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2022/07/08 12:00

 

【オフィシャルレポート】水曜日のカンパネラ、七夕の夜にスペシャルライヴを披露

 

昨年9月に主演・歌唱担当のコムアイが脱退し、2代目主演・歌唱担当の詩羽(うたは)が新メンバーとして加入した水曜日のカンパネラ。5月25日にリリースしたデジタルEP『ネオン』のリード曲『織姫』にちなんで、七夕である7月7日にリリースパーティーを開催した。

【以下、オフィシャル・ライヴレポート】

場所は、タイトルの『ネオン』にかけて、心斎橋PARCO B2F【心斎橋ネオン食堂街】。たくさんの飲食店が並ぶ食堂街の中で、中央に飾られたネオンをかたどったシンボルオブジェの前に特設ステージが設置された。前方観覧エリアには、整理券を持った大勢の観客が集い、その周りにも多くの人が集まり、各飲食店のお客さんも食事を楽しみながら観れるという自由な環境。コロナ禍になってから、中々フリーでライブを楽しめる環境が無かっただけに、ライブ開始前からワクワクドキドキ感が伝わってくる。もちろん密を避けたり、歓声を出さないというルールは確実に守った上で、最大限に楽しもうとする観客の興奮度が凄い。

サウンドチェックからライブハウスかクラブかと想うくらいの重低音が響き、まだ水曜日のカンパネラ 2代目主演・歌唱の詩羽が姿を登場していないのに、みんな笑顔で体を揺らしている。すると突然、特設ステージ真後ろのエスカレーターから赤い浴衣をモチーフにしたスカートの衣装を着た詩羽が突然現れた。場内は騒然となり、その場に居合わせた全ての人から拍手が起きるが、当の詩羽は「リハだよ!リハ!」と大爆笑しながら歌う。先代のコムアイ時代から水曜日のカンパネラには、何をしでかすかわからない神出鬼没的な魅力があった。2代目も見事に、その魅力を踏襲できている。 今年3月にライブハウスでライブを観た時にも感じたが、去年の秋に加入したにも関わらず、弱冠20歳の詩羽は威風堂々としている。ずっと笑顔のまま携帯で動画を撮影する余裕を見せながら、リハーサルを進めていく。

一度、その場から去るが、約10分後、リハの時と同じくエスカレーターから現れて、多くの観客がいる特設ステージ周りをぐるっと練り歩きながら、特設ステージの上に立つ。ほぼ同じ光景を約10分前に観ているというのに、場内は先程以上に盛り上がっている。飲食店で食事を楽しむお客さんたちも嬉しそうに詩羽に手を振っていた。1曲目『アリス』では「自由に無邪気でいさせてよ」と歌われるが、まさしく自由で無邪気の詩羽。観ているだけで、こちらも幸せになれる不思議なパワーを持っている。 そのまま2曲目『バッキンガム』に突入するが、前方観覧エリアの観客だけでなく、サイドの観客たちにも笑顔でアイコンタクトを取りながら丁寧に歌っていく。その真後ろのエスカレーターで移動する人々も携帯で撮影している。心斎橋ネオン食堂街の全てを自分のステージとしてフルに活用して、全ての人々を自然に巻き込んでいく。

MCではご飯を食べながら観ている人たち含め、端から端まで見えている事を話して、詩羽が水曜日のカンパネラとして初めてライブをした場所が渋谷のPARCOである事も明かす。また、七夕だからこその今日の衣装である事も伝えて、携帯でライトを照らして欲しいとお願いをする。そんな綺麗なライトに照らされながら、今日歌われる事に素晴らしき意味を感じる『織姫』へ。織姫をイメージしたヘアスタイルに浴衣をモチーフにした衣装の袖を可愛く振りながら歌う詩羽が本当に可愛らしかった。

2月に発表されたばかりなのに、もはや代表曲と言っても過言ではない『エジソン』では、特設ステージから少し離れた端の場所から観てる観客たちも気持ち良さそうに踊っている。その場を一瞬でもクラブと感じさせてしまうくらいに楽しい音が鳴り響きまくる。ラストナンバー『招き猫』では、巨大バルーン招き猫も登場。印象的な招き猫ダンスをする詩羽を観て、観客たちも楽しそうに招き猫ダンスを踊る。最後は、巨大バルーン招き猫の腕にしがみつくようにしてフィニッシュ。「じゃあね!」とひとこと言い放って、特設ステージを去っていく姿も粋でかっこいい。終演後のサイン会も大盛況で幕を閉じた。現在は初となる全国ツアー真っ最中だが、その合間での貴重なフリースタイルなリリースパーティー。今後もありとあらゆる場所で、彼女のライブが観てみたいと心から想えた夜だった。

取材・文:鈴木淳史
ライヴ写真:興梠真穂

アーティスト情報
・水曜日のカンパネラ オフィシャル・ウェブサイト
http://www.wed-camp.com/
・Twitter
https://twitter.com/wed_camp

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[ニュース] 水曜日のカンパネラ

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