2018/10/29 12:00

「c」から「k」へ、進化した3人が目指す場所──kolme、改名後初のデジタル・シングルをリリース

左から、RUUNA、MIMORI、KOUMI

callme改め、kolme(コールミー)が、デジタル・シングル『Why not me』をリリースした。改名後初のシングルとなり、注目度も高い1曲。カップリングにはシングルでもリリースされた「Hello No Buddy」のDÉ DÉ MOUSE Remixが収録されている。

改名とはいえスペルが変わっただけで読み方はこれまでと同じ。メンバーも変わらず3人で、セルフ・プロデュースという形も変わらないが、何かが大きく動き始めた予感がしてならない。改名の経緯から新曲のこと、そして今後の展望を3人にメール・インタヴュー形式で訊いた。


INTERVIEW : kolme

呼び方は変わらないままベストな形を取れた

──まずは、9月29日のワンマン・ライヴ中に「callme」から「kolme」に改名されました。「これからを見据えての発展的な改名」とのことですが、改名の経緯を聞かせてください。

RUUNA : 今年2018年にフランスで行われたJapanExpoに出演させて頂き、直に海外の方と触れ合う機会を初めて体験して海外だと「callme」と言う表記が私達が意図しない意味で伝わってしまうと言う場合があると言う事を感じたので、日本に帰って来てすぐチームのスタッフさん達と改名について話し合いました!今までも改名しようと言う話はあったのですが、今まで「callme」として3年活動をしていて愛着も湧いていたので中々決断出来なかったのですが、やはり直接海外に行ってみて自分達のライヴや歌が届いたと言う気持ちから更に今後は海外での活動をしたいと言う気持ちが強くなり今回のJapanExpoが自分達の中で揺れていた事を決断をするキッカケになりました。 そして、改名する名前を探している時に「kolme」と言う表記に出会い、意味がフィンランド語で「3」を表すと聞いた時運命と感じました。もちろん、今までの名前に愛着もあったので、呼び方は変わらないままベストな形を取れたと思っています。そして、ライヴで発表する時にくす玉などを使ったのは楽しい発表にしたいと思ったからです!私達は真面目すぎると言われる事があるので今後はライヴにもっと遊び心を入れて行きたいなとも思い、今回発表しました。

──「kolme」に決まった時はどんな気持ちでしたか。

KOUMI : フィンランド語で「3」を意味すると聞いて、「これは運命だ!」と思いました。 名前を変えることによって新しい風が吹いてくるといいなぁという期待の気持ちでいっぱいでした!

RUUNA : これだ!と思いました。意味を聞いて自分の中で綺麗にストンと落ちた気がしたんです。最後まで迷っていたのですがこの新しい表記と一緒に私達も何か変わりたいと思いました。

MIMORI : 運命だなと感じました!前のcallmeの見た目も気に入っていたのですが、kolmeがフィンランドで3という意味があるというのを知って、これしかない!と思いました。早く改名後のkolmeで、海外でのライヴをしたいです!

──改名後、まわりの反応は。

KOUMI : ファンの皆さんも、スタッフのみなさんも「kolme」としての私たちを歓迎してくれているようでした。発表する前はみんなの反応がどんものになるか不安もありましたが、とても良い反応が返ってきてより自信がつきました。

RUUNA : みんな安心していた気がしました(笑)表記が変わっても更に応援すると言ってもらえる事が多くて本当に嬉しいです。

MIMORI : やっぱり、最初はみなさんびっくりされていましたが、思ったよりも早く、新しいkolmeが馴染んでいて、嬉しかったです。周りにも違和感なく受け入れてもらったので、最初から「k」だったんじゃないかってくらい、今ではkolmeが私の中でも違和感ゼロです!

──来年リリースになるアルバムからの先行配信第1弾の「why not me」について、こだわった部分と楽曲の解説をお願いいたします。

kolme / Why not me - Lyric Video
kolme / Why not me - Lyric Video

KOUMI : 2番終わりのRapの“No way out, in the deep blue sea. Floating” という歌詞が「青く深い海の中、出口がなくて浮かんでる」という意味なのですが、この曲の孤独感にぴったりな歌詞ができあがったなぁと我ながら気に入っています。どうして私じゃないんだろう?という不安感は、孤独を感じさせる大きな広い海そのものだと思います。

RUUNA : kolmeが見つけた1つの得意なタイプの楽曲です。私的には自分の得意なウィスパーで歌う最終形と感じています。その自分で見つけた得意なタイプの楽曲であえて感情を入れずにわざと真っ直ぐ歌った箇所があったり、いつも以上に細かく表現を付けてみました。あえて抑えると言う事を学んだこと1曲です。コーラスも凄く積んでいて後半の盛り上がり方のドラマチック感が好きなポイントです!

MIMORI : この曲は「好きになってはいけない人を好きになってしまった」というテーマで作りました。相手の優しさを好意と勘違いして、報われないのは分かっているのに、好きになってしまい、その想いすらなかったことにされるのが怖くて、伝えられずにいる女の子の気持ちを歌っています。 私はよく漫画などを読むので、その時に主人公とヒロインが最終的には結ばれて、幸せな終わりになるけど、そのどちらかに恋した周りの登場人物は失恋してしまう、だけどそこには物語には描かれていなくても、一つ一つ大切な想いがあるんじゃないかと思いそこに視点を当てようというアイデアから歌詞を書いていきました。そしてこの曲はメロが映える所が多いので、今回は歌詞の響きにこだわりました。好きな気持ちが消えず、ただただ積もっていく様子を後半にRapやコーラスを足したり、音の面でも最後にかけてどんどん盛り上がっていくように調整してもらったので、細やかな部分にも注目して聞いてもらいたいです。

──「why not me」と同日に「Hello No Buddy」のリミックス音源も配信されました。今回、担当されたDÉ DÉ MOUSEさんのリミックスを聴いた印象や、元の曲調と比べてみていかがでしたか。

KOUMI : イントロのシンセに少し懐かしさを感じ、曲中にはキラキラとした音色があって、歌詞の切なさを助長させるような雰囲気がとても好みでした。綺麗で様々な形をした雪の結晶が、一粒一粒地面で弾けている雰囲気があったかかったです!

RUUNA : ヴォーカルのテンポが少し落ちていたり、自由に遊んでもらえて凄く嬉しかったです!オリジナルは生音にこだわっていたのですが、それとはまた違ってフューチャー感を感じて、新しいHello No Buddyに出逢えました。

MIMORI : 音に浮遊感があり、ポップで少し可愛い印象があるのに曲の切なさはさらに増していて、まわりが恋人だらけで煌びやかな街の中、自分は一人だと実感するような寂しげな絵が聞いていて浮かんできました!冬にぴったりなRemixだなと浸りながら聴き入っちゃいました!

これからのkolmeが私自身も楽しみ

──現在制作中のニュー・アルバムですが、どんな作品になりそうでしょうか。

KOUMI : これまでの作品よりも、もっとバリエーションが豊富な作品になりそうです。 まだ制作途中ですが、私たちのかきたい歌詞や雰囲気の曲をつくれそうなのでワクワクしています。

RUUNA : もう、だんだん出来上がりが見えなくなってきています。目の前の曲に追われていて(笑)。ただ、思うのはこれまでのアルバムとは違うと思います。振り幅の広さ、歌詞の世界など自分達の挑戦が詰まった1枚になりそうです!ぜひ楽しみにしていて下さい!

MIMORI : すごく攻めた1枚になりそうです!今、新曲の制作と同時に、バランスを見ながら収録曲を選曲中なんですが、入れたい曲が多すぎる問題が出てきています。いつもギリギリまでどうなるか分からないんですけどね(笑)!でも、いろいろな系統の曲を入れたいので、得意なゾーンを追求したものや、また、新しいkolmeも発見してもらえるものなど、すごくたくさん情報が詰まった1枚になるかと!!音の面でもさらに追求し続けているので、聞き比べると違いがはっきりするくらい、前作より、とても良い音をお届け出来ると思います。楽しみにしていてください!

──kolmeとして、改めて意気込みと野望をお願いします。

KOUMI : 改名も果たしまして、これからのkolmeが私自身も楽しみです。みなさんが期待してくださる限り、素晴らしい曲と歌詞を作り続けたいと思っています。常にみなさんにおもしろいと思ってもらえるような作品を作れるように努力するので、これからもよろしくお願いします:)
I have also renamed, and I am looking forward to kolme in the future.
I hope to keep making great songs and lyrics as long as you all expect.
I will always make efforts to create works that you can think of as interesting to you, so thank you in the future :)

RUUNA : やっぱりワールド・ツアーが1番の目標です!だけどそれには日本でも大きな会場や歴史ある所でライヴをし、着実に日本でも海外でも応援してもらえるようなグループになるのが目標です!ブルーノートでライヴをするのも夢の1つです!

MIMORI : 名前を変え、心機一転できた部分もあるので、また改めて、"kolmeを知ってもらおう!"という気持ちが大きくなりました。だけど、名前を変えても私たちの軸はずっと変わっていないので、callmeとして紡いできた音楽も、これから届けるkolmeとしての音楽もたくさんの方に伝わってほしいと思います。目標は変わらず、ワールド・ツアーなので、まずはフィンランドにライヴをしに行きたいです!

インタヴュー& 文 : 田尻菜穂子

DISCOGRAPHY

LIVE SCHEDULE

『Why not me』解説試聴会
2018年11月2日(金)@HMV&BOOKS SHIBUYA

Ultra kolme Sendai
2018年11月4日(日)@仙台CLUB JUNK BOX

Ultra kolme Merry X'mas
2018年12月23日(日)@ヤマハ銀座スタジオ

kolme FAN FEST
2018年12月30日(日)@都内


PROFILE

KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人によるガールズ・ユニット。
2014年12月30日に結成。それぞれの得意分野を活かし楽曲やパフォーマンスをセルフ・プロデュースする新しいスタイルのガールズ・ユニットとして活動をスタート。
リーダーのRUUNA、ダンスを得意とするKOUMI、作曲を得意とするMIMORIの3人が一体となったクオリティーの高いダンスと楽曲の創造性溢れるパフォーマンスが魅力。

>>オフィシャル HP

[インタヴュー] kolme

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