深く考えるな、音楽をとことん楽しめ──大阪発のレゲエ・クルー、RISKY DICEがフル・アルバムをリリース

左からMIYAMO(MC)、MONK(SEL)、 YOKKON(SEL)、DIABA(MM)

大阪発のレゲエ・クルー、RISKY DICEがフル・アルバム『DEADLY BOX』をリリースした。レゲエ激戦区大阪でシーンを人気・実力でリードしてきた彼らが、豪華客演陣をフィーチャーした大充実の作品。聞くだけで楽しくなってくる本アルバムを、レヴューとともに紹介する。


REVIEW : RISKY DICE

深く考えるな、音楽をとことん楽しめ―RISKY DICEが教えてくれたこと

“音楽”に深い意味を求めようとしないのも、案外大切なことなのかもしれない―。

1人難しく考え込んでないでとりあえず、大阪のノリでみんなと一緒に、盛り上がっていこうぜ。だってこのアルバム、“マジでヤベぇ”んだよ……!RISKY DICEの2ndアルバム『DEADLY BOX』は、そんな音楽の持つ自由さと熱狂性を、何とも軽快に提示してくれた。

アルバムの収録曲の全編を通じ、フックには、だれもがキャッチできるようなストレートなリリックが多用されている。それによって、楽曲群のキモと言ってよい“ノリ”を直感的に沸き起こさせるだけでなく、リスナーの耳から体へと、脊髄反射のように連動させてゆく効果までも生み出している。

 生活の中でなじみのない言葉を、とことんそぎ落としたことで生まれた普遍性。そこには夜の街を出歩く“どこにでもいる若者たち”のリアルがあらわれている。「マイペース」では、思ったことを好きにやればいいんだという応援を。「Ladies & Gentlemen」ではダンスホールで垣間見せる男の欲望や、やらかした体験を。「Can’t stop」では男女の赤裸々な情事を。あくまでも高らかに、しかもかなりぶっちゃけながら歌っている。

そんな直接的な表現を重ねたリリックはさらに、リスナーの共感や誰かと共有したいという欲を駆り立たせる。そしてそれは、聴く環境すら誘導しているようにも受け取れる。つまり、彼らの音楽は、閉鎖的な空間の中で聴くのでなく、より開放的な空間の中で、他のリスナーと共有しながら聴くことを後押ししているような印象を受けるのだ。それはリリックだけではない。彼らを象徴するレゲエやファンクのビートにはますます磨きがかかり、みんなで踊って楽しいような“ノリ”や“グルーヴ”が生みだされている。

普遍性を追求した結果、一体性までもが生まれた『DEADLY BOX』。深く考えずに、音楽をとことん楽しもう、なによりそれで笑えたら最高じゃないかという、RISKY DICE流の哲学が見事に表現された作品であることは間違いない。(text by 三浦智文)


PROFILE

RISKY DICE

2008年にニューヨークで結成し、2009 年の帰国後、国内での活動を開始。笑いの絶えないMCパフォーマンスと現場を一瞬で最高潮にするオリジナルスタイルの楽曲でフロアをジャックする様は唯一無二。一見した人の心をつかむスタイルで、全国各地をリスキーダイス色に染め続けている。これまでにロングヒットの「びっくりボックス1・2」をはじめ、「ALL DUB MIX」シリーズがレゲエシーンの最前線であり、またその楽曲プロデュースをしてきた。2016年、遂に初となるオリジナルフルアルパムをメジャーで発表。収録曲 「OH!」がアサヒビール(株)甲子園球場ビジョン映像での使用をはじめ、読売テレビ「マヨなか笑人」エンディングテーマへのタイアップと1stアルパムにして新たなステージへの1枚となった。アルパムの発表と同時に1stアルバムリリース全国ツアーも発表。全国20カ所以上の現場で各地を盛り上げた。自身でのイベントは年を重ねるごとに内容・規模を増し、2014年・2015年に大阪なんばHatchで行われたワンマンイベント、「こなそん~ONE SOUND 劇場~」では2年連続で動員人数1500人を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた。また、従来のレゲエシーン枠を飛び出した活動・公演でも、多ジャンルのお客様・アーティストから支持されている。

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