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2013/10/08 23:47

 

〈SCROLL!! vol.7〉bananafish、赤坂BLITZワンマンへの道! 毎週路上ライヴを実施――OTOTOY最速レポ

 

昨年、1stフル・アルバム『SCROLL』をリリースし、渋谷クラブ・クアトロでのワンマン・ライヴを大成功させたbananafish。11月20日に2ndアルバム『SYNCHRONIZE』をリリースすることが決定した彼らが、東京・港区のライヴハウス「青山月見ル君想フ」と協力して昨年1年間を通じて主催してきたイベント〈SCROLL!!〉が一夜限りの復活。bananafishを含め4組のバンドによるライヴがおこなわれた。

開演時間になるとbananafishの4人がステージに登場。〈SCROLL!! vol.7>の趣旨を説明してイベントがスタートした。単なるライヴだけではなく、お店の飲食以外にも「スクロール・サンドイッチ」なるメニューを販売するなど、小規模のフェスとでも言えそうな空間が作られていた。また、ステージ転換の間もbananafishのメンバーが2人ずつトークで客席に語りかけ、飽きさせない。

ライヴは、トップバッターのturuが手作り感満点の映像をバックにフルアコ1本で弾き語りを聴かせたのを始め、トレモノがラテンポップで観客とコール&レスポンスを展開、ヒラオコジョー・ザ・グループサウンズがシンプルなメロディながらキーボードの音色を絶妙に絡ませたサウンドで聴かせる等、各バンドがそれぞれ熱演を見せ、オオトリでイベント・ホストのbananafishがステージへ。

派手なシャツを着たボーカル赤芝が「またせたね。bananafishです!ブエナ・ビスタ~!」と叫びオープニング曲「ブエナ・ビスタ」へ。青、緑、サビでは真っ赤な照明がメンバーを照らし出し、間奏では角川のワウ・ギターが激しくソロを取る。あまりにも激しいアクションに思わずストラップが外れギターが落ちるアクシデント(?)も。続く「朝焼け」でも角川の高音リフが曲をリードする。ベースの中西出が相変わらずのテクニシャンぶりでボトムを支えれば、新メンバー、ドラムの尾頭も激しく呼応する。後半、赤芝がモニター上に立ってテレキャスでストロークしつつ煽ると観客も両手を頭上に掲げてハンドクラップ。

「こんばんは、bananafishです!いや~今日は本当楽しいわ!」という角川の表情は心底イベントを楽しんでいる様子だ。ニュー・アルバムが出ます!という発表に歓声があがり、続いて代表曲「シンデレラハンター」のタイトルを赤芝が告げると黄色い声援も。ステージ後方からのフラッシュバックライトが眩しい。続いてニューアルバムから「雨のメロディー」。センチメンタルなメロディをストレートな演奏で聴かせ、角川のギターも珍しくコード弾きを多用。間奏ではフランジャー・サウンドが雨音を思わせる。

赤坂BLITZのワンマン・ライヴが来年1月25日(土)に決定しているbananafish。「まだまだ修行が足りないということで、赤坂ブリッツまでの3ヶ月間、毎週路上ライヴをやります!」と発表。新宿駅南口から東南口の間の路上で毎週金曜日(もしくは木曜日)の夜20:00前後を予定しているようだ。この発表には一際声援が送られた。ライヴはニュー・アルバムから、「ラバーソウル」を演奏して一旦終了。中西出のベースが前に前に曲を推進する中、抑えぎみながらもじわじわと熱くなるミディアム・テンポの楽曲だ。

アンコールは「カナリヤイエロー」。1stアルバム『SCROLL』のオープニングを飾る、バンドの象徴的なサウンドともいえるこの一曲、最前で体を揺らす女性ファンがいる。赤芝が2階席を煽ると大歓声が降りてくる。以前よりハードなサウンドにブラッシュアップされたバンドの好調ぶりが伝わってくるライヴであり、これからも是非続けてほしいと願いたくなるハッピーなライヴ・イベントだった。OTOTOYではbananafishを今後も追いかける予定。赤坂ブリッツまでのバンドの道のりに注目して欲しい。
(岡本貴之)

写真提供 : タカハシアキラ(CRYSTAL-STYLE)

〈bananafish×月見ル君想フpresents “SCROLL!! vol.7”〉
2013年10月8日(火)
出演 : bananafish / ヒラオコジョー・ザ・グループサウンズ / トレモノ / turu

〈bananafish セットリスト〉
1.ブエナ・ビスタ
2.朝焼け
3.シンデレラハンター
4.雨のメロディー
5.ラバーソウル
6.カナリヤイエロー

・bananafish オフィシャル・ウェブサイト
http://banana-fish.jp/

[ニュース] bananafish

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