2022/06/24 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.174

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


めくるめく“出囃子”の世界

本格的に気温も高くなり、世間はすっかり夏モード。夏といえば…そう! お笑い賞レースの季節です。M-1グランプリ&キングオブコントという二大巨塔ともいえる大会の予選が始まったり、朝日放送テレビ主催による若手の登竜門であるABCお笑いグランプリの決勝戦(カベポスター・ダウ90000・令和ロマン・フランスピアノに注目しています)があったりと、お笑いファンには見逃せない舞台が盛り沢山なのです。そこで、今回はお笑いライヴにおいて重要な役割を持つ“出囃子”をまとめたプレイリストを作りました。

出囃子とは、ネタが始まる前、芸人が舞台に出てくる際に流れる音楽のことを指します。M-1決勝戦の1stラウンド入場時に流れる“Because We Can”を想像していただければ良いと思います。どんな曲を使うかは人によって異なり、基本的に好きな曲を使うことができるようです(企画ライヴやテレビ番組などでは芸人固有のものが使われない場合もあります)。つまり、その人達の個性や趣向、センスがここにも出てくるというわけですね。これが流れるとネタが始まるぞ~という気分になりますし、演者側としてもひとつの“気合いスイッチ”になっているのではないでしょうか。最初のイメージ付けにもなるので、イントロ部分にインパクトのある曲が使われることが多いような気がします。本プレイリストでは以下の10組&10曲を選出させていただきました。

1. ランジャタイ
神聖かまってちゃん “ロックンロールは鳴り止まないっ”

2. 空気階段
暗黒大陸じゃがたら “タンゴ”

3. カベポスター
スーパーカー “creamsoda”

4. トット
ASIAN KUNG-FU GENERATION “N.G.S”

5. ギャロップ
DOPING PANDA “Hi-Fi”

6. ニューヨーク
The strokes “New York City Cops”

7. 素敵じゃないか
The Beach Boys “Wouldn’t It Be Nice”

8. うるとらブギーズ
小沢健二 feat. スチャダラパー “今夜はブギー・バック”
※本来はnice vocal ver.ですが今回はプレイリストにはsmooth rap ver.を追加しています

9. ダイヤモンド
PRINCESS PRINCESS “Diamonds”

10. 五臓六腑
椎名林檎 “神様、仏様”

1~5曲目は痺れる・憧れる曲を、6~10曲目はコンビの雰囲気に合っていると思う曲(タイトルや歌詞にコンビ名が入っています)を独断とネタの好み抜き(!?)で選んでいます。どれも聴くだけでワクワクするようなものばかりですね。他にも良い曲を使ってる方はたくさんいらっしゃるので、劇場に足を運んだ際にはぜひ、ネタに加えて出囃子にも注目してみてください。

もし私にも出囃子があったら、じめっとして気怠いこの季節の出勤にも気合いが入るのかもしれないな…。自分の架空出囃子を妄想してみるのも楽しいかもしれません。

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