次にブレイクするのはHOTEL MEXICOで決まり!

京都を拠点に活動するHOTEL MEXICOは、ポップなメロディと繊細なネオ・アコースティック・サウンドが持ち味の6人組。2010年2月にデビュー・シングルをカセットでリリースし、同年夏にはミニ・アルバムの全国販売と海外配信を開始しました。Turntable Films、HalfbyやNEW HOUSEなどが所属するSecond Royal Recordsが世界に向けて発信する、期待の若手バンドです。

2012年夏に行われたアメリカ・ツアー、UKレーベルDouble Denimからの7インチ・アナログ盤のリリースや、The xxの来日公演のオープニング・アクトを務めるなど、国内外でのライヴや、捻りの効いたリリースを通して、ワールド・ワイドな活動を行っているHOTEL MEXICO。そんな彼らが遂に、約2年半ぶりとなるセカンド・アルバム『Her Decorated Post Love』をリリースします!

前作から幅広く、豊かに変化したヴォーカルのアプローチと、ポップ・センス溢れるメロディーに注目! OTOTOYで行った先行フル試聴も大好評だった彼ら。遂に、ニュー・アルバムの配信が開始されます。今年、さらなるブレイクが期待されている彼らのサウンドを、聴き逃すな!



HOTEL MEXICO / Her Decorated Post Love

【販売価格】
mp3 単曲 200円 / アルバム 1,200円
wav 単曲 250円 / アルバム 1,500円

1. Suicide of Pops / 2. A.I. in Dreams / 3. Wilson / 4. This Moon Down / 5. G for good / 6. A Palm House in the Sky / 7. boy


HOTEL MEXICO 石神龍遊、伊東海、菊池史 インタビュー

京都のみならず、全土を巻き込みつつあるSECOND ROYALからHOTEL MEXICOが待望の新作『Her Decorated Post Love』をドロップする。今作のテーマは「ロマンチック」というのが興味深い。

「ロマンチック」という言葉と聞いたとき、僕はパン・オ・ショコラを思い出した。ビターなブラックチョコレートは繊細な層に包み込まれ、それが口の中で溶けるとき、リッチなバターと重なりあう。すると、苦味はマイルドになり、生地の甘さを引き出してくれる。また何層にも折り重なりながらも、ひとつひとつが際立った小麦の皮たちは、噛んだ瞬間、美しいハーモニーを奏でる。その響きは身体を駆け抜け、快楽的な興奮を与えてくれるのだ。享楽にふける時間が与えられ、その空間に身を委ねる…。『Her Decorated Post Love』もビターで甘い声が繊細な音の層に包まれ、美しいサウンドを響かせる。

このインタビューでは前作を振り返りつつ、新作のことを十二分に語ってもらった。初めてHOTEL MEXICOの存在を知った人はもちろん、OTOTOYの先行試聴を聞いた人は、京都千本通から発せられる音像をダイレクトに受け取って欲しい!

インタビュー&文 : 山田 慎 (sweet music)
photo by 松本 亮太
インタビュー場所 : SECOND ROYAL SHOP

左から伊東海(Ba, Cho)、石神龍遊(Vo, Synth)、菊池史(Gt, Synth, Perc)

アルバムをストーリーにして考えたときに、前作の方が登場人物が若いというか

――今振り返って前作『His Jewelled Letter Box』はどの様な作品でしたか?

伊東海(Ba, Cho 以下、伊東) : 今振り返ると若さがあるのかなと思います。HOTEL MEXICOの音と言えばそうなんですけど、淡い感じがありますね。アルバムをストーリーにして考えたときに、『His Jewelled Letter Box』の方が登場人物が若いというか。
菊池史(Gt, Synth, Perc 以下、菊池) : 確かに若さはすごく感じます。曲の流行り廃りもあるけど、あのときの時代を感じるというか。当時聴いていた音楽がそのまま出ていて、今とは随分違いますね。
石神龍遊(Vo, Synth 以下、石神) : そうだね。作っていたときはライヴをするとかをあまり決めてなくて、バンドを組んだのもやれる人でやるという感じでした。自分たちが聞いている音楽シーンに近いものを作っていたので、鍵盤中心みたいな作品になって。

――意図的に音を作ったということでしょうか?

石神 : そうですね、ライヴでどうしようとかを考えずに、聞いた感じで音を作っていったという意味では意図的だったのかなと思います。

――『Her Decorated Post Love』はどの様な経緯でリリースが決定したのでしょうか?

伊東 : 「もうアルバムを作らないと…」という話はメンバー間でしていたんですよ。とりかかったのが2012年の春過ぎです。『His Jewelled Letter Box』は「アルバムを作ろう」と言ってとりかかった作品ではないんです。でも、今回は「アルバムを作ろう」で曲を作りはじめました。
石神 : 基本、僕らは曲の作りためをしないんです。曲が出来たら海外だったり、SECOND ROYALに送って、気に入ってもらったらリリースしよう、という流れだったんですね。Double Denim Records(UK)という海外のレーベルから7インチレコード『Wolves Running Through The Desert / A Space in the Loveless Field』をリリースして、ひと通り区切りがついたかなと思いました。アルバム作りの話が出たときに、「今まで入れたことのないような曲を作ろう」と考えて、全て未発表音源を収録することにしました。

――なるほど。『Her Decorated Post Love』は完全な新作と言えますね。それではアルバムの話に入っていきましょうか。1曲目「Suicide of Pops」はささやくような歌い方と上品な雰囲気が今までにない感じですが、これはどの様に出来て、なぜ冒頭に持ってきたのでしょう?

石神 : 1曲目に持ってきた理由は特になくて、全体が出来上がってきたときに、この曲を頭にしようと思いました。あと、前作『His Jewelled Letter Box』は全て裏声で歌っていたんですけど、今回はそれを辞めたんですよ。最後まで歌に悩んだ曲だったんですけど、最終的にあの様な歌い方がハマったんですね。意図してささやくような歌い方をした訳ではないんですけど。

――2曲目「A.I. in Dreams」ですが、かなり低い域で歌われていますね。『Her Decorated Post Love』での大きな特徴として、ファルセット・ヴォイスを使用していないということが挙げられます。この曲と5曲目「G for good」が特に象徴的でした。

石神 : んー、なんだろうね…。極端に低いよな…。
菊池 : 確かに(笑)。
石神 : 「A.I. in Dreams」は「Suicide of Pops」よりも先に出来た曲なんですよ。むしろ低い曲から先に録り出したんですよね。
菊池 : 考えながら低く歌ったっけ?
伊東 : 裏声はしないっていうのがあったから。「A.I. in Dreams」は音域が低い?
石神 : うーん、低い。そもそも…なんかこれ恥ずかしいんですけど、裏声で歌った理由ですが、英語を地声で話すのにコンプレックスがあって、いい感じにならなかったんです。『His Jewelled Letter Box』を裏声で歌ったときにすごくいい感じになって。でもそれを辞めたいなと。次に進みたいという気持ちがありました。自然に歌ったのが今作なんですよ。

――裏声から地声に変わっての曲が完成して、聞いてみての感想はどうでしょうか?

菊池 : むしろ僕らからすると、裏声で歌ってたときの方が違和感があって。今回の方が自然でした。元に戻った様な感じです。
伊東 : 低いのがハマっているし、綺麗だなと思いましたね。

――なるほど。地声の方がむしろ自然ということですね。続きになりますが、2曲目「A.I. in Dreams」はどこか切なさやもの哀しさのある曲ですね。歌詞はどんな内容なのでしょうか?

伊東 : 詞を作るときは作曲者からイメージを聞くんです。それから、仮歌みたいなハミングと歌っているのの間からメロディーを当てるんです。英語を分からない人が聞いたままの英語を歌ったような、そんな感じでメロディーを作ると言った方がいいのかな。語感を含めての仮歌を作って。それで文章を作ります。詩の内容は「宇宙的な感じ」「S.F.的な感じ」という注文があったので、「A.I.」つまり「Artificial Intelligence(人工知能)」という言葉を入れて作ってみました。もの哀しい感じは詞の中身にもあります。

「ロマンチック」というテーマ

 

――3曲目「Wilson」は2曲目「A.I. in Dreams」と変わって沸点の高い曲ですね。

菊池 : 一番変化が大きかった曲ですね。
伊東 : 最初はゆっくりな曲だったんですよ。夏には出来ていて、9月に名古屋でのライヴで演奏して、それから作りかえたんですね。コード進行が変わったんじゃないんですけど。スピードが変わりました。
石神 : アルバムを意識してかもですね。アルバムには「ロマンチック」というテーマがあったから、どの曲もBPMが120前後になったんですよ。でも、1曲くらい沸点が高い曲があったらいいかなって。だから速くしたというのもありますね。

――4曲目「This Moon Down」は非常にポップな曲ですね。聴きやすさや体の入りやすさがあるというか。また、アナログ・レコードだとB面1曲目になりますね。

伊東 : 「This Moon Down」か「G for good」がB面の頭になるっていう話はしていて。
石神 : アルバムと言っても7曲だから、A面・B面に分けると3曲・4曲になってしまう。B面の頭が低いボーカルから入るのは避けようみたいな話はありました(笑)。
菊池 : ポップさというのはすごく意識しました。この曲には「ゲイ」のイメージというのもあって(笑)。
一同 : (笑)

――えっ?

菊池 : 「ゲイ・ロマンス」を意識しながら(笑)。
石神 : 「こんなんじゃねよ! こんなんじゃねよ!」と言いながらイメージふくらませて曲を作ったんですよ。ちなみにメンバーにゲイはいないので安心してください(笑)。
菊池 : 歌い方も苦労しました。「もっとへろへろに」みたいな注文を入れたりして(笑)。
石神 : これのひとつ前のテイクは、えなりかずきみたいな感じで歌いました。思いっきり鼻をつまんで声を出したという(笑)。

――わはは。試行錯誤しつつ生まれたんですね!

石神 : そうなんですよ。バラエティー感も出して。

伊東海(Ba, Cho)

――5曲目「G for good」も地を這うかのようなボイスが特徴ですが、一方でそれ以外の音はいい意味でライトでバランスがいいと感じました。例えばギターはクリーンな音ですよね。

石神 : この曲ってシンセサイザーが入ってないんですよ。だから、あまり重たすぎてもなあと思ってました。あとずっとギターが入っていて、ロマンチックから遠のくかなとも感じてましたけどね。「スッチャッチャチャ」というギターの音は決まっていたので、それに合うように作りましたね。
伊東 : 曲としてのバランスはもちろんあるんですけど、声とのバランスはあまり考えなかったかなと思います。音の重なり方とフレーズがシンプルなので、ベースを淡々と弾いたほうがいいんでしょうけれども、それだとのっぺりし過ぎてしまう。ギターのカッティングが活きるようにというのを考えながら弾きました。それが難しかったですね。また、ライヴで演奏するのも難しいんですよ。
菊池 : ライヴに関しては全部難しいです(笑)。自分たちでも曲のつかみどころがわかっていないんですよね。

――音源とライヴは変わるってことですか?

伊東 : 数回はそれぞれの曲をライヴで演奏しているので、つかめてないこともないんですけど。ライヴ馴れしてないってことだと思います。今回の作品は言ってみれば、全体的に落ち着いています。この雰囲気をライヴで出していこうとなると、やってみると難しいんですよね。
石神 : まだパフォーマンスまで考えられていない段階なんですよ。ただ、音源よりもライヴでは「バーン」と行けるとことは行く、みたいなことは意識しています。

――6曲目「A Palm House in the Sky」は今作唯一のインストゥルメンタル・ミュージックですね。この曲を収録した理由はありますか?

石神 : 単純に歌が思いつかなかった(笑)。締切りはないけど間に合わなかった…(笑)。
菊池 : でも一番早くに出来た曲。
石神 : そうそう。この曲が一番早く出来て、とりあえず置いておこうみたいになって、それで最後まで思いつかなかったっていう。でも、インストでも聞ける曲なんですよ。
菊池 : この曲が軸になって、「A.I. in Dreams」とかの音を作っていったんですよ。
石神 : 確かにギターのエフェクト的なものは、この曲からインスピレーションを得て、作品として統一されていきましたね。

 

――アルバム・ラストを飾る7曲目「boy」について教えてください。

菊池 : 僕が最初にコードを持っていったんですよ。ポップに特化したものを作ろうと意識したんですよね。
石神 : ストリングスは『His Jewelled Letter Box』からも入れていたので、僕は曲がすっと入ってきましたね。
菊池 : Air France的なポップさを意識して作りました。

――最後になった理由ってあります?

石神 : 最後っぽいから。
一同 : (笑)

それぞれに色んなロマンチックな形が表れていて、すごくよかったなと

――『His Jewelled Letter Box』からのサウンド面での変化を教えて頂けますか?

伊東 : 製作環境の変化がありましたね。『His Jewelled Letter Box』は宅録的に自分たちで仕上げちゃったんですよ。それからスタジオでレコーディングしてマスタリングしたんです。でも今回は最後のマスタリングのみをスタジオでやってもらって、あとは自分たちで作りました。だから音も違うのかなと思います。
石神 : 『His Jewelled Letter Box』収録曲の「Animals Strike Back」を作っていたときは、僕らがポスト・パンクやニュー・ウェーブっぽい街に住んでいたから、ああいう音になったのかも(笑)。
菊池 : 街がそうさせた(笑)。

――なるほど(笑)。どんな街だったんでしょう?

石神 : ヤクザだらけでしたね、救われないヤツの集まりという感じで(笑)。今はオシャレな千本通という街に住んでいるんですけど、環境の変化が音にも大きな影響を与えたと思います。
菊池 : オシャレではない(笑)。
伊東 : 前の場所で「ロマンチック」ということは出来なかったですね(笑)。まあ、曲としてのロマンチックな雰囲気は前作にもあったと思うんですよね。ただ、テーマとして考えると、あの場所ではなかったですね。
石神 : あと、前作から僕らもかなり歳をとっている(笑)。
菊池 : 若さが…老けてしまった(笑)。
石神 : 前作を出した時が26歳。作りはじめたのは25歳のときですからね。当時はポスト・パンクやニュー・ウェーブ色の強い音楽を聞いていましたね。それらは昔ほどは聞かなくなったかな。

――バンドとしての変化はありますか? 精神面とか。

伊東 : 前作の時は作品を作って、それが出るとどうなるのかがわからなかったんですよ。
石神 : うん、ワクワク感が大きくて。作品が認められたのも嬉しかったです。今回はその作業が無いというか。
伊東 : 出してどうなるというワクワク感、それが前作は未知数だったんですね。それが無いのはありますね。

――アルバム制作のテンションはどの様に上げていきましたか?

菊池 : テンションより「やらなー!」って感じでした。
石神 : 僕らは冬のリリースが初めてなんですよ。普段は寒くなってから作るんですけど、今回は暖かい季節にやったので、それが制作意欲を後押ししたのかも(笑)。
伊東 : 暖かいどころの騒ぎではなかったけど(笑)。
菊池 : 暑くてやってられなかった(笑)。
石神 : クソ暑い中で作っていたので、逆にそれをバネにして制作が進みました(笑)。

――サウンド面で気遣ったことはありましたか?

伊東 : 結構早い段階から、ミックス作業まで自分たちで進めてしまおう、という話はしていたんですよ。音の混ざり方は意識しました。というのは、ひとつひとつの音の主張はそんなに無くてもいいんじゃないか、と考えていたからです。
菊池 : 僕はクリーンな方に寄っていこうと思っていて。これまでのLo-Fiな音を抜けだそうということですね。ギターの音とかもそういう方向に作っていきました。「This Moon Down」は特にハマりましたね。
伊東 : 製作当初の段階ではどの曲もトラック(パート)数が多いんですよ。それが「ごちゃごちゃするよね」ということで、シンプルになっていったんだと思います。

石神龍遊(Vo, Synth)

――全体を通して『Her Decorated Post Love』はどの様な作品になったと思いますか?

石神 : シンプルでも聞ける音楽というのを目指していたので、それが出来てよかったなと思っています。個人的にはベットルーム・ミュージックまでいかないにしろ、聞く場所と時間を選ばない音楽をやりたかったんですけど、それに近いものが出来て満足しています。ボーカルに関しては、裏声を捨てたかったというのがあったから、地声で出来てよかったです。
伊東 : 最初にみんなで「ロマンチックにする」というテーマを決めたときに「どうなるんかなあ…」って思ったんですよ。でも最終的に7曲を聞いたときに、それぞれに色んなロマンチックな形が表れていて、すごくよかったなと思いました。アルバムはよく聞いてますよ。
石神 : 聞いてくれた人には「めっちゃ良く寝れる」と言われます(笑)。自分たちでも聞けるというのも、すごくいいなあと。
菊池 : 『Her Decorated Post Love』には変な気持よさがありますね。前のときはそんなに聞かなかった(笑)。
石神 : 一回も聞いていない…。
一同 : (爆笑)

――寝る前におすすめなんですか(笑)。他にはどんなときに聞いてもらいたいですか?

石神 : 寝る前もそうだし…。高速で車がパンクしたとき。
菊池 : 限定的すぎる…。何年かに一回やん(一同笑)。
伊東 : 電車乗ってるときに音楽聞くのが好きで。そのときによかったらいいのかな。空いてるときがいいかもしれません。
菊池 : 1曲目「Suicide of Pops」を作っているときに見ていた映像は水辺の映像なんですよ。だからそのような所で聞いてほしいですね。

完成しきれてない感じ。これを狙ってやっているんですよ

――メンバーにはDJとして活動されている方もいますね。『Its Twinkle』『A Space in the Loveless Field』『Animals Strike Back』『A.I. in Dreams』そして今作『Her Decorated Post Love』がアナログ・レコードとしてリリースされています。アナログ・レコードへのこだわりは強そうですね。

石神 : 僕はあまりCDを買わないので、普段から聞いているアナログ・レコードを出せたらいいなと思っていました。自分がほしいから。ジャケットもデカいし。それと僕らが好きな人たちもアナログ・レコードが好きな人たちが多くて、需要とマッチしているかなと。

――ジャケットの話が出ましたね。今回のものについて教えてください。

石神 : 僕が写真を撮ったんですよ。そのときにいいなと思ったものを撮影しています。感覚で撮っていますね。今までのものもそうなんです。イメージを自分の中で考えるんだけど、作るのは一瞬ですね。
伊東 : 今回のも好きなんですよ。
菊池 : HOTEL MEXICOのジャケットは何も決めてないけど、統一性はあるのかなと感じるんですよ。危うい感じというか、ふわっとした感じというか。今回も何パターンかあったんですけど、どれが来てもHOTEL MEXICOっぽいなと思いました。

――ああ、これまでのジャケットはぼやけた感じもありますね。

石神 : ぼやけた感じもそうだし、「これジャケットとしていけんのか?」みたいなところもあります(一同笑)。作りこまないし、違和感を察知してほしいんですよね。大手っぽくなりたくないのもあって。逆に責任感がないっていうか(笑)、どうにでもなるくらいな感じでやってます。
伊東 : ジャケも物販も自分たちでやってるんですけど、店に並んだときに「気になるか」を考えます。手にとってもらえる物ですね。だいたいそういう感じになっていると思いますね。
石神 : あと、完成しきれてない感じ。これを狙ってやっているんですよ。
伊東 : 狙ってたのか(笑)。

菊池史(Gt, Synth, Perc)

日本の人たちに知ってほしい

――アメリカ・ツアーを敢行しましたね。手応えはありましたか?

石神 : 手応えは…ない。
一同 : (爆笑)
伊東 : 手応えっていうほどの反応は正直なかったですけど、出来るんだなって思いました。ブルックリンで行ったんですけど、ライヴ・ハウスからの評価もあったのでそれは嬉しかったです。自分たちのことを全く知らないお客さんがフロアを走りまわってくれたりしました(笑)。

――SECOND ROYALからのリリースとなりますが、みなさんはSECOND ROYALにどの様な思いを描いているのでしょうか?

伊東 : すごくポップな明るいレーベルだと思います。自分たちを除けば(一同笑)。
菊池 : でもNew Houseとか出てきましたし、すごく自由で何でもありなレーベルです。
石神 : 異種格闘技戦ですね。
伊東 : 僕らは普段からお世話になっていて、会っているからあまり思わないんですけど、東京の人たちから見ると「和気あいあいとしているパーティーってすごいよね」って言われます。
石神 : レーベルの魅力もそうですけど、人の魅力もありますね。オーナーの小山内さんもそうだし、HALFBYも。仲良くしてくれるし。僕らもリスペクトしています。
菊池 : 音楽的には違うんだけど、HOTEL MEXICOのことをすごくよく理解してくれている。
伊東 : 今回のアルバムも「すごくいいね」って言ってくれて。
石神 : 想像以上の名盤だと(笑)。
菊池 : HALFBYはDJでかけてくれましたよ。嬉しかったですね。

――京都・関西での活動のしやすさなどについて教えてください。

伊東 : 最近はあまりしていないですけど「東京に行くのはないよな」ってことを話していましたね。
石神 : 京都に自分たちの友達がいっぱいいるからかな。
菊池 : 東京に行って売れるよりも、海外の方が優先度が上だからかも。
石神 : 東京で出したいレーベルも特になかったんですよね。
伊東 : SECOND ROYALが京都にあって、そこで色々とやらせてもらえることはすごいことだと思います。ライヴも各地で組んでもらったりしているし。

――ライヴで行きたい場所はありますか?

石神 : やはり海外でしょうか。
伊東 : 2人が九州出身だし、九州は行きたいかな。
石神 : あとうまいもん食いたいですね。うまいもんが一番。音楽は…二番(笑)。まあ、それは冗談で、色んなところに行ってみたいです。

――リリース・ツアーも決定していますね。

伊東 : 今、必死に練習してます(一同笑)。
菊池 : 演奏面を強化しないと(笑)。
石神 : お客さんはステージに物とか投げないでください(笑)。
菊池 : 人が入ってくれるといいなあと思います。
伊東 : 新曲もアルバムの曲も演奏しますが、リリースツアーだからどうこうって訳ではなく、いいものになると思います。普段通りな感じに。楽しみにしていてください。

――今後の野望があれば教えてください。

菊池 : アルバムの海外リリースですね。
伊東 : 2012年夏の海外ライヴは自分たちから行ったので、今度は呼ばれたいですね。それはリリースがないと無理だとは思うんですけど。あとフェスティバルも出たいですね。特にスペインのPRIMAVERA SOUNDとかいいですね。そのためには海外でのリリースもしたいですし。そして自分たちが普段聞いているようなバンドと一緒に演奏が出来たらいいですね。
石神 : 海外ツアーは僕もそうですね。HOTEL MEXICOはメンバーが多いし、機材も多いから呼んでもらいたい…。僕はそれプラス、国内での展開をもっとやりたいなと。海外よりも国内での反応はまだまだだと感じるんですよね。日本の人たちに知ってほしい。特に世代的には若い人に聞いて欲しいです。高校生とかが聞いてくれて、バンドや音楽をはじめてくれたりして。その人たちと将来、一緒にやれたらいいですね。

HOTEL MEXICO『Her Decorated Post Love』RELEASE TOUR

2月10日(日)@新代田FEVER
LIVE : HOTEL MEXICO / THE BEAUTY / mitsume / NEW HOUSE
DJ : Nobuyuki Sakuma (Jesse Ruins)
OPEN / START 18:00 前売2,300円 / 当日2,500円 (ドリンク代別途)

2月11日(月・祝)@名古屋Party'z
LIVE : HOTEL MEXICO / Homecomings / Soleil Soleil / Hot Hot Sex / The Moments
DJ:Y
OPEN 18:00 / START 18:30 前売2,500円 / 当日3,000円 (ドリンク代別途)

2月15日(金)@京都METRO
DAY TIME
LIVE : HOTEL MEXICO / BO NINGEN / COMANECHI
OPEN 18:00 / START 18:30 前売 : 2,300円 当日 : 2,800円(ドリンク代別途)

NIGHT TIME
LIVE : HOTEL MEXICO / Jesse Ruins
DJ : HALFBY / Handsomeboy Technique / 田中亮太 / Yusuke Sadaoka (PAMS) / kikuchi (HOTEL MEXICO) / 小野真 / 小山内信介
OPEN 22:00 当日 : 2,000円(1ドリンク付)

2月16日(土)@松江B1
LIVE : HOTEL MEXICO / Jesse Ruins
DJ : kikuchi (HOTEL MEXICO) / YYOKKE (WHITE WEAR/JESSE RUINS) / NOBUYUKI SAKUMA (JESSE RUINS) / 2bn (PLAY ON)
OPEN 21:00 前売り2000円、当日2500円

HOTEL MEXICO PROFILE

2010年2月カセット・リリースされたデビュー・シングル『3 SONGS E.P.』、3月にVHS+Tシャツ・セットは共に即日完売。4月に雑誌SNOOZER付録CDに楽曲が収録され、5月にはUKバンドThe xxの来日京都公演のフロント・アクトも務める。8月には発売前からPitchforkやFADERといった海外ミュージック・サイトにも取り上げられ話題になったデビュー・ミニ・アルバム『His Jewelled Letter Box』を限定店舗リリース後、2011年3月に全国流通&海外配信を開始。DIESEL:U:MUSIC独占での新曲公開、Vice magazineがデルとインテルの協賛で始動させた音楽映像サイトnoiseyにて密着取材を受けるなど話題を拡大する中、2012年UKレーベルDouble Denimから7インチ・アナログをリリース。レーベル・サイトにアップされた楽曲が3万回を超える試聴回数を記録した。2012年8月にはアメリカでのライヴを敢行、11月初の12インチ・アナログ&ライヴ会場限定CD『SELECTION』をリリース、東京発レーベルCuz Me Painとの合同イベントを定期開催するなど国内外多岐に渡る活動を展開中。2013年待望のセカンド・アルバム『Her Decorated Post Love』のリリースが決定。

>> Official site

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レヴュー

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by 中の人
BATHS、シンガーとしての存在感をさらにましたポップな新作──ハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2017年11月17日・BATHS、シンガーとしての存在感をさらにましたポップな新作──ハイレゾ配信 ウィル・ウィーゼンフェルトのメイン・プロジェクト、バスの3rdアルバム『Romaplasm』が到着した。もはや老舗アンダーグラウンド・レーベルとなった〈アンチコン〉からリリースされた本作は、開放感に溢れるポップな作品に、また“ビートメイカー”から一歩踏み込んだ、シンガー・ソング・ライターとしての側面も前面に出た作品となった。OTOTOYでは本作をハイレゾ配信。ダディー・ケヴによるマスタリングもぜひとも堪能していただきたい。さらにはレヴューとともに、こちらもハイレゾ配信となっているジオテック名義『Abysma』リリース時の記事も関連作として再掲してお届けします。 Baths / Romaplasm(24bit/48kHz)'【Track List】01. Yeoman02. Extrasolar03. Abscond04. Human Bog05. Adam Copies06. Lev07. I Form08. Out09. Superstructure 10. Wilt11. Coitus12. Broadback【配信形態 /
by 寺島 和貴,河村 祐介
《12ヶ月連続配信企画、第9弾》──goodtimes、カップル同士の"あるある"な感情に容赦なく切り込む
[CLOSEUP]・2017年11月15日・《12ヶ月連続配信企画、第9弾》──goodtimes、カップル同士の"あるある"な感情に容赦なく切り込む 10年超のバンドキャリアを持つ、井上朝陽(Vo&Gt.)、安田そうし(Gt.)の2人が新たにスタートさせたギター・ロック・バンド、goodtimes(グッドタイムス)。2017年3月より《12ヶ月連続音源配信》をOTOTOYで行い、注目を集めている彼らが、この度第9弾「アメニモマケル」の配信をスタートした。彼らの魅力にもっと浸ってもらえる楽曲を、ぜひレヴューと共にお楽しみください。 goodtimes、全ての恋愛経験者に捧ぐ第9弾goodtimes / アメニモマケル'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込)【収録曲】''1. アメニモマケル REVIEW : 全ての恋愛経験者が唸る、く人の"あの頃"を刺激する goodtimesは前回のインタヴューで、情景が浮かびやすい曲を作っていると語っていたわけだが、今回も人が「もう触れたくない」としまい込んでいた気持ちに、ピンポイントで突き刺さる"あるある"な楽曲「アメニモマケル」をリリー
by 宮尾茉実