スペシャル・フォトギャラリー
BiSH、リンリンのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : リンリン

先日の渋谷O-WESTで、久しぶりにBiSHのライヴを見ることができた。そこまで大きくない会場のため、近い距離感だからこそ垣間見れるフランクさと激しさとパワーは、とても貴重なものだし、懐かしくもありとても新鮮だった。〈FOR LiVE TOUR〉を今まわることが、彼女たちにとっていかに大きいかを痛感した。今回のインタビューでも、そのことをリンリンが語ってくれている。さぁ、ここからはデカ箱が続く。BiSHの今が、いかに乗っているかを見せつけて欲しい!!! 解散するその日まで!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
解散発表してからみんなとのお出かけが増えた
──6月に放送されたテレビ東京の『日本シン人種図鑑』に出演されていましたね。
リンリン : はい。密着取材していただきました。
──そのなかでアートに対する想いを語ってらっしゃいましたが、いまは以前よりさらにアートが好きになっているのでしょうか?
リンリン : そうですね。キース・ヘリングに出会って、そこからアートがもっと好きになりました。美術館にもよく行くようになりましたし、絵もいっぱい描いています。画材もお家にたくさんあるんですよ。
──リンリンさんは、アートのどんなところがおもしろいと思っていますか?
リンリン : 自分の頭のなかの意見や考えが、言葉がわからなくても誰にでも伝えられるところがおもしろいですね。自分がいなくなっても、作品として残したものはずっと生き続けるものだと思うんです。自分の作品も誰かにおもしろいって思ってもらいたいです。
──確かにリンリンさんの頭のなかはアートでしか表現できない気がします。
リンリン : そうなんですよ。言葉も下手なので。

──富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催予定だった〈BiSH OUT of the BLUE〉が延期になってしまったのは、残念でしたね。
リンリン : 〈BiSH OUT of the BLUE〉は本当に楽しみにしていたんですよ。持ち運びの扇風機も買って、髪の毛もマニキュアも決めて、メンバー全員わくわくしていたんです。延期になってしまったのは、すごくショックでした。振替公演が決まったのが救いですね。夏を取り戻したいです。
──先日〈COLONiZED TOUR〉を完走しましたが、やってみていかがでしたか?
リンリン : 〈COLONiZED TOUR〉では、はじめてライヴをする土地に行ったんですよ。だから、いつも以上に本当にはじめましての清掃員が多かったです。ステージに立った瞬間の空気が明らかに、東京の会場とは違いました。「本当に会いたかったよ」という平和な優しい空気が伝わってきて、こっちも逆にリラックスできました。
──嬉しい気持ちが伝わってきたんですね。
リンリン : すごく幸せなツアーでした。ライヴが息抜きって思えるぐらい良いツアーでした。あとは、時間が結構あったので、お出かけをいっぱいしたんですよ。それも今回のツアーの楽しかったところです。
──どんなところに行ったんですか?
リンリン : 美術館や昔の物が売っているお店ですね。他にも、お買い物やご飯を食べに行くときは、メンバーを誘ってみたりしました。解散発表してからみんなとのお出かけが増えたんですよ。
──その理由はなにかありますか?
リンリン : こんなに地方に行ける機会ってもうないだろうし、また行きたい場所を覚えておきたいと思ったんです。
──ライヴハウスを巡っている〈FOR LiVE TOUR〉は、どうですか。
リンリン : 〈FOR LiVE TOUR〉は、最小限のスタッフさんで回っているんです。だから、リハーサルで「ローをもう少し上げてほしい」とか「もうちょっと声がはっきり聞こえるようにしてほしい」って伝えたりするところまで、全部自分たちでやるんですよ。これまでは、スタッフさんにそういう部分はやってもらっていたので、そこがすごく大変でした。リズムが取れないんだけど、どうしてそうなっちゃうのかわからないこともありました。そういうときは、アイナ象(リンリンが呼ぶアイナのあだ名)とチッチが「ドラムが聞こえてこないね」って気づいて、ライヴハウスの人に言ってくれたんですよ。本当にメンバー6人でツアーを回ってるっていう感じがします。
──なるほど。良い話ですね。
リンリン : 〈FOR LiVE TOUR〉では、メンバーがセットリストを決めてるんですよ。このツアーではじめて来てくれる人も多いから、いつも通り清掃員が全員踊ってくれるわけではなくて、恥ずかしそうにしていた日があったんです。そのライヴの後、みんなで話し合って、「次のライヴでは、1曲目から手を挙げることができたら、その後も恥ずかしくないかな」って元々決めていたセトリを作り直したりしました。それ以降はみんな一緒に踊ってくれるようになりました。
