2021/05/12 18:00

星歴13夜が創造する、次の時代の神話──新たな試みに挑戦した最新アルバム『MythEpoc』

コドモメンタルINC.所属ユニット星歴13夜が、約1年半ぶりとなる2ndフル・アルバム『MythEpoc』をリリース。ツアー中にメンバーの浮あかねの脱退、園ほまれの一時活動休止というピンチに直面しながらも、立ち止まることなく進み続けている彼女たち。これまでの活動や自ら手掛けた作詞の秘密について、メンバーの寝こもち、天まうる、色とわの3人に訊きました。

INTERVIEW : 星歴13夜

星歴13夜はとまらない。たとえ、ツアーがコロナ禍で中断しても、メンバーが脱退しても彼女たちは立ち止まない。今回リリースされるアルバム『MythEpoc』は、メンバーが作詞やラップ調に挑戦したりと新しい試みが見られるアルバムだ。しかし、新しい試みであっても、星歴13夜らしさがしっかり詰まっている。これは、きっとメンバー自身が自分たちやグループのことを見つめ直した成果なのだろう。今作を完成させ、新章へと進む彼女たちに話を訊いた。

インタヴュー・文 : 西田 健
写真 : 興梠真穂

一生忘れられないようなライヴになりました

──去年の活動はどんな感じでした?

寝こもち : いままで通り、すごく勢いのある1年だったなって思います。コロナ禍でも動きを止めず、オンラインでライヴしたり通販でグッズを買えるようになったり、いまできる最善のことを常にやっていこうという想いで動いていました。

天まうる : 配信ライヴを通して個々のパフォーマンスの見せ方を学びました。最初は、カメラの方を見るのも顔が引きつっちゃう感じだったんです。でも回数を重ねるにつれて夜僕さん(星歴13夜ファンの総称)みんなを見るようになって、そこからいままでのような自然体のパフォーマンスができるようになりました。

色とわ : こんな状況でもなにかできることはないかっていろいろ考えてくださるスタッフの方がいてくださるおかげで動けました。オンラインでのリリース・イベントによって、いままで星歴13夜を知らなかった人が、知る機会にもなっていて、いいこともいっぱいあったなって思いました。

天まうる

──YouTubeでも海外のコメントとか結構ありましたよね。

寝こもち : そうなんですよ。知らない文字とかあって、どこだろうって。

色とわ : ワールドワイドだったよね。うれしかった。

寝こもち : だから、悪いことばかりじゃないなって思いました。

──去年の4月から行っていた〈FemtoNovaSet Tour〉は途中で中断して、7月の広島、香川から再開したんですよね。

色とわ : すごく人数を制限して開催したので、お客さんたしか10人とかでした。

天まうる : ひとりにひとりのファンがいる感じで。

色とわ : 一対一くらいなね。

寝こもち : やっぱり生で届けるライヴがいちばんだなって本当に実感して、ファンの人がすごく愛おしくて仕方なかったですね。

色とわ : 会場全員大泣きでした。ステージと客席の間にビニールシートがあったんですよ。最初は目の前にシートがあるライヴに抵抗があったし、大丈夫かなと思っていたんですけど、愛が強くなりすぎて途中からビニールシートの存在を忘れるぐらいに没頭しちゃって。汗とか熱量でビニールシートが曇っていましたね(笑)。

天まうる : 広島と香川の公演は本当に一生忘れられないようなライヴになりました。大変な状況でも来てくれるファンの方にも、ライヴを作るために支えてくれているスタッフさんにも、本当に心から感謝しました。本当にいままで以上に支えられてここに立てているんだっていう自覚を発見できました。

──今年の2月にはソロ曲を集めたアルバム『アカシックレコード』がリリースされましたね。

天まうる :自分のイメージはふわふわした感じだと思っていたので、はじめてのソロ曲“Dear Metaphor”がかっこいいエモ系の曲だったことに驚きとプレッシャーをすごく感じました。楽曲に対してひとりで向き合う機会ができたことで、より深く曲に入り込んで表現をいろいろいっぱい考えられるものになったし、星歴13夜としての曲でも「儚さ」を表現したパフォーマンスができるようになったかなと思っています。

色とわ : 私のソロ曲“箱庭”は自分で作詞したんですよ。星歴13夜の歌詞を書いてくださっているGESSHI類さんの歌詞が好きだから、自分もいつかそんな風になれたらって思っていたんです。「ソロ曲は自分で作詞してみたら?」って言われた時は、苦難を乗り越えて頑張ってきたことを認めてもらった感じがして嬉しかったです。歌詞は、自分のことを歌わないと意味がないと思って、いかにかっこつけずに書くかをすごく考えましたね。

寝こもち : ソロ曲のミニ・アルバムってすごく夢だったんですよ。2年間やってきたからこそ歌える楽曲たちだと思っています。いままでの活動を乗り越えてきたからこそ、自分の曲だけじゃなくて全員のソロ曲を聴いていると泣けてきます。

この記事の筆者
西田 健

1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。

新生フレンズは、これからも音楽を届け続ける──〈"UNO!"〉ファイナル公演 ライヴレポート

新生フレンズは、これからも音楽を届け続ける──〈"UNO!"〉ファイナル公演 ライヴレポート

サンダルテレフォンが新作EPで魅せたクール&ファンキーな2つの表情

サンダルテレフォンが新作EPで魅せたクール&ファンキーな2つの表情

『電音部 ベストアルバム シーズン.0』──クリエイター陣が語る、楽曲制作へのこだわり

『電音部 ベストアルバム シーズン.0』──クリエイター陣が語る、楽曲制作へのこだわり

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.117 カヴァー・ソング沼

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.117 カヴァー・ソング沼

ありぃ(ex.uijin)プロデュースのアイドル・グループ、PRSMIN、始動!

ありぃ(ex.uijin)プロデュースのアイドル・グループ、PRSMIN、始動!

XOXO EXTREMEは新たなプログレ・アイドルの扉を開ける──最新アルバム、完全大解剖特集

XOXO EXTREMEは新たなプログレ・アイドルの扉を開ける──最新アルバム、完全大解剖特集

星歴13夜が創造する、次の時代の神話──最新アルバム『MythEpoc』

星歴13夜が創造する、次の時代の神話──最新アルバム『MythEpoc』

鈴木このみの歌声は、次のステージへ進化した──ニュー・シングル「Bursty Greedy Spider」

鈴木このみの歌声は、次のステージへ進化した──ニュー・シングル「Bursty Greedy Spider」

人生は一度きり!──安月名莉子がニュー・シングルに込めた「何度でもリベンジしよう!」というメッセージ

人生は一度きり!──安月名莉子がニュー・シングルに込めた「何度でもリベンジしよう!」というメッセージ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.112 僕のラジオネーム

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.112 僕のラジオネーム

音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉が仕掛ける新たなイベント体験の形

音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉が仕掛ける新たなイベント体験の形

今度のO'CHAWANZはこれまでとは違う!──新作アルバム『Do The Right Thing』でたどり着いた新境地

今度のO'CHAWANZはこれまでとは違う!──新作アルバム『Do The Right Thing』でたどり着いた新境地

Ange et Follettaが「舞踏会」をテーマに歌い踊るファースト・ミニ・アルバム

Ange et Follettaが「舞踏会」をテーマに歌い踊るファースト・ミニ・アルバム

キュートな7人が踏み出すパワフルな一歩──メイビーME、デビュー・シングル「ラミラミLOVE ME BABY」

キュートな7人が踏み出すパワフルな一歩──メイビーME、デビュー・シングル「ラミラミLOVE ME BABY」

シンガーnonocが語る、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の魅力と主題歌にかける想い

シンガーnonocが語る、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の魅力と主題歌にかける想い

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.104 「アイドルこわい」

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.104 「アイドルこわい」

シキドロップが綴る“巡り逢い”の物語──はみ出し者であることの煌めきを唄う最新アルバム

シキドロップが綴る“巡り逢い”の物語──はみ出し者であることの煌めきを唄う最新アルバム

音楽は決して無くならない──個性派音楽レーベル・コドモメンタルINC.が歩んだ2020年と未来への希望

音楽は決して無くならない──個性派音楽レーベル・コドモメンタルINC.が歩んだ2020年と未来への希望

モノクロテレビジョンが紡いだはじまりのうた──〈 episode 0 ~序章~ Re.〉ライヴレポート

モノクロテレビジョンが紡いだはじまりのうた──〈 episode 0 ~序章~ Re.〉ライヴレポート

ゆくえしれずつれづれ、最期の咆哮──〈 LAST ONE MAN LIVE〜The Scream〉ライヴレポート

ゆくえしれずつれづれ、最期の咆哮──〈 LAST ONE MAN LIVE〜The Scream〉ライヴレポート

パピプペポは難しいは、決して型にはめられない──ミニ・アルバム『もしも君がいない世界に生まれてたら』

パピプペポは難しいは、決して型にはめられない──ミニ・アルバム『もしも君がいない世界に生まれてたら』

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.95 2020年のシネマ・ミュージック

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.95 2020年のシネマ・ミュージック

kiki vivi lilyが贈る幸運のお守り──新作ミニ・アルバム『Good Luck Charm』に秘めた遊び心

kiki vivi lilyが贈る幸運のお守り──新作ミニ・アルバム『Good Luck Charm』に秘めた遊び心

音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉入門編

音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉入門編

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.90 特撮ソングは聴くエナジードリンクだ!

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.90 特撮ソングは聴くエナジードリンクだ!

Tri-Sphere、新体制初のメンバー全員インタヴュー

Tri-Sphere、新体制初のメンバー全員インタヴュー

The Grateful a MogAAAzがマスクの奥に秘めた情熱

The Grateful a MogAAAzがマスクの奥に秘めた情熱

O'CHAWANZ、ゲストの魅力をラップで引き出す『コラボ』アルバム

O'CHAWANZ、ゲストの魅力をラップで引き出す『コラボ』アルバム

勇気を出して踏み出して──MyDearDarlin’インタヴュー後編

勇気を出して踏み出して──MyDearDarlin’インタヴュー後編

これから出会うあなたへ──MyDearDarlin’インタヴュー前編

これから出会うあなたへ──MyDearDarlin’インタヴュー前編

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.84 30歳

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.84 30歳

4人組楽曲派アイドルグループ、EMOE─『Negative』のなかに光を見出す

4人組楽曲派アイドルグループ、EMOE─『Negative』のなかに光を見出す

いま話題の音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉、ロスレス配信中!

いま話題の音楽原作キャラクタープロジェクト〈電音部〉、ロスレス配信中!

KAQRIYOTERROR×作詞家・GESSHI類 対談

KAQRIYOTERROR×作詞家・GESSHI類 対談

PEDRO、〈LIFE IS HARD TOUR〉最終公演 ライヴ・レポート

PEDRO、〈LIFE IS HARD TOUR〉最終公演 ライヴ・レポート

令和の楽曲派アイドル、963──2ndアルバム『tick tock』

令和の楽曲派アイドル、963──2ndアルバム『tick tock』

SOMOSOMOが放つ最初の衝撃──初のフル・アルバム『FIRST IMPACT』

SOMOSOMOが放つ最初の衝撃──初のフル・アルバム『FIRST IMPACT』

MELiSSA、新メンバーが想う理想のグループへの序章

MELiSSA、新メンバーが想う理想のグループへの序章

めろん畑 a go go、 ロカビリーや特撮への愛を爆発させたミニ・アルバム

めろん畑 a go go、 ロカビリーや特撮への愛を爆発させたミニ・アルバム

MELiSSA、1st AL『GATHERWAY』──先輩メンバーが語るこれまでの軌跡

MELiSSA、1st AL『GATHERWAY』──先輩メンバーが語るこれまでの軌跡

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.73 2020年の上半期を思い出す

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.73 2020年の上半期を思い出す

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.67 君は天然色

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.67 君は天然色

O’CHAWANZに訊く、アイドル・ラップの作詞術──新作アルバム『Mellow Madness』

O’CHAWANZに訊く、アイドル・ラップの作詞術──新作アルバム『Mellow Madness』

【OTOTOYレポート】ライヴ・ストリーミング、配信するならどれを選ぶか

【OTOTOYレポート】ライヴ・ストリーミング、配信するならどれを選ぶか

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.59 STAY HOME, AND PELASE WATCH TERRACE HOUSE

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.59 STAY HOME, AND PELASE WATCH TERRACE HOUSE

いま、ライヴハウス / クラブで何が起きているのか? ──小岩BUSHBASHの現状

いま、ライヴハウス / クラブで何が起きているのか? ──小岩BUSHBASHの現状

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.51 アイドル・バレンタイン

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.51 アイドル・バレンタイン

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.44 2019年のシネマ・ミュージック

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.44 2019年のシネマ・ミュージック

カイ&SAKA-SAMA──テクノ歌謡とローファイ・ドリームポップ

カイ&SAKA-SAMA──テクノ歌謡とローファイ・ドリームポップ

TOP