fago.sepia / the resume
1.quatorze / 2.quinze / 3.十四 / 4.十五 / 5.douze / 6.dix / 7.six / 8.neuf / 9.trois / 10.huit / 11.cinq / 12.sept / 13.un / 14.quatre / 15.deux
フランス・レンヌで活動する4人組のプログレッシブ・マスロック・バンドfago.sepiaの新音源が11/3をもって全曲配信開始となる。OTOTOYでは先行でアルバムの冒頭を飾る「quatorze」をフリー・ダウンロード開始! パリを中心に活動する彼等は、様々なバンドとの共演やリミックスのオファー等、ミュージシャンからも熱い指示を受けるフランスのミュージシャンズ・ミュージシャンである。そんな彼等が結成当初から書き溜められた未発表音源、そして日本盤未発売のファーストEP『L'ame sure ruse mal』、さらに今回のアルバムのために書き下ろした4曲の新曲を含めた全15曲を収録した、fago.sepiaのサウンドを完全に網羅した、日本独自編集のディスコグラフィー『the resume』をリリース。このアルバムでしか聴くことできない、新曲もあり正に貴重なアルバム。
10/28から2週間「quatorze」がフリー・ダウンロード!
11/3から『the resume』全曲配信開始!
「quatorze」のフリー・ダウンロードはこちら(期間 : 10/28〜11/11まで)
ストイックに楽曲のアンサンブルを高めるfago.sepia
フランスの4人組プログレッシブ・マスロック・バンドfago.sepiaの音源が届いた。一聴して何とも複雑な曲構成、入り乱れるリズムの合間を縫う様な形で美しい和音が切り裂いていく。その感じが何とも気持ちいい。初期Pele等を彷彿させる様なタイト感の中に、流れる様なギターのフレーズが入ってくる事によって、曲は一気に加速していく。個人的にだが、Owls、 American footboll、Ghost & Vodka、等を連想させられた。日本問わず海外のポスト・ロック好きにはたまらない音楽なのではないだろうか。
フランスのバンドだからか、ヨーロッパの音楽にはよく使われるクラッピング・ミュージックの要素も見受けられる。1曲目の「quatorze」でも使われている手拍子が象徴的に感じられたが、各パートのリズム・アンサンブルにクラッピング・ミュージックのリズム解釈が見受けられ、一つのリズムの上を違うアプローチのリズムが折り重なる事により、美しいリズムと和音の紗の編み目が生まれる。しかしこれは計算された上に高度な演奏技術や理解度が要求される為、それを一つのバンド・サウンドにまとめあげている所は驚愕する所だ。またそれが更に楽曲の構成やアンサンブルを複雑にし、強烈な個性を醸し出している。
彼等のパフォーマンスも独特で、ライブで彼等は座って演奏するようだ。恐らくここにも彼等なりのスタイルがあるのだろう。固定観念ではあるが、この手の音楽で座って演奏するという事は、何かを抑制し、フォーカスしたい部分をより明確にする意思表示の一種である。恐らくストイックに楽曲のアンサンブルを高める事に、彼等は音楽への熱狂を求めているのだろう。しかしそんな中でも、彼らの持つ無味無臭な感じは異様なくらい常に一定に感じるのだから、これまた凄いのである。
2008年には京都のポスト・ロック・バンドLOW-PASSとスプリット・アルバムをリリースしている事から、日本にも彼等の音源を楽しみにしているリスナーは大勢いる事だろう。そんな日本にも馴染み深い(楽曲にも和名のタイトルがある)彼等の来日公演も予定されている事で、ますます日本のリスナーを獲得していく事は間違いないであろう。
LIVE SCHEDULE
11月12日(金)@京都 WHOOPEE'S
11月13日(土)@大阪 難波ROCKETS
11月14日(日)@神戸 HELLUVA LOUNGE
11月16日(火)@名古屋 今池HUCK FINN
11月18日(木)@宇都宮 HELLO DOLLY
11月19日(金)@新潟 GIOIAMIA
11月20日(土)@仙台 BIRDLAND
11月21日(日)@渋谷 O-nest
fago.sepiaが日本でツアーでLOW-PASSとの共演を果たす!! また、都内を中心に着実に人気を集めているバンドa picture of herやOVUM、新潟のmidnight parade、宇都宮のPermaなどとも共演予定!!
Biography
フランス・レンヌを拠点に活動する4人組プログレッシブ・マスロックバンドfago.sepia。それぞれ別のバンドに所属していたメンバーが集まり、2002年に結成。その1年後の2003年には、彼ら初の音源となる『diy』を完成させる。ギター・ベース・ドラムが織り成す切れ味のよいサウンドと、ベッド・ルーム・ミュージックからリズミカルなものまで幅広く手がける多様な音楽性を武器に、元GY!BEのメンバーが率いるバンドFly Pan Amとの共演や、パリでのライブ活動を精力的にこなして、新人ながらも大きな注目を集めることとなる。さらに、The Redneck Manifesto、The Dragon Rapide、John Makayらとステージを共にし、fago.sepiaの楽曲をパンクやハード・コア・アレンジでリ・ミックスしたいというバンド(Amanda Woodward、Funeral Diner、Unlogistic等)から熱烈なオファーを受けるなど、着実にファンを獲得していった。
2006年、ファーストEP『l’ame sure ruse mal』をリリース。同作品は世界中の音楽批評家から非常に高い評価を受け、Vital Weekly、Comunicazione Interna、Music Boom等、数誌にわたり好意的なレビューが掲載された。また、The Silent Balletにおいては“Top 50 Instrumental Release of 2006”にランク・インするという快挙も成し遂げている。同年の終わりには新ドラマーをメンバーに迎え入れ、その加入に合わせて既存の楽曲をエネルギッシュかつパワフルにアレンジ。この新しいメンバー編成によって、彼らの創作意欲がさらに沸き立つこととなる。 2008年、かねてより交流があった京都のポスト・ロック・バンドLOW-PASSとのスプリット盤「LOWPASS/fago.sepia SplitCD」をFriend of Mineよりリリース。同作は、日本とフランスという国を超えてお互いにアプローチした意欲的な作品に仕上がっており、国内外の数多くのリスナーを虜にした。以降、引き続きライブ活動に勤しみ、PenninesやEnemiesとの共演を果たすなどして、マスロック界を盛り上げる要注目バンドのひとつに数えられるまでに成長していく。 そして2010年、デビューから現在までの彼らのサウンドを完全に網羅し、日本で独自に編集されたディスコグラフィー作品、『the resume』を遂にここにリリース。バンド結成当初から書き溜められた未発表音源、日本盤未発売ながら名作との呼び声も高い彼らのファーストEP『l’ame sure ruse mal』、さらに本アルバムのために書き下ろされた4曲の新曲を含めた全15曲を収録し、fago.sepiaの全てを知る重要な一枚となっている。
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時には「プログレッシブ・ロックである」とも、そして時には「ポップ・ミュージックである」とも言われ、老若男女問わず聴く者全てをその世界観へと引きずり込んでゆく。音の向こう側に見えるのは、いつも私たちがはじめて出会う、でもどこかノスタルジックな物語。