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2013/09/17 18:53

 

ソニーがDSDレコーディングにも対応した、高音質ポータブル・レコーダーの発売を発表

 

ソニーが、DSD(2.8MHz)、さらには高音質のリニアPCM音源(24bit/192kHz)のレコーディングに対応したポータブル・レコーダー、「PCM-D100」の11月21日の発売を発表した。

ついさきごろ、9月6日〜11日にベルリンにて行われた世界最大級のエレクトロニクス・ショー、IFA2013で、DSDなど高音質ファイルの対応機種を続々と発表したソニー。こうした動きのなかで、DSD、さらには高音質のリニアPCMにも対応した、ソニーの高音質ポータブル・レコーダー「PCM-D100」の日本での発売が決定した。DSD録音機能の搭載機は、ソニー社製品とは初となる。

本機はDSDは2.8MHz(DSF形式)、そしてリニアPCM系では、24bit/192kHzの音質でWAV、FLAC、MP3、WMA、AACに対応している。また、新開発の大口径15mmの可動式ステレオマイクロホンを内蔵し、それらを稼動させることで、マイク・ポジションを変更し、さまざまな録音状況に合わせ、高音質ならではの奥行きを音源へと捉えることができる。内部回路も、DSD、リニアPCM専用のADコンバーターを搭載、それぞれのモードに特化した録音性能を発揮するなど高音質、低ノイズ録音を可能とした回路設計がなされている。また高音質データの大容量化のため、大容量32GBフラッシュメモリーを内蔵。SDカード/Memoty Stickスロットを搭載し、さまざまな規格のSDやMemoty Stickに対応しているため、その組み合わせで、さらなる容量の強化も可能。モニター用のヘッドフォンがなくとも、小型スピーカー内蔵で、音声の再生確認もできる。

これがあれば、弾き語りやバンドのライヴ録音がどこでもできる上、さらにはDSDや高音質リニアPCMの音質を生かした自然や街中のフィールド・レコーディング(専用ウィンドスクリーン付属)なども可能だ。
価格はオープンだが、100,000円前後での実売が予想されている。

また日本での明確な発売日などはまだ発表されていないが、前述のIFA2013でソニーが発表したDSD対応機器の日本発売も予定されているという。これは、もはや、ハイエンド・オーディオにおいて、DSDがある種の“標準”となりつつあることを示している事実と言えるだろう。巨人ソニーの参入で、今後のDSD市場のさらなる拡大が予想される。

本器機の詳細なスペックなどは下記、メーカーの製品ページへ。(河村祐介)

PCM-D100
http://www.sony.jp/ic-recorder/products/ PCM-D100/

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