POWER DA PUSH第1弾! RHYDAのニュー・シットが届いた!

オトトイのヒップ・ホップ担当こと和田隆嗣が、毎月ヒップ・ホップ・タイトルを追い続けるPOWER DA PUSHシリーズが始まりました! 第1弾は、吉祥寺WARPでレギュラー・パーティーを開催しながら、常に地下街で活躍しB-BOY達に注目され続けて来たRHYDA。ヒップ・ホップの人間のみではなく、クラブ・ミュージックの人達にも評価されつづけてきたRHYDAのファースト・アルバムを、ライターの遼のレビューと共に楽しんでほしい!

火をつけろ! 野蛮なVITALITY

RHYDA / FREEWHEELIN' THE HIGHFIELD

【販売形式】
mp3 150円 / 1500円

【Track List】
1. warload pt.2(pro by mass-hole) / 2. YAHYAHYAH feat.piz?(ABC/vanadian effect)(pro by m28) / 3. M.N.T(pro by mass-hole) / 4. interlude(pro by coffeeZ) / 5. highfield(pro by sleepless chill) / 6. WALK(pro. by DJ SHIBAKI) / 7. PTRL(pro by coffee z) / 8. borrowed times(pro by sleepless chill) / 9. puff pt.2 feat.chrlz,GYPSY(kagura&taz)(pro by coffee z) / 10. outro(pro by YOSE)

あのDJ達からもコメントが!

「YAH.YAH.YAH~♪ RHYDAのTUNEで一生ブッ飛べちゃ~うゼ♪(´ε`)」
——DJ HIKARU(BLAST HEAD)

「pimpでもthugでも全然ないけど、これって超リアルな2010年代のB-BOYの詩。聞いたら興奮しますから。踊ろうぜ。遊ぼうぜ!!」
——DJ MASA a.k.a conomark

「聞けばわかるかも。いや、わからないかも。なんせ彼(もしくは彼ら)をCD1枚であらわすなんてまず無理だから。ただ、もし彼らの深部を覗きたいと思うなら、このCDをチケット代わりにして、リリックを解読し、ビーツを砕いて、吉祥寺WARPで行われる「YOU GONNA PUFF?」に来場することをお勧めする。「ハーモニカ横丁」や「井の頭公園」なんて上っ面なSPOTもまじで興味なくなるぜ。」
——MASS-HOLE

DJ HIKARU、Conomark、MASS-HOLEからコメントを貰ってる粋さ。楽曲を聴けば聴く程、体の芯が熱くなってくる。「ぶっかましてくれ。いつものお前で」と刻むリリックの生臭さに飛ばされました。生活の一部をラップしているそれは流行の“ゆるさ”に完結することなく、あくまでビートと共にぶっとく聴かせることに終始していた! DJの際にもキラーとして持ち運ばせてもらいます! (OTOTOY / 和田隆嗣)

欲張って地位と名声まで、まとめてブン獲れますよう

twitterなどのSNSの普及もあり、「口コミ」が文化を伝達する力は飛躍的に上昇した。かつてP-VINEが餓鬼レンジャーやILLMARIACHI、BEATMASTERなどを「地方HIPHOP特集」として必死に作品を全国流通させたのがもはや懐かしいくらい、リスナーとアーティストの間の距離的制約は限りなくゼロに近付いた。同時に口コミでの話題性を獲得するのに、必ずしも「現場」を介す必要はなくなった。その意味で、SNSを利用し、ネットでのフリー・ダウンロードで名を馳せたラッパーとして初めてメジャー契約を勝ち取ったのが、メンバーの普段のやり取りをメールで行い、ライヴとは無縁で現場から離れて活動する「LBとOtowa」だったのは示唆的だ。

一方で、ネットでの本人による展開なしに、純粋にリスナーづてでその評価が伝わってくるアーティストに寄せる期待も変わらない。このRHYDAはまさにその典型だった。本作『FREEWHEELIN' HIGHFIELD』の発売半月前ほどから、東京の耳の早いリスナーがにわかに騒ぎ出し、関西在住の僕の知るところとなった。現場で築き上げた評判がそのまま関西まで伝播し、僕の期待をどんどん押し上げていく。そして、結果届いた本作は、それはまぁ東京の現場の空気感をそのままパッケージングしたような、ライヴ感溢れる作品に仕上がっている。

武骨なビート群に抜き身のまま放り込んだロウなリリック。6人のトラック・メイカーとアクの強い客演陣に支えながらも、この作品を説明するにはこのシンプルな言葉だけで済んでしまう。それくらい、アーティストとして自身のやりたい音楽を愚直に詰め込んだ作品だ。万人受けのためのへつらいなんて微塵も織り込んでいないからこそ、RHYDAというアーティストのアイデンティティがシンプルに伝わってくる。

キレイな姉ちゃんを見ただけで3日はドキドキできる日常の小さな喜びを拾っていく「YAH YAH YAH」、「生きてるだけでスタイルウォーズ」な自身の価値観に向かい合う「M.N.T」、自分たちの遊び場を冷めた目で描き出す「highfield」。生活の中の悲喜交々、どの視点に立ったって、DA BEATMINERZかと錯覚するほど低音重視の音とまみれて泥臭いテイストに仕上がるのは、決して視野狭窄な訳でなく、RHYDAというラッパーが自分の立ち位置をしっかり持ち、それを望む形で曲に落とし込める強さの証左だ。

そんなRHYDAが最後に「Puff pt.2」で仲間たちとどんちゃん戯れ、「欲しいのはマネー/欲張って地位と名声」と大きく野望を語って彼のラップはその仕事を終える。そして、泥と汗に塗れ言葉を出し切った後に、ようやく全てを出し切り肩の力が抜けた心情を映すかのような「outro」で本作は幕を降ろす。これほど不器用で、遊び心も入り込ませず、だからこその力強さと説得力を持つ作品は中々出ない。本作で、RHYDAが「欲張って地位と名声」までまとめてブン獲れますよう。(text by 遼)

POWER DA RECOMMEND


HAIIRO DE ROSSI a.k.a Rossi N Dee / BLUE MOON

自身のアルバム、HOOLILGANZと意欲的な活動を見せる中、突然の病に冒され、無念の活動休止をしているリリシストHAIIRO DE ROSSIが病に倒れる前に完成させていたアルバムを、本人の強い意志により発売。旺盛なリリースと活動で国内最注目レーベルの一つとなった"forte"を主宰し、アルバムでその全貌を表した全国でも注目を浴びるMC集団・HOOLIGANZを率い、自らの前作アルバムでは幅広いリスナーからの支持を獲得した。HOOLIGANZや客演等で見せたハードな一面から一転、リリカルな部分だけ研ぎすまし、JAZZのエッセンスを存分に盛り込んだスタイルで作り上げた4th ALBUM。


D.O / THE CITY OF DOGG

待望のD.Oニュー・アルバムが到着。何を信じればよいのか解らない… こんな時代にD.Oが黙っている訳がない。包み隠さずさらけ出し、言いたいことは言わせてもらう。これがD.Oの流儀。

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DJ PERRO / FRIEND OF BLEND -DJ PERRO SIDE-

DJ PERRO Ver.となる今作は、MIC JACK PRODUCTIONのビート・コンダクターDJ DOGGことDJ PERROと『SNOW BLAND』をリリースしたMICHITAという北海道のヒップ・ホップ・シーン代表するビート・メイカー2人による強力なコラボ・アルバムが遂に完成! それぞれがMCを5人ずつ、2人のセレクトで計10人のMCを招き、それぞれのビートに同じラップで曲を紡ぐというビート・メイカー同士で作り上げた新しいラップ・アルバム。

LIVE INFORMATION

RHYDA 1st album『FREEWHEELIN'THE HIGHFIELD』RELEASE PARTY! YougonnaPUFF? vol.18
2012年7月7日(土)@吉祥寺WARP
open : 24:00
entrance : DOOR : 2,000(1D) / W/F : 1,500(1D)
LIVE : RHYDA / MEDULLA / HIRATUKADECODER / ABC(vlutentrecord) / COCKROACHEEE'z / R61BOYS(ex.iseharakaido boyz) / GYPSY
DJ : MASA aka CONOMARK / BISON(GYPSY/seminishukei) / ENDLESS(NeoTokyoBass) / COUNT NINE(sir core&JJB) / FAT山 / OG(Militant B) / 4号棟 / whitestone(B.B.Function) / changsie / m28(VITAL) / Gorilla-One(VITAL)

PROFILE

RHYDA
RHYDA、M28、GORILLA-ONE、CHARA-BOMB中心としたクルー「VITAL」のMC。B-BOY文学でありながら、パンクとも形容されるライヴ・スタイルで吉祥寺、中野、渋谷、池袋など都内を中心に活動。吉祥寺WARPにて隔月第2土曜日「You gonna PUFF?」を主催。ヒップ・ホップに留まらないジャンル・レスな地下ネット・ワークを構築している。火種は絶やさぬ野蛮なバイタリティ。早くチェックしてライヴに足を運ぶべきだ。

この記事の筆者
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