2021/07/02 19:00

「わからないまま、ただ走り続ける」──めろん畑a go goが考える、アイドルとして生きる道

めろん畑 a go go(左上から崎村ゆふぃ、琉陀瓶ルン、あみのころみ、左下から知世千世、中村ソゼ)

先日渋谷CLUB QUATTROで行われたワンマン・ライヴ〈SICK×IDOLS×IDOLS -Ultras 7-〉を大成功させた5人組アイドル・グループ、めろん畑a go go。ライヴの勢いがとにかく凄まじい彼女たちだが、今回リリースされた4曲入りシングル『哀$戦士』は、これまでと様子が違う。めろん畑 a go goの持ち味であるサイコビリーやロックンロールの影響は残しながらも、どこか哀愁の漂う作品に仕上がっている。この5人の体制になって、1年が経過したいま、彼女はなにを考えているのか、そして、これからのビジョンはどう見えているのか、しっかり探りました。

めろん畑a go goの原点回帰的な一枚

INTERVIEW : めろん畑a go go

めろん畑a go goは本当におもしろいアイドル・グループである。メンバー同士のわちゃわちゃした感じは他のグループと比べてもなかなか特殊な雰囲気だ。しかし、彼女たちの熱のこもったライヴのパフォーマンスを観ていると、とても真摯にファンのことやステージングを考えていることが伝わってくる。また、彼女たちの発言をしっかり訊いていると、自分たちの活動について、しっかりとした考えを持って活動をしていることがわかる。実際に、このインタヴューのなかで崎村ゆふぃも答えているが、コロナ禍が収束したときに、世界をとりまく文化は大きく変化することだろう。しかし、彼女たちはどう世界が変わっても、自分たちのアイドル道を突き進んでいくんじゃないだろうか。今回のインタヴューを終えて、そんなことを思った。

インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 宇佐美亮

バック・バンドの安心感はすごい

──2021年3月31日に渋谷CLUB QUATTROで行われたワンマン・ライヴ〈SICK×IDOLS×IDOLS -Ultras 7-〉をみせてもらったんですけど、すごい良いライヴでした。

中村ソゼ(以下、中村) : ありがとうございます。ほぼ1年くらい延期したんですよね。一回、同じ場所で無観客のワンマンライヴを去年2020年の8月にしたんですけど、その頃よりは結構練習ができたなって思って。

琉陀瓶ルン(以下、琉陀瓶) : 「これぐらいできますよ」みたいなのを提示できた気がする(笑)。

──結構余裕があったんですか?

一同 : 余裕はない(笑)。

中村 : 練習ができてたら、また違う緊張がくるから(笑)。

あみのころみ(以下、あみの) : 気持ち的には8月より楽だったかも。あの頃は加入してまだ間もなくて、一気に20曲くらい振りも歌も入れたから。

あみのころみ

知世千世(以下、知世) : 一日に2,3曲ずつ覚えてたよね。

崎村ゆふぃ(以下、崎村) : 無観客ではあったけど、8月は5人体制になってはじめてのワンマン・ライヴだったんです。かつ、お芝居仕立てだったし、すごくバタバタしてた。

中村 : だけど、3月は小細工なしで、この5人で挑みました。

知世 : 私はしばらく振り付け作るのに追われてたかな。このとき一回だけしかやってない曲もあるので、それもいつか披露したいですね。

──結構いろんなひとが来てましたよね。

琉陀瓶 : そうですね。老若男女、アイドルの方もバンドの方のファンのかたっぽい方もいました。

──あのごちゃまぜの空間がすごくおもしろいなと。もっといろんな人に見てもらうべきライヴだなと思いました。

一同 : ありがとうございます!!

──バンド・セットのゾーンもありましたが、生バンドでやるときと、普通のオケのときでは感覚は違いますか?

一同 : 全然違いますね。

中村 : オケだと尺もリズムも決まってるけど、バンドだとその音を聴きながらやらないといけないので、すごく難しかった。自分たちの歌声がバンドの音に負けちゃうんですよ。

琉陀瓶 : 私たち、「個性バラバラなのがいい感じ」ってよく言われるんですけど、それって協調性がないっていうのと紙一重だから(笑)。バンドセットになったときに気づくものがあったよね?

知世 : ちゃんとコミュニケーションを取りながらやらなきゃなっていうのはすごく感じました。

──ゆふぃさんはGARUDAとして、ソロでバンドもやられていますが今回グループでやってみてどうでしたか?

崎村 : 感覚は違いましたね。GARUDAでは、全部フルでひとりでヴォーカルをやるんです。だから自分のタイミングとバンドのメンバーとの兼ね合いで、ある程度の経験値はあるんです。でもめろんは5人もいるから全員のバランスをいい感じに融合させようとすると、全然感覚が違って。バック・バンドのみなさんはベテランの方々ばかりなのでそのプレッシャーもすごかったですね。

中村 : でも、バック・バンドの安心感はすごい。

崎村 : わたしたちもそれぞれいっぱいいっぱいになりながら、負けないようにしてましたね。

崎村ゆふぃ

この記事の筆者
西田 健

1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。

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