2014/08/06 19:45

大学生、佐久間望が追いかける桐嶋ノドカ――file.8「ついに音源買えちゃいます!!」編

桐嶋ノドカ(左)と佐久間望(右)

桐嶋ノドカという女性シンガーを知っていますか? まだ1枚もCDをリリースしたことがないにもかかわらず、その楽曲がTVドラマ「ラスト・ドクター 〜監察医アキタの検死報告〜」(放送中)の主題歌に抜擢された大注目の新人です。OTOTOYでは、「大学生、佐久間望が追いかける桐嶋ノドカ」と題し、そんな彼女をずっと追いかけてきました。このたび、一度は最終回を迎えたこの連載が、急遽カムバック!! というのも、桐嶋ノドカの配信シングル『Wahの歌』が、ついにリリースされたのです。早くから彼女を追いかけ、デモ音源の独占配信もおこなってきたOTOTOYとしては、こんなに嬉しいことはありません。これからさらに大きなステージへと羽ばたいていくであろう桐嶋ノドカ。その第一歩となる今回の配信開始を記念して、彼女のパワフルなライヴを佐久間さんにレポートしてもらいました。音源とあわせてぜひお楽しみください!!


桐嶋ノドカ / Wahの歌
【配信フォーマット】
ALAC/FLAC/WAV
mp3

【価格】
257円(税込)

【収録曲】
Wahの歌

【桐嶋ノドカのコメント】
年齢や性別、職業、あらゆるカテゴリに整理され社会の中で生きている私たち。その肩書きに違和感を感じることはあっても、逆にそれに安心している自分もいて、なんとなくやり過ごせています。だけどどんな肩書きも、本当の自分を説明することはできません。

本当は皆、『誰でもない』存在なのです。

この曲は、誰でもなくても、何も持っていなくても、どこまででも進んでいきたいという思いで書いた曲です。歌詞の中に登場する『旗』は、自分の中心を貫く柱のような大きな旗。誰でもないありのままの自分自身と、そんな自分に対する誇りのようなものです。そして、私たちが日々抱えている言葉では表現できない様々な思い、心の奥底から湧き出す純粋でひたむきなメッセージを、『Wah』という叫びに込めて歌いました。

「Wahの歌」配信開始記念! 大学生、佐久間望によるライヴレポ

こんにちは、佐久間望です。
連載が終わったと思いきや、再度登場しちゃいました!

実は、連載中に叶えられなかった夢がひとつだけあったんです。それは、「桐嶋さんのデモじゃない音源を配信したい」ということ。最終回からおよそ3か月、ついにその夢が実現しました!!

なんと、桐嶋ノドカの配信限定シングル「Wahの歌」の配信が開始されるんです!!!!! 嬉しさのあまり、昨日おこなわれた桐嶋ノドカのライヴに足を運んじゃいました。頑張って書いたのでぜひ読んでくださいね!!

絶対にもっともっと大きなステージに立つべきアーティスト

陽が傾きかけ、暑さも落ち着きを見せはじめた8月5日の夕方、鎌倉の浜辺にあるOTODAMA SEA STUDIOにて、〈安藤裕子×スキマスイッチ 〜10周年スペシャルジョイント〜〉と題されたイヴェントがおこなわれた。そのオープニング・アクトとして登場した桐嶋ノドカは、アコースティック・ギターに電子ピアノ、それに歌というシンプルな編成。桐嶋がステージに姿を現すと、観客から「かわいい~」という声が上がった。白い無地のふんわりとしたワンピースに身を包んだ桐嶋ノドカ。そのファッションは、彼女のゆらゆらとした動きにマッチしていた(桐嶋さん、今日もかわいい!!!)。

会場が静まりかえり、ライヴの幕が上がる。〈そろそろもう うんざりするよね〉という歌詞で始まった1曲目は「ボーダーライン」。曲の後半、リズムが4つ打ちになると会場はどんどん熱くなり、手拍子が起こった。それに応えるように、桐嶋もいつも以上に力強く声を上げているように感じる。1曲目から桐嶋ノドカの代表的なナンバーが披露され、会場は一気に熱気に包まれた(「ボーダーライン」、私の大好きな曲です!)。

会場を熱気に包んで歌う桐嶋ノドカ

「暑いですか〜〜!?」。大きな声でフロアに話しかける桐嶋ノドカ。観客も「はーい!」と大きな声でそれに応える。「スキマスイッチさんも安藤裕子さんも大好きで、今日のライヴは私自身も本当に楽しみにしていました! みなさんも楽しんでいってくださいね!」。そう会場に呼びかけた桐嶋が次に演奏したのは、「キミのいない世界」。失恋を描いたこの曲は、音がシンプルな分、彼女自身の感情がすっと入ってくる楽曲となっており、曲の終盤、〈キミのいない世界に鮮やかな色を塗りたい〉というフレーズからは、失恋だけでは終わらない、つねに明るい未来を歌おうとする桐嶋らしさが溢れているように感じた。

この日最後に披露されたのは、お待ちかね、今回配信開始となった「Wahの歌」だ。まだCDデビューもしていない桐嶋だが、この「Wahの歌」がTVドラマ「ラスト・ドクター ~監察医アキタの検視報告書~」の主題歌に抜擢された。「最初は自分自身のために歌った曲だったんですけど、今はこれから前に進もうっていう人に聴いてほしい曲です。まだ何も持っていないくて、何者でもない自分。飾らないまっさらなままで進んでいきたいという気持ちから作りました」と桐嶋が語り、曲は始まる。ゆらりゆらりとステージ上を大きく移動しながら、桐嶋は自身の思いを精一杯フロアの人たちに届けようとしていた。

桐嶋ノドカ / Wahの歌
桐嶋ノドカ / Wahの歌

もっと聴きたいと感じてしまうほど、3曲というのは短かったが、フロアにいた人たちの心に、桐嶋ノドカの歌は強く刻まれたはずだ。桐嶋ノドカというシンガー・ソングライターは、絶対にもっともっと大きなステージに立つべきアーティストである。私が彼女に対して感じたそんな気持ちは、決して間違っていない。そうあらためて実感させられるステージだった(桐嶋さん、初の配信シングル・リリースおめでとうございます!!)。(text by 佐久間望)

【セットリスト】
1. ボーダーライン
2. キミのいない世界
3. Wahの歌

「大学生、佐久間望が追いかける桐嶋ノドカ」 連載のバックナンバーはこちら!!

file.1 「出会い」編
file.2 「もう一度ライヴへ」編
file.3 「事務所に直談判!」編
file.4 「取材がしたい!」編
file.5 「ドキドキ! 初インタヴュー!!」前編
file.6 「ドキドキ! 初インタヴュー!!」後編
file.7 「桐嶋ノドカに出会えたこと」編

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LIVE INFORMATION

〈今が旬!! -昇竜拳の巻-〉
2014年8月9日(土) @渋谷 CLUB QUATTRO
開場 / 開演 : 15:30 / 16:00
料金 : 前売 1,500円 / 当日 1,500円 (1ドリンク別)
出演 : オガタユータ / 桐嶋ノドカ / SHUHARIHITO / 水曜日のカンパネラ / 高松豪 / BURNOUT SYNDROMES / ブレインコミックス / PAGE 他
詳細 : http://www.club-quattro.com/shibuya/schedule/detail.php?id=3760

〈DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2014 summer-〉
2014年8月24日(日) @渋谷 TSUTAYA O-EAST / TSUTAYA O-WEST / duo MUSIC EXCHANGE / TSUTAYA O-Crest / TSUTAYA O-nest / 7th Floor
料金 : 3,500円 (1ドリンク付)
詳細 : http://music-monsters.info/2014s/

PROFILE

桐嶋ノドカ
3歳からピアノを始め、13歳で聖歌隊に入り、歌うことにのめり込む。高校入学と同時期にキャロル・キングやノラ・ジョーンズなどに影響を受け、弾き語りを始める。次第に自身の想いを歌うようになり、高校を卒業する頃にはシンガー・ソングライターの道へ進むことを決める。2012年夏、デモ音源を音楽プロデューサーの小林武史へ送ったことがきっかけとなり、同氏が代表を務める音楽事務所「OORONG-SHA」のスタジオに通いはじめる。2014年3月に大学を卒業し、本格的にアーティスト活動をスタート。OTOTOYはいち早く彼女の才能に注目し、3月から独占で「ボーダーライン (DEMO ver.)」のフリー・ダウンロードをスタートしたところ、まったく無名の新人ながら約1ヶ月間で2,000DLを記録。5月に六本木ヒルズ・アリーナでおこなわれた〈J-WAVE & Roppongi Hills presents TOKYO M.A.P.S〉に、豪華アーティストと並び異例の出演。6月に名古屋でおこなわれたライヴ・サーキット〈SAKAE SP-RING 2014〉では、初出演にも関わらず入場規制がかかるほどの盛況ぶりを見せた。デビュー前にも関わらず、彼女の伸びやかで澄み切った歌声に魅了されるファンが続出している。

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[連載] 桐嶋ノドカ

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