【THE 100 TAKE レポ81～90】柴田、偉業にリーチで歓喜のコマネチ

忘れらんねえよが、2023年5月14日(日)オフィシャルYouTubeにて “「この高鳴りをなんと呼ぶ」を100回歌う” 約9時間の生配信【THE 100 TAKE】を実施。昼12時から配信がスタートした。

【テイク81～90まで】

「ついに未知の領域、81回以降です」と、マイクに向き合う柴田の表情が固い。もともとすべてが未知の領域である【THE 100 TAKE】に畏怖の念を感じているのだろうか。そう言いながらも放屁の罪をカメラマンになすりつけるなど、いつも柴田であることは揺るぎがなかった。

夜間帯に入ってから、ますます冴えわたる柴田のヴォーカル。聴けば聴くほど癖になり良さがわかる曲「この高鳴りをなんと呼ぶ」。こんなにも繰り返し同じ曲を耳にするのは歌舞伎町の宣伝車ぐらいのような気がする。もちろん比較にならないほど名曲なのが「この高鳴りをなんと呼ぶ」だ。

歌い終わると、「サンキューSEX！」とひと言。最近あまり聞くことはないが、「この高鳴りをなんと呼ぶ」が発売された当初は曲が終わるたびにそう言っていた。MCにも歴史を感じるほど、忘れらんねえよは今やベテランミュージシャンの領域に入っている。

ツナをTシャツのケンシロウ風イラストに食べさせようとするシュールな一コマも、今や【THE 100 TAKE】のメモリアル。すでに成功を目の前にして、余裕のパフォーマンスといえる。歌い出しには久々の「ちゅ、多様性。」も（タイトルだけ）飛び出して、本日の振り返り的なテイクとなっていた。

右手を上下して歌に感情を込めながらも、サラッと歌いこなすスマートなアーティストっぷりを見せる柴田。歌い終わると「いえーい！」と、軽く歌っちゃいましたと言わんばかりのポーズ。85テイクに至るまでの苦労…をさほど感じさせなかったのは本当に偉い。

「おじさんだから乾燥するんで」とリップクリームを塗ることに断りを入れる柴田。ここまでファンのために歌ってきたのになんという謙虚さ。そんな柴田の歌声にスパチャの雨が降る。「金！ありがとう金！」と余裕があるんだかないんだかわからないリアクションで感謝した。

【THE 100 TAKE】がこのまま成功するであろうという前提で振り返ると、ポイントは「歌い終わってすぐに歌う」ところだったと思う。「この高鳴りをなんと呼ぶ」は約5分あるので普通に歌っても10曲で50分かかる。ここまで10曲1時間のペースで歌ってきているが、ちょっと休んですぐ歌わないとこうはならない。気持ちを切らさずに集中力を持続できるのが柴田のすごいところだ。

21時50分、配信を見ると450人ほどが視聴している。みんないろんなイベントに出かけたりデートをしたりして帰宅したところだろうか。100回達成を見届けようと徐々に人が集まってきている。

「89回目、パンク回」とのMCから、イントロからパンク精神が宿った「この高鳴りをなんと呼ぶ」へ。歌い終わるとチャットコメントに感謝の言葉を返して、いったん90回目へと進もうとしたものの、「まだ慌てる時間じゃない」とばかりに、ツナをひと口。「うめ～！マジでうめ～。ツナ缶だけで持つ。俺少食だから」と、普段の食生活が少しだけ心配になるストイックさを見せて次なるステージへ。

90テイクを歌いながら、なぜかコマネチを連発する柴田。何かのメッセージなのだろうか。ついにラストステージへと歩を進めることになった忘れらんねえよ・柴田を応援しようと、この時点で550人ほどのオーディエンスが集まっていた。ここで少し休憩をはさみ、満を持して最後の10回歌唱へと挑む。

2023年5月14日(日)21時00分～22時00分
【TAKE 81 ～TAKE 90】
〈セットリスト〉
81. この高鳴りをなんと呼ぶ
82. この高鳴りをなんと呼ぶ
83. この高鳴りをなんと呼ぶ
84. この高鳴りをなんと呼ぶ
85. この高鳴りをなんと呼ぶ
86. この高鳴りをなんと呼ぶ
87. この高鳴りをなんと呼ぶ
88. この高鳴りをなんと呼ぶ
89. この高鳴りをなんと呼ぶ
90. この高鳴りをなんと呼ぶ

https://www.youtube.com/watch?v=Tjr1gHSwtGY

忘れらんねえよTwitter
https://twitter.com/wasureranneyo　

文・写真：岡本貴之