Jay 305, Jay Anthony 『NO GUESTLIST』
LAのラッパーのジェイ・305と、ベイエリアのラッパー兼プロデューサーのジェイ・アンソニーによるジェイタッグ作。2000年代ベイエリア発のサブジャンル「ハイフィ」から続く跳ねるドラムをベースに、R&B的なメロウネスやハウスなどの要素を加えて洗練したような上品な遊び心の詰まった作品だ。随所で用いるソウルフルなネタ使いやニューオーリンズ・バウンスなどの変化球も楽しく、ラストにはヒップホップ名曲ネタを現行ベイ流儀にリメイクしている。オフビート気味のフロウや歌も聴かせる低音のジェイ・アンソニーと、脱力気味のリラックスしたフロウを持つ高音のジェイ・305の組み合わせはデュオとしても魅力的だ。
Lil Bushwick, SID 『Lil Bushwick』
ラッパーのリル・ブッシュウィックは、サウス・ヒップホップのレジェンドであるブッシュウィック・ビルの息子。本作はスリップノットのシドが全曲をプロデュースした、ラフなドラムや歪んだギターなどを多用した直球ではないラップ・ロック中心の一枚となっている。高めの声質でどことなく不気味なラップを聴かせるリル・ブッシュウィックとの相性も良く、時代の中で磨き上げられたクロスオーバーというよりは異なるものがそのまま共存しているような魅力がある。痺れるような低音に今風の三連フロウで乗る「Purpose」などロック色の薄い曲も強烈だ。ラストを飾る「Take It Back」にはブッシュウィック・ビルも登場。
Michael Sneed 『floaters at the buzzer!』
オープニングの「Afraid of the light!」でのプリズマイザーから「これは一味違うぞ」と思わされる。ベイエリアのラッパーのマイケル・スニードによる本作は、ベースで跳ねるラチェット・ミュージックやブーンバップ、ジャージー・クラブなど多彩なスタイルをフリーキーで歌心のあるラップで繋いだ一枚だ。ジャジーヒップホップというかジャズな「he’s got the...shakes!」での高速で詰め込み歌うラップにはそもそもの剛腕スキルが感じられるし、24Kゴールデンを迎えたポップな歌モノの「STALKER!」では客演に負けない華を放っている。攻めたサウンドと強力なラップが両立した快作。












































































































































