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2021年11月24日23時57分

 
【行かなきゃ ASP-ライヴレポート-】ナアユからツインズへバトンをつなぎ... そして新しい扉は開かれた!(ナアユ、ツインズMC全文あり)
 

今日のライヴは超絶にエモーショナルになることはわかっていた。

合宿時はセントチヒロノイモウトと言う名前で注目を集め、その後WAggのメンバーになり、体調不良により無期限活動休止を経てASPに加入したナアユが、かねてより療養していた足の怪我の状態が悪化したことに伴いASPからの脱退を決め、今日が彼女のラストライヴとなったからだ。

渡辺(淳之介)の最初の挨拶も「BiSはリキッドルームを皮切りに駆けあがって行きました。そしてBiSHはこのリキッドルームから駆け上がり、なんと紅白歌合戦に出場します。そんな思い出のリキッドルームです。悲しいこともあるでしょう、楽しいこともきっとあります。全員が来てよかったと思えるようにASP一同準備してきました。とにかく、今日はすべて忘れて楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。僕も楽しみます」とナアユのことを匂わせつつも、リキッドルームがスタートの場所であることを改めて伝えライヴがスタートした。

1、2曲目は、WACK伝家の宝刀「代表曲連チャン」で“拝啓 ロックスター様“の2連続からスタート。今日は圧倒的にナアユの好きな色、青色のペンライントを振る人が多い。そして“the MAN CALLiNG”“BE MY FRiEND”と続いていく。今日もユメカ・ナウカナ?(以下、ユメカ)の歌は炸裂しており、彼女が歌うと空気が一気に加速する。ナ前ナ以のスパイキーヘアーはめちゃくちゃ決まっているし、彼女の表現力はツアーを経て、さらに進化していた。前回のライヴレポでは、モグ・ライアンの成長に期待していると記載したが、ばっちりASPのモグ・ライアンとしての存在を確立させていた。(https://ototoy.jp/news/102939)そして、やはりナアユ。彼女の今日の気合いは尋常じゃなかった。目が離せないほどに輝いていて、彼女が発する歌詞が、胸に突き刺さってくる。

最初のMCでは、各人の自己紹介が行われた。この自己紹介、WACKのメンバーはみんな面白いが、ASPも負けずと相当面白かったので、ぜひ自らで目撃してみてほしい。ラストに自己紹介をやったナアユでは拍手が止まらなかった。なんとか拍手が止んだタイミングで「行かなきゃ 後悔しないように」と歌う“A song of punK”、そして「それでも君に会えて良かった」と歌う新曲の“M”。この“M”、シンガロングを誘う楽曲で、あの名曲と同じタイトルといい、リリースされ歌詞を読むのがとても楽しみで、今後の代表曲になりそうな匂いがぷんぷんする。この辺りからメンバーの感情がどんどん上がっていき、会場もそれに呼応していく。“NOW or NEVER”では、「今しかない 大切なこの時」と歌うし、新曲“ITSUMO KOKOKARA”では、「こっからさ、こっからなんだよ」と歌い、どれもこれも彼女達の想いを代弁しているようで、強く感情が揺さぶられていく。

そしてこの後に伝えられたユメカのMCが本当に素晴らしかった。
「ASPは今日まで、まだまだ短い期間ですがいっぱい笑いました。そして、いっぱい泣きました。そうやって、泣いて笑った時間もこうやってステージに立っている時間も一瞬一瞬がすごく大切で、かけがえのない瞬間です。ナアユちゃんは今日で脱退してしまいますが、寂しい気持ちも今日こうやってステージに立って、嬉しい気持ちも全部胸に刻んで噛みしめていきたいと思います。最後の最後まで愛や笑顔や幸せがあふれてあふれて、あふれかえっちゃうようなそんなライヴにできたら嬉しいです。“The Emperror’s New Clothes”」

ナアユの脱退は、リーダー的なポジションであるユメカがもっとも辛かったはず。それでも気丈に振る舞ったMCが会場を包み、自然に涙が溢れてくる。そのまま“WAiT and WASTE”“WASTED TEARS”と続く。ユメカやナアユだけでなく、ナ前ナ以とモグ・ライアンも感情が爆発している。ただこのふたりは感情を楽曲にこめて表現ができるようになったんだとも思う。以前の下北沢SHELTERや渋谷WWWで観たASPは、まっすぐなビートに乗せて歌う勢いのあるパンクサウンドが特徴的だったのだが、メンバーの表現力がよりあがったことで、それだけではない、より感情的にサウンドを聴かすグループとして成長していることを感じることができたのだ。

後半戦、“いつでもファッキュー❤️”は「ファッキュー」ってどんだけ言うんだってなるし、「何も言うことないです 最後に言うことあるとすれば バイバイ」とシュールに歌う“マジ無いです。“はめちゃくちゃかっこいい。さらにキャッチーなメロディーで名曲感バリバリな“日々是虚無也“と新曲たちがとにかくよくて、メンバーも楽しそうだ。1月5日発売の2ndフル・アルバム、これは期待せざるを得ない。

そして本編ラストの前に、改めてナアユがMCをする。貴重な、そして本当にラストのMCになるので、全文を記載する。
「本日はお越しくださり、本当にありがとうございます。WACKに入る前の私は、本当になんにもできなくて、人のためにも自分のためにも頑張ることができなくて、本当の意味で心の底からなにかを愛することができませんでした。でも、いま3人とならず者と一緒にライヴができるんだったら、本気でこのあとどうなってもいいし、足とか折れてもいいし、死んでもいいって本気で本気で、本気で心の底から思っていて、それくらい私はこの空間とみんなのことを愛しているんだって気づきました。頑張り方を間違えてるって思う人がいるかもしれないです。でも、私はこんな感情になったのは、生まれてはじめてで、こんなにも愛せる人たちに出会えてそれに対して狂える自分をしれて、いますごく幸せです。そう思えるのはASPがいっぱいの愛にあふれていてならず者のみなさんが、私に尋常じゃない愛をいっぱいくれたからです。だから本当にありがとうございました。私はユメカちゃんとナナシちゃんとモグちゃんがいて、渡辺さんがいて、いっぱい支えてくださる方々がいて、新しく仲間になったふたりがいて、そしてならず者のみなさんがいるASPにいっぱい助けられてきました。ステージを降りたらナアユは死ぬんですけど、私は一生ASPに救われて生きて行くんだと思います。いまのASPが最強だって言いたいところなんですけど、これからもいっぱい変わり続けるASPはもっともっとおもしろくなっていくし、みんなの期待をいっぱい超えていくと思うので、どうかこれからもASPをよろしくお願いします。次がナアユとして歌うASPとして私が歌える、そしてこの4人で歌える本当に本当に、本当に本当に最後の曲です。誰がなんと言おうとASPは私にとって宇宙一のグループです。愛してます」

そして最後の曲は“SAKEBE”。どんなにナアユが強がってMCをしてくれても、彼女が合宿で、 WAggで、そしてASPで作ったストーリーが思い出され、会場に流れる涙は止まらない。特にASPの歌の主軸であるユメカが声を詰まらせてしまった時は、涙腺が崩壊してしまった。たった半年強の期間かもしれないけれど、それでも間違いなく4人で歩んだあまりにも重要な期間だとみんなわかっているからこそ、会場に溢れた涙は、この半年間とこの別れを明確に祝福していた。最後はレリゴの組体操でならず者に挨拶をし、ASPのナアユは万雷の拍手で見送られステージを降りた。

さて... ならず者が長いアンコールを求めた後に出てきたのは、ふたりの少女。なんと一卵性の双子(笑)、マチルダー・ツインズとウォンカー・ツインズとのこと。双子? マチルダー? ウォンカー? しかも衣装は今までパンク・ハードコアを意識したものだったのに、メイド風なものに変わっている(笑)。

アンコールで1曲“拝啓 ロックスター様”を歌った後、双子のMCへ。記念すべき初ライヴなので、こちらも全文を記載。

マチルダー・ツインズ
「改めまして、ASPのマチルダー・ツインズです。いまここで言わなかったら後々めちゃめちゃ聞かれると思うので思いきって言います。私は姉です。テレパシーはたまに感じます。自分はならず者に認められたいし、ASPとして認められたいです。周りの目を気にして好きなことも抗いたいことも、したいことも押し込めて溜め込んだフラストレーションをここで爆発させます。これからよろしくお願いします」
ウォンカー・ツインズ
「はい。改めまして、新メンバーのウォンカー・ツインズです。私はASPの破天荒さとかかっこいい音楽に憧れてオーディションを受けました。WACKに所属してASPのメンバーとしてなら自分を変えられるって思いました。むしろそれ以外の選択肢がひとつもなかったです。これから夢を見ていたころの気持ちを忘れずASPに新たな風を吹かせていきます。よろしくお願いします」

はい... なんかすごい明るい雰囲気を持つ双子ってことは確認できた。最後は“レリゴ“で、本当に楽しそうに歌って踊っている5人を見ていると、「あ〜、新しいASPが始まるんだな」って不思議と納得してしまった。双子がダンスや歌が上手いのか、どんな特徴を持っているのかは2曲ではわからなかったし、正直、どちらが姉か妹かも区別がつかなかったけど(笑)、新しい歴史はこうやってはじまっていくんだろうし、今まで後輩ポジションだったナ前ナ以やモグ・ライアンが、双子が入ることで、どのように自身に確変を起こしていくのが楽しみでならない。そして新生ASPがどんな成長を遂げるのか!? 期待してまた現場に足を運んでみようと思う。

終演後、関係者と話していると、あの衣装や演出は、スタンリー・キューブリックが製作・監督した『シャイニング』(The Shining)』をモチーフにしているんじゃないかと教えてもらった。えっ... サイコロジカルホラー... 確かに双子だけども... そこかーーー!!!(笑)。

文 : 飯田仁一郎
構成 : 東原春菜
photo by sotobayashi kenta

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2021年11月24日(水)
〈MARCH of ROGUES〉@東京・LIQUIDROOM
1.拝啓 ロックスター様
2.拝啓 ロックスター様
3.the MAN CALLiNG
4.BE MY FRiEND
5.A song of punK
6.M
7.NOW or NEVER
8.ITSUMO KOKOKARA
9.The Emperror's New Clothes
10.WAiT and WASTE
11.WASTED TEARS
12.TRUST MY SELF
13.GO STRAiGHT
14.いつでもファッキュー❤️
15.DiVE
16.マジ無いです。
17.日々是虚無也
18.WARRiES
19.被害者ぶるな
20.SAKEBE
EN1.拝啓 ロックスター様
EN2.レリゴ

■ライヴ情報
〈ANTi SOCiAL PAiNS〉
2022年2月21日(月) @東京 Zepp DiverCity
OPEN 17:30 / START 18:30
詳しくはこちら→https://www.wack.jp/posts/23987363

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■ASPメンバー公式アカウント
ユメカ・ナウカナ? : https://twitter.com/asp_0001
ナ前ナ以 : https://twitter.com/ASP_0002
モグ・ライアン : https://twitter.com/ASP_0003
マチルダー・ツインズ : https://twitter.com/ASP_MATiLDER
ウォンカー・ツインズ : https://twitter.com/ASP_WONKER

ASP 公式twitterアカウント : https://twitter.com/ASP_idol
ASP 公式SoundCloud : https://soundcloud.com/asp_idolude

■ASPライヴレポート
2021年8月24日〈TOUR STARFUCKERS〉 : https://ototoy.jp/news/102939
2021年7月4日〈ASP’s on FiRE TOUR〉 : https://ototoy.jp/news/102325
2021年5月30日〈これはASPのワンマンです。〉 : https://ototoy.jp/news/101837

■OTOTOYでの個別インタヴュー連載【行かなきゃ ASP】はこちらから!https://ototoy.jp/features/series/%E8%A1%8C%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%8D%E3%82%83+ASP


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