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2022/08/04 20:00

 

【Part2】矢沢永吉、50周年リマスター音源 ハイレゾで聴くならこの6作品

 

今年、デビュー50周年を迎えた矢沢永吉が、8月1日より全オリジナルアルバム34枚、ライブアルバム4枚、セルフカバーアルバム3枚、ベストアルバム3枚、アルバム未収録集(デジタル限定アルバム)1枚、これら全曲をリマスタリングして配信リリースした。

OTOTOYでは全曲24bit/44.1kHz ハイレゾ配信中。中には、これまで配信されていなかったオリジナルアルバムも多い。前回に続いて、さらにアルバム6枚をピックアップしてみた。

『ゴールドラッシュ』
(オリジナル発売日1978年6月1日)

「時間よ止まれ」の大ヒット、同時期に出た自叙伝『成りあがり』のベストセラーと、ソロデビュー以降最初の絶頂期と言える時期の作品。”ゴールドラッシュ”という言葉はアルバムタイトル曲「ゴールドラッシュ」には出てこないが、3曲目「鎖を引きちぎれ」に出てくるところがなんとも心憎い。ラストの「長い旅」までミディアムテンポやスローな曲が続き、強烈なジャケの印象からロックナンバーを求めている人にはちょっとイメージが違うかもしれないが、洒落た曲が多く矢沢流のシティポップがここにある。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1306267

『RISING SUN』
(オリジナル発売日1981年10月25日)

7月の「矢沢フェス」2日目にもオープニングを飾った「YOU」から軽快に始まる。矢沢ソングの歌詞の多くは、“女泣かせな男”的な世界観が感じられるが、〈傷つくだけと 言いきかせても あなたに 会いたくて〉と始まる「YOU」は、素直な言葉で片思いの切なさが歌われている。さらに演奏も大きくストレートなアレンジでその思いを運んでくる。そこに男女ともに共感するできることがこの曲の人気の理由だと思う。一方でハードボイルド映画のようなシブさの「YOKOHAMA FOGGY NIGHT」、珍しい矢沢自身の作詞による16ビートのアッパーチューン「SUMMER RAIN」も出色の出来。「SUMMER RAIN」「SHAMPOO」「SEPTEMBER MOON」と3曲続けて「S」から始まる曲を並べたのは何故なのか?いつかご本人に訊いてみたかったりもする。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1304701

『YAZAWA It's Just Rock'n Roll』
(オリジナル発売日1982年12月4日)

なんと言っても英詞で歌われる1曲目の「ROCKIN' MY HEART」に尽きる。ドゥービー・ブラザーズのギタリストであり長年の盟友、ジョン・マクフィーによる作詞作曲ということもあり、矢沢メロディとは一線を画すカラフルなポップスとなっている。異色なだけにライブの中でセットリストに入れるのがむずかしいのでは、と思うが逆に場面転換としてライヴで歌われている印象で貴重な楽曲。全9曲中で矢沢以外の曲が5曲という、他にはない作品。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1304710

『I am a Model』
(オリジナル発売日1983年7月20日)

リラックスしたシャッフルの「グッド・タイム・チャーリー」、ラストを飾るモータウン調のポップス「シーサイド#9001」と、古き良きロックスタンダードなノリに心が潤わされるよう。侘しさのような独特のムードが漂うオープニングの「ROCK YOU HIGH」やほろ苦くも清涼感のある「ミスティ misty」等、抑え気味な歌い回しに新境地を感じさせるアルバム。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1305137

『東京ナイト』
(オリジナル発売日1986年7月25日)

表題曲「東京ナイト」から脂の乗った太いヴォーカルによるシャウトが全開で圧倒される。この曲のMVでメガネをかけたサラリーマンを演じた姿も新鮮だった。シンセのリフがリードするサウンドスケープに高揚する「ISLAND HOTEL」、シングルカットの「BELIEVE IN ME」、ライヴ定番曲「傘」等、良曲揃い。そしてここでついに登場するのが、「止まらないHa〜Ha」。『E‘』以降のシンセ使いが矢沢本来のダイナミックなロックサウンドと結びついた最大の成果といえる。アンドリュー・ゴールドとの仕事がなければこの曲は生まれていなかっただろう。今でこそライヴ終盤のお祭り曲的になっているが、細部にわたる凝ったアレンジを改めてじっくり高音質で聴いてみてほしい。尚、筆者は今作に収録されている「さまよい」を矢沢楽曲の1位に挙げたい。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1304668

『Anytime Woman』
(オリジナル発売日1992年6月24日)

アルバムタイトル曲「Anytime Woman」は、キャロルの解散ライヴ「燃えつきるキャロル・ラストライブ」でも英詞で歌われていた曲。それもあってか、ジャケットも不良っぽさ全開でキメている。1995年横浜スタジアムライヴのオープニングで歌われた「切り札を探せ」の豪快なサウンドと歌い回しも矢沢らしさ爆発で興奮させられる。ダンディズム溢れる「裸身」もクールでかっこいい。じつに17年振りに参加したという松本隆がほとんどの曲を作詞しているところも聴きどころ。特に最後の「Dry Martini」が素晴らしい。スタンダードなロッカバラードではあるが、人生の酸いも甘いも噛み分け2人だからこそ紡ぐことができる、魂が震える名曲だ。

●ハイレゾ配信はこちら:https://ototoy.jp/_/default/p/1304083

今年はデビュー50周年ということで、メディアの露出も多い矢沢永吉。数々のエピソードが注目されがちなのはいつも変わらないのだが、「何故50年もミュージシャンを続けてこれたのか?」それは素晴らしい音楽を創り続けてきたから。その答えを、是非OTOTOYのハイレゾ配信で聴いて探してみてほしい。

文:岡本貴之

・矢沢永吉 作品配信ページはこちら
https://ototoy.jp/_/default/a/19419

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