2021/12/15 21:00

原動力は「なにかを壊したい」という気持ち── 光と影が交差する、イズミカワソラの歩み

イズミカワソラ

イズミカワソラのミニ・アルバム『Continue』が来年2022年2月にリリース決定! aikoのバックでもお馴染みの野崎マスケ(Dr)、Awesome City Club のバックを務める雲丹亀卓人(Ba)、 the birthdayの藤井謙二(Gt)という豪華バンド・メンバーが名を連ねる待望の新作となっている。今回はそのアルバムから先行配信された表題曲について、ひと足はやく話をきいた。不完全の集まりともいえる世の中を悲観するのではなく、だからこそ自分にはなにができるのか。“Continue”は、そういったことを描いた前向きな歌だという。6拍子独特のグルーヴと伸びやかな歌声がマッチした、一発録りの臨場感ある音源をより良い環境で聴いてみてほしい。

イズミカワソラの新作音源はこちら


INTERVIEW : イズミカワソラ

ピアノを弾きながら、人懐こくも捻りの効いたポップ・ソングを歌うシンガー・ソング・ライター、イズミカワソラが、ミニ・アルバム『Continue』を来年2月にリリースする。2019年にベストアルバム『ソラベスト2』をリリースしたものの、オリジナル・アルバムとしては約5年ぶり。待望の新作だ。1998年のメジャー・デビュー以降長く活動しているイズミカワだが、インタヴューに応じる機会は多くなく、未だベールに包まれている部分も多い。そこで今回のインタヴューでは、前半でこれまでの音楽活動について、後半でミニ・アルバムより先行配信中の新曲“Continue”、そしてもうすぐリリースされるミニ・アルバムについて話してもらった。

インタヴュー&文 : 蜂須賀ちなみ
写真 : 作永裕範

音楽が嫌いになった時期もありました

──イズミカワさんって私にとっては謎に包まれている存在なんです。もちろん音楽は聴いていますが、インタビューがあまり世に出ていないこともあって、どんな人なのか分からない。ホームページに掲載されているプロフィールが唯一の手がかりだけど、この文章を読んでいても「ん? どういうこと?」と思う部分がたくさんありました。

イズミカワソラ(以下、イズミカワ) : 私いっつも行き当たりばったりなんですけど、ラッキーな人生なので、いい感じで進んでいくんですよ。いい感じで進んでいくから将来の展望とかがあんまりない。その時その時やりたいことに向かって突き進んできましたが、両親からはよく「人生設計が全くない」と怒られていました。

──あはは。ということで、新曲やミニ・アルバムの話に入る前に、プロフィール面から聞かせてください。2歳の頃にご両親の影響で音楽をはじめたんですよね。

イズミカワ : はい。母親の知り合いに音楽教室をやっている人がいたので、そこに行ったのがはじまりでした。2歳だったのでその時のことは憶えていなくて、「物心ついた時には気づいたら音楽をやっていた」という感じなんですけどね。

──そこから小・中・高と音楽漬けの毎日を過ごしたと。

イズミカワ : 歌ったり踊ったりしていましたね。

──え、ピアノではなく?

イズミカワ : エレクトーンやピアノもずっと続けていたんですけど、同時に、広島にあるアクターズスクールの走りのようなところに所属していました。平日は学校から帰ってきて、宿題して、エレクトーンやピアノの練習をして。土日はどこかのイベントに行って、歌って踊って。カープの野球の試合やフラワーフェスティバルにも行きましたね。小学校時代はほとんどそればっかりだったので、友達とは一切遊べませんでした。それもあって、音楽が嫌いになった時期もありましたね。

──そうだったんですね。結果的に高校までは音楽漬けの日々を過ごしたとのことですが、プロフィール文には『当然音楽大学に進むものかと思われたが、これまでの反動か「普通の大学に行きたい」 と、同志社大学・文化学科・教育学専攻に入学』とありまして。

イズミカワ : あははは。高校2年生で本格的に音大を目指し始めたんですよ。だけど、音大を卒業してもプロのミュージシャンやピアニストになれる人はほんの一握りだし、いまとは違って、当時の音大は卒業後の進路が限られていて。「音大を卒業したとしても、音楽教室の先生か、普通に就職するかなのか……」と考えた時に、「あれ? それだったらおもしろくないな」と思って。「じゃあ、やーめた!」ということで、音大を目指すのを急にやめたんです。

──そこで「じゃあ、やーめた!」とできるのがすごいですよね。

イズミカワ : そうですよね(笑)。そうと決めたら突き進むタイプだから、大学時代は音楽から完全に離れていました。

この記事の編集者
梶野 有希

1998年生まれ。誕生日は徳川家康と一緒です。カルチャーメディア『DIGLE MAGAZINE』でライター・編集を担当し、2021年1月よりOTOTOYに入社しました。インディーからメジャーまで邦ロックばかり聴いています。

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