Sakana Records

SAKANA 『initial work collection1990〜1991』インタビュー text by 渡辺裕也

インタヴュー

SAKANA 『initial work collection1990〜1991』インタビュー text by 渡辺裕也

さかなを初めて聴いた時の事はよく覚えている。当時ルーム・シェアをしていた友人が部屋でかけたそれは、一瞬にして僕の耳を奪った。「ねえ、今聴いてるのって何?」「これ? さかなっていうんだよ。これは『リトルスワロウ』っていうアルバム。いいでしょ。気に入った?」なんて大きな歌なんだろう。身も心もとろけるような音楽とはまさにこれだと思った。それ以来僕は彼らの音楽の虜になったままだ。何とも抽象的な言い回しになって申し訳ないのだが、どうしても彼らの音楽を他のポップスと同じような語り口で表現する事が出来ない。それを聴くと、…

SAKANA レビュー

レヴュー

SAKANA レビュー

2000年に発売されたSAKANAの名曲「BLIND MOON」。秋が深まってくるとどうしても聴きたくなる。のバッキング・ギターとの奏でるギターが絡む前奏は、極上の香り。必要な音だけを淡々と弾くのに、こうも涙腺に響くものかと、そこばかり何度も繰り返し聴いたものだ。の歌声は、1986年からSAKANAで歌い続けた深く苦い味わいがある。表現力は並外れており、彼女がオクターブを変えるだけで鳥肌が立つ。日本で唯一、ニール・ヤングやデビット・ボウイと肩を並べることができるアーティストだと断言してしまおう。アメリカへの…

sakana『campolano』インタビュー

インタヴュー

sakana『campolano』インタビュー

前作『Sunday clothes』から5年を経て、ようやくsakanaの新作が発表された。この東京で暮らす二人の気高いジプシー達が作った音楽は、前作で聴かせてくれたものよりも更に穏やかで、柔らかく、楽しげだ。それは5年前よりもさらに行き場が見えづらくなったこの世の中に、わずかな光を灯してくれる。僕にとっては何物にも代えがたい音楽。蛇足になるような前置きはこれ以上したくない。待った甲斐のある素晴らしい内容だ。ぜひたくさんの方に聴いてほしい。...…

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