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2025/12/02 17:00

 

【ライブレポ】≒JOYが魅せた成長と進化のフライト。次なる目的地は、日本武道館公演!──全国ツアー「Our moon is getting full」ファイナル公演

 

11月30日、東京都・有明アリーナにて≒JOY(通称・ニアジョイ)が全国ツアー「Our moon is getting full」のツアーファイナル公演を開催した。グループにとって節目となる規模の会場でのワンマン。ツアータイトルが示す“満ちていく月”のように、今まさに力を蓄え、成熟へ向かう彼女たちの姿が鮮烈に刻まれたステージとなった。

場内が暗転し、ニアジョイ航空のCAに扮したメンバーが登場するオープニングムービーとともにロック調の「Overture」が響く。続くツアーのテーマソングとも言える「いま、月は満ちる」で、ニアジョイのフライトは力強くスタート。清涼感と躍動感が交差するパフォーマンスで、アリーナ全体を一気に彼女たちの世界へと惹き込んだ。

続く「大空、ビュンと」「今日も君の夢を見たんだ」など、疾走感あふれる流れは、まさにツアータイトルのイメージそのもの。グループの持ち味である真っ直ぐさと、これまでの経験で得た表現力が交錯し、楽曲の奥行きがより鮮やかに浮かび上がった。

ライブはさらに「スイートシックスティーン」「♡3ヶ月♡」を立て続けに披露。このキュートなナンバーのブロックでは、ファンとの距離が一気に縮まり、会場の熱量も一段と高まっていく。

序盤からオーディエンスのボルテージを最大まで引き上げると、自己紹介ブロックへ。ラストに登場した天野香乃愛は、江戸走りを炸裂させ、場内は大きな笑いに包まれた。

ここからは=LOVE・≠MEの楽曲を織り交ぜたカバーパートへ。まずは=LOVEの「Sweetest girl」を逢田珠里依、小澤愛実、髙橋舞、山田杏佳の4人がパフォーマンス。スイートな歌声を響かせると、続く≠MEの「デート前夜レクイエム」では江角怜音、大西葵、藤沢莉子の3人が疾走感のあるロックチューンを力強く届ける。姉妹グループから受け継いだ楽曲に重なる≒JOYらしい色合い。柔らかなニュアンスと芯の強さをあわせ持つボーカルは、彼女たちが積み重ねてきた経験の証でもあった。

ユニットブロックはここから、市原愛弓、大信田美月、村山結香の「だだだ、だって。」へ。揃いのベレー帽がキュートな3人がオーディエンスの心を一気に掴むと、続く天野香乃愛と山野愛月による「0120お助け屋さん」では、元気いっぱいのパフォーマンスで“らしさ”全開の笑顔を届けた。

するとここで、ニアジョイ航空のフライトは“ワープゾーン”へ。「DANGER」の文字がスクリーンに浮かび上がり、メンバーによるダンスセクションがスタート。激しさとしなやかさを兼ね備えたソロダンスが、観客の心を揺さぶっていく。

ライブ中盤、「その先はイグザルト」から空気は一変。張りつめた緊張感とエネルギーがステージを切り裂き、「無謀人」へ雪崩れ込む瞬間、アリーナ全体が熱狂の渦に包まれた。炎が立ち上る中、彼女たちのハーモニーが会場に響き渡る。

多彩な表情で観客を魅了したフライトはここで一区切りとなり、ここから本編終盤へ。≒JOYを代表する楽曲が次々と披露されていく。

爽快な「ブルーハワイレモン」、愛らしさが弾ける「ピーチティーとピーチパイ」、そして1stシングルから「夢見る♡アイドル」「体育館ディスコ」が続き、会場は幸福感のピークへ。さらに「笑って フラジール」「初恋シンデレラ」と畳み掛け、エモーショナルな空気に満ちたステージが広がった。

終盤のMCでは小澤愛実が「あっという間のファイナルでした」と振り返り、今回のツアーではメンバー同士で何度も話し合い、試行錯誤しながら挑戦を続けてきたことを語る。「挑戦したいと提案したときに“やってみよう”と受け入れてくれたチームの皆様、そしてその温かい環境に心から感謝しています」と胸の内を明かした。

「ライブは言葉がなくても思いが通じ合える特別な場所」と話した小澤は、“幸せを届けられるライブ”を毎回届けたいと決意を示す。グループとしての今後の目標については「12人メンバー全員で満員の武道館に立つこと」を掲げ、「そのために一日一日を踏みしめて頑張っていきます」と力強く語った。

本編ラストは「ネバギバ!生きろ」。夢を決して諦めないというメッセージを込めた、メンバー全員の魂のこもったボーカルが有明アリーナに轟き、観客の歓声と拍手に包まれながら本編は幕を閉じた。

アンコールでは、揃いの法被姿で登場したメンバーが「ニアジョイ音頭」を披露。コミカルで軽快なリズムとコール&レスポンスで再び会場がひとつになる。さらにステージには読売ジャイアンツのマスコットキャラクター・キッズジャビットがゲストで登場。

このコラボは、キッズジャビットが≒JOYの『ブルーハワイレモン』をSNSで踊ってくれた際に、天野がジャビットのオリジナルソング「じゃびっとそんぐ」について言及したのが事の始まりで、11月23日に開催された「ジャイアンツ・ファンフェスタ2025 Presented by Fanatics」の企画コーナーに天野がゲスト出演したこともあり、今回のコラボが実現したとのことだ。曲中にはキッズジャビットのアクロバットも飛び出し、会場を大きく沸かせた。

アンコールはさらに「超孤独ライオン」へ。“孤独を力に変える”という強いメッセージが、ツアーを経てさらに磨かれた表現力で響き渡る。続く「≒JOY」、そして今年8月リリースのアップテンポな「今、恋をしている」が披露され、フロアの熱気は最高潮に達した。

その後再びMCに入ろうとした瞬間、会場が暗転し映像がスタート。これまでの歩みが振り返られ、≒JOY 4周年コンサート「≒JOY 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の開催が発表された。その会場は、彼女たちがずっと目標に掲げてきた日本武道館。これにはメンバーも涙を堪えきれない様子を見せた。

江角怜音の「4周年、これからも駆け抜けてくれますか?」という涙まじりの叫びから、アンコールラストは「きっと、青い」。青春の瑞々しさと未来への希望を宿したメロディが、ツアーの物語をやさしく締めくくった。

しかし、ライブはまだ終わらない。彼女たちとの時間を終わらせたくないファンの声に応え、ダブルアンコールがスタート。再び登場したメンバーは「いま、月は満ちる」をもう一度披露。先ほどとは異なる感情を乗せた歌声が会場に広がり、満ちていく月が頂点に達するように、夜の有明アリーナを照らした。

夢であった日本武道館でライブをする。その“時”は確かに満ちた。この日が、今の≒JOYの魅力、そしてこれから満ちていく未来への期待。すべてが濃縮された一夜だった。彼女たちの月がこれからどれほど輝きを増していくのか。その行方を見守りたくなるツアーファイナルであった。

取材 & 文:ニシダケン

ライブ情報

≒JOY 全国ツアー2025 「Our moon is getting full」 
11月30日(日) @東京都・有明アリーナ 〈夜の部〉
【SETLIST】
1. いま、月は満ちる 
2. 大空、ビュンと 
3. 今日も君の夢を見たんだ 
4. スイートシックスティーン 
5. ♡3ヶ月♡ 
6. Sweetest girl ※=LOVE カバー曲
7. デート前夜レクイエム ※≠ME カバー曲
8. だだだ、だって。 
9. 0120お助け屋さん 
10. その先はイグザルト 
11. 無謀人 
12. このままでモーメンタリ ※≠ME カバー曲
13. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」 ※=LOVE カバー曲
14. 「君の音だったんだ」 ※≠ME カバー曲
15. まほろばアスタリスク ※≠ME カバー曲
16. ブルーハワイレモン 
17. ピーチティーとピーチパイ 
18. 夢見る♡アイドル 
19. 体育館ディスコ 
20. 笑って フラジール 
21. 初恋シンデレラ 
22. ネバギバ!生きろ 

【ENCORE】
23. ニアジョイ音頭
24. 超孤独ライオン 
25. ≒JOY 
26. 今、恋をしている 
27. きっと、青い

【W ENCORE】
28. いま、月は満ちる

ライブ情報
【コンサート情報】
≒JOY 4周年コンサート「≒JOY 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」開催決定!!
【日 程】
2026年3月13日(金) 東京都・日本武道館

[ニュース] ≒JOY

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