞれのアイデアが形になり、音楽だけでなく、映像、MC、証明、すべてが有機的に結びつく“ショウ”として成立していた。

そして、初めてのワンマンを乗り越えることによって、バンドとして形が見えてきたように感じられるライヴであった。それは、この日サイリウムやケチャといったアイドル現場で起こるマナーがほとんど起こらなかったことも証明していた。元アイドルという枕詞はもう不要だ。モルヒネ東京は5人組のバンドとして形を整え、メジャー・デビューをひとつの目標にここから飛び出していく。彼らにとっての本当の勝負はここからだ。これからの未来に期待を抱かせてくれるような、キラキラとしたワンマンショウであった。(西澤裕郎)

〈モルヒネ東京ワンマンショウ 〜渋谷浪漫夜会〜〉
2013年12月1日(日)渋谷Glad

〈セットリスト〉
1. Darling
2. トウキョウナイト
3. ロマンチカ
4. 花と惑星
5. フラッシュバック
6. あずさ2号
7. 丸の内サディスティック
8. LOVE LOVE SHOW
9. GAME
10. 敬具
11. タイムマシーン
12. ループする
13. チェリーガール
14. Colorschemer

[ニュース] モルヒネ東京

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