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2021/03/01 09:45

 

2/26中野サンプラザにて開催『Tempalay Live 2021』レポート

 

2月26日、Tempalayが『Tempalay Live 2021』を中野サンプラザで開催した。

この日はワーナー内レーベルunBORDEへの移籍発表後の初ワンマンで、ホールでの単独公演も彼らにとっては初めて。多彩な照明演出とともに、サイケデリックな空間を作り上げた。

1970年の大阪万博のテーマソングである“世界の国からこんにちは”がSEとして延々流れる中、開演予定時刻の18時を過ぎると場内が暗転。スネアのロールに導かれ、ショーの始まりを告げるかのようなファンファーレとともに幕が上がると、一曲目からクライマックス感のある“おつかれ、平成”でライブがスタート。メロディアスな楽曲ながら、最後の轟音パートに突入すると、「Tempalayのライブに来た」という気分が高まる。

その後はアッパーな曲を連発し、“のめりこめ、震えろ。”では間奏で小原綾斗がステップを踏みながらノイズギターをかき鳴らし、“SONIC WAVE”ではコーラスパートでAAAMYYYが右手を突き上げてオーディエンスを煽り、ファンキーな“Austin Town”と続けて行く。会場が中野サンプラザということで、爆風スランプの“大きな玉ねぎの下で”が流れる中、John Natsukiがお馴染みのサンプラーを用いた挨拶をするというシュールな一幕に続いて披露されたのは、移籍第一弾として配信された“EDEN”。ミニマルなループのリズムが小気味いい前半から一転、“Seven Nation Army”のような太いギターリフとともに、豪快なロックドラムへと切り替わる曲展開は、やはりライブでのカタルシス十分だ。

インストの“未知との遭遇”からシームレスに繋いだ“my name is GREENMAN”も序盤のダビーな雰囲気から途中でジャズファンクへと変化し、ラストに置かれたストロボがたかれる中での轟音パートはかなりサイケデリック。バンドのポップサイドを象徴する“どうしよう”を挟んで、ライブ中盤では“Festival”、“革命前夜”と初期の曲を続けると、ダンサブルな“新世代”でこの日最初のピークを作り上げた。

MCでは「初のホールとはいえこんな状況なので、さほどテンションは上がっていない」と飄々と語り、「今日は岡本太郎の110歳の誕生日だそうです。彼がゾンビになって歩いているかもしれません」とファンを公言する岡本太郎について話すと、こちらも初期曲の“ZOMBIE-SONG”を披露。音源ではビートボクサーのREATMOをフィーチャーしていたように、軽快なヒップホップビートが心地よく、さらにはAAAMYYYのラップとコール&レスポンスが楽しい“テレパシー”を続け、ライブ後半はよりディープなゾーンに入っていく。

ゆったりとした“深海より”からモンドな雰囲気の“カンガルーも考えている”へと続き、ラストの轟音が鳴り響くと、そのまま続編とも言うべき新曲の“フクロネズミも考えていた”へ。この曲はTempalayとしては初めてのAAAMYYYとJohn Natsukiによる共作曲で、“カンガルーも考えている”のムードを引き継ぎつつ、変調されたピアノやシーケンスでバンドの新たな一面を示している。二胡の旋律に導かれる“大東京万博”はすでにクラシックの風格を持ち、オーディエンスをSF的な「ここではないどこか」へと連れ去った。

最後のMCではアルバムのリリースとそれに伴う全国ツアーの告知をしながら、「『重大発表』はいつもこんな感じで、解散とか休止はないので騙されないでください」「アンコールほどいかがわしいものはない。大体物販のTシャツを着て出てくる」と、最後まで飄々と話し、「初ホールと岡本太郎に感謝。ありがとうございました」と挨拶。おどろおどろしさの中の美しさが際立つ“美しい”と“そなちね”を続け、最後は“Last Dance”で文字通りの芸術的爆発を見せると、ギターのフィードバックノイズが鳴り響く中でライブは終了。平熱と恍惚が波のように繰り返されるこの世界から、簡単には抜け出せそうにない。

セットリスト
01.おつかれ、平成
02.のめりこめ、震えろ。
03.SONIC WAVE
04.Austin Town
05.EDEN
06.未知との遭遇〜my name is GREENMAN
07.どうしよう
08.Festival
09.革命前夜
10.新世代
11.ZOMBIE-SONG
12.テレパシー
13.深海より
14.カンガルーも考えている
15.フクロネズミも考えていた
16.大東京万博
17.美しい
18.そなちね
19.Last Dance

クレジット
文 :金子厚武
写真:鳥居洋介

【CDリリース情報】
■商品概要
タイトル: 『ゴーストアルバム』
発売日:2021年3月24日(水)
〔通常盤〕 品番:WPCL-13277 定価:¥3,080 (税抜価格:¥2,800) 形態:CD
〔初回限定盤〕 品番:WPZL-31811/2 定価:¥4,400 (税抜価格:¥4,000) 形態:CD+DVD

【ツアー情報】
■ゴーストツアー
・04/01(木) 名古屋 DIAMOND HALL
・04/03(土) 岡山 YEBISU YA PRO
・04/04(日) 大阪 なんばハッチ
・04/14(水) 札幌 cube garden
・04/16(金) 仙台 Rensa
・04/22(木) 福岡 BEAT STATION
・04/23(金) 広島 VANQUISH
・04/24(土) 高松 DIME
・05/08(土) 新潟 GOLDEN PIGS RED
・05/09(日) 金沢 AZ
・05/12(水) ZEPP HANEDA
・05/13(木) ZEPP HANEDA

【チケット情報】
■オフィシャルHP先行(1次)
受付期間:2/26(金)21:00~3/8(月)23:59 ※抽選制、各公演、お一人様最大4枚まで
受付URL:https://tempalay.jp

■オフィシャルHP先行(2次)
受付期間:3/15(月)10:00~3/21(日)23:59 ※抽選制、各公演、お一人様最大4枚まで
受付URL:https://tempalay.jp

■一般発売:3/27(土)
※大阪・東京公演以外 前売り ¥4,500-(全自由・税込・1ドリンク代別途)
※大阪・東京公演 前売り1F全自由¥4,500-/2F指定席¥5,000-(共に税込・1ドリンク代別途)
※未就学児童入場不可、小学生以上チケット必要

【関連リンク】
・Tempalay Official Site:https://tempalay.jp/
・Tempalay Twitter:https://twitter.com/tempalay
・Tempalay Instagram:https://www.instagram.com/tempalay_from_japan/

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