恋のパイナップル

しましま

恋のパイナップル

「プレイヤーのスイッチを押した瞬間、深〜いリバーブでびしょびしょになった音たちが聴こえてきて、びっくりしました。なんとなくこう思いました。誰もいない碧白いリバーブのプールのなかで、ゆっくりとうごめいている音だなあ〜と。くらげの様な具合の音の数々がゆらゆらしている印象が、なんともサイケデリックでうれしかったです。んで、さらに聴き進めて行くと、牧歌的でなんとも気味の良いポップスや、ニューミュージック調の口ずさみたくなる様なうたが並んでいます。とてもキャッチーでうれしかったです。2人でアレンジしたというトラックやコーラスはとても親しみやすいです。でもよくよく聴くと、なんともいえん執念のようなものも感じます。ボーカルさんも野球でたとえると、速球ストレートで勝負する小細工無しなピッチャーの印象で、その声で歌うとあっという間に中毒性をもったポップスに早変わりさせて、僕たちにビシビシ投げかけてきます。気持ちを…。聴いてると、とてもうれしいとおもいます。きっと恋のパイナップルは骨のある2人組なんだろうなあ〜と思いました。」三沢洋紀(ミュージシャン/ バンドマン)