夏に向かうグッド・ミュージックが到着。ときめき☆ジャンボジャンボが、ファースト・アルバム『ECLAT』をドロップ! フロム・オオサカ! プログレ色の強いインストゥルメンタル・ロックに潜む、ポップ・ミュージックの要素が、老若男女問わず聴く者全てを、その世界観へ引きずり込む。ナッツメン meets キング・クリムゾン! アルバム購入者には、ミュージック・ビデオとデジタル・ブックレットを。

ときめき☆ジャンボジャンボ / ECLAT
アルバム購入特典
・マーブルナイツ・ミュージック・ビデオ(director : eetee)
・デジタル・ブックレット

「マーブルナイツ」のフリー・ダウンロードはこちら(期間 : 6/24〜7/1)

INTERVIEW

「バンド名にだまされるな!」ときめき☆ジャンボジャンボの名前の横にはそう書かれている。ときめき☆ジャンボジャンボは、キャピキャピしたポップ・ソングを歌う女の子のグループではなく、大阪を拠点に活動する、ストイックなインスト・バンドで、次々に変調する楽曲はプログレ的。でも彼らのライヴは圧倒的に明るく、幻想的で、とにかくカラフル。わたしの未来とおとぎ話のちょうど中間、まるでファンタジックなRPGの世界に迷い込んでしまったかのようだ。

今回、hirocopack(piano)と、リーダーのハヤシユウジ(bass)に話を伺った。ライヴでは一際楽しそうな姿を見せる、サービス精神旺盛な二人は、照れを隠すように笑いながら、とにかくたくさん喋ってくれた。インタビュー後、改めて『ECLAT』を聴いてみたら、照れ隠しの奥にある、実直でキラキラした世界が広がって「そんなの見せられたらときめいちゃう! 」なんて思った。一周まわって、意外とぴったりのバンド名なんじゃないかな? 気になったら最後。すでにときめきワールドへの扉は開かれている!

インタビュー&文 : 小山真帆

いざ蓋を開けてみたら「かっこええやんけ! 」となってほしい

——まず、気になるバンド名について伺いたいのですが、どなたが考えたのでしょうか?

ハヤシユウジ(以下、ハ) : 僕が決めました。バンド名をどうしようか考えていたある日、お風呂の中で突然降りてきたんですよ「ときめき☆ジャンボジャンボ」って! お風呂の神様の仕業(笑)。メンバーに伝えたら、皆いいって言ってくれたのに、しばらくしてから「で、バンド名どうすんの? 」って(笑)。ジョークやと思われてたみたいです。でも、やってることと名前のギャップが欲しかったんです。バンド名を聞いて「何やねんそれ」と思っても、いざ蓋を開けてみたら「かっこええやんけ! 」となってほしくて。まあ、僕ら自身、格好つけられるキャラじゃないから、格好いいバンド名をつけて出て行くのが恥ずかしくって…。要は照れ隠しですよ。
ヒロコパック(以下、ヒ) : ちなみにジャンボは「大きい」という意味の"jumbo"ではなくて、(スワヒリ語の)挨拶の"jambo"です。

——最初バンド名を聞いたときは、奇天烈な女の子3人くらいのグループかなと想像しました。その後にメンバーを知って、音源を聴いて、二度びっくりしました。

ハ : そのびっくりがほしかったんですよねー!
ヒ : 作戦成功ですね!

——ときめき☆ジャンボジャンボはどこで結成されたのですか?

ハ : 僕とメイプルさんが大阪芸術大学のサークルでやっていた、ドラムが2人、ギターが2人、鍵盤が2人とベースが1人という7人編成のマグニチュード7という前身バンドがあって。そこから2005年にときめき☆ジャンボジャンボができて、メンバー・チェンジを経て今の4人の編成になりました。
ヒ : 私は幼い頃からクラシック・ピアノを習っていて、中高生の頃には、演劇をやったり、うたものの曲を作ったりしていました。大学では音楽文化学を専攻していて、大学のあった京都で、ひょんなことからゆーきゃんに出会った。そこから聴く音楽の幅も広がって、ときめき☆ジャンボジャンボに加入しました。
ハ : ドラムの西山"buddy"翼君のi podにはジャズとくるりしか入ってなくて。バディ・リッチを目標にしているおもろいやつです。

——カラフルなイメージのライヴでは、ハヤシさんのベースのきれいな色も印象的でした。

ハ : あー、あれね。僕、中三のときに初めて買った楽器が真っ赤なモッキンバードだったんです。かっこつけたくて(笑)。それから大学入って真剣に音楽やろうと思って、貯金全部おろして握り締めて、リッケンバッカーを買いにいったんですよ。ええ楽器買ったら真剣になるんじゃないかとも思って。当時の友達には「リッケンなのになんでこんな色買ってん!」と笑われましたけど。
ヒ : 2000年限定モデルの珍しい色らしく、目立つみたいで。今ではバンドの顔になってますね。
ハ : 最近ちょっと調子が悪そうやから、予備が欲しいんですよね。でもなかなか売っていなくて。もしみつけたら、ご連絡ください!

——その愛用のベースを片手に曲作りを?

ハ : いや、曲を作るときに楽器を持っちゃうと手癖で作っちゃうから、僕はだいたい鼻歌で作るようにしてますね。たとえば、メンバーでジャムって録音したものを持って帰って、いいフレーズを取り出して鼻歌つけて、スタジオに持っていって、メンバーでジャムって、僕が持って帰っての繰り返しで曲を作ることが多いですね。僕、楽譜が読めないんで、鼻歌でしか伝えられなくって…。
ヒ : その鼻歌が聞き取りにくいんですよ…! 1小節1音ずつ、鍵盤押さえて、「この音で合ってる? 」って確かめながら楽譜をつくることもあるんです。「ドーン! みたいなんがええねん、コードは決まってない! 」って言われて、メンバーで試行錯誤したり…。ハヤシ君のオッケーが出るまでとことんやっているので、結局、鼻歌から始まって1曲つくるのに3ヶ月から半年掛かりますね。

——半年! 曲作りを始めるとき、ハヤシさんのなかでは最後まで曲の構成が見えているのですか?

ハ : いや、最後まで出来ていることはごく稀ですけど。まず僕のなかで、なんとなくこういうストーリーのものを作りたい、という全体のイメージはあるんです。そこにどのメロディを持ってくればいいのか、なんとなくのイメージをどうはっきりさせていくか。それをジャムのなかで少しずつ作っていく感じです。一人では出てこないときは出てこないので…。

——ストーリー?

ヒ : 曲に、物語やストーリーがあるんです。言わないようにしてたんですけど、実は、メンバー間ではアニメのオープニングぐらい、はっきりと情景を思い浮かべながら作ってるんですよ。
ハ : 例えば、「murmur of the moon」には、池の水面に月が映っていて揺れている、という情景があって、それを橋の上から見ている主人公の歌だったりする。「花束とトランペット」は、ある少年の旅立ちの歌。希望に満ちた旅立ちだけど、旅立つには何かと別れなくてはいけない。旅立つ少年がトランペットを持っていて、見送る少女が花束を持っていて、最後にそれをお互いに渡して少年は旅立つ、というストーリーがあります。
ヒ : 途中の四つ打ちのところは、旅立ちの支度をしてわくわくしている場面、後半の盛り上がりは、少女の気持ちが変化する場面とか、それぞれの音にイメージがあるんです。
ハ : 最後歯切れよく終わるのは、また帰ってくるぞという少年の決意みたいなものを表している。希望に満ちた部分と切ない部分をはっきり出したかったんです。
ヒ : そういったショート・ストーリーを思い描いているので、最後、曲が終わったとき私の頭の中では“to be continued!”って文字が出てるんですよ(笑)。

同じ時間を共有するなかで、相手の気持ちを動かせる

——なるほど。この種明かしを聞いてから、「トランペットと花束」を聴くとまた印象が変わりそうですね。

ヒ : 私たちの描くストーリーを知ってから曲を聴くと、そのイメージに縛られてしまうと思うので、リスナーに伝えるかどうかは、悩んでいるところなんです。私たちは、ストーリーの流れが見えるように曲を作るけど、曲を聴いた人にはもっと自由に考えてほしくて。違うストーリーをはめていってもらっていいし、そのストーリーを聞いてみたいとも思う。もちろんそこに正解はなくて、完成していない4コマ漫画に、みんながどんなセリフを入れていくんだろう! みたいな感じかな。
ハ : それができるのが、音楽のおもしろいところ。僕は、音楽って一瞬を切り抜く芸術ではなくって、時間のある芸術だと思うんですね。同じ時間を共有する中で、相手の気持ちを動かせる芸術。別々に生きてる人と、音楽を通して感情の流れを共有できる。
ヒ : そうそう。私は何かをイマジネーションできる、情景をはっきり思い浮かべられる原動力のある曲が好きで。そんな曲を作るには、まず自分たちの中で核になるテーマやストーリーが見えていないといけない。この曲のこの部分で何を伝えたいのか、っていうことを妥協せずに考えて作ってるので、私たちにとってはどの曲も一音一音に意味があるんです。

——なるほど。メンバー間では、どのようにして情景やイメージを共有されているのですか?

ハ : それは、もう一生懸命喋ってますね。
ヒ : スタジオでも、「ここ少女が走ってるんやろ? じゃあもっと疾走してる感じを出すんじゃないの? 」とか「走ってるけど、スロー・モーションやねん! 」とか言い合ってイメージを作っています。
ハ : マーブルナイツ!」では、絵を描いてメンバーに見せました。そうやっていくうちに、急な展開の曲構成になったり、最初に描いていたフレーズに戻らなくなることもあります。プログレ・バンドとよく言われますが、特にプログレを意識しているわけではないんですよね(笑)。

——そうなんですね。アルバム全体でも曲のつながりというか、大きなストーリーを感じました。

ハ : ECLAT』は輝き、という意味なんですけど、世界が始まるためには終わりがあって、終わるときには始まりがある。そういう瞬間の輝きが『ECLAT』のイメージなんですよね。ひとつの世界が終わって粉々になったものが、1曲目の「祝福のパレード」で新しい世界に向かってパレードしていく。
ヒ : イントロの「ドーン! 」って音で、いきなり世界が破壊されてるんです(笑)。で、ピアノのソロが入ってくるあたりで少しずつ新芽が生えてくる。ちゃんと次が始まるんです。
ハ : で、最後の7曲目「rebirth of the universe」で、またビックバンが起こる。終わりが来るけど、また万物は再生に向かっていく。物事の終わりは切ないだけじゃなくて、同時に始まりでもあるんだってことをアルバム全体を通して言い続けてます。ループして聴いたら、2周目はまた新しい世界が再生していくように聴けたりもしてね。ジャケットも、表が創造、裏が破壊になって、アルバム全体とリンクしているので注目してみてください。

——ありがとうございます。最後にメッセージをどうぞ。

ヒ : ファースト・アルバムでベスト・アルバムです。音楽を続ける上で、妥協は絶対したくないのでやれるとこまでやりました。少しでも興味をもってくれたら、ぜひライヴを観に来てください! 楽しませます!
ハ : 音源は手紙。伝えたいことをしっかり下書きして、間違えたら消しゴムで消して清書して、パッケージして届ける。そういうつもりでつくりました。それに対して、ライヴって、何かわけわからんことも言うけど、必死こいて伝えようとしてる。そういうお喋りみたいなもんかなと思ってます。だから音源を聴いて、ライヴを観て、帰ってまた音源聴いてください!

レコメンド

Limited Express (has gone?) / LIVE JUNK
2010年4月25日に下北沢THREEにて行われたイベント"LIVE JUNK”でのライブの模様を収録した本作。昨年リリースしたアルバム『LTD』収録曲を中心に、未発表の新曲を含む全12曲が披露された。ミックス&マスタリングは、高橋健太郎が担当。現在の彼らのグルーヴが存分に発揮されている、衝動に溢れた音と緊張感が伝わるライブならではの空気を、是非HQD(24bit/48khzのwavファイル)で!

LOSTAGE / LOSTAGE
3人編成となり、初の作品。サウンドのレンジ幅はより太く、圧倒的に音圧を増した作品となった。活動フィールドをインディーズに戻し、原点に立ち返ることで生み出される衝動。セルフ・タイトルも、この作品に対する大きな覚悟の表れであり、再出発に向けての新たな一歩である。バンド結成以来最高に鋭角、かつ狂気に満ち溢れた作品。

and young... / Freaks Meets Young
「ダサイ本物よりクールな偽物を愛する永遠のオルタナチヴ」と掲げるベースレス・トリオand young...の、ライブ・アルバム。圧倒的なパフォーマンスで魅了し続けてきた彼らの、ライブ・バンドとしての魅力が凝縮された1枚。

PROFILE

2005年、大阪にて結成。ギター、ベース、ドラムスとピアノの四人編成。『ときめき☆ジャンボジャンボ』によって生み出された、そのバンド名からはおよそ想像もつかない楽曲達は、言葉を使わず変拍子を織り交ぜたインストゥルメンタル中心の音楽スタイル。時には「プログレッシブ・ロックである」とも、そして時には「ポップ・ミュージックである」とも言われ、老若男女問わず聴く者全てをその世界観へと引きずり込んでゆく。音の向こう側に見えるのは、いつも私たちがはじめて出会う、でもどこかノスタルジックな物語。

LIVE SCHEDULE

  • 2010/7/3(土)@大阪 梅田Shangri-La
ときめき☆ジャンボジャンボ リリース・パーティー!
  • 2010/7/17(土)@名古屋 新栄Live&Lounge Vio
おんがくはみんないい子ですvol.5〜ときめき☆ジャンボジャンボ「ECLAT」リリース・パーティー〜
  • 2010/7/24(土)@福岡 薬院UTERO
  • 2010/8/7(土)@東京 渋谷LUSH
ときめき☆ジャンボジャンボ 1st Album『ECLAT』リリース・パーティー × AvAi presents『LINK+LINK』
  • 2010/8/29(日)@京都 二条城前livehouse nano& Bar rakuBouズ
nano BOROFESTA — ときめき☆ジャンボジャンボ リリース・パーティー! —

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インタヴュー

オルタナティヴを突き詰めた“復活作”──CAUCUS、4年ぶりのフル・アルバムをリリース
・2017年12月13日・オルタナティヴを突き詰めた“復活作”──CAUCUS、4年ぶりのフル・アルバム『Sound of the Air』をリリース 邦楽インディーズ / シューゲイザー・シーンで確かな足跡を残し、日本だけでなく海外にもその活躍の場を広げてきたCAUCUS。そんな彼らから4年ぶりのフル・アルバム『Sound of the Air』が届いた。制作期間中の3年半、ライヴも行わず、スタジオでのアルバムの制作に没頭したという。その結果これまでになく濃密な色彩と、繊密な構成が光る楽曲が並ぶ作品になった。OTOTOYでは11月15日にリリースしたLP盤の音源を『Sound of the Air (High DR Master)』としてハイレゾ配信開始! そこから「Shy Girl」を期間限定のフリー配信でお届け。CD版となる『Sound of the Air』もこのタイミングで配信開始しております! 4年ぶりの“復帰作”をぜひインタヴューとともにお楽しみ下さい。 まずはこちらを聴いてみて! 期間限定フリー配信! CAUCUS / Shy Girl (High DR Master)(期間限定フリー配信)'【配信形態】ALAC、
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[CLOSEUP]・2017年12月12日・細かすぎる仕掛けたち!? ──ヘルシンキの橋本が語る、サービス精神旺盛なパッケージと“時の流れ”を感じる楽曲 2017年に自身のレーベル〈Hamsterdam Records〉を立ち上げたHelsinki Lambda Club。これまで、1stシングルにはじまり、1stミニ・アルバム、1stフル・アルバム、1stスプリット…… と、“ファースト縛り”でリリースを続けている彼ら。そして今作も懲りずに、バンド“初”となるアナログ盤とUSBとミニ・トートバッグをセットにした全3曲入りのシングル『Time,Time,Time』をリリース。 もうヘルシンキといえば…… “ファースト縛り”と“パッケージの手作り感”というところでもありますよね。ただそんな“手作り感”満載のパッケージだけがヘルシンキの魅力ではないんです! 今回収録された楽曲も、いままでにないほど深層心理に突き刺さる佗しいものに仕上がっていて、これがなんとも素晴らしい! 今回は、なぜ毎回“手作り感”にこだわるのか、そして本作収録の楽曲について深く掘り下げるべく作詞作曲を務める、橋本薫(Vo&Gt.)へのインタヴューを実施! さらにOTOTOYでは、『Ti
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・2017年12月11日・ATAK過去作配信第4弾、今回はパン・ソニックや灰野敬二のライヴを収めた初の動画作品も 2017年9月11日より、毎月11日に、半年に渡って渋谷慶一郎が主宰レーベルのATAK過去作品を配信リリース。OTOTOYでは各作品に関して、毎回、ライター、八木皓平による渋谷慶一郎本人へのインタヴューを行い解説をお送りします。第4弾は、2006年リリースの渋谷慶一郎、中村としまる、ノルベルト・モスランによるスリリングなライヴを収録した『ATAK008』。2007年リリース、渋谷慶一郎の、世界初の三次元立体音響を実現したヘッドフォンによるリスニング専用の作品『ATAK010 filmachine phonics』。そしてレーベル初の映像作品となったライヴ作品『ATAK011 LIVE DVD ATAK NIGHT 3』(動画データを配信)の3作品となっている。インタヴュー : 八木皓平ATAK配信作品のまとめページはコチラ 曲に聴こえるけどこうは作曲できない、僕にとってそこが即興の醍醐味 今回は『008』からだっけ? ──ですです。今回は『ATAK008 Keiichiro Shibuya+Norbert Moslan
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