【連載】Episode48 NOW EMPiRE「自分を好きになれているのはエージェントのおかげ」
WACKとavexの共同プロジェクト、EMPiRE。2020年10月には約9ヶ月ぶりとなる単独有観客ツアー〈ERROR ERROR ERROR TOUR -EPiSODE 4-〉を愛知、大阪で、11月1日(日)には札幌hitaru〈ERROR ERROR ERROR TOUR -EPiSODE 5-〉を開催。11月23日(月祝)には福岡サンパレス、12月5日(土)には仙台サンプラザでの開催も発表し、全国5都市でワンマンを発表しているEMPiREに、2020年3回目の個別インタヴューを敢行。第2回はNOW EMPiREの声をお届けする。
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INTERVIEW : NOW EMPiRE
EMPiREメンバーの中で末っ子的なポジションながら、ダンスに関しては人一倍グループを引っ張っているNOW EMPiRE。好奇心も旺盛で、ファッションやスケボーなどにも挑戦したいと語っていた彼女は、約9ヶ月ぶりの単独有観客ライヴがスタートした現在、何を考えて活動に臨んでいるのか。ツアー2公演目の大阪公演が終わったあとの平日の朝、インタビューを行った。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
自分の人間味をどう出すかを大事にしています
──前回の取材と比べて雰囲気が変わりましたね。
NOW EMPiRE(以下、NOW) : はい! 大人っぽくなったって言われるようになりました。
──髪の毛が1番大きな変化かなと思うんですけど、どうしてエクステをしようと思ったんでしょう?
NOW : 今年は髪を伸ばそうと決めていて。美容室に行ったとき、美容師さんにそのことを話したら、ノリで「エクステじゃあつけてみる?」ってなって、あーいいなと思ってつけました。
──髪型が変わることで、気持ちとか気分も変わるものですか?
NOW : 変わります。髪が長いとライヴでもより迫力があるように見せられるし、髪を使って大人っぽい雰囲気を出せたりもするので。
──これまでのインタビューでもそうでしたけど、生活の中で常にダンスのヒントやパフォーマンスの糧になることを探しているんですね。
NOW : 外で曲を聴いていても、踊りが真っ先に浮かぶんです。もしこの曲を私が振り付けるなら、こう踊るなっていうのを考えながら聴いていて。ダンスはずっと脳内にあります。
──ダンス以外で、意識するようになったことはありますか。
NOW : 最近は、ありのままの自分でTwitterを書くことをすごく大事にしていて。なかなか毎週のようには会えない状況だから、発信できるTwitterという場所をより大事にしていきたくて。実際に会えない分、自分の人間味をどう出すかを大事にしています。
──前回のインタビューで、ライヴ以外の活動でもやりたいことがいっぱいあると話してくれていましたよね。そういう活動はできていますか。
NOW : 好きなブランドの着用モデルをさせていただく機会があって。やっぱり自分は服がすごく好きなので、そういうお仕事にもこれからもどんどん挑戦して、EMPiREの活動の幅に繋げていきたいと思っています。自分は笑っているイメージがエージェントに定着しているけど、ファッション系の写真はキリッとしている表情が多いので、そのギャップを出せたり、新しい自分をこの期間で発信できたのはすごくうれしかったです。
──スケボーやりたいということも話してくれていましたよね。
NOW : 家の前で数回乗ったんですけど、この前、思い切り転んでしまって。今はツアー中なので、大きな怪我をしたらやばいなと思って控えています。でも、乗れたら本当にかっこいいんですよ。技とかも決めれるまで上達したいなって思っています!
──〈WACK FUCKiN'SORRY PARTY〉のステージで、渡辺(淳之介)さんからも激励されていましたよね。ライヴ中に、後ろのセットでスケボーを本格にしていたら唯一無二ですよね。
NOW : まだ他にいないと思うから、まじで頑張ります!
これからEMPiREの物語が始まるんだぞって
──10月17日に、約9ヶ月ぶりとなる単独有観客ツアー〈ERROR ERROR ERROR TOUR -EPiSODE 4-〉の初日公演を愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホールで開催しました。念願の有観客ライヴ、振り返ってみてどんな1日になりましたか?
NOW : 最初は「夢なんじゃないか?」と思って。正直、お客さんの声が出せないライヴだったから、どうなるか想像つかなくて。だけど、SEと同時にステージに出たとき、エージェントが椅子席なのに立って待っていてくれて拍手で迎えてくれたんです。待ってくれていた人がいたんだと実感して嬉しくなりました。声は出せなくてもライヴ中に一緒に踊ってくれたり、大きな拍手で想いを伝えてくれて、ずっと近くにエージェントがいてくれたんだなと感じました。
──久しぶりのワンマンということで、パフォーマンスに対する緊張とか不安みたいなものもあったんじゃないですか。
NOW : その土地土地によって雰囲気が違うので、心のどこかで緊張はしているんですけど、肩の力を抜いて名古屋と大阪はライヴができました。ライヴ直前に、avexの篠崎さんとライヴ制作の佐藤さんが「楽しんでこい」って言ってくださって、その言葉がすごく背中を押してくれたんです。しっかり歌えよとかじゃなくて、ただただ楽しんこいって言葉をもらってステージに立つと、肩の力が少しずつ抜けていくし、私はただただ楽しくて。やっぱりライヴは楽しいです!
──今回、会場ごとにセットリストも違うんですよね。それぞれ、どんなテーマがあったと思いますか。
NOW : MAHOちゃんも言っていたんですけど、初日の名古屋公演が「MAD LOVE」ではじまったのは、EMPiREの物語がまた始まるんだよという意味や、エージェントにも帰ってきてくれてありがとうっていう意味合いがこもっているんじゃないかなと感じていて。一緒に踊りやすい曲だからこそ、そこから最後までエージェントも踊れる雰囲気になったと思うんです。名古屋公演の最後の曲は「EMPiRE is COMiNG」だったんですけど、〈ここからが〉という歌詞で終わるのが格好いいなと思ったし、これからのEMPiREを表しているんだなと思いました。
──大阪公演のセットリストはいかがでしたか?
NOW : 大阪は「A journey」始まりで。旅がテーマの歌なんですけど、この曲も、これからまたEMPiREとエージェントの物語が始まるんだぞって感じがしたし、ラスト曲「I have a chance!!」ではエージェントが一緒に手を大きく広げて踊ってくれたんです。これからはEMPiREがいるから大丈夫だよ、みたいな気持ちを曲に乗せてエージェントにも伝えることができたと思うし、エージェントも「大丈夫、俺たちがいるよ」みたいな雰囲気で踊ってくれていたように思えて。そういう意味で大阪のセットリストは、EMPiREのこれからを示す意味合いの曲が多かったなと思いました。
──ライヴ終わった後、他のメンバーとはどんなことを話しましたか?
NOW : みんなニコニコして控室に戻ってきて。名古屋の時は「エージェントがいたー! 」「エージェントがいたねー!」って話をして。当たり前のようで当たり前じゃなかったことだから、みんなすごくニコニコしていたし、この9ヶ月間あまり見られなかった5人の本当に嬉しそうな顔を見ることができて始まったんだな! って気がしました。すごくいい雰囲気なんじゃないかと思っています。
──普段会って話すのと、ライヴが終わって話すのは雰囲気も違うんですね。
NOW : 全然違いますね。やっぱりみんなライヴが1番なんだなって、見ていて分かるくらい終わった後楽しそうです。
泣き虫エージェントばっかりで本当に愛おしかった
──いろいろな活動をしている中でも、ライヴは特別感があるものですか?
NOW : ライヴは素晴らしいです。すごく。歌うのも踊るのも楽しいけど、なによりエージェントと向かい合って一緒に踊れるし、目と目も合わせられる。エージェントのいる空間が1番私は幸せというか、好きだなって思います。
──他に、どういうときにエージェントの大切さを実感しますか。
NOW : 大阪のアンコール前、私が「この子なに言ってんだ?」みたいなMCをしちゃったんです。でも、エージェントが親目線で見守ってくれていて。そういう温かい空間を作ってくれるエージェントがいるのがすごくうれしくて。EMPiREに入る前は、自分が誰かのためになれるなんて思ってもなかったから、Twitterとかで「NOWちゃん、EMPiRE入ってくれてありがとう」とか「生きていてくれてありがとう」って言ってくれる人がいてくれるだけで、生きるのを楽しもうと思うんです。そういう意味でも、自分を好きになれているのはエージェントのおかげなんです。ありがとうって気持ちでいっぱいです。
──ちなみに、NOWさんワールド全開のMCはどんなことをしゃべったんですか?
NOW : 大阪公演の1部が終わったあと、控室でメンバーが「大阪あったかいねー」ってしゃべっていて。その時、なんでお客さんは声を出せないのに温かいと感じるんだろうと不思議に思ったんです。その疑問を二部までに解明してやるぞって気持ちでステージに上がったんですけど、結局「最後まで、なんであったかかったのかは全然分からなかったです!」っていうMCをしたらエージェントが芸人さん並みにズコーってなっていて。そのMCをした後に「まあ、そんなこんなで」って、いきなり仙台と福岡公演が決定したことを発表するというMCです(笑)。
──あははは。たしかにNOWさんワールド全開ですね。ちなみに、今はあたたかさの理由は解明できましたか?
NOW : いや、解明できなくて。でも、「解明できなくても体で感じ合えることは素晴らしいから、分からないままライヴをしていてもいいなって私は思います」ってMCで言いました。
──ステージに立って久しぶりにライヴするのと同じで、お客さんも久しぶりに観るから感慨深いんじゃないかと思います。
NOW : エージェントも私と同じで夢みたいな気分だったらしくて、Twitterを見ていても同じことを書いていて。私たちがステージに9ヶ月ぶりに上がった瞬間、めちゃくちゃ泣いている人が多かったんです。泣き虫エージェントばっかりで、それが本当に愛おしかった。そんな中でもエージェントが一緒になって踊ってくれたので、やっぱりこれこそEMPiREだな! って感じました。
──福岡・仙台公演も発表されて、少しずつライヴもできるようになっているわけですが、どんなツアーにしていきたいと思いますか?
NOW : ライヴのとき、「初めて来た人ー?」って訊くんですよ。初めて来た人は踊るのに恥ずかしさもあると思うんですけど、そういうものは私たちが追い払ってあげて、1番遠くにいる人たちにも想いを伝えられるようにやっていきたい。声は出せないけど、今までやってきたギューギューしているライヴ同様の気持ちでいたいし、エージェントもその気持ちでライヴで楽しめるようにガンガンやっていきたいです。
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