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2022/06/07 11:00

 

『新潮』で、坂本龍一による自伝「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」連載開始

 

本日6月7日(火)発売の『新潮』7月号より坂本龍一による自伝「ぼくはあと何回、 満月を見るだろう」の連載が開始となった。

2009年に刊行された自伝 『音楽は自由にする』 (新潮社)の続篇として、 坂本みずからが過去十余年の活動と人生を振り返るプロジェクト。 同世代で旧知の仲である編集者・鈴木正文が聞き手となり、 坂本の実に豊かな言葉が引き出されている。

連載第1回のタイトルは 「ガンと生きる」 。 入院先でのパートナーや友人とのエピソードから、両親の訃報に接したときのこと、そして自身の死生観や創作観の変化についてまで、初めて明かされる事実が赤裸々に語られている。

コメント
夏目漱石が胃潰瘍で亡くなったのは、 彼が49歳のときでした。 それと比べたら、 仮に最初にガンが見つかった2014年に62歳で死んでいたとしても、 ぼくは十分に長生きしたことになる。 新たなガンに罹患し、 70歳を迎えた今、 この先の人生であと何回、 満月を見られるかわからないと思いながらも、 せっかく生きながらえたのだから、 敬愛するバッハやドビュッシーのように最後の瞬間まで音楽を作れたらと願っています。

そして、 残された時間のなかで、 『音楽は自由にする』の続きを書くように、 自分の人生を改めて振り返っておこうという気持ちになりました。 幸いぼくには、 最高の聞き手である鈴木正文さんがいます。 鈴木さんを相手に話をしていると楽しくて、 病気のことなど忘れ、 あっという間に時間が経ってしまう。 皆さんにも、 ぼくたちのささやかな対話に耳を傾けていただけたら嬉しいです。
坂本龍一

書籍情報
「新潮」2022年7月号
【本体定価】1,200円(税込)

https://www.shinchosha.co.jp/sp/shincho/


[ニュース] 坂本龍一, 坂本龍一、アルヴァ・ノト、ブライス・デスナー

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