吉賀大介(neue nahel)INTERVIEW

2010年7月、突然の解散を発表した京都のエレクトロ・バンド、audio safari。2007年にリリースしたファースト・アルバム『ウルノソラ』で注目を集め、次にリリースされるセカンド・アルバムでは確実に京都の街を飛び出し、より多くの音楽ファンにその名を知られるであろうことを確信していたので、期待しながらその発表を待つ中、突然の発表に驚いた。そしてその半年後、neue nahel(ノイエネール)の結成によりaudio safariのメンバーであった吉賀大介(Programming,Gt)、嶋村和也(Ba)、伊藤拓史(Dr)がある約束をしてaudio safariを解散させていたことを知る。「いつかまた3人でバンドを始めよう」。

その3人に上田侑加(Vo,Gt)、近内萌子(Vo, Key)を迎え結成されたバンドが、今回初音源『acid film ep.』を配信限定でリリースするneue nahelだ。音的にはaudio safariに引き続き女性ボーカルものの微かなノイズが入り混じるエレクトロ・サウンド。しかし当然のことながら、人が違えばバンドも何かが前と違う。では、何が違うのか。優しく柔らかく包み込むようで、懐に棘と毒を隠し持ったこのサウンドは、どういったコンセプトを基に作られているのか。前身バンドの解散から今に至るまでについて、バンドの中心人物である吉賀大介に話を伺った。

インタビュー&文 : 水嶋美和

京都の5人組バンドneue nahel 待望のデビューep.!!

neue nahel / acid film ep.

2010年に解散したaudio safariのメンバー3人によって立ち上げられたバンド、neue nahel(ノイエネール)。やわらかい女性ヴォーカルに、静謐なエレクトロニカ・サウンドが混じり合う、色彩感あふれる5人組のデビューep.です。

【Track List】
1. acid film / 2. hou / 3. perfect sunrise / 4. reirou lens


「やっぱり音楽だよな」って気持ちはずっとありましたね

――いきなり前身バンドの話から入って恐縮ですが、まず、audio safariの解散からneue nahelを結成するまでの話を聞かせて頂けますか?

吉賀大介(以下、吉賀) : audio safariで2007年8月にファースト・アルバム『ウルノソラ』を出して、その半年後にセカンド・アルバムの制作を始めたんだけど、メンバーがなかなか安定せず、それに伴って曲作りも進まず、次第に僕とボーカルの桜井(まみ)さんのやりたいことがずれてきちゃったんですね。で、彼女がソロでやっていくことを決めて、audio safariの解散を決めたんです。

――neue nahelのオフィシャル・サイトのプロフィールに「吉賀、嶋村、伊藤はいつかまた三人でバンドを始めようと約束して別れる」とありましたが、解散ではなく一度活動休止させることや、ボーカルを変えてaudio safariとして続けていくことは考えなかったんですか?

吉賀 : 最初は桜井さんが抜けてもaudio safariとして続けていこうと思っていたんですけど、今まで彼女の声に合わせて音を作っていたので、ボーカルが変わるともうaudio safariでなくなってしまうと思ったんです。後に入る人も桜井さんのイメージがあると歌いにくいだろうし、僕自身、一度リセットしたかったんですよね。

――audio safariにおいて、桜井さんの存在感は大きかったんですね。

吉賀 : そうですね。彼女が歌詞やメロディーを考えていたし、僕もあの声を際立てるような音作りをしていたので。

――それでaudio safariを解散させて、でも、3人はまた一緒に音楽をやることを約束した。

吉賀 : セカンドを作ってる最中に突然解散が決まったので、僕は不完全燃焼だったんです。解散するけど、まだやりたい、またやりたいよなって。

――そこから半年後にneue nahelを結成。あまり間を置かずに次の事を始めたのは、3人の中にどんな心の動きがあったからなのでしょうか。

吉賀 : え、そうですか? 僕はこの半年、すごく長く感じました。3カ月ぐらい完全に音楽から離れていたからかな。

――neue nahelは新しいボーカルとの出会いありきで始まったんですか? それとも吉賀さんが一度音楽を離れて、でもまた音楽をやりたくなって、メンバーを探し始めた?

吉賀 : 先にボーカルありきでしたね。僕が音楽から離れていた時期にベースの嶋村が上田侑加を連れて来て、一緒にスタジオに入ってみたらいい声だったから「これはいける! 」と。ただ女性ボーカル一人やとaudio safariと同じやし面白くないなあと思って、何となくボーカルを2人にしようと思って探し始めて、近内萌子に出会ったんです。ボーカルが2人に増えたらやれることも広がるやろうなと。

――具体的にはどういう風に広がりましたか?

吉賀 : 2人の声が重なった時に生まれる気持よさが見え始めて来てて、そこを今探っている状態。その気持ちよさが何なのか明確な答えが出たら、それを前面に押し出した曲を作りたいし、今のままどっちかがメインでボーカルをとる曲もあれば、ステレオラブみたいに2人ともコーラスのようなボーカルをとる選択肢もある。ボーカルを2人にしたことで可能性も夢も広がってます。

――吉賀さん、嶋村さん、伊藤さんの3人はどうでしたか? 久々にスタジオで合わせて、「お! 」となりました?

吉賀 : 僕たち3人が合わせた印象は前とそんなに変わらなかったかな。他の2人は元々レベルの高いプレイヤーなので。

――audio safari解散後、音楽から離れていたのは吉賀さんだけですか?

吉賀 : そうですね、僕だけです。他の2人はそれぞれ続けていました。

――吉賀さんが音楽から離れようと思った理由は、先ほど言っていた「リセットしたかった」から? それとも何か他の事で忙しくなってたんですか?

吉賀 : 僕は大学生の頃からバンドをやってたんですが、そのバンドが解散した時も一度音楽から離れていたんです。そんな時、当時難波BEARSのPAをしていたあらかじめ決められた恋人たちへの池永(正二)さんが僕に打ち込みを勧めてくれて、面白くてのめり込んで、しばらくしてaudio safariを始めてって感じで。だからリセットしたかったというよりは、一旦音楽から離れるのが僕にとって新しいことを始める前の通過儀礼的なものなんだと思います。

――じゃあ、他の人のライヴも… 。

吉賀 : 見に行かなかった。京都の音楽シーンそのものから離れていたんです。

――その間、淋しくなりませんでしたか? 吉賀さんは主に何をしてたんですか?

吉賀 : えーと… はい、ゲームをしてました(笑)。

――そこから何か得たものはありましたか?

吉賀 : ないですないです(笑)。はっきり言って無駄な時間ですよ! まあでもずっと音楽で忙しかったんで、これを機にやり残したことをやっておこうと。

――(笑)。じゃあ、淋しくないですね。

吉賀 : いや、淋しかったですよ。というか、虚無感がありました。ずっと。

――音楽を一度やめて、リセットはされましたか?

吉賀 : はい、まっさらな状態になりました。でも「やっぱり音楽だよな」って気持ちはずっとありましたね。

日常生活の中にある景色を膨らませて音楽に落とし込みたい

――ちょっと意地悪な質問ですいません。neue nahelの音楽性に、やはりまだaudio safariの影がちらついてしまうなと。それはaudio safariの突然の解散による不完全燃焼が関係あるのかなと。

吉賀 : 思いますか? 自分としては全く別物としてやっているんですけど、やっぱり出ちゃうのかなあ… 。多分、その未完成になったaudio safariのセカンドは、今のneue nahelと全く違うものになっていたと思いますよ。

――具体的に、どういう点が違いますか?

吉賀 : ボーカルの声質がまず違うので、それに合わせて音作りも変わります。audio safariの桜井さんの声は芯が通ってるパワフル系じゃなく、儚さのある声。彼女の声にフォーカスをあてた音を作っていたし、彼女自身で歌詞もメロディーも作っていた。neue nahelの2人はかわいらしいポップな声してたり、澄んだきれいな声してたり、2人の声が重なるとまた別の魅力的な声になったりします。それぞれの声のイメージに合わせた音作りをする反面、このバンドでは全体のバランスを考えながら曲を作るので楽曲上の都合でメロディ変えたりすることもあるし、作り方がまず違うんですよね。

――あ、それは何かわかります。audio safariは歌の要素が強かったけど、neue nahelはもっとフラットというか、音と声が並列だなと。両バンドとも中心人物は吉賀さんですよね。作曲や音作りにおいて、声から受けるインスピレーションは強いですか?

吉賀 : 曲作りでは声質や音域には気を遣って作ってますけど、特に初期の段階ではトラックとメロディはあっても仮のものだし歌詞も無くボーカルの位置を確認する程度なので、その時点でインスピレーションを受けると言う事はないかも。作曲はそこからバランスを見ながら膨らませていく作り方なんです。

――吉賀さんが作った土台に他の人が要素を投げていく感じ? それとも吉賀さんが他の楽器もプロデュースして作ってますか?

吉賀 : ドラムに関してはデモを渡して後は丸投げしてスタジオで調整してます。ベースはデモ作りの段階から一緒に作業したりしてますね。それ以外の楽器はトラックとの兼ね合いもありますので今のところ僕が見てます。そうして拡げていって、歌詞が出来て歌が乗って、そこからインスピレーションが生まれることはあります。この先、もっとボーカルの女の子2人がほぐれていって自由になると、またバンドが変わっていくと思います。彼女たちは本当にいいものを持っているので。

――それ、すごい楽しみです。まだ結成1年と少し、本作も初音源のep.ですが、既にバンドが見せたい世界がちらっと垣間見えてて、これがどう進むのか、どこまで広がるのか楽しみにしてます。

吉賀 : ありがとうございます。見せたい世界がないと音楽をやる意味もないので、それが一番最優先事項ですね。

――吉賀さんが音で見せたい世界って、どんなものですか?

吉賀 : 日常生活の中にある景色を、自分のフィルターを通して見て、それを膨らませて音楽に落とし込みたいと思ってます。

――あら、それは少し意外でした。日常というよりも、日常のちょっと裏にある音というか。日常生活といっても色々な行動がありますが、具体的にはどの瞬間に刺激を受けますか?

吉賀 : 本当に何気ない瞬間ですよ。例えば最近だと、通りを歩いていると向こうから原付が走ってきたんです。特に意識せず何となく見ていたらその原付が突然バランスを崩してこけたんですよ。大きな事故ではなくこけただけで、「大丈夫? 」って声をかけて、でもその瞬間みんなが「え!? 」ってなるじゃないですか。それなんですよね。世界が少し変わる瞬間というか、時が止まった瞬間というか。

――なるほど、日常が少し崩れる瞬間ですね。

吉賀 : そうそう。その感覚がすごく好きなんです。

――私がneue nahelに感じた「日常のちょっと裏にある音」というのも、そういうことなんだと思います。でもその感覚から音楽が生まれるのってちょっと想像できないんですけど、その瞬間に頭に音が浮かぶんですか?

吉賀 : いやいや、その時は感覚だけで、それを曲作りの時まで覚えておいて、その瞬間と同じ感覚になれる音を探していくんです。

死ぬまでにあと何曲残すことができるかって方が大事

――吉賀さんは、今後のneue nahelをどうしていきたいと考えていますか?

吉賀 : 今の至上命題はトラックを排除していくことです。ベースの嶋村とドラムの伊藤さんと、今、サポートでドラムのスティックで叩いて鳴らすサンプラーも入れていて、彼らにリズムを作ってもらって、より肉体的な音にしていこうかなと。あとは先ほど言ったように、女性ボーカル2人であることの可能性を広げていくこと。

――作品の方はどうですか? ep.が出たばかりですが。

吉賀 : 今アルバムを作っているところで、メンバー全員忙しいので大変ではありますが、年内には作り終えたいですね。全国流通で10曲入りぐらいのものを考えています。

――audio safariはファースト・アルバムを出して注目され始めて、セカンド・アルバムが期待される中で突然の解散になって… 吉賀さんはどこまで行きたいと思っていましたか?

吉賀 : 海外ツアーとかしたかったですね。メジャー云々については、行きたい時期もあり、別にいいかなと思う時期もあり。それよりも、ちょっと辛気臭い話になっちゃうんですけど、自分がいつまでに音楽に関わり続けることができて、死ぬまでにあと何曲残すことができるかって方が大事なんですよね。僕は音源を残していきたかったから、そこで桜井さんと合わなくなっていったのかもしれない。

――以前、あるバンドが音源のことを「墓標と同じ」と言っていました。ちゃんと音楽をやってこういう作品を残しましたよっていう、生ものではない記録として。

吉賀 : うん、わかります。それ。

――それは、neue nahelでも同じ気持ちですか?

吉賀 : あくまで、僕個人としては同じです。音源はちゃんと作り込んで自信のあるものを出しているし、あとは継続が一番大事かなと。でもまだメンバーそれぞれが何をどう考えているのかについて話し合ったことがないんですよね。でもボーカルのお譲ちゃん2人も、会話の節々から何かしらやりたいことがあるのは感じています。

――お譲ちゃん(笑)。そんなに年齢は離れてるんですか?

吉賀 : まぁ、干支が一回りくらい違いますね(笑)

――その中で、neue nahelは京都音楽シーンの中ではどういう立ち位置なんでしょうか。

吉賀 : もちろん活動としては初期のバンドと同じことをしていますが、Her Space Holidayやmouse on the keysと対バンさせてもらえたり、恵まれてますよね。

――では、吉賀さん個人として、今の京都音楽シーンに何か感じる流れはありますか?

吉賀 : 感じる流れと言えば時代の流れですかね。前にゆーきゃんが言ってたんですけど、どうも若いバンドから僕ら世代は大御所と見られてるらしいと。その上は伝説。

――その上の世代というと?

吉賀 : ULTRA BIDEのヒデさんとか。

――ヒデさんは… 世代関係なく伝説な気がしますね! じゃあ今元気がある世代は?

吉賀 : 20代後半の世代。OUTATBERO、スーパーノア、Lainy J Groove、LOW-PASS、CUSTOM NOISEあたりの世代のバンドかな。

――では、吉賀さん世代のアーティストは今、どんな感じですか?

吉賀 : それぞれ長く続けてて、その分繋がりも広がるし深くなっていってて、活動の質が変わってきてますよね。例えばキツネの嫁入りがずっと続けてきたイベント「スキマ産業」は昨年P-hourと組んで大規模な「スキマアワー」を開いたし、ゆーきゃんは東京に行って戻ってきて色々と手広くやってるみたいだし、ジャック(FLUID)は自主企画イベント「僕の京都を壊して。」を定期的に打つ一方で、CLUB METROのブッキングを始めて色んなバンドを京都に呼んで、またイベントを作ったりしてますね。

――シーンの中の1バンドではなく、シーンを作っていく役回りになってきたんですかね。

吉賀 : うん、みんながそれぞれ一つのシーンを築き始めてるので、僕らもこれからneue nahelのシーンを築いていきたいと思ってます。

推薦コメントが続々と届いています!

ちょうど2年前の今頃、僕は東京から京都へ向かっていました。
そう、I am Robot and Proudの来日公演をあえて東京でなく京都で観ようと思ったのは、audio safariがMETROで出演するからなのでした。
ただの一ファンとして、やっと観ることが出来たライブの感動を伝えたのが、吉賀くんと話をした最初でした。
それがきっかけでaudio safari実質のラスト・ライブでDJとして共演させてもらって、その際、同世代的に後半はただお互いの好きな曲を聴かせ合うだけになっていたのもとても楽しくて。それからずっと再起を待っていたのでした。
そして待ちに待った新しいカタチとして生まれたneue nahel。
もう、想像以上の心地好さでした。
どこか優しい雨の日に、突如、曇天を突き抜けて拡がっていく光のような音の粒。ヘッドフォンをしたまま街から街へ移動すれば、その風景は曲たちにシンクロした映像になってゆきます。
この新しい世界の幕開けに、期待と感謝、なのです。
クボタマサヒコ / kuh / TOQUIO LEQUIO TEQUNOS

目を瞑ればそこは、光がやさしく瞬く世界。
反射して溶けて混ざって滲んで弾けて、コマ落ちの速度で音は鳴り続ける。
ほら、ハジマッタヨ。
池永正二 / あらかじめ決められた恋人たちへ

熱にうなされた翌朝、久しぶりに外へ出て、
ふと目をひらくとそこにあるファンタジックな景色。
世界はこんなふうに特別だったんだと、思い出す。
遠くて近い地平から淡い音楽が流れてくる。
あまりにも自然に鼓膜と溶け合ってしまうので、それが新しい伝承だと気づくまでには、ずいぶんと時間がかかってしまった。
でも、大丈夫、もう忘れない。
ゆーきゃん

前身バンドはもちろん、初ライブ→京都コンピのデモ→2011年ラストライブ、と、常に見てたわけでは無いけど、節目節目では見てきたneue nahelの初音源が!
初ライブの時から女性VO×2人と言う変わった編成は面白いけど難しそうだなーと思ってまして、、で、聞かせてもらった今回の音源。1曲目『acid film』の終盤ドライブしてくリズムとVOが重なってく瞬間に色んな事がつながってぞくぞくっとしました、、、なるほど! 僕の中で元audio safariでは無くneue nahelになった瞬間でした。
全体を通して思うのはとにかく音が力強い! もちろん繊細で美しい音ではあるけども、この力強さは一朝一夕では出せない気がして、「色々あったんだな! 今度飲みに行こうよ!」と思うのでありました。音源完成おめでとう! 生で見たいのでライヴもやってね!
田中JACK / FLUID / 京都METRO

例えば醤油豚骨に背脂をぎとぎとにしたラーメンを食ったとして、
俺たちは、背脂の事は記憶に残るだろう。
だが、しかし肝心の味に関しては、思い出せなかったりする。
麺が、ネギが、スープが、調和して、俺たちは
初めて「ラーメン」を味わい、身体は覚えるのだ。
派手な印象はなくても、夜中にふと食べたくなる味があるだろう
なんとなく、誰かと食べたくなる味があるだろう。
そういう味、、じゃない、音なのだ、奴らの音は。
マドナシ / キツネの嫁入り/ スキマ産業

読めないよなあ。「ノイエ・ネール」。
吉賀君との付き合いは凄く長くなってきて、付き合いが長くなれば長くなるほど「ああ、この人ダメ人間なんだー」って感覚が強くなる一方なんだけど、久しぶりにドロップされるこのCDを聴いて、それ以上に強く思ったのは「やっぱこの人は天才」。楽曲を構成する複雑な要素と単純な要素の織り交ぜ具合が絶妙で、最終的に物凄くポップチューン。作曲家・天才吉賀大介 is back。
西村雅之 / 土龍(モグラ) / Livehouse nano / ボロフェスタ

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ゆーきゃん / ロータリー・ソングズ

ゆーきゃんが7年ぶりのソロ作品『ロータリー・ソングス』をリリース。トラック1から5は、2年弱の東京在住時における唯一の音源で、このミニ・アルバムの制作途中、作品を半ばお蔵入りにしてゆーきゃんは京都に戻って行った。また、トラック6は京都に戻ってからのライヴ・テイク。『ロータリー・ソングズ』は東京時代のゆーきゃんの遺作にして、京都と東京をつなぐアーティストの一人として再生する、その記念碑となる。

あらかじめ決められた恋人たちへ / CALLING

その名声はもはやインディー・フィールドを飛び出していると言っても過言ではない。そして2011年、約半年の制作期間を経て、待望のニューアルバム、『CALLING』が届けられた。ソロ・ユニットを出発点としてきたあら恋としては初めて、バンド編成でのレコーディングに臨んでいる。2008年に大阪から東京へ拠点を移し、以降はバンド編成でのライヴ活動を主軸に行なってきた彼らの姿が、ようやくスタジオ・アルバムとしてパッケージされることとなった。初聴でも入り込める懐の深さと中毒性が同居した、あら恋の最高傑作。そして、他に類をみないアーバン・ダンス・ミュージックの誕生でもある。

キツネの嫁入り / いつも通りの世界の終わり

2006年結成、これまでスキマ産業というイベントを主催し、石橋英子×アチコ、トクマルシューゴ、uhnellys、Djamra、タテタカコ、ウリチバン群といった多種多様なアーティストと共演。なんとなくの癒しの言葉や、あやふやな応援、ありきたりの恋愛歌等の要素を一切排除した歌詞。彼らの待望のファースト・アルバム。

LIVE SCHEDULE

2012年4月8日(日)@岐阜51
『spectrum vol.2』
開演 19:00
前売 / 当日¥1500(※1drink¥500別途)

出演
hi / 中島ヒロユキ / yavzcom / neue nahel
...and more

neue nahel PROFILE

2010年7月、ボーカルの脱退によりaudio safariが解散。吉賀、嶋村、伊藤はいつかまた三人でバンドを始めようと約束して別れる。

その後、音楽から遠ざかっていた吉賀に嶋村が大学の後輩だった上田をボーカリストとして紹介、バンドの下地が出来て年末に近内が友人バンドからの紹介により加入。2010年ギリギリにメンバーが漸く確定し、2011年1月より本格始動する。翌2月にスタジオで初めてメンバーが一堂に会して4月に初ライヴ。

同年6月にデモ音源"January never keeps secrets" が京都のバンドを集めたコンピ"All Along Kyoto tower(京都タワーからずっと)"に収録。音源配信サイトOTOTOYより無料配信され高評価を得た。(現在は配布終了→曲はsoundcloudのneue nahelアカウントへ格納)

翌2012年2月、更に進化する為にCUSTOM NOISEの村上拓己をLIVE時のサポートメンバーとして招聘する。

4月5日にデビュー作『acid film ep.』をOTOTOYにて配信限定リリース。
1stフルalbumを現在製作中。

>>neue nahel official website

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インタヴュー

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筆者について
水嶋 美和 (bobbiiiiie)

酒と音楽と漫画と映画とお笑いに囲まれながら、何かしらとにかく書き続ければと思います。

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