2012/02/14 00:00

クラブ・イベントでは15~20分のライヴが通常となっているヒップ・ホップのMC。彼らに40分の時間を与え、ライヴをやりきらせるイベントがこの『40』分だ。新宿MARZにて行われた第4回には、山梨からStillichimiyaの田我流、横浜ZZ PRODUCTIONからSTERUSSを招集。また、1枠あるバンド枠にはmothercoat、そして挑戦者枠にはbashouが参加した。ヒップ・ホップのフィールドでMC、バンドが熱い拳を交え、回を増すごとに熱気を帯びていく本イベント。4月に予定されている第5回の前に、前回の模様をイベント発起人、MOROHAのアフロに振り返ってもらおう。

事件が起きればそれでいい

そこに行けば「何か」が起こる。自分が奮え立てるような、息詰まった日常を打破してくれるような、そんな「何か」にきっと会える。少なくとも俺はクラブ、ライヴ・ハウスに「何か」を期待して、十代から今も足を運んでいる。だからこそ、自分のライヴも必ず一波乱起こす。そのつもりで挑む。仮に「だせぇ」とか「嫌い」とかプラスの印象でないとしても、見てくれた人の記憶からこびりついて離さないライヴがしたい。なんとなく良かったけど、一ヶ月後には記憶から消えてしまう、そんなのは絶対嫌だ。

この想いは自分が企画する「40分」に関しても言える。全体の流れや、お客さんの居心地を時に無視してでも、何かしらの事件が起こればそれで良い。事実、今回も「40分」は事件があった。田我流のまさかの70分ライヴ。バイブス最高。それに対し、STERUSSは対象的に40分ピッタリ。まさにプロ。飛んでくる野次に苛立ちつつもキレッキレのmothercoat。他にもあるけど後は来てくれた人だけの特権。文章にしたところで伝わるものでもない。

ミュージシャンは革命家だ。少なくともステージの上では。世界を変えるつもりでマイクを握った。少なくとも俺は。40分間、他人様の時間を貰ったらそれ相応の「何か」を見せるから。俺達が必ず見せるから。

だから足、運んでくれ。(Text by アフロ(MOROHA))

左からbashou(応募枠)、アフロ(MOROHA)

左からUK(MOROHA)、mothercoat

左から田我流、stillichimiya

左からBELAMA2、CRIMESIXXX

『40分』Vol.4
2012年1月21日(土)@新宿MARZ
LIVE : MOROHA / 田我流 / STERUSS / mothercoat / bashou(応募枠)
エントランス : 2000円(1D付き)
OPEN : 0:00 LIVE START : 0:30
CLOSE : 5:00
photo by yukitaka amemiya

アーカイヴでこれまでの出演者を振り返る!
2011年3月25日『40分』Vol.1の様子はこちら
2011年6月11日『40分』Vol.2の様子はこちら
2011年9月17日『40分』Vol.3の様子はこちら

次回の応募枠を募集!

挑戦者募集!! 条件はラッパーが40分ライヴ出来る事です!

件名に「『40分』応募枠希望」、本文に氏名/住所/電話番号/アピール資料をご記入、添付の上、info(at)ototoy.jp までメールをお送りください。
当選者の方には、追ってメール、電話にてご連絡します。
※あらかじめ info(at)ototoy.jp からのメールを受信できるよう設定ください。

>>>『40分』開催の声明文(by アフロ)はこちらからチェック!

MOROHA PROFILE

2008年に結成されたMCのアフロとGtのUKからなる2人組。結成当初は、渋谷Familyや池袋bedなどでクラブ・イベントをメインにライヴを行うが、ビートの無い編成ゆえに出演者やオーディエンスから冷ややかな視線を浴びることも多々あった。こうした現場を通して屈強な精神力を培う。言葉から汗が滲み出る程に熱量を持ったラップ、そして、ギター1本だからこそ際立つUKの繊細かつ獰猛なリフ。個々の持ち味を最大限に生かす為、この MC+Gtという最小編成にこだわる。抽象的な表現を一切使わず、思いの丈を臆面もなく言い切るそのスタイルとリリックは賛否両論を巻き起こしている。鬼気迫るLIVEはあなたにとって毒か薬か!? 雪国信州信濃から冷えた拳骨振り回す。

MOROHAの特集はこちら
MOROHA ROSE HP

この記事の筆者
gaji_ra

MOROHA アフロの40分

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