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2021/11/08 18:30

 

【オフィシャルレポート】さとうもか、2年ぶりの有観客ワンマンツアー開催&ファンクラブ開設決定

 

岡山出身アーティスト、さとうもかが約2年ぶりとなる有観客ワンマンツアー〈さとうもか WOOLLY TOUR 2021〉を11月7日(日)東京・渋谷CLUB QUATTROにてツアーファイナルを迎えた。

また、2022年3月23日(水) 東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライヴの開催も決定した。

〜以下、オフィシャルレポート〜
さとうもかの2年ぶりのツアー最終日、渋谷クラブクアトロ。2回公演の2回め、ファイナル中のファイナルである。ミュージカル好きのさとうらしくコミカルな演出を随所にちりばめ、アルバム『WOOLLY』のちょっとシリアスな世界をユーモラスに楽しく展開してくれた。

さとうとシンリズム(ギター)、河合宏知(ドラム)、森川祐樹(ベース)、沼澤成毅(キーボード)の5人は「Sugar Science 団」なる犯罪集団に扮してステージをジャック。全員がサングラス姿で登場した。オープニングナンバーはいわばさとうもかのテーマ曲、「Sugar Science 先生」だ。爆弾を開発中のSugar Science 団。「実は嗅ぎつけた警察がもうそこに来ている。非常に危険な状況だが作戦がある。音楽ライブをしてカムフラージュするのだ」さとうがそう言ってエレキギターを手にすると、シンリズムがディック・デイルばりのイントロを奏でて「Weekend」。最新作『WOOLLY』のオープニングを飾るサーフロックナンバーでテンションは早くも急上昇だ。

その後に登場したSugar Science 団のボスはまさかのクマのぬいぐるみ。ひとくさりの小芝居に続いて「もか殿、次の曲は何じゃ?」と促すと、さとうが代表曲の1つでもある「melt bitter」の曲名を口にするとボスから撮影許可が出た。さとうはボスを抱いてこの代表作を切々と、いや堂々と歌い上げる。

余韻もそこそこにステージに警察が乱入、ボスに手錠をかけて連行していく。「ちょっと待ってください! ボス! ボス!」「いいんじゃ。わしがこの世界、何年やってきたと思うとる?おまえらはこのままずっと“歌をとめない”んじゃ。それがわしの最後の言葉じゃ!」「ボスゥゥ~!」「ボスの気持ちを忘れずに」と切り替えてキュートな「Cupid's arrow」。堅実に暴れるギターと、途中のダブステップ~トラップ展開を生バンドで再現したパートが圧巻だ。「えーと、そんな感じで小芝居は終わって(笑)」と、ここでようやくMCが通常モードに切り替わり、大学時代に初めて本気で人を好きになった経験から生まれた「Lukewarm」。TikTokでバズって彼女の知名度を飛躍的に上げた最初の代表作である。

アルバムではMomをフィーチャリングしていた「いとこだったら」は、バンドメンバーがさとうが描いたMomのお面を額につけてソロバージョン。続けて披露された「Love Buds」はよく歌うドラムが心地よい。「今年、東京に引っ越してきたんですけど、その前後にすごく悩みました。今回のアルバムはそういうときの“おかしいな”とか“モヤモヤする”とか“うまくいかない”をたくさん詰め込んでいるので、その気持ちを今日、全部吐き出して終われたらなと」そう語って、アルバムのなかでもお気に入りだという「いちごちゃん」。さとう独特の歌い回しが説得力十分だ。さらに観客に配られたサイリウムの点灯を促し、光の海に身を委ねるようにバラード「ながれぼし」を歌った。

メンバー紹介の後はいよいよクライマックス。ネガティブな気持ちの多いアルバムの最後に「それじゃダメだ」とひっくり返し、自らの歌詞に引き上げてもらった曲だという「アイロニー」、シンリズムのワウギターがたまらないアグレッシブな表題曲「Woolly」を続ける。本編最後は「歌をとめない」。バンドがはけて、さとうが高校生のときに親がプレゼントしてくれたという大切なエレクトリック・ピアノが持ち込まれた。「今日はみんなに会えて本当にうれしかったです。もしかしたら今日が最後になる人もいると思うとすごくさみしいけど、自分がずっと音楽をやめないで続けていれば、どこかでわたしの曲を聴いて思い出したり、時間が戻るような感覚になってくれたらいいなと思って、みんなのことを思って作った曲を歌おうと思います」

訥々とした鍵盤さばきに思いがこもる演奏と歌に、目元を拭う観客もいた。アンコールに応えてツアーTシャツ姿の5人が再登場し、来年3月22日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマンライブを開催することと、ファンクラブ「喫茶もか」の発足を発表し、最後の最後は「愛ゆえに」。ウィーザーかパール・ジャムかというようなロックンロールは、スタジオバージョンを確実に凌駕するエネルギーを放っていた。

ダイナミックなバンドの演奏に引けをとらない、終始パワフルな歌声が印象に残るライブだった。終演直後のさとうもかに感慨を訊ねたところ、2回公演を終えた後とは思えない元気さでこう語ってくれた。「無事に終わってよかったー! 中止になったらどうしようとか思ってたんです。いろんな気持ちがあふれましたね。『GLINTS』(2020年のアルバム)のときはツアーができなかったので、久しぶりにお客さんの顔が見れてめっちゃうれしかったし、モヤモヤを全部吐き出せたと思います。泣いてるお客さんが目に入って、わたしも泣きました(笑)」

Text by : 高岡洋詞
Photo by : nishinaga "saicho" isao

なお終演後、会場ではボスのくまが早速脱獄したと報じる号外新聞チラシが配布された。
新聞内のQRコードからはSugar Science団がその後アジトである「喫茶もか」でボスのくまと合流する様子が見られる様になっている。今後FC「喫茶もか」では会員限定でツアーや制作のオフショットやメイキング映像、ブログなどが見られる。

【〈さとうもか WOOLLY TOUR 2021〉ツアーファイナル東京公演 セットリスト】
01. Sugar Science先生
02. Weekend
03. melt bitter
04. Cupid’s arrow
05. Lukewarm
06. いとこだったら
07. Love Buds
08. いちごちゃん
09. ながれぼし
10. アイロニー
11. Woolly
12. 歌をとめない
<アンコール>
13. 愛ゆえに

〈ライヴ情報〉
さとうもか Spring Live 2022(仮)
2022年3月23日(水) 東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
1Stage:開場15:30/開演16:00 ※ゲストあり(後日発表)
2Stage:開場19:00/開演19:30 ※ワンマン
<チケット>
自由(一般)¥4,500(税込/ドリンク代別)/ 自由(学割)¥3,500(税込/ドリンク代別)
▼公式ファンクラブ「喫茶もか」にて1次先行受付スタート 11/10(水)12:00〜11/23(火・祝)23:59まで
URL : https://officialfanclub.satomoka.jp

オフィシャル・ウェブサイト : https://www.satomoka.com
Twitter : https://twitter.com/rrw6sv


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