EMPiREを知りたいと思ったら、まずは〈EGP〉に来てほしい
──合宿から遡って2021年頭の話になりますが、WACK所属アーティストが出演する全国ツアー〈WACK TOUR2021 "TO BE CONTiNUED WACK TOUR"〉が2021年1月16日より全国7都市で開催されました。振り返ってみて、どんなツアーになりましたか。
YU-Ki : 今年1月4日の国際フォーラム(〈EMPiRE BREAKS THROUGH the LiMiT LiVE〉)で掴んだ肩の抜き方がちゃんと出せたし、自分たちの色を伝えられるライヴでした。
──3月18日に東京・Zepp Tokyoで開催されたツアーファイナル。大トリは、EMPiREが任されていました。状況的にWACKの中でEMPiREが認められている証なんじゃないでしょうか。
YU-Ki : それに見合うグループにならなきゃと思っています。BiSHぐらい貫禄を出せるグループになりたい。2020年8月の〈WACK FUCKiN' REVENGE PARTY〉でも大トリをさせていただいたんですけど、「EMPiREは大事なところで大トリを任せてもらえるグループになっている。そういう責任と自分の置かれている立場を深く考えてライヴに挑んだらいいと思う」とアドバイスいただいて。それを経てのWACKツアーのファイナルだったので、大事な締めで決めてやろう! って気持ちで挑みました。
──セットリストはメンバーで考えたそうですね。
YU-Ki : 今のEMPiREが自信を持って届けられる、かつ、EMPiREのよさが全面に出るセトリをテーマで組んだんです。余計に気合いが入りましたね。
──本当に貫禄を感じる、すごくいいライヴだと思いました。昔言われていたWACKらしさとは違う次元の、WACKらしいグループになってきている感じがするというか。
YU-Ki : 今回のツアーファイナルは、豆柴の大群とPARADISESとWAggと同じ日だったんですけど、WACKっぽいという意味が逆になくなった感じがしていて。それぞれ全然グループの色が違うじゃないですか。自分たちの色をもっと明確に出していきたいなって感じましたね。
──3月19日に東京・USEN STUDIO COASTで開催したフリーイベント〈EMPiRE'S GREATEST PARTY -EAT SLEEP EMPiRE REPEAT-〉(以下、EGP)は、まさに100%、EMPiREらしさを全開に出したライヴだったと思います。
YU-Ki : 私、〈EGP〉が大好きなんですよ。やる度にEMPiREでよかったなと思うし、普段のライブやツアーとは全然また違う楽しさがある。メンバーもすごく楽しみにしてました。なんなんですかね、あれは(笑)。異世界な感じなんですよね。これからも絶対続けていきたいし、EMPiREを知りたいと思ったら、まずは〈EGP〉に来てほしいっていうくらいグループの魅力が詰まっているライヴだなと思いますね。
──「Buttocks beat! beat!」や「SO i YA」「EMPiRE is COMiNG」を織り交ぜたメドレーでCYBERJAPAN DANCERSが出てきて一緒にパフォーマンスしたシーンもすごかったです。
YU-Ki : テンションが上がりましたね。華やかになるし、パーティー感が増すなって思いました。今回はめちゃめちゃスペシャルな〈EGP〉になりました。私は王道じゃないアイドルにあこがれてWACKに入ったんですけど、それプラス、自然体の自分でいられるライヴが〈EGP〉だと思うんです。だから、すごく自分に合っていると思いました。
──ポーター・ロビンソン「Something Comforting」のダンスカバーもしたり、いつもと違う演出もありましたが、基本的にはEMPiREの曲をベースにしているわけじゃないですか? 何が普通のワンマンと違うんでしょう?
YU-Ki : セトリもあると思うんですけど、スタンスですかね。ツアーは次に繋げるために絶対成功させなきゃいけない、決めなきゃいけない気持ちが強い。〈EGP〉も同じなんですけど、みんなで今日は全部忘れて楽しんじゃおう! みたいな感じだから、ライヴとしての意味合いが違うのかなって思いますね。
──楽しい反面、エネルギーも相当使うんじゃないですか?
YU-Ki : 私は通しリハーサルの後半でスタミナが切れちゃって。これ、本番やばいかもしれないと思っていたんですけど、疲れを感じないぐらいテンションが上がって楽しめました。しかもメドレーマッシュアップがあったり、ダンスだけで魅せるパフォーマンスがあったり、初めてのことが多かったので早くエージェントに見てほしい気持ちが強くて。自分たちが自信を持って絶対に楽しんでもらえる想いがあった。そのわくわく感も相まって、楽しい気持ちが100%で一瞬で終わってしまいました。
──ここまで自由奔放に、曲をメドレーしたりマッシュアップしたりするのは、EMPiREにしかできないんじゃないかなと思います。本当にパーティーでした。
YU-Ki : 自分たちのテンションもめちゃめちゃ上がりましたね。ライヴ前にエイベックスの篠崎さんに〈EGP〉はYU-KiとDORiがぶち上げで引っ張っていってと言われたので私も自由に楽しめた。自分のやりたいようにできたなと思います。