世界を変えるアーティストを! NEW SENSATION!

インディーズに力を入れるレコード店disk unionと配信情報サイトOTOTOYがガッチリタッグを組んで、1ヶ月にわたって、たった一つのアーティストを押し続ける企画、「NEW SENSATION」! この企画でもっとも大事にするのは、バイヤー目線。広告予算がなくても、メジャー・レコード会社が決まっていなくても、「こいつら、絶対すげぇ! 」そんなバンドが現場にはいっぱいいるんです。「NEW SENSATION」は、disk unionとOTOTOYがバイヤーの威信をかけ、本当に押したいもののみを展開する気合い2070%のコーナー。「本企画から必ず世界を変えるアーティストを出します!」そう誓い合い、高円寺の居酒屋で杯は交わされたのでした。(OTOTOY編集長 飯田仁一郎)

第11弾アーティストは、静カニ潜ム日々!

第11回となる今回のNEW SENSATIONは大森靖子、静カニ潜ム日々の2アーティストをパワー・プッシュ!! こちらのページで取り上げるのは横浜、東京を中心に活動している3ピース・バンド、静カニ潜ム日々。2007年に結成され、DIYな活動を続けてきた彼らだが、今回、BIGMAMAや[Champagne]を輩出したRX-RECORDSから1stフル・アルバム『The Present』をリリース。”今”という意味合いも込めた今回のアルバムは、洋邦含めた様々な音楽的要素をエモという音楽ジャンルに昇華した、静カニ潜ム日々の名刺代わりの1枚となっている。OTOTOYでは今作を先行配信するとともに、1曲目に収録されている「step forward」1週間限定フリー・ダウンロードを実施。透明感のあるストレートな歌声と、3ピースのシンプルさを突き詰めた、”静カニ潜ム”けど衝動的な音。要チェック!!

静カニ潜ム日々 /  The Present

【配信価格】
mp3、wavともに 単曲 150円 / まとめ購入 1,200円

【Track List】
01. step forward / 02. break the wall / 03. old dialogue / 04. idea / 05. just follow me / 06. 3:00 a.m. / 07. carry on / 08. what should i say? / 09. isotope

10数年前に流行ったEMOは当時、猫も杓子もEMO! 状態で、誰もそのジャンルの実態をわかっていなかったんじゃないか、と思う。まあ分からんでもないけどEMOって言っておけば売れる時代ではあったのだ。時代は進み、エモイ! が若干ダサさすら内包しだしジャンルもシーンも形骸化した、かに思えたがここで飛び出してきたのが今回紹介する「静カニ潜ム日々」だ。洋邦双方から影響をうけたであろうメロディ・ラインが秀逸。久々に聴いていて興奮する音源に出会えました。(DISKUNION / 矢野)
自分が大学生だった頃、毎日のように中古CDショップに通っては海外のCDを漁っていた。友人と音楽のことを話し、聴いたことのない音楽を探すことに貪欲だった。静カニ潜ム日々の『The Present』を聴いたら、当時の気持ちを思い出した。この3人はいまも本当に音楽が好きなんだな。それがサウンドからリアルに伝わってくる。そのサウンドはエモと括られるかもしれないけれど、そんなこと抜きにして、こんな音楽ラヴァーな連中の作品を放っておけるわけないじゃないか!! OTOTOYは大プッシュします!! (OTOTOY / 西澤)

INTERVIEW : 静カニ潜ム日々

メンバーの加入脱退をくりかえしながらも、初のフル・アルバム『The Present』を完成させた、静カニ潜ム日々。 本作は、過去の曲から最新の曲までを含む、今までの総括的な意味合いを持つ一枚ともなっている。そのような側面がありながらも、いかにもファースト・アルバムにありがちな、様々なジャンルがひしめくバラエティーにとんだ散漫な内容ではない。エモを一つの軸とした、彼らが目指す方向性を示す統一感のあるアルバムに仕上がっている。まさに「今」の彼らが鳴らす音楽がそこにある。その背景には、メンバーの変化を経験したことで、前へ前へと進んでいくバンドの意志があるのだろう。サウンドには勢いが増し、曲が本来持つダイナミズムが全面に出るようになったとのこと。バンド名が示す静けさを兼ね備えながら、時に、エモーショナルなシャウトや、緊張感たっぷりに駆け抜けていく曲など、バンドの個性がしっかり伝わる一枚となっている。新人らしく貪欲にいろいろチャレンジしたいという姿勢からは、一つの枠に収まらない成長意欲があり、今後の展開から目が離せない。バンドの雰囲気も良好のようで、非常にリラックスした中でのインタヴューとなった。

インタビュー&文 : 堀史孝

左から 川元裕一朗、佐藤智明、渡部宏生

ーー始めに、バンド結成から現在のバンド編成までの経緯について教えてください。

川元裕一朗(以下、川元) : 最初は2人組で、「電気を使わない音楽」というコンセプトで始めたのが、静カニ潜ム日々の結成のきっかけです。しばらくして、アコースティックなバンドがやりたくなったんですね。そのときに、佐藤を誘ったんです。
佐藤智明(以下、佐藤) : 誘われたときは、アップライト・ベースを始めたばかりでアコースティックなバンドをやりたくて、参加することにしました。
川元 : 佐藤が入ってからは、ギターとドラムの加入と脱退があったので、3人編成、4人編成を繰り返していました。現メンバーのロッキー(渡部)が加入したのが約1年前になります。

佐藤智明

ーー今の編成になってバンド・サウンドに変化はありますか?

川元 : 同じメンバーで長く続けているうちに、佐藤と自分の共通点であるemoの方向に向いて。ポップな曲やスローな曲から、ミドル・テンポの曲に移ってきて、ここ2、3年で方向性ができてきたという感じがしています。

ーーレーベルが決まって、アルバムが発売される気持ちはどうですか?

渡部宏生(以下、渡部) : 音楽に集中できるやりやすい環境ができてありがたいと思っています。
佐藤 : アルバムを出すお話があったとき、当時のドラムがやめてしまったんです。それでも、アルバム・リリースの話は継続していたので、作品を出せることに不思議な感じがしています。
川元 : 自分はまったく実感がないですね。(インタビュー時は)リリース前の段階だから、レコーディングが終わったからといって、自分の生活に変化があるわけではないし、ああできたんだなという感じがしています。

ーーこれまでは、DIY精神にこだわっていたということでしょうか。

佐藤 : そうですね。でも、今回リリースのお話を頂き、周りの友人や先輩に相談してみたら、「やれることはやってみた方がいい」と言われて、自分のイメージから離れて違う見方をするようになりました。自分たちでできないことはレーベルに任せて、自分たちでできることは自分たちで、と考えるようになりました。

川元裕一朗
ーーアルバムの『The Present』に込めた意味は?

佐藤 : ダサいタイトルにしたかったんです。『The Present』ってダサくないですか(笑)?  でも理由はちゃんとあって、『プレゼント』だと贈り物のことを考える人が多いと思いますけど、英語をわかっている人は、「今、現在」って意味でも捉えてくれる。その感覚がすごく好きで。だから、わかってもらえる人にわかってもらいたい、わかる人にわかればいいかな、という気持ちでアルバム・タイトルにしました。

ーーそれは3人で話し合って?

川元 : ちょっと話し合いをして、すぐに決まりましたね(笑)。

ーー特にアルバム・タイトルにこだわりがあったとか、こうあるべきだと考えていたわけではない?

川元 : 「このタイトルだ」というような想いはなかったですね。というのも、今の曲と過去の曲が混在しているので、作品に統一性があるというよりは、今までの活動をまとめた感覚が強かったんです。
佐藤 : 他の案は「Discography」とか「Biography」とかで、メンバーの入れ替わりもあったので、今の自分たちって意味が一番しっくりきました。
 

90’sエモとかの海外のローファイな作品を意識してギターを歪ませました

ーー個人的に歌詞は過去と未来の対比されている気がして、今という瞬間を意識されている印象をもちました。歌詞のテーマはどうですか?

川元 : 歌詞のテーマはあまり意識していたわけではないです。メロディを作っていくうちに、曲のイメージに合う言葉を重ねて、膨らませながら、テーマをかたどるという感じですね。テーマをきっちり決めるよりは、曲の持つイメージをより大事にしています。

ーーそれは、普段から感じていることが歌詞になっているのでしょうか? というのも、歌詞から感じた印象で、過去に対する迷いがあったからこそ進もうとしているような気がしました。「what should i say?」は顕著な気がします。

川元 : そうですね。「what should i say?」に関しては迷いとか後悔が主題になってます。他の曲に関しては普段から感じていることだったり、夢で見たことだったり、まったく自分に関係の無いことだったりもするんで一概にどうとは言えないですけど。
 

渡部宏生

ーー全編英語の歌詞ですが、英語の歌詞をつくる理由は?

川元 : 結成当初に日本語で歌ってみたりもしたんですけど、日本語で歌った時の声質がどうも自分の中のイメージと会わない感じがして、試しに英語っぽい適当な言葉で歌うと自分がイメージしているメロディ・ラインになぜかピタッとはまったんです。極端な話、語感がよければノルウェー語でもなんでもいいんです。というのも洋楽を聴くときは、歌詞の意味を感じるというよりは、メロディとなんとなく聞き取れた歌詞を繋いで、想像しながら聴いているので。その影響がかなり大きいかもしれないですね。

ーーみなさん洋楽の影響が大きいのでしょうか?

佐藤 : 大きいですね。高校生のときに、日本のレーベルのコンピレーション・アルバムを聴いて、気になったアーティストのルーツを辿り、洋楽を聴くようになりました。

ーーそのようにして、自分たちの音楽の方向性が決まってきたのですか?

佐藤 : そうですね。でも、いろんなジャンルを幅広く、ジャズ、ヒップ・ホップからレゲエまで。中でもemoというジャンルは好きですね。とはいえ、静カニ潜ム日々を結成する前は、ポストロックっぽい前衛的な音楽をやってた時期もありましたが。
渡部 : 一番初めに音楽に衝撃を受けたのは洋楽では、メタリカとエアロスミスです。でも物心ついて一番始めに買ったCDは、たしかシャ乱Qの「ズルい女」のシングルですね(笑)。

ーーサウンド面での質問になります。音の歪みが全体のトーンになっていて、バンドの個性になっていると思いました。

川元 : ギターに関していうと、前の作品はあえて空間を意識して薄くしていたので、もっと荒々しい、90’sエモとかの海外のローファイな作品とかを意識してギターを歪ませました。
佐藤 : ベースの歪みはばっちり。今の日本のバンド・サウンドはミドルよりになっている印象があって、あえてそうしたくなかったんです。ギターをあまり重ねていないから、歌とギターをしっかりと支えるために、歪ませて音の幅を広げました。でもドラムがロッキーの芯のあるサウンドじゃなかったらこのベースの音ではバランスが悪く、浮いてしまうので出来なかったと思います(笑)。

ーーバンド・サウンドに歪みは外せないですね。

佐藤 : 最近は歪まない音もいいかなと思っていますね(笑)。ただ今回のアルバムは、“The 3ピース”にしたかったんです。マスタリング・エンジニアには、音が詰まりすぎて「パンパンだね」といわれました(笑)。
 

いいメロディを突き詰めていくと、結局シンプルな曲に辿り着く

ーー3人のバンド・サウンドで固められた、3ピース・アルバムだと思います。ドラムに関しては勢いがありますね。

渡部 : ドラムに関しては、ストレートで無骨さのある感じにしたかったので、無心で自然体を意識して叩きました。あとはもう、メンバーに止められるまで思うがままにドタバタ叩くだけですね。とにかくシンプルに自然体で向き合う事を一番に考えていました。ガチムチな感じにしたかったので、力技で叩きました。シンバルを叩き過ぎといわれたので、次は落ち着いた感じにしたいですね。特に、シンプルな曲では力をいれたいだけ入れられるので、ずっと叩いているという感じです。

ーー曲づくりではどのようなことを意識されていますか? 曲づくりではつくっているうちに3人でまとまっていくのですか?

川元 : 基本的には、シンプル・イズ・ザ・ベストを目指しています。メロディが耳について、ずっと聞ける曲ってわりとシンプルな曲だったり構成だったりするので。いいメロディを突き詰めていくと、結局そこに辿り着くというか。なので、自分も同じようにそういうシンプルな曲作りを目指していますね。3ピースの強みを活かしたサウンドを追求していく気持ちも当然ありますが、他の音をいれたい欲求も常にありますね。ピアノとかビブラフォンとか。

ーー3ピースだからこそ、3ピースのシンプルさを追求していくのであれば、今後も3人でいくつもりですか?

川元 : できればギターとピアノができるひとを入れたい気持ちはあって。何度も言うように他の音をいれたい欲がありますからね。ただ人を増やすって言うのは実際問題色々とややこしいことなので。でも、次の次のアルバムあたりからは4人目の音をいれてみたいですね。

川元裕一朗
 

ーー今後の活動を視野に入れると、「isotope」ではグロッケンシュピールが全面に出ていますが、新しい方向性になりそうな気がしますね。

佐藤 : 「isotope」は4年前の古い曲で、もともとああいう雰囲気だったんです。グロッケンシュピールはスタジオで急遽録音したのを採用しただけです(笑)。
川元 : アコースティックな楽器は取り入れていきたいですね今後は。

ーー「3:00 a.m.」はアコギが目立っていますね。

川元 : もともとクリーンな音楽を目指していたので、そっちにもいきたいし、でも、それ以外にもやりたいことがたくさんある。全部やるのもいいけれど、それをやってしまうと、とっ散らかってしまうし、このバンドの方向性はまだそこじゃないかなーと。でも今後したいことの一つとしては、アコースティック編成のライブができたらいいなとは思ってますね。

ーー「carry on」「what should i say?」に関しては歌ではなく演奏を聞かせる要素も感じました。間奏が他の曲より長いですね。

川元 : そういう歌がない間奏の部分には個人的に言葉にできない何かを詰め込んでます(笑)。

ーーいろいろ興味があるけど、その中でもシンプルかつアコギが一番やりたい感じですか?

佐藤智明
 

川元 : 一番でないけどそういうエッセンスをとりいれたいとは思っています。
佐藤 : 自分はなんでもやりたいです。好きなバンドがいろいろあるから、好きなバンドに近いサウンドをやっていきたい。普通はサウンドが似てしまうとパクリだと思われて、嫌がるところですけど、自分たちはあえて、好きなバンドの感じをだしていきたい。
川元 : あのバンドに似てるといわれるとうれしいですね。狙い通り、まさにそうです、って。

ーーそれでは次のアルバムはまったく違う形になるかもしれないですね。

川元 : まだ自分たちの中だけでの話だけれど、5曲ぐらいのEPをだそうかと思っています。emoの方向の曲がたまっていて、録りきれていないから、それを全部だして消化しきりたいです。そういう意味では、アルバムを出せたことで、自分の中の何かを少し消化できたと思います。

ーー成長を感じるアルバムともいえそうですね。

川元 : 昔から知ってる人がきいたら、びっくりすると思う。実際に全然ちがうと言われますし、良くも悪くも昔と変わったねと色々なひとに言われます。(笑)

ーー今後は、前に進んでいくという方向性になっていくかもしれないですね。

川元 : そうかもしれないですし、勢いがテーマになるかもしれないですね。

ーーそうなるとドラムは鍵をにぎりそうですね。

渡辺 : あんまりうるさくしないようにします(笑)。

LIVE INFORMATION

2013年3月10日(日)@鴬谷WHAT'S UP
2013年3月31日(日)@鎌倉exSALT PEANUTS
2013年4月21日(日)@渋谷CLUB QUATTRO
2013年4月28日(日)@大阪6会場同時開催「Dialogue Festival 2013」
2013年5月5日(日)@下北沢ERA
2013年5月25日(土)@心斎橋HOKAGE
2013年5月26日(日)@名古屋spazio rita

静カニ潜ム日々 1st Album 「The Present」 リリースパーティー "(I don't hope) euphony vol.3"
2013年4月18日(木)@新代田FEVER

PROFILE

静カニ潜ム日々

川元 裕一朗 / voice.Guitar.Synthesizer(Green Leaf Distro)
佐藤 智明 / Bass.voice.Synthesizer
渡部 宏生 / Drums

2007.07 横浜にて結成
横浜 / 横須賀 / 都内を中心に活動中 / 結成当初、電気を一切使わない、どこでも演奏できるクリーンなバンドにと”静カニ潜ム日々”が生まれるも、未だ電気を使用し続けている。

主に90'~00's emo / US Indie Rock / 北欧音楽からの影響を色濃く受ける。
Mineral、Sunny Day Real Estate、Elliott、Jimmy Eat World、The Get Up Kids、Copeland、Death Cab For Cutie、The Smiths、Krakesolv… etc

2008.03 1st demoリリース(完売)
2009.03 2nd demo『As reason is step forward』を1000枚限定リリース(完売)
2010.09 V.A. 『Hate Yourself And Love The Fate』(LOVE the FATE records)に参加
2011.08 静カニ潜ム日々 / PLAY DEAD SEASON split CD『PLAY DEAD SEASON vs 静カニ潜ム日々』(SAY HELLO TO NEVER RECORDINGS)リリース
2012.03 日本復興コンピレーション・アルバム『Play for Japan 2012』(ototoy)に参加
2013.春 BIGMAMA、[Champagne]を輩出したRX-RECORDS / UK.PROJECTから『The Present』リリース!


disk unionでの展開

下記の店舗で試聴機展開&3/25発行のFOLLOWUPにてインタビュー掲載!

お茶の水駅前店 / 新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 町田店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 淵野辺店 / 津田沼店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 池袋店 / 渋谷中古センター / 中野店 / 立川店 / オンラインショップ

NEW SENSATION Archives

左上から
第1回 : 笹口騒音ハーモニカ
第2回 : トリプルファイヤー
第3回 : いったんぶ
第4回 : peno
第5回 : JAPPERS
第6回 : ミツメ
第7回 : 倉内太
第8回 : ROTH BART BARON
第9回 : sukida dramas
第10回 : STOCKMAN

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