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2013/03/06 18:00

 

RCサクセション『シングル・マン』のプロデューサーが編集したコンピCD発売――たまらんニュース

 

RCサクセション、井上陽水、小椋佳、来生たかお、高中正義、安全地帯、久保田利伸、バービー・ボーイズ、レピッシュ・・・といった錚々たるミュージシャンを輩出したキティ・グループの音楽プロデューサーであり、現在株式会社キティの社長を務める多賀英典を軸に編集したコンピレーションCD『キティ・コネクション20th センチュリー』が3月6日に発売された。

多賀英典氏は名門レーベル、キティを設立した稀代の名プロデューサーであり、70歳を迎えた現在も、SCANDALを発掘・育成したことで知られる音楽界の名伯楽。今回のコンピCDは、収録曲の豪華さもさることながら、多賀をはじめ当時の関係者に丹念に取材しまとめられた9000字に及ぶライナーノーツと収録曲目の詳細な解説も読み応えがある。小椋佳のミュージシャンっぽくない容姿(当時は堅気の銀行マン)に驚き、最初は契約を断ろうと思った話。井上陽水、アレンジャー星勝に多賀の3人だけで殴り込みのように乗り込んだ『氷の世界』のロンドン録音のエピソード。

そして、極めつけは多賀渾身のプロデュース作『シングル・マン』が売れ行き不振で廃盤になるも、後にバトンを受けた森川欣信(現 : オフィスオーガスタ代表)が『ラプソディ』でブレイクさせたRCサクセションの裏話。RCが所謂“暗黒時代”に、当時所属していたホリプロに秘密のうちに作業を開始、名曲「うわの空」「ヒッピーに捧ぐ」「甲州街道はもう秋なのさ」や代表曲「スローバラード」を収録していながらレコーディングから1年間お蔵入り、その後発売されたものの1年程で廃盤になってしまうという、今でこそ名盤中の名盤と呼ばれるアルバム『シングル・マン』の不遇の時代と当時のRCを知る多賀氏の証言はファンにとっては大変貴重なもの。是非CDを購入して当時の日本の音楽シーンを体感してもらいたい。(岡本貴之)

『キティ・コネクション20th センチュリー vol.1』
CD:POCS-1077 \3,000(税込)2013年3月6日発売
発売 : (株)キティエンターテインメント
販売 : ユニバーサルミュージック合同会社
※9000字のライナーノーツ、収録曲目の詳細解説入り。

収録曲 / アーティスト / オリジナル発売日(レーベル)
01. さらば青春 / 小椋佳 / 1971年2月21日(ポリドール)
02. 氷の世界 / 井上陽水 / 1973年12月1日(ポリドール)
03. ひらひら / 中山ラビ / 1974年7月10日(ポリドール)
04. 私は風 / カルメン・マキ&OZ / 1975年1月21日(キティ)
05. 浅い夢 / 来生たかお / 1976年10月1日(キティ)
06. 5・4・3・2・1・0 / 小椋佳&フライング・キティ・バンド / 1977年9月10日(キティ)
07. この空を飛べたら / 加藤登紀子 / 1978年3月10日(キティ)
08. BLUE LAGOON / 高中正義 / 1979年12月1日 アルバム『JOLLYJIVE』より (キティ)
09. 雨あがりの夜空に / RCサクセション / 1980年1月21日(キティ)
10. ロンリー・ローラー / ヴァージンVS / 1981年6月1日(キティ)
11. ラムのラブソング / 松谷祐子 / 1981年10月21日(ポニーキャニオン)
12. セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子 / 1981年11月21日(キティ)
13. 悲しい色やね / 上田正樹 / 1982年10月21日(CBS SONY)
14. だいじょうぶマイ・フレンド / 加藤和彦 / 1983年3月21日(キティ)
15. 想い出がいっぱい / H2O / 1983年3月25日(キティ)
16. 剣と女王 / マーク・ゴールデンバーグ / 1985年2月25日 アルバム『鞄を持った男』より (キティ)
※レーベル名は発売当時の表記に準じています。
※6月にリリース予定の第2弾では当時のキティに所属していた安全地帯、久保田利伸、バービーボーイズ、レピッシュを収録予定。

・公式サイト
http://kitty.co.jp/kittyconnection/index.html

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