たくさんの投票ありがとうございました!

オトトイで2009年に発売されたアルバムから、10人のオトトイ・ライターが各々5枚づつ選出した、のべ50枚のOTOTOY Award 2009ノミネート・アルバム。その中から会員の皆様の投票により選出される『Member's Choice Award』と、オトトイ・ライター陣による座談会で選出する『Editor's Choice Award』が決定しました。見事受賞したアルバムのアーティストには、オトトイ特製のトロフィーを贈呈。その様子は後日アップします。そして、たくさんのOTOTOY Award 2009『Member's Choice Award』への投票本当にありがとうございました。投票の際に皆様に書いていただいたレコメンドの中から、素晴らしいレコメンドを5つ選出しました。オトトイでは随時レコメンドを募集しています。引き続き、お気に入りのアルバムにレコメンドしてくださいね。それではOTOTOY Award 2009の発表です!

まずはユーザー投票による
OTOTOY Award 2009 (Member's Choice Award) 受賞作品の発表

カーネーション『Velvet Velvet』

OTOTOY Award 2009『Member's Choice Award』に選ばれたのは、カーネーション『Velvet Velvet』。HQD先行シングルとしてリリースした「さみだれ」に続く、3年ぶりのニュー・アルバムである本作は、結成26年というキャリアに裏付けされた完成度の高い作品。相対性理論『ハイファイ新書』toe『For Long Tomorrow』などの若手〜中堅アーティストを抑えカーネーションの作品が選出されたのは、2009年がMoonridersKIRIHITOなど、ベテランのアーティストが未だ衰えることのない創作意欲を持ち続け、活躍した証です。オトトイではカーネーションのヴォーカル直枝政広にインタビュー。新作について、そして新作に先駆けた「さみだれ」のHQD配信、音に対する情熱について語っていただきました。
→カーネーション 直枝政広のインタビューはこちら

OTOTOY Award 2009 (Member's Choice Award) 上位10作品


1、カーネーション 『Velvet Velvet』

HQDで先行リリースした「さみだれ」につづく、待望のニュー・アルバム。2009年4月発売のシングル「ジェイソン」のリリースで新生カーネーションとしてのスタートを切り、新たな展開をみせていくであろう彼らを象徴するかのような、非常に開けた作品。

2、toe 『For Long Tomorrow』

『New Sentimentality ep』以来4年ぶりとなる本作は、原田郁子(クラムボン)をフィーチャリングしたリード・トラック「After Image」、フジ・ロック・フェスティバル07で好評を得た土岐麻子バージョンの「グッドバイ」、そして朋友千川弦(Ex.Up and Coming / Pre.Dry River string)をゲスト・ボーカルとして迎えた「Say It Ain't So」を含む全13曲を収録。


3、相対性理論 『ハイファイ新書』

Perfume以降の新世代ポップ・シーンを牽引するバンド相対性理論。萌え文化とリンクしながらアンダーグラウンドとも直結。淡々としているけど、突き刺さってくる言葉の群。『00年代後半のうた姫?』センスが逸脱しております。ネクスト・ジェネレーションのナンバー・ガール的存在!

4、dick el demasiado 『Sus Cumbias Luna'ticas Y Experimentales』

デジタル・クンビアの生みの親「デジタル・クンビアのゴッド・ファーザー」Dick El Demasiadoの日本独自企画盤。前代未聞の発想で生みだされたそのキテレツなサウンドに日本の音楽業界でも中毒者が続出した作品。


5、YOMOYA 『Yoi Toy』


人懐っこくもオルタナティヴなバンド「YOMOYA」の2nd Album。 日本語ロックのニュー・スタンダードとも言うべき、ゼロ年代型シティ・ポップの名盤。前作『YOURS OURS』より約一年ぶりの新作。 2008年末、プロデューサー/エンジニアに、OGRE YOU ASSHOLEの出世作『アルファ ベータ vs, ラムダ』やmooolsの名盤『モチーフ返し』を手がけた7e.p.の斉藤耕治と多田聖樹を迎え制作された2ndアルバム。

5、Moonriders 『Here we go'round HQD』

6ヵ月連続でリリースした配信限定シングルを、オトトイ限定シングル・コレクション『Here we go'round HQD』として、HQD(24bit48KHzのWAV)ファイルで高音質配信。

5、ECD 『天国よりマシなパンの耳』


精力的にライブを続け、いままでのファンはもちろん、日本語ラップを全く知らない若者達からも続々と熱狂的なリスナー達を生み出し、有名、インディー、 HIPHOP、ROCK、JAZZ、現代音楽、等々、ジャンル、人種問わず、あらゆる音楽家達からもリスペクトされ続けているECDのニュー・アルバム。リリック、リフ、ともにキャッチーでありながら不穏。アブストラクトかつ超POPな、捨て曲無しの全10曲。

5、Limited Express(has gone?) 『LTD』

解散、上京、加入、出産・・・数々の出来事を重ねてきたLimited Express(has gone?)の、約5年ぶりとなるニュー・アルバム。谷口順(U.G.MAN)と竹久圏(KIRIHITO)をプロデューサーに迎えて制作された今作では、持ち前のアヴァンギャルドさはそのままに、ライブを重ねてきたことで生まれた強靭なグルーヴ&バンド・サウンドを繰り広げている。

9、KIRIHITO 『Question 』


日本が世界に誇る、竹久圏&早川俊介のジャンクでテクノなファンキー・パンキー・ハイパー・ポップ・デュオ、KIRIHITO。9年ぶり、激待望のニュー・アルバム。ビャウビャウビャウビャウ・・・ズンドコズンドコズンドコズンドコ・・・ピャ・・・・・・この音はいったい何?! 未知のサウンドとグルーヴがここにあります。

10、ビイドロ 『冗談の王様』

叙情的なメロディーと、絡み合うギター・サウンドはまさに本格派ギター・ロック・バンドの証。U.S. インディ直系サウンドでありながらも、ビイドロ独特の和のテイストが所々に散りばめられたオリジナリティ溢れる大傑作。

レコメンドはこんなのがありました!
OTOTOY Award 2009 Best Recommend

OTOTOY Award 2009 (Member's Choice Award) の投票の際に書いていただいたレコメンドの中から、特に素晴らしいと判断したテキストを編集部が独断で5つ選びました。以下の5名の方には、オトトイ・ポイント10,000ptをプレゼントします! 来年も開催する予定なので、今からお気に入りのアルバムにレコメンドしてください!

カーネーション『Velvet Velvet 』
人生の荒波をいくつも乗り越えて、見晴らしの良い場所に出てきたといった様な透明感のあるアルバム。超えてしまっています!!! 直枝氏の歌詞は心の奥底から湧き出ているのだが、どこか物語の旅に連れていかれるよう。一曲一曲世界観があり、こんな日もあり、翌日はこんな・・・そして大団円で終わる。最後の曲はエンドロールだとか・・・。半世紀生きてきた大人な二人だが、(大田氏は来年1月で50歳)まだまだこれから何かやってくれる〜的なカッコ良さ満載なのである!!!

maher shalal hash baz『C'est La Derni_re Chanson』
松尾芭蕉の静かな、とても静かなその俳句群が漂わせる狂気のように、C'est La Derni_re Chansonもまた、静けさの果ての純粋さと狂気を身に纏う。その空間に糸を張り詰めたような静けさの果てにたどり着く世界も、常軌を逸した喧騒の果てに我々が見る世界も、本質的には同じものである。大事なのは、こうした引き算が、静寂が、沈黙が、空虚が、東洋において生み出された純粋な美であることだ。この静寂の音楽、沈黙の音楽、息切れした語りの中でそっとつぶやかれる詩は、我々に八月の光を照らす。八月は地獄の季節だから。今日の日本で最も純粋であり、芸術の持つ燃え上がる青き核に最も近い工藤冬里は、mahel shalal hash bazは、沈黙を身体に叩きつけられていることで、それの持つ本当の意味を知っているようだ。工藤冬里は恐れない。地続きの島を恐れないのだ。

ANTONY AND THE JOHNSONS『The Crying Light 』
今まさに聴かれるべき私たちの時代のソウル・ミュージックである、と親しみと愛情をこめて言ってみたくなるのだが、はたしてそんなに簡単になれなれしく肩を並べて歩けるような音楽として接触可能なのかどうかと問われると、正直自分には自信がない。ささくれだった空気を包容する滑らかな触感の音楽と、個人としての感情の発露にとどまらず、より広く大きな「世界」へと向けられたAntonyの声に対して、ただ強く惹きつけられると同時に、畏怖さえも感じている。そういった意味でやはり彼は「天使」なのかもしれない。

サイプレス上野とロベルト吉野『WONDER WHEEL』
ふたりのアルバムは、幅広いテーマではきだされるヒップホップを、ポップな曲調でまとめています。例えば、かわいらしい女性の声が印象的なM3、ピアノ曲で昔を振り返るM4、竹内朋康をむかえてロックなM8、テクノテイストのM10、マザコン曲のM15。などなど。ヒップホップにどっぷりなふたりでありながら、こんなにもポップで、幅広い視点で、最後までリスナーを飽きさせない、そんなアルバムです。

相対性理論『ハイファイ新書』
今年の顔は、良くも悪くもこのバンド、というか、やくしまるえつこさんに尽きると思います。、ソロや tutu hervetica などの活動も活発で。なのに、ライブを観ないと真の正体がわからないというポリシー? もしっかり貫いてる。アーティストなんて、そんな感じの『正体不明』感があった方が断然面白い。純粋に曲を評価できるし。

最後にオトトイ・ライターが選出した
OTOTOY Award 2009 (Editor's Choice Award) 受賞作品の発表

Discharming man『dis is the oar of me』

OTOTOY Award 2009 『Editor's Choice Award』を選出する際に大きなポイントとなったのは、ミュージック・シーンに与えた影響力、今後の期待値、アルバムの完成度の3点。

シーンへの影響力では、2009年1月に発売された相対性理論『ハイファイ新書』は外せない。口コミから始まり、インターネットを通して、ロックとは無縁の女子高生など新たな層を振り向かせた。メディアにほとんど露出しない謎めいた活動は、twitter、mixiやブログなど個人が情報を簡単に発信できる時代の流れとフィットし、2009年を象徴するアーティストとなった。

そして、相対性理論に続く新たな音楽ファンを引き出す期待のバンドとして編集部で名前があがったのはYOMOYA。編集部では賛否両論だったが、それだけ注目を集めたバンドだということの証。音楽的にはU.S.インディーを背景としながらも、日本人によるポップ・ミュージックの新たな可能性を引き出した『Yoi Toy』は、メイン・ストリームでは鳴っていない音楽でありながら、オーヴァー・グラウンドへ届く作品として、今後の期待も含めOTOTOY Award 2009『Editor's Choice Award』最終選考まで残った。

完成度では、オルタナティブ勢の中堅〜ベテランと海外勢の作品が強い。KIRIHITOECD等のリリースは、本人達にとっては長いキャリアの一部を切り取ったものに過ぎないが、作品として世に出ることで、日本のオルタナティブ・ロックの質の高さを最も解りやすい形で証明した。洋楽作品も甲乙つけがたいが、その中でもANTONY AND THE JOHNSONSThe Crying Light』は、ライター渡辺裕也曰く「魂を揺さぶられる歌」として群を抜いていたと言える。

影響力、完成度、期待値を総合してオトトイの編集部がベスト・アルバムとして選んだのは、Discharming manの『dis is the oar of me』。激情的なライヴと卓越したソング・ライティング能力は、同世代のバンドの中では頭一つ抜けた存在であり、ポップでメロディアスな楽曲は、音楽マニア以外の一般層を引きつける力を持っている。既に評価を受けているベテラン勢や海外アーティストと比べても、決して劣ることのない完成度を持つDischarming manを今後の期待ともっと評価されるべき作品と考え、OTOTOY Award 2009『Editor's Choice Award』に選出した。

2008年のAward 受賞者ウリチパン郡

ちなみに2008年の受賞作品はウリチパン郡『ジャイアント・クラブ』でした! 2010年もOTOTOY Awardを開催します。
それではまたお会いしましょう! さようなら〜。

次のページはOTOTOY Award 2009 ノミネート作品一覧です。どの作品が選ばれたのかもう一度チェックしてみてください。