2022/05/13 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.168

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


私的ボーカロイド入門~プレイリスト組んでみた~

最近、巷では “ボーカロイドブーム” が再来しているらしいです。スマートフォン向けリズムゲームアプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」の大流行や、ニコニコ超会議2022でボーカロイド曲オンリーの音楽ステージである〈ボカニコ〉が2年ぶりに復活していることなどを見るとどうやら噂は本当のよう……この状況、古のニコ厨(ニコニコ動画中毒者/ニコニコ動画厨房=ニコニコ動画のヘビーユーザーを指す)である自分は黙ってられないぞ!

……時は2010年ごろに遡ります。ある日「Yahoo!きっず」にログインしようと自宅の共用パソコンを立ち上げるとそこには見慣れぬブックマークが。アクセスすると何やらごちゃごちゃとした画面に動画ランキングがあり、ミントグリーンの髪をツインテールにした女の子の絵がたくさんありました。それがニコニコ動画、そして初音ミクとの出会いです。適当に一つ、サムネをクリックすると流れ出したのは機械の声で歌われた音楽。なんだこれ、と思いつつしばらくサイトを巡回しているととんでもない曲に出会いました。“ローリンガール“ です。そこからすっかりボカロにハマった私はCDを買い漁ったりイラストを書いたりライヴに行ったりと色々するのですがその話は長くなるので割愛。とにかく何が言いたいかというと当時のボーカロイドの勢いは “異常” でして、どのページにもボカロ関連の動画があるんじゃないか? といった感じでした。歌ってみたや踊ってみたのような派生動画も多く、まさに祭り……インターネットの覇権は初音ミクが握っていたと言っても過言ではないと思ってしまいます。

と、このように一大文化を築いてきたボーカロイドですが、その中心はインターネット&オタク・カルチャー。「そもそもボーカロイドって何? 」「たくさん曲がありすぎて何から聴けばよいか分からない! 」という人も少なくないはず。そこで今回は私的お気に入り曲と共に各ボーカロイドやプロデューサーごとの色の違いを聴き比べていただくためのプレイリストを組んでみました。

ボーカロイドとは

さて、プレイリストの前にボーカロイドについて説明が必要です。今回はWikipediaの方からまるっと引用させていただきます。

VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称である。略称としてボカロという呼び方も用いられる。メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる。対応する音源については、主にヤマハとライセンス契約を締結した各社がサンプリングされた音声を収録した歌手ライブラリを独自に製作し、ヤマハ製のソフトウェア部分と組み合わせて製品として販売されている。なお、VOCALOIDを使用した楽曲はボカロ曲、VOCALOIDを使用して楽曲を作る作曲家はボカロPと呼ばれる。「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標である。(Wikipedia)

混同しがちですが製品だけでなく音声合成技術そのもののことをボーカロイドと呼びます。ですので、最近頭角を表しつつある「可不」はボーカロイドではないということになります(音声合成ソフトCeVIO AIのライブラリ)。 ではその技術を使った製品にはどんなものがあるのでしょうか? ほんの一部ではありますがプレイリストの楽曲と共に紹介していきます。

初音ミク

1~3曲目は初音ミクというソフトが歌唱を担当しています。クリプトン・フューチャー・メディアから2007年に発売され(その後新ヴァージョンがいくつか出ています)、ボーカロイドのシンボル的存在です。音声データは声優の藤田咲が担当。今回選んだ3曲だけでもわかるように、扱う人によって声の印象が大きく変わります。

鏡音リン・レン

4曲目は鏡音リン・レンという女の子・男の子の声が同梱されたソフト。声優の下田麻美が一人二役で音声を担当しています。クリプトン・フューチャー・メディアからの発売のため初音ミクの妹・弟的な立ち位置にあり、元気いっぱいの少し幼さの残る声が特徴です。楽曲もポップなものが多い気が。

GUMI

5曲目はGUMIによる歌唱。インターネットという老舗のDTMメーカーから2009年に発売されました。声の担当は声優の中島愛。少し癖のある声が楽曲に彩りを与えます。GUMIが使われている楽曲はサブカル色強めなイメージです。

Lily

インターネットからは6曲目を歌っているLilyというソフトも2010年に発売されており、こちらはエイベックス・マネジメント所属の音楽グループ「m.o.v.e」のボーカリストyuriの声を元に制作されています。この辺り以降に出てきたソフトは、初期に比べかなり人間っぽさが増してきているように感じます。

歌愛ユキ

7曲目にはAH-Softwareより2009年に発売された歌愛ユキの楽曲を。実際の小学生が声を担当したというその子どもらしく可愛らしい滑舌に注目です。知る人ぞ知る名ソフト。

v flower

8、9曲目はロックへの特化をコンセプトに作られたv flowerの曲を選びました。他にはない力強い歌声にはまるで感情が込められているように聴こえませんか?! 2014年発売ということで技術の進歩をびしびし感じます。こちらはガイノイドより発売。

IA

最後に選んだのはIAというソフトで、正式名称はIA -ARIA ON THE PLANETES-(イア・アリア・オン・ザ・プラネテス。2012年に1st PLACEから発売されました。同社所属の歌手であるLiaの歌声を元にしており、透明感のある声でのびのびと歌い上げてくれます。なお、今回選んだ楽曲を制作した石風呂氏は現在ロックバンド・ネクライトーキーでも活躍中。ボーカロイド畑出身のアーティストの方もたくさんいるのでそちらについてもいつか紹介したいです。

・・・

長くなりましたが、いかがでしたでしょうか? 一口にボーカロイド、と言っても様々なソフトがあり、様々なボカロPがいます。組み合わせによって生まれる楽曲はまさに無限大です! 今まさに再ブームの真っ只中にあるボーカロイド文化……皆様もこれを期にぜひ、沼にハマっていただければと思います。

この記事の筆者
藤田 琴音

横浜出身の1999年冬生まれ。大学では社会学を専攻、2022年よりOTOTOYに入社。音楽とお笑いとゲームと美味しいものが好きです。

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