ORBIT RECORDS

CHRSTMAS TIME
Lossless

CHRSTMAS TIME

堀秀彰

このアルバムの中には僕達の多くのレパートリーの中から厳選して選ばれた14曲が収録されており、どれもそれぞれの楽曲にふさわしいジャズアレンジになっている。家族が集まり穏やかに過ごすクリスマスや、友達と集まり賑やかに過ごすクリスマスを音楽で表現し、それでいて演奏者が心から楽しめる仕組みの詰まったジャズアレンジにするのはとても楽しい作業だった。そして、収録曲の多くはジャズで演奏する為に作られた曲ではないが、それを「いかにもジャズの為に作られたかのような曲」に仕上げるかが1番大変な所でもあった。ジャズの歴史上では、ディズニー映画曲の''''いつか王子様が''''や、シャンソンの''''枯葉''''などのポピュラーソングが多くのミュージシャンのアレンジと名演によってジャズのスタンダード曲として定着したように、このプロジェクトでは、誰もが知るポピュラーなクリスマスソングを''''さもジャズのスタンダードか''''の様にアレンジにしたかった。この録音時は僕も高瀬さんも、クリスマスソングの暖かさと、ジャズ曲としてのインタープレイを同時に楽しみながら演奏できた。そんな気持ちが音を通してリスナーの皆様に伝わり、ジャズライブさながらの感動を味わっていただけたらいいなと思っている。

N: LIVE
Lossless

N: LIVE

堀秀彰 エヌラボ

メインストリームの傑作スタジオレコーディング「HIDEAKI HORI N:LAB」のリリースから1年・・・多忙を極める熟達のメンバーの邂逅、ホームグラウンド『柏ナーディス』を舞台に行われたN:LAB 3DAYS。白眉は3曲目の21〜Twenty-one〜。変拍子による圧倒的なグルーヴを出す高瀬裕のベースからの導入。60年代を彷彿とさせるジャズの様式美を伺わせるフロントの二人が紡ぐテーマから堀秀彰のファンキーなソロに煽られるようにメンバーの演奏も加速度的に熱を帯び、会場へと伝播する。じわりじわりと上げ続ける長谷川ガクのドラミングと会場の熱がメンバーに注がれ、さらに燃え盛っていく演奏。思わず身震いをしてしまう程の後半の西口明宏と石川広行の二人のソロのなんと熱いことか。知らず知らずのうちに白熱しきったリスナーに聴かせる次の曲がSeptember in the rainとは何ともニクい曲順。男心をくすぐる石川広行のオリジナルSands on my hands、ハードドライビングな堀秀彰のJack O' Lanternとラストまで続く蠱惑の楽曲群。彼らの真骨頂とも言えるライヴ・パフォーマンスと選りすぐりのテイクを収録した待望のN:LAB最新作。裏切らない素晴らしい盤に仕上がっている。

堀秀彰 N:Lab
Lossless

堀秀彰 N:Lab

Jazz/World

堀秀彰 N:Lab

ジャパニーズ・ジャズ・シーンの旗手、ピアニストの堀秀彰が率いるニュー・プロジェクト「N:Lab」(エヌラボ)その存在感はジャズ・シーンに留まらず、ドリームズ・カム・トゥルーやダ・パンプなどの多くのレコーディングやツアーへ参加。リーダー・アルバムは本作を含め13作、サイドマンとして100枚以上のアルバムに参加する名実共に国内屈指のジャズ・プレイヤーと言っても過言ではないだろう。その堀秀彰とメンバーが4年の歳月をかけて磨き上げてきた2ホーン・クインテット「N:Lab」が満を持して放つ渾身のスタジオ・レコーディング。フロントには近年メキメキと頭角を現し、キレのある演奏を聴かせてくれるトランペット奏者「石川広行」と国内ジャズ・ファンにはお馴染み、圧倒的な迫力のブローイングでリスナーを虜にするテナーサックス奏者「西口明宏」。リズム陣には堀秀彰が絶大な信頼を寄せるベーシスト「高瀬裕」と抜群のリズムとセンス溢れるアプローチを披露するドラマー「長谷川ガク」というメンバー。オープニングのM1-グリーンライクからドライブ感溢れるナンバーを披露、往年のクラシック・ジャズを彷彿させつつもやはり新しいサウンドとクリエイティヴなソロ回しに痺れる堀秀彰のオリジナルナンバー、続くフロウ・オブ・ザ・ウインドは新進気鋭のトランペッター石川広行のオリジナル。ダンディズムと気品に溢れ、男心をくすぐるスケールの大きなナンバーだ。3曲目のシンギング・トゥ・ザ・スカイは堀秀彰らしい美しく爽やかな装いのテーマが印象的な心地の良いサウンド、M4では一転して目まぐるしく変わるリズムにあって一貫して突き抜けたうねりの疾走感が秀逸な西口明宏のマクロへと続く。全11曲のうち10曲がメンバーのオリジナルではあるがハードバップ〜メインストリームのファンにも刺さる一枚、古きを温ねて新しきを知るまさに温故知新、すべてのジャズ・ファンに捧げる快作だ!

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