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2013/03/31 10:23

 

PASSPO☆初の全国ツアー、ファイナル”フライト”大成功!!——OTOTOY最速レポ

 

”空”と”旅”というキーワードと、キャビンアテンダントの衣装が特徴的なガールズ・ロック・ユニット、PASSPO☆。昨年12月に「ぱすぽ☆」からの表記一新を発表し、つい先日ぱすぽ☆名義でのベスト盤を発表した彼女たちだが、今回のライヴは3月から全国7都市を回っていた<サクラ小町 チャーター便ツアー>のファイナルだった。

メンバーそれぞれにテーマ・カラーがあるため、会場内はカラフルなTシャツやサイリウムが目立つ。メンバーを”クルー”、ライヴを”フライト”、ファンを”パッセンジャー”と呼ぶ彼女たちだが、スタンディング・フライトとなる今日のフロアには女性限定エリアも設けられ、キャビンアテンダント風の帽子を被ったり、衣装を着た女性の姿も目立っていた。そしてステージには、ワンマン・フライトで用意されるツイン・ギター、ベース、ドラムの生バンドがスタンバイされている。全国を回ってきた彼女たちの成長を見ようと、会場全体の期待が高まっているようだった。

ロック調のSEと機内アナウンスが流れると同時に、ステージ後方の大きなスクリーンにはこれまでの全国ツアーの様子が映し出され、「PASSPO☆、テイク・オフ!」のかけ声とともに1曲目、「WING」が演奏される。昨年リリースされたこの曲は、「世界一周ロックの旅」をテーマにリリースされた「ぱすぽ☆エアライン3部作」の第三弾で、ジャーマン・メタルをテーマにした力強いナンバー。元SEX MACHINEGUNSのドラマーHIMAWARIのツーバスと、低音の効いたハードなリフをバックに、アイドルとは思えない熱い歌声を披露した。

続いてデビュー曲「少女飛行」では、早くもセンター・ステージへメンバーが飛び出し、会場と合唱。裾がひらひらと広がった爽やかな青い衣装も相まって、メンバーの笑顔が輝いていた。最初のMCから森は早速会場を煽り、増井はくまをイメージしたという髪型をアピールするなど、ホームの東京で、昼公演に続いてこの日2回目のフライトということもあって、メンバーはリラックス・ムード。

MCの後には今回のツアー・タイトルにもなっている「サクラ小町」、メンバーの表情にも気合いが見られたハードなナンバー「Next Flight」、玉井の提案によってウェーブが行われた「No.1 Boy」などを披露。ヘッドセットのマイクを生かして、両手を大きく広げた振り付けや、歌詞にもリンクしたコミカルな動きは見ていて飽きることが無い。人数を生かした広がりのあるフォーメーションを取り入れて、時にはリズムに合わせて激しく飛びまわる。そして初披露された新曲「キャンディー・ルーム」は、奥手な彼氏を誘う積極的な女の子の気持ちを歌う、ガールズ・ロックらしく明るいナンバー。初めて聴くであろうこの曲でも、パッセンジャーは早速振り付けを覚えてクルーに応えていた。

後半戦のスタートを告げるMCとともに演奏された「夏空HANABI」は、扇子を使った粋な振り付けが特徴的で、これまで以上にアップ・テンポ。フロアでも色とりどりの扇子が舞っていた。続く「WANTED!!」ではホール全体を巻き込んでコール&レスポンスを行い、本編最後の曲「マテリアルGirl」が演奏される頃には会場のテンションは最高潮。森と根岸のツイン・ヴォーカルが力強いこの曲では、バンドもステージ前方へ飛び出し、ステージとフロアが一体となって拳を突き上げる。真っ直ぐに、前向きに、夢を追い続ようと歌うこの曲は、新生PASSPO☆として地方公演を終えた彼女たちをそのまま表しているようだった。様々なアクシデントを乗り越え、初めての土地でのライヴを経験した彼女たちからは、「ついてこい!」とでも言うような自信を感じた。

アンコールでは「NO, JC. NO, JK.」というロゴがスクリーンに映し出され、制服に着替えて登場。増井、玉井が3月で高校を卒業したため、PASSPO☆のメンバーに中学、高校生はいなくなってしまった。根岸は「着納めと思って」と話す。そしてほぼアカペラの合唱から始まった「サクラ色」では、リズム隊が音を鳴らすとともに制服を脱ぎ捨て、トランクに詰めて妹ユニットのpaletに宅急便で送るという演出で笑いを誘った。

ダブル・アンコールが巻き起こった後は、スクリーンに映された告知映像で5月から3ヶ月連続での「新エアライン3部作」リリース、ライヴDVDの発売、夏の全国ツアーが発表され、PASSPO☆クルーは黄色に赤のラインが入った新衣装で再登場。探検をテーマにした初披露の新曲「STEP&GO」と、森と根岸のツイン・ヴォーカルが力強い「Dear My Friends」を披露した。曲の終盤にはバンド・メンバーもステージ前方で煽り、クルーたちはステージをところ狭しと走り回った。最後は三三七拍子で締めたが、バンドがはけてもツアー・ファイナルを噛み締めてステージに残り、名残惜しそうにフロアを見渡して手を振るクルーの姿から、東京というホームで出会うパッセンジャーへの感謝が伝わってきた。

ロック化、改名、全国ツアーを経て、大人の魅力を持ったPASSPO☆へ進化するために、彼女たちは挑戦を続ける。気合い十分な生バンドと力強い歌声で、これからもアイドルではなくガールズ・ロック・ユニットを目指して、アイドル戦線から一歩抜けた活躍を見せてくれるはずだ。5月に予定されている台湾での初フライト、今回発表された連続リリース、そして2度目の全国ツアーなど、今後の活動で成長していく姿を応援したい。そう思わざるをえない、前向きなエネルギーに満ちたツアー・ファイナルだった。(櫻井希)

2013年3月30日(土)@品川ステラボール

〈セットリスト〉
1. WING
2. 少女飛行
3. サクラ小町
4. Next Flight
5. DAM DAM FREEDAM
6. No.1 Boy
7. Wish On A Star
8. キャンディー・ルーム
9. 夏空HANABI
10. Love Diary
11. WANTED!!
12. マテリアルGirl

アンコール
13. サクラ色(Alternative ver.)

ダブル・アンコール
14. STEP&GO
15. Dear My Friends

【リリース情報】

◆「新エアライン三部作」第一弾!
両A面スタイルにて5月22日(水)リリース!
『STEP&GO/キャンディー・ルーム』

◆5月22日同時リリース
「渋谷公会堂フライトDVD~さようなら ぱすぽ☆ こんにちは PASSPO☆」

◆「PASSPO☆チャーター便フライト全国ツアー in Summer Vacation」
情報近日公開予定

・PASSPO☆ オフィシャルサイト
http://passpo.jp/

・PASSPO☆ ユニバーサル ミュージックサイト
http://www.universal-music.co.jp/passpo

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