2011/12/23 00:00

Hostess presents No Shit! 2
ヤバイ! (≒ No Way)全曲間違いなし! (クソ曲なし!! ) 正々堂々小細工なし! (= No Bullshit)

ホステス・エンタテインメントのレーベル・コンピレーション第二弾が登場! 全33曲1200円! Radiohead、Arctic Monkeys等のビッグ・アーティストから、年間ベスト入りが期待されるBon Iver、Toro Y Moiも。さらに来年ブレイクが噂されている、Howlerを始めとした話題の新人バンドまで、旬な洋楽アーティストをコンパイル!

【配信形態/価格】
MP3、WAV共に単曲150円、アルバム購入1200円

【参加ミュージシャン】
Radiohead / Arctic Monkeys / St. Vincent / Atlas Sound / Panda Bear / Mogwai / M83 / SBTRKT / Friendly Fires / Toro Y Moi / WU LYF / Los Campesinos! / The Horrors / Anna Calvi / Thurston Moore / Bon Iver / Howler / Theme Park / Jai Paul / Gotye / Rose Hill Drive / Airship / Hanni El Khatib / Zulu Winter / Inc. / Exlovers / First Aid Kit / Perfume Genius / Youth Lagoon / Trailer Trash Tracys / Young Magic / Iceage / Enter Shikari


Hostess presents No Shit!
【参加ミュージシャン】
Radiohead / Arctic Monkeys / St. Vincent / Atlas Sound / Panda Bear / Mogwai / M83 / SBTRKT / Friendly Fires / Toro Y Moi / WU LYF / Los Campesinos! / The Horrors / Anna Calvi / Thurston Moore / Bon Iver / Howler / Theme Park / Jai Paul / Gotye / Rose Hill Drive / Airship / Hanni El Khatib / Zulu Winter / Inc. / Exlovers / First Aid Kit / Perfume Genius / Youth Lagoon / Trailer Trash Tracys / Young Magic / Iceage / Enter Shikari



普遍に散らばるHostessからの名作達

私はレーベルを意識して音源を購入することは滅多にないのだが、買った後で「これもHostessだったのか! 」と気付くことは多々ある。また、最近来日したザ・ナショナルやザ・ビッグ・ピンクなどの公演もHostessが主催しており、音源、ライブ共に洋楽ファンにとっては切っても切り離せないレーベルだ。

今作は、2011年7月にリリースしたレーベル・コンピレーション・アルバム『Hostess Presents No Shit!』の第2弾。ダンサンブルでハッピーなサウンドを奏でるFriendly Fires、FUJI ROCK FESTIVAL '11に出演し会場を沸かせたArctic Monkeys、そしてマンチェスター発の謎のインディー・ロック集団として注目されているWU LYFなど、2011年にリリースされた作品の中でも特に話題や評価の高いものが多い。また、ブレイクが期待されるUKの5人組バンド、Howlerを始めとして今後話題になりそうなアーティストもいち早くコンパイルされている。更に2012年2月18、19日に行われるHostess主催のイベント、「Hostess Club Weekender」に出演するThe HorrorsAtlas Sound、そしてYouth Lagoonなどの楽曲も収録しており、イベントを楽しむための予習としてぴったりだ。

Arctic Monkeys(左)、Howler(右)

それぞれが持つ独自の世界によって、このコンピが作り出す空間に迷い込む。陰鬱な雰囲気を醸し出すRadioheadで始まり、トランスとハードコアを融合したサウンドでテンション・マックスなEnter Shikariで終わる。この2曲でも明確なのは、ピック・アップされた曲達のジャンルの幅が広いこと。USインディー界の歌姫との呼び声高いSt. Vincentの妖艶な歌声、そしてToro Y Moi の緩やかなファンク・サウンドに身を委ねて踊れば、気持ちは昂ぶり目に映る世界が色を変えていく。そしてMogwaiの「How To Be A Werewolf」で夢の中へ。直訳すれば「オオカミ人間のなり方」と、タイトルからロマンチックなこの曲。静と動の抑揚とノイズの洪水が、壮大な自然の情景へと私たちを導いていく。Thurston MooreからBon Iverへと続く美しいアコースティック・ギターの響きは、心が落ち着く休息の時間を生み出してくれる。

このコンピレーション・アルバムが素晴らしいのは、そうしたジャンルの幅を、違和感なく聞かせることが出来てしまうアーティスト選定のセンスの高さ故。雑多なアーティスト群が、Hostessと言う一枚のメニュー・ボード上で提示されたとき、ついつい新しいアーティストに耳をかたむけたくなるブランド力の高さは、彼らが、アーティスト選定に妥協し続けなかった賜物であろう。自信を持っておすすめしよう。Hostessは、日本で随一の信頼出来る洋楽レーベル。まだHostessの扉を開いていなければ、この機会にその世界を覗いてみることをお勧めする。(text by 碇真李江)

Radiohead(左)、Bon Iver(右)

Hostess Entertainment DISCOGRAPHY

Hostess Web

この記事の筆者

[レヴュー] Airship, Arctic Monkeys, Atlas Sound, Bon Iver, FRIENDLY FIRES, Hanni El Khatib, Los Campesinos!, M83, Mogwai, Panda Bear, ROSE HILL DRIVE, Radiohead, SBTRKT, St. Vincent, The Horrors, Thurston Moore, Toro Y Moi, WU LYF, Youth Lagoon

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