一番最初にJesus Feverを見たのはいつだっただろう…。

強烈に印象に残っているのは、1999年12月23日に、京大西部講堂で行われた、CONVEX LEVEL渡辺良のgreen records主催のSCIENCE FICTIONというイベントに行ったとき。SCIENCE FICTIONは、竹村ノブカズやレイハラカミも出演していて、当時の京都のエレクトロニカとオルタナティヴをクロス・オーヴァーした画期的なイベントであり、僕がBOROFESTAというフェスティバルを開催するきっかけにもなった。最も若手であったJesus Feverは、キャパ1000人という西部講堂で、先輩のバンドに負けず劣らず、永遠と響くギター・ノイズを奏で続けた。また、2000年7月1日に同じく西部講堂で行われたFrypan Rock Festival Vol.4での映像とコラボレートした幻想的なライブ・ショウも印象的で、とにかく西部講堂がよく似合うバンドであった。

1993年の秋に結成されたJesus Feverは、ギターとボーカルを担当するNONと、ノイズ・ギターを担当するOkazawaが西部講堂前の空き地ライブに出演していた時、そこにたまたま通りがかった、のちに少年ナイフ、羅針盤やDMBQ等でもプレイするChinaが2人のライブを目撃、そのまま加入したことにより不動のメンバーとしてスタートする。

green recordsから1998年にリリースした1st album 『DOZENS OF GREAT VIEWS』は、今では入手困難な名盤。当時は関西のシューゲイザーを代表するバンドとして、関東のルミナスオレンジ等と共に語られたが、彼女達は、シューゲイザーというよりは、ノイ!等のクラウト・ロック勢に強くインスパイアされているように感じる。アンダーグラウンドの重要レーベルTAG RAGのコンピ『RAGGLE TAGGLE 2』に、ONOFFやKIRIHITO等と共に収録されているように、音楽好きからの評価も非常に高かったバンドである。

本作『leminiscate 1』は、『DOZENS OF GREAT VIEWS』発売後の、2000年から2002年に作られた、彼らの新たなスタイルが確立された時期の貴重なスタジオ録音である。マスタリングを担当したサウンド・エンジニアで音楽評論家でもある高橋健太郎が「何故これほどの音源が、8年間もリリースされずに埋まっていたのだ!」と驚愕する程の、全く古びていない楽曲群とサウンド・クオリティだ。繰り返されるギターは、前作よりもさらにゆっくりと刻まれ、Okazawaのノイズ・ギターは、激しさに溺れることなく優しく包み続ける。Chinaのドラムは、最小の音数で、ゆっくりとしっかりと、曲に鼓動を刻み込む。深夜の3時に原稿を書きながら聴く『leminiscate 1』ほど贅沢な時間はないかもしれない。

Jesus Fever、そしてChainaは、Limited Express (has gone?)ゆーきゃんやFLUID等の2000年頃に京都でバンドを始めたものの憧れであった。『leminiscate 1』を聴けば、彼女達を見に惜しげもなく十三ファンダンゴやベアーズに通ったことを思い出す。もちろんロックの聖地、京大西部講堂のことも。Chinaが亡くなってから5年が過ぎたけれど、音楽は残り続けるから、この素晴らしいバンドを伝え続けたいと思う。祝! Jesus Fever 2nd album『leminiscate 1』!!!(JJ (Limited Express (has gone?)))

→ 「U.F.O TV」のフリー・ダウンロードはこちら(期間 : 4/29〜5/6)

日本が誇るオルタナティブ・ミュージック

New Moon 1st Contact / convex level
CONVEX LEVELとして渡辺と前川が高校時代に音楽活動を開始。当初は電子音楽ユニットであった。その後同じく高校の同級生のドラマー中道が加わり渡辺、前川の二人も弦楽器に持ち替えスリー・ピース・バンドとなる。以降二十数年に渡って同じメンバーでライブ活動を続けている。息のあった演奏力と高度な音楽性で一部の音楽ファンの間で根強い人気を保っている。また録音、ミックスやマスタリングをすべてメンバーが行い、ギターの渡辺は90年代に関西の数々のインディー・オルタナティヴ・バンドのプロデュースを手がけた。今はなきgreen recordsの主催者でもある。ベースの前川は山本精一率いる羅針盤に参加するなど幅広い音楽活動を展開している。2009年暮れに突如ニュー・アルバム(4th album)『New Moon 1st Contact』を自主発売。オフィシャル・ページでは曲目違いのフリー・ダウンロード・バージョンも配信中。

Question / KIRIHITO
日本が密かに(大々的にでもいいんですけど)世界に誇る、竹久圏&早川俊介のジャンクでテクノなファンキー・パンキー・ハイパー・ポップ・デュオ、KIRIHITO、なんと9年ぶり、激待望のニュー・アルバム完成! ビャウビャウビャウビャウ・・・ズンドコズンドコズンドコズンドコ・・・ピャ・・・・・・この音はいったい何?! 未知のサウンドとグルーヴがここにあります。

Live in Osaka / 少年ナイフ
世界中に多くのファンを持つ少年ナイフ。その結成25周年を記念した初のライブ・アルバム! 2005年12月17日の大阪ファンダンゴにおける『Space X'mas』でのライブを収録したもので、今や入手不可能なシングル/ソノシート・オンリーの曲を中心に、代表曲、『genki Shock!』からの楽曲もしっかり網羅したベスト&レア・トラック集的な内容。そしてボーナス・トラックには2005年10月に急折した西浦真奈= チャイナがドラムを叩く、2004年の『712 Day Party』のライブ音源を収録しています。

PROFILE

JESUS FEVER
Okazawa (guitar)1970生れ
NON (guitar, vocal)1970生れ
China 1971(drums)生れ
1993年、NONとOkazawaが在籍した前身グループが解散し、京大西部講堂前の空き地ライブに2人で出演していたそこにたまたま通りがかったChinaが2人のライブを目撃し、そのまま加入。Jesus Feverが誕生した。初期のサウンドは女性Voガレージ・ギター・ポップといったところだが、最初から一貫してベースはなかった。確か、その頃の音源をまとめたカセット・テープが1タイトル存在すると思う。その後Okazawaは1本のギターから、2つの全く違った音作りをしてそれぞれ別のアンプに出し、あたかも2つの楽器を同時に弾いているようなスタイルを生み出す。1998年にCD『dozens of great views』発表。日本各地での精力的なライブ活動を開始する。このころからバンド・サウンドはさらに空間的に、NONのギター、Chinaのドラムもシンプルかつ1音1音の意味が大きくなって行く。今回8年の歳月を経て発売される『lemniscate 1』は彼らが最も頻繁にライブ活動を行っていた2000〜2002頃、彼らの新たな(そして最後の)スタイルが確立された時期の貴重なスタジオ録音である。2004年4月のライブを最後にJesus Feverは活動を停止。

China
古巣のJesus Feverの他に、羅針盤、少年ナイフ、DMBQ、drillman、droop、M.S.A.Y.A. ・・・などなど、ホントに数多くのバンドのドラマーとして活躍し、あのおおらかなプレイ・スタイルが数多くのミュージシャンやファンに影響を与えた。Chinaは2005年11月4日DMBQ米国ツアー中に自動車事故に遭い帰らぬ人となった。

o

 
 

レヴュー

【REVIEW】高音質で響く、胸を刺す冬馬かずさの歌声
・2018年05月23日・高音質で響く、胸を刺す冬馬かずさの歌声 ──『WHITE ALBUM2』サントラ高音質配信開始 PlayStation®︎3・PSVita®️ などにて発売中、いまなお根強い人気を持つゲームソフト『WHITE ALBUM2』。本作のヒロインのひとり、「冬馬かずさ」(CV : 生天目仁美)のヴォーカル曲を集めたスペシャル盤、『WHITE ALBUM2 Original Soundtrack ~kazusa~』のハイレゾ・DSD配信がスタートしました! 配信開始に合わせ、OTOTOYでは本作のレヴューを公開! 冬はもう少し先ですが、『WHITE ALBUM2』の名曲たちと彼女の歌声の魅力をぜひ高音質で再確認しましょう。 また、本作品のもうひとりのヒロインである小木曽雪菜(CV : 米澤円)によるヴォーカル・アルバム『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK ~setsuna~』も、OTOTOYにてハイレゾ配信中。この機会にあわせてぜひチェックして下さい! 冬馬かずさ / WHITE ALBUM2 Original Soundtrack ~kazusa~ 【配信形態】(右)DSD
by 伊達 恭平
【REVIEW】最新作はフランスが舞台!『ルパン三世 PART5』オリジナル・サウンドトラック到着
[REVIEW]・2018年05月09日・【REVIEW】最新作はフランスが舞台!『ルパン三世 PART5』オリジナル・サウンドトラック到着 4月からスタートしたTVアニメ「ルパン三世 PART5」。そのアニメにかかせないサントラも、最新バージョンかつハイレゾで到着。OPテーマ、EDテーマやヴォーカル曲もふんだんに入った、ジャケットのイラストが最高にキュートな『ルパン三世 PART V オリジナル・サウンドトラック 〜 SI BON ! SI BON !』、キャラクターの癖や気持ちまでも表現されたような、ボリューミーな『ルパン三世 PART5 オリジナル・サウンドトラック「THE OTHER SIDE OF LUPIN THE THIRD PART V~FRENCH」』の2タイトルで、最新のルパン・ワールドを堪能せよ! 新エンディングテーマを含む、華やかな珠玉の15曲ルパン三世 PART V オリジナル・サウンドトラック 〜 SI BON ! SI BON !'【Track List】01. LUPIN TROIS 2018 02. シボン!シボン! feat. 沢城みゆき03. LOVE IN SÃO PAULO 201804. LUPINTIC
by 岡本 貴之
“Lo-Fiドリームポップ・アイドル”SAKA-SAMA、渋谷TSUTAYA O-nestにて開催した初のワンマン・ライヴの模様をハイレゾにて独占配信!
[PICKUP]・2018年04月27日・SAKA-SAMA、渋谷TSUTAYA O-nestにて開催した初のワンマン・ライヴの模様をハイレゾにて独占配信! Lo-Fiドリームポップ・アイドル、SAKA-SAMAが2018年3月17日に渋谷TSUTAYA O-nestにて開催した、初のワンマン・ライヴ〈イッツア SAKA-SAMAワールド〉の模様がOTOTOY独占、ハイレゾにて音源化! 1部と2部に分かれたこの日のライヴでは、彼女たちの楽曲はもちろん、アコーディオンを伴奏にしたアカペラ、皮茶パパ、毛並みんのゲスト参加、そして新曲披露など盛りだくさんの内容に。大入りのお客さんと彼女たちのパフォーマンスから生まれる臨場感をぜひハイレゾでお楽しみください! また、この日に新たな名義“Pinokko”で活動を始めた、里咲りさのプロデュースによるシングルと2ndワンマン・ライヴを渋谷のWWWで開催することを発表。今後の彼女たちの動きも見逃せませんよ! 初のワンマンをハイレゾにて独占配信!SAKA-SAMA / ライブ・フロム・SAKA-SAMAワールド'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC【配信価格】まとめ購入のみ
声優・楠田亜衣奈、アニメ主題歌の1stシングルをハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2018年04月26日・【REVIEW】声優・楠田亜衣奈、ハッピーでポジティヴ全開な1stシングルをハイレゾ配信 これまで3枚のアルバムをリリースしている声優の楠田亜衣奈が、初のシングル『ハッピーシンキング!』をリリース。現在出演中のアニメ「レディスポ」主題歌にもなっている。シングルのタイトルをでも、聴いたらなおさらに「幸せな気分」になれること間違いなし! ハイレゾで楽しみながら、レヴューでくっすんワールドを堪能しましょう。 1stシングルをハイレゾ配信!楠田亜衣奈 / ハッピーシンキング!(24bit/48kHz)【配信形態】24bit / 48kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC【価格】単曲 540円(税込) / アルバム 3,500円(税込)【収録曲】1. ハッピーシンキング! / 2. 会いたいよでも言えないの / 3. やさしいヒカリ / 4. ハッピーシンキング! -off vocal ver.- / 5. 会いたいよでも言えないの -off vocal ver.- / 6. やさしいヒカリ -off vocal ver.- ※ファイル形式について REVIEW : スケールもハンパなく、とにかく
by 前 田
【REVIEW】『君だけの旅路 Re:boot』&『うたわれるもの Piano Collection Vol.1』
・2018年04月25日・ 再始動と共に進化した楽曲達──Suara『君だけの旅路 Re:boot』、AQUAPLUS『うたわれるもの Piano Collection Vol.1』ハイレゾ、DSD配信開始 2018年4月26日に『AQUAPLUS』より発売される、PlayStation®4、PS Vita用ソフト『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』。その主題歌を収録したSuara『君だけの旅路 Re:boot』と同作品内の楽曲を中心にセレクトされたピアノ・アレンジ・アルバム、AQUAPLUS『うたわれるもの Piano Collection Vol.1』のハイレゾ、DSD配信がスタートしました! オリジナル版の発表から12年の時を経て生まれ変わった主題歌と、美しくアレンジされた楽曲群は『うたわれるもの』ファンもそれ以外のかたも必聴です! (Text by 伊達恭平) Suara / 君だけの旅路 Re:boot 【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC >>>ハイレゾとは?【配信価格】単曲324 円(税込) / アルバム 1200円(税込)1. 君だけの旅路 Re:boot2. キ
by 伊達 恭平
変化せよ、音楽のように――ヘンリー・グリーン、自然体で「変化すること」を描く1stアルバム
[CLOSEUP]・2018年04月20日・変化せよ、音楽のように――ヘンリー・グリーン、自然体で「変化すること」を描く1stアルバム マッシヴ・アタックやポーティスヘッドといったアーティストを輩出し、その音楽シーンが常に世界中の注目を集めるイギリスの港湾都市・ブリストル。そんな港町のベッドルームから現れたのが、ヘンリー・グリーンという22歳の青年だ。繊細なヴォーカルと、エレクトロニクスとアコースティックを高次元で融合させたサウンド・プロデュースが魅力的な彼が注目を集めたのは2013年、彼がカヴァーしたMGMT「Electric Feel」をノルウェーの人気プロデューサー、KYGOがリミックスしたのが切っ掛けだった。その後もベッドルームから精力的にリリースを続けてきた彼が、待望の1stアルバムがリリースするにあたって本作のテーマに掲げたのは「Shift」、変化ということだ。OTOTOYでは、そんな要注目の一枚をより楽しんでいただくため、ハイレゾ配信を行うとともにレビューを掲載します。 要注目、待望の1stアルバムHenry Green / Shift'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?
by 井上裕樹
【REVIEW】ハイレゾ配信開始! 『からかい上手の高木さん』Music Collection
・2018年04月18日・堤博明が彩る暖かく優しい、からかいの日々 ──『からかい上手の高木さん』Music Collection 2018年1月より3月まで放送され、各メディア、SNSでも話題となった人気テレビアニメ『からかい上手の高木さん』そのオリジナル・サウンド・トラックがOTOTOYでもハイレゾ配信開始! 音楽は『クジラの子らは砂上に歌う』『sin 七つの大罪』等のヒット作を手かげた堤博明が担当。放送が終わってしまい、高木さんロスになってしまっているかたも、改めて作品の魅力を感じたいかたも、本作と共にもう一度あの甘酸っぱいからかいの日々をレヴューと一緒に振り返ってみましょう! (text by 伊達恭平) ハイレゾ音源配信中! 堤博明 / からかい上手の高木さん Music Collection 【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) >>>ハイレゾとは?'【配信価格】''単曲400円(税込) / アルバム3500円(税込) 日常とキャラクターの魅力へ寄り添う、「暖かな」楽曲達 「ゲッサン」(小学館)にて好評連載中、コミックス累計400万部突破!! 照れたら負けからかいコメディ! とある
by 伊達 恭平
【REVIEW】ロックンロール覚醒──春ねむり、目覚めのシャウトを打ち鳴らす初のフル・アルバムをリリース
・2018年04月16日・【REVIEW】ロックンロール覚醒──春ねむり、目覚めのシャウトを打ち鳴らす初のフル・アルバムをリリース 横浜出身のポエトリー・ラッパー、春ねむり。2016年10月に1stミニ・アルバム『さよなら、ユースフォビア』でデビュー、昨年6月に2ndミニ・アルバム『アトム・ハート・マザー』をリリースした。そして3作品目となる、初のフル・アルバム『春と修羅』が完成した。諸刃の剣のように近付けば危うく、力強さすら感じさせる彼女の言葉達は、ラップのリズムに隙間なく詰め込まれ、彼女独特のエモーショナルなサウンドへと変わっていく。さらに今作には客演として突然少年、NERO IMAI、リミックスとして長谷川白紙が参加している。音楽の新しい可能性を追求する彼らとの楽曲は、春ねむりの新たなバック・グラウンドを知るきっかけとなるだろう。そんな本作をより深く楽しんでいただくため、OTOTOYではレヴューを掲載することにした。 自身初のフル・アルバム!!春ねむり / 春と修羅'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / アルバム 1800円(税込)【収録曲】''