2013/02/14 00:00

昨年、武蔵野美術大学芸術祭で行われた、HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND)のライヴ音源を、配信開始! 尚、こちらのCDは、オフィシャルHPとライヴ会場でしか販売されず、配信はOTOTOYのみです! 更に、配信限定曲「BE MY GIRL」も収録! それぞれにキャリアも実力もある三者の、貴重なコラボレーションは必聴です。ライヴ直後に行われたインタビューと共に、じっくりご堪能ください。

3人のポップス職人が奇跡の融合!

HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND) / 『BLUE × 5 = Musabi Live !』(Live Tracks)

ソロ活動は勿論、楽曲提供やサポート・ワークでもお馴染みのHARCO。渋谷系のオリジネイターとして、ポップでスウィートな楽曲を生み出し続けるカジヒデキ。そして、GOING UNDER GROUNDのドラマーとしてのみならず、最近ではソロでも活躍する河野丈洋。キャリアも実力も兼ね備えた彼ら3人が交わって生まれた、絶妙なポップス。甘く心地よい口当たりだが、一癖も二癖もある楽曲の数々は、たまりません。

【配信価格】
mp3、WAV共に : 単曲 200円 / アルバム 1,200円

【Track List】
1. BE MY GIRL / 2. MC(メンバー紹介) / 3. お引越し / 4. ハミングライフ
5. MC(with 河野丈洋) / 6. Hold on / 7. MC(with 文房具) / 8. 文房具の音
9. ラ・ブーム / 10. MC(with カジヒデキ) / 11. 愛されたいから
12. 世界でいちばん頑張ってる君に(ちょっとだけ ver.) / 13. BLUE × 4

【BLUE × 5 are】
HARCO、カジヒデキ、河野丈洋(GOING UNDER GROUND)、石本大介、シーナアキコ

CDの販売はこちらから
http://www.harcolate.com/shop/

INTERVIEW : HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND)

ソロ活動は勿論、楽曲提供やサポート・ワーク、CMソング「世界でいちばん頑張ってる君に」でもお馴染みのHARCO。ポップでスウィートな楽曲を生み出し続ける、渋谷系の元祖としても知られるカジヒデキ。そして、GOING UNDER GROUNDのドラマーとしてのみならず、ソロ活動やサウンド・トラックの制作など幅広く活躍する河野丈洋。キャリアも実力も兼ね備えた3人だが、彼らの普段の音楽を“ジャンル”で括ると、必ずしも同じ場所にはいないかもしれない。しかし、聴く者を限定せず、きっちりと歌を伝えること。心躍るアレンジ、親しみやすいメロディからは、“ポップ”という共通のキーワードが抽出される。 「自分の中のポップ・センスが最大限に発揮できるような組み合わせ」と河野が語る通り、彼らの音楽には、ワクワクするような、ウキウキするような“ポップ”の煌めきがあちこちに散りばめられている。冬に差し掛かった武蔵野の夜空に無数の星を映し出した彼らのライヴ。ライヴ直後に行なったショート・インタビューと併せて、素晴らしい夜を追体験して欲しい。

インタビュー & 文 : 藤森大河
写真 : 雨宮透貴

こだわりの店の店主のような。あの客にあの曲紹介しようかなとか(HARCO)

――3人でのライヴは久し振りですか?

HARCO : duo MUSIC EXCHANGEでやったHARCOの春フェス(2012年4月)以来で、これで2回目のライヴですね。半年ぶりかな。

――今日は、その時と同じ編成ですか? ドラム、ベース、ギター、マリンバ、キーボードと。

HARCO : 編成は同じですが、演奏曲はその時より若干増えました。春フェスの時はGOING UNDER GROUNDとカジヒデキさんと僕の対バンみたいなイベントだったんで。僕のライヴの時は普通にサポートしてもらうだけだったんですけど、今回は3人の名義でのライヴだったんでそれぞれの曲をやろうと。

HARCO

――イベント限定の企画的なユニットにしなかったのは、ライヴをやってみて手応えを感じたからでしょうか?

HARCO : ムサビ(武蔵野美術大学)の生徒さんから誘ってもらったんですよね。この組み合わせで来てくださいと。

――じゃあやろうか、ぐらいの。

HARCO : はい、機会があったらまたやりたいなって話はしていたんですけど。今年の夏、カジさんがツアーで結構忙しくて、タイミングがなかなか合わず。

――普段の活動とは別の、こういうユニットでやることの面白さはどんなところにありますか?

河野丈洋(以下、河野) : GOING UNDER GROUNDはロック・バンドなので、もうちょっと音がうるさいんですけど、この3人でやるときは自分の中のポップ・センスが最大限、120%発揮できるような組み合わせだなと思って。HARCOさんはPOP職人みたいなところもあるし、カジさんといえばポップスみたいなところもある。そこの混ざり具合がとってもいいですよ。

カジヒデキ

――カジさんはどうですか? 普段のソロは勿論ですが、riddim saunterさんと一緒にやったり色々なユニットへの参加経験もあると思いますが。

カジヒデキ(以下、カジ) : まず一番違うのは、自分がベースを弾いていることですね。一時期、歌いながらベースを弾いていたこともあったんですが、基本的にはギターなので。

――ベーシストとして誘われたんですか?

カジ : そうですね。元々ベーシストでもあるので。自分が普段やることとは違うところでやっている感じがして、凄く勉強になりますね。自分のライヴはもっと勢いでわーっとやることが多いんですが、このユニットでは制約が割と多くて。そもそも、ベースを弾くのであまり動き回ると演奏に支障をきたしますし(笑)。それに、2人のポップ職人的な部分やソング・ライティングの違いも良い影響になってくるなと。

――曲の中でも展開やキメが多いですよね。

カジ : キメだったり、コードも結構複雑な展開が多いですね。「Cookie」という曲なんかは、かなり癖のあるコード進行で。それが凄く面白い。

――オリジナル曲は、まだ3曲しかないということですが、どういう作り方をしたんですか?

HARCO : 基本的には、メールのやり取りですね。

――HARCOさんがメインのメロディや構成なんかを作って投げるんですか?

HARCO : 「BLUE×4」だけは僕が詞も曲も書きました。「Cookie」は河野くんに先に詞を書いてもらって、それに対して、僕が半日くらいで曲を書きましたね。その割には無茶苦茶プログレッシブな、変なコード展開になってしまったんですけど(笑)。「Lonesome Trip」はカジくんの曲が先で、僕が後から詞を書きました。元々カジくんと僕は、前にもコマーシャルの曲を作った時に二人でやったことがあって。
カジ : 僕が曲を書いて、HARCOくんが詞を書いて。それで「BE MY GIRL」という曲を作ったんですよね。その時は、僕がベース、HARCOくんがドラムで二人で同時に録って。更にギター(カジ)とピアノ(HARCO)を同時に重ねるという、二人四役みたいなレコーディングをしましたね。
HARCO : そこが発端なので、このユニットでもベースをお願いしたわけですね。

河野丈洋

――河野さんとは、GOING UNDER GROUNDのサポートが出会いですか?

HARCO : というわけでもないんです(笑)。
河野 : 僕がソロ活動を始めたいと思った時に、最初に繋がったのがHARCOさんなんです。それで、ツアーを一緒に回ってもらったりとか。
HARCO : その後に、僕がGOING UNDER GROUNDのサポートをやり始めたんです。

――なるほど。では、河野さんとカジさんも、元々交流はあったんですか?

カジ : 僕は今回のレコーディングのときに初めて会った感じですね。これきっかけで。

――HARCOさんが間に入って。

カジ : でも凄く昔から知ってはいるんです。2000年に北海道の夕張でフェスがあって、デビューしたばかりのGOING UNDER GROUNDと一緒になって。
河野 : インディーズで駆け出しの頃ですね。
カジ : そのフェスの前夜祭でフットサル大会があって、GOING UNDER GROUNDのチームと僕らのチームが戦ったんですよね(笑)。でもその後はなかなか会う機会がなく、10年以上経ってお互いこう交われるって素敵だなと。
HARCO : あと、この二人は本が好きなんですよ。読んでる本は同じか分からないですけど(笑)。僕はそれぞれのシーンで二人を見ているんですが、ぱっと見るとどこかで本を読んでいたりするような人たちなので、会ったら打ち解けるんじゃないかな、と思ってました。

――プロデューサー的な視点ですね。

HARCO : そうですね。こだわりの店の店主のような。あの客にあの曲紹介しようかなとか。そういうおせっかいな。いそうじゃないですか、個人商店で(笑)。そういう感じの、自分たちの手の届く範囲で良い音楽をやっていけたらなって思ってます。

多方面に活躍する三者の音源を配信中!

HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND) / ハルフェス・トライアングル(HQD ver.)

祝15周年を盛り上げるコラボ・ユニット、HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND)の配信限定シングルは、3人が各々作詞・作曲・演奏を担当したコラボ曲。「BLUE×4(ブルーバイフォー)」は、作詞・作曲をHARCOが担当。「Lonesome Trip」は、作詞:HARCO、作曲:カジヒデキ。「Cookie」は、作詞:河野丈洋、作曲:HARCOとなるコラボ曲。3人の持ち味を生かしつつもその個性がひとつにまとまった楽曲群をHARCOのボーカルがよりカラフルに彩っています。春に聴きたくなる、ポップで新鮮なおどろきに溢れた3曲です。

HARCO / Lamp&Stool

様々なジャンルの音楽がクロス・オーヴァーする、日々の暮らしに寄り添うリラクシン・ミュージック。スタンダードなポップスが持つ上質さとナチュラルで甘やかな、何気ない日常の断片を切りとる確かな視線は本作も健在。アレンジ、プログラミング、様々な楽器の演奏を手掛け、多彩なゲストを加えたセルフ・プロデュース作。

HARCO / tobiuo piano

HARCO初のアコースティック・アルバム。オリジナル作をメインに、カバー・ソングを含んだ収録内容。しっとりとした空気感の中、人懐っこいピアノのメロディと独特のあたたかみのあるヴォーカルが優しく響く、 ピアノ・マンとしてのHARCOの魅力が十分に発揮されたアルバムとなっています。

カジヒデキ / BLUE HEART

カジヒデキとリディムサウンター名義の『TEENS FILM』から1年半、ソロとしては『STRAWBERRIES AND CREAM』から2年半ぶりのニュー・アルバム。カジヒデキの代名詞「ネオ・アコースティック」の旗の下、ポップ、ロック、スカ、多種多様な音楽要素が青く光り輝く近年の活動の集大成的内容。

カジヒデキとリディムサウンター / TEENS FILM

(ジャスト・ライク) ティーンスピリット。甘くてSWEETなブルーボーイズ・ユナイテッドのヤングサウンド・アット・ブルーハート。カジヒデキ待望の新作はリディムサウンターとの強力タッグで。共同プロデュースによる全12曲入りのアルバムは、詞/曲カジ・演奏リディム(2曲作詞も)・編曲は共同、つまりガップリ四つの共作です。

PROFILE

HARCO

青木慶則のソロ変名ユニット。1997年よりHARCO(ハルコ)名義で活動を開始。シンガー・ソングライターでありながら、多くの楽器が演奏できるマルチ・プレイヤーでもある。CMの作曲、歌唱、ナレーションでも注目を集める。2005年に発表したCMソング「世界でいちばん頑張ってる君に」はロング・ヒットを記録。2013年2月14日に”HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND)”名義で、配信のみでリリースされたスタジオ・レコーディングの3曲と、武蔵野美術大学芸術祭“MAU FOCUS 2012”でのライヴが共に収録されたアルバム「BLUE × 5 = Musabi Live !」をリリース。

HARCO official HP

カジヒデキ

1967年千葉県出身のシンガー・ソングライター。1989年結成の男女混成バンドbridgeでベースを担当し、1993年3月に1stアルバム『Spring Hill Fair』をリリース。1995年のバンド解散を経て、1996年8月に『マスカットe.p.』でソロ・デビューを果たす。そのポップな音楽性とキャラクターが幅広い支持を受け、一躍“渋谷系”シーンの中心的存在に。他アーティストの楽曲提供やプロデュースなども多数手がけつつ、コンスタントにリリースを重ね、2008年公開の映画「デトロイト・メタル・シティ」に提供した「甘い恋人」はスマッシュ・ヒットを記録した。2012年3月に自身のレーベル「BLUE BOYS CLUB」を立ち上げ、同年5月に約2年半ぶりのニュー・アルバム『BLUE HEART』をリリース。

カジヒデキ official HP

河野丈洋(GOING UNDER GROUND)

2001年GOING UNDER GROUNDのドラマーとしてデビュー。2009年よりソロ活動を開始。ドラムの他にギター、ピアノ、バイオリンを演奏するマルチ・プレイヤー。他のアーティストへの楽曲提供や映画、ドラマのサウンド・トラック製作などの活動も行う。

河野丈洋 official HP
GOING UNDER GROUND official HP

この記事の筆者

[レヴュー] HARCO+カジヒデキ+河野丈洋(GOING UNDER GROUND)

TOP