奇妙礼太郎の表現はどこからやってくる──メジャー2ndアルバム『More Music』をハイレゾ・リリース

奇妙礼太郎

2016年に〈ワーナーミュージック・ジャパン〉よりメジャーデビューを果たし、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団や、アニメーションズのヴォーカルとしても活動中のバンドマンでありロック・ヴォーカリスト、奇妙礼太郎が、2018年9月26日(水)にメジャー2ndフル・アルバムとなる『More Music』をリリースした。映画「愛しのアイリーン」主題歌「水面の輪舞曲」を含む11曲を収録した今作は、田渕徹(グラサンズ)と、くるりの元ギタリストである吉田省念を迎えて、共同制作でつくりあげられた。どこか郷愁的な雰囲気を放つ今作を、OTOTOYではハイレゾ配信とともに、インタヴューも掲載してピックアップ。今回は、より素に近い奇妙礼太郎の声を聞くべく、奇妙のマネージャーも含めて座談会のような形でインタヴューを行なった。これを読めば、奇妙の人となりが、そして彼の表現がどこからやってくるのか、わかるはず。

田渕徹、吉田省念との共同制作の11曲!!

OTOTOYだけの独占配信作品も多数ありますよ!!!

INTERVIEW : 奇妙礼太郎

奇妙礼太郎というのは不思議なアーティストだ。メジャー2ndアルバム『More Music』の楽曲は田渕徹、吉田省念を中心に構成された作品なのに、彼の歌声が入ると「奇妙礼太郎って一体どんな人なのか?」という方につい目が向いてしまう。M1「エロい関係」で妖艶な雰囲気を醸し出し、M2「強靭な肉体」はスコーンとかっ飛ばすような強い歌声を魅せて、M8「星」では少年のような優しさを感じさせて、M11「水面の輪舞曲」は温かさの中に寂しさが見え隠れする。単に歌声を変えているだけじゃない、まるで音楽の語り部のように、内側から湧き上がるこの表現力はなんなのだろう。一体、彼はどんなことを考えて音楽と向き合い、何を考えて生活しているのか。今回は、改めて奇妙礼太郎を探るインタヴューとなった。

インタヴュー&文 : 真貝聡
写真 : 鳥居洋介

あの頃の自分を考えたら可哀想すぎて、抱きしめてあげたい

(取材をする部屋へ通されて驚いた様子のカメラマンと奇妙礼太郎・マネージャー。理由を聞くと、3年前にBarでたまたま居合わせて一緒に飲んだことがあるらしい──)

──東京だから、こういう偶然が起こるんですかね。

奇妙礼太郎(以下、奇妙) : かもしれないですよねぇ。関西でアニメーションズというバンドをしてますけど、メンバーって1年に1、2回しか東京に来ないんですよ。せやけど、ライヴじゃない日に渋谷の改札ですれ違ったことがあって。「気持ち悪っ!」と思った(笑)。

──アハハハハ。僕は去年のことなんですけど、別れた彼女から6年ぶりに連絡が来て2人で飲むことになったんですよ。そしたら「気付いてなかったみたいだけど、前に青山ですれ違ったんだよ」と言われて。東京はどこで誰が見てるかわからないなぁ、と思いました。

奇妙 : というか、久しぶりに会った彼女と何を話したのかが気になるよ。すれ違った話とかどうでもいい(笑)。

マネージャー : 飲んだ後にどこへ行ったのかですよね。

奇妙 : そうそう。それで酔っ払って「あれ……? ここは?」みたいなね。

──奇妙さんは別れた彼女と街で偶然会ったことはあります?

奇妙 : ないですねぇ(笑)。はははは、一切ない。

──清水(奇妙のマネージャー)さんはありますか? ライヴハウスでバッタリとか。

マネージャー : あぁ、ライヴハウスならあるかもしれないですね。でも、街中はないです…… 私が視界から消してる可能性もあります(笑)。

──Barへ行ったのはいつなんですか?

マネージャー : 3年前、ヒップランドの入社が決まったタイミングです。

奇妙 : こういうインタヴューのはじまり方、新しいですね。

──なんか『水曜モニカ』みたいですね(笑)。

『水曜モニカ』
※TENSAI BAND IIが毎週水曜日に放送しているネットラジオ。ライターの真貝も番組制作として参加している。


水曜モニカ vol.1

奇妙 : そうっすね。真貝くんはいつも収録でお話ししてますから、自然とその感じになりますよね。

──話を戻すと、清水さんは3年前にヒップランドへ入社されたということですけど。奇妙さんのマネージャーになられて何年ですか?

マネージャー : それこそ3年目になりますね。

奇妙 : そっか、早いねぇ。

──担当になったときの印象はどうでした?

マネージャー : ご本人の前で言うのはアレですけど…… 担当に決まったとき「奇妙さんはシャイな方だから、打ち解けるまでに時間がかかるかもね」と周りに言われて。お会いするまで緊張してたんですけど、実際は思っていた100倍優しかった。逆にみんなは、どうして奇妙さんが難しい人と思ったんだろうって不思議ですね。

奇妙 : なんかね、(奇妙礼太郎)トラベルスイング楽団をやっていた時が1番ピリピリしてたんですよ。売れへん原因を全力で周りのせいにしてた。

──奇妙さんって怒るイメージがないというか、人がイラっとすることも「別にいいよ」って許す印象がありますけど。

奇妙 : 振り返ったら、あの頃は人にすごいキツイことを言ってたと思いますね。他人から過剰に見返りを求めたり、自分ができないことを他人のせいにしたり。そういうことをすごくしてきたから反省してます。そのときは正しいと思ってましたけど、いま考えたら自分の自己嫌悪とかコンプレックスとか、そういうことに向き合ってなかっただけやなって。

──なにに腹を立てていたんですか。

奇妙 : こういう仕事は、認知されることが1番最初に必要で。どんなにすばらしい音楽を作っていても、人の目にとまらなかったらそれはいないことと同じ。そこのゾーンに端っこでもいいから入らないと、仕事自体がはじまらないというか、スタートラインにも立ってない。音楽をしていても、してないこととみなされるんですよね。だから、認知されるために自分ができることはなにか? というのをずっと考えてた。たとえば、ぜんぜん有名じゃないけどクアトロを借りてみたり、みんなでお揃いの衣装を着て注目を集めたり。それで誰かに「あそこのライヴはすごかった」と言ってもらうことが大事なんで。いろいろと演出とかも考えてたんですけど…… 一緒にバンドをしてた人は「なんかわからんけど調子ええな」くらいの陽気な感じで、いつも通りお酒飲んでライヴをしてたんです。それで、自分との温度差に腹が立つことがいっぱいありましたね。

──「こっちは一生懸命売れる方法を考えているのに」と。

奇妙 : いま考えたらそれでも良いと思うんですけど、そのときはピリピリしてた。バンドを辞めてみると、みんなおらんかったら何にもなってなかったなと思って。いまは、いい人みたいな感じで喋ってますけど、振り返ればあの頃のおかげやなって思います。辞めてみてわかったことなので、そのまま続けていたら他人にすごい高圧的な人だったと思います。

──他人に対する考えが変わると、仕事の向き合い方も変わりますか?

奇妙 : 仕事の向き合い方かぁ…… いまはね、1人になってから仕事を選ぶみたいなことは前ほどしてなくて。事務所が受けた仕事は、とりあえずやってみようと思ったんです。そしたら「ここはこういう風に順調に回してくれんねんな」とか「ここは自分がどんどんやったらおもしろいことになりそうやな」とか、ちょっとずつ気付くようになってきて。それは今年に入ってからかな。

それ以前は40歳になるまでにもっと売れたいと思ってて。いい作品を作りたいと思ってるんですけど、それに対して具体的に何かするというよりも認知されたいと思ってた。そうじゃないと40歳過ぎてから仕事が全部なくなるなぁ、と。そういう不安とか強迫観念をむっちゃ持ってましたね。その頃(2016年)はフジロックに出た年なんですけど、むっちゃ痩せてて。なんでかといったら、毎日夕方に小さいパンを1つだけ食べる生活をしてたんです。別に辛くはなかったんですけど、バンドをしてる人って痩せててカッコイイから、自分もそうならなあかんのかなぁ、と思って。

…… なんか、その頃の自分を考えたら可哀想すぎて、抱きしめてあげたい。2017年はそれに疲れてしまって楽しく過ごしてたんですけど。今年に入ってから世の中がものすごい変わっていることに、自分だけぜんぜん気付いてないと思って。「これは根本的に改めないとマズイな」と思って本を読むようになったんです。遅いか早いか分からんけど、そこに気づいたのはうれしいですけどね。

「誰かが困っている時は自分が何かするチャンスなんや」って

──Sunday(カミデ)さんとジムへ通うようになったのはいつ頃なんですか?

奇妙 : ジムは去年の6月くらいに入会して、Sundayさんと行くようになったのは今年から。月2回くらい一緒に行って、いろいろと教えてもらってますね。

──先日、般若さんとMOROHAのアフロさんの対談を担当したんですけど。般若さんが「やっぱり『健全な精神は健全な肉体に宿る』というのは本当だよ」と話されてたんです。奇妙さんのメンタルが変わったのは、トレーニングの効果もあるのかなって。

奇妙 : 今年の初めくらいに岡 映里さんの『自分を好きになろう』という本を読んだときに「これは自分のことやな」と思った。「自分で自分のことをぜんぜん好きじゃないわ、なんか可哀想やな」って。で、その本に筋トレのことが書いてて、それでジムに入会しました。そういえば、そうやったな。

──きっと植物と一緒で、人間も知識や筋肉だったり栄養を与えると体は喜ぶんでしょうね。

奇妙 : そうね。本を読んでから、おっぱいに興味なくなったもん。

──え?なんでですか?

奇妙 : 女の人の胸をイヤらしいものやと思って生きてきてんけど、めっちゃおかしいよなって。自分にもあるものなのに、なんでそういう風に思って生きてきたのかなって考えたら「世間の刷り込みがあるからやな」って。それって気持ち悪いことやなと思った。そう見てほしい人は別やけど、人の体を商品としてみたりするのって怖いことやなぁって。小さい子供にそういう目を向ける人がたくさんいたり、本屋へ行くと平気でそういう本が並んでるってめっちゃすごい国やな、と。今年になってから、そういう風に新しい視点を知ることができてよかったね。

いままではぜんぜん不思議に思ってなかったことがあって。友達に子供がいて、小学校に上がってないような小さい女の子やねんけど、走り回ってたらパンツ見えるやん。それを別の友達が「パンツ見えてるで」って何回も言うんやけど、それってめっちゃ気持ち悪いなって。前までは「まぁ、言うわな」ぐらいに思ってたんやけど、気にはなるよね。僕は少数派の人を冗談と言いながら笑ってみたりしてる側やったし、そういうテレビもすごい観てきたし。最近そういうことがすごい気になる。…… 男女平等のこととか。

マネージャー : 洗剤のCMについても言ってましたよね。

奇妙 : うん。なんかお母さんしか出てけえへんなぁ、なんでなん? と思って。お母さんが買うからええやん、って一瞬思うけど僕も洗剤は買うし。ああいうCMも刷り込みになるなぁって。「お皿はお母さんが洗うものや」というイメージがあるから、たまにお父さんが洗うと「優しくて偉いな」って思われるけど違うよなって。そういうコラムを最近は読むことが多いかな。それと、自己嫌悪とか自己肯定の本を読んでるなぁ。

──自己啓発系を読んでいると、自分の考えをハッとさせられる瞬間がありますよね。

奇妙 : 本もそうやし、身近な人の言葉だとSundayさんが「ピンチはチャンス」ってよう言うなぁ、と思って。「ピンチに陥ったときこそ頑張れ」という意味ももちろんあると思うんやけど「誰かが困っているときは、自分が何かするチャンスなんや」って。「ピンチはチャンス」ってそういうことなのかもと思ったら…… Sundayさん深いなぁ、と思った。本人にメールしたもん。「……そういう意味もありますかね?」って聞いたら「それもある!」と返ってきた。

──Sundayさんが「人間はWin-Winだ」って言いますけど、あの言葉も深いですよね。

奇妙 : ね、そうなんよね。(ツイッターのプロフィールに書いてある)「僕のファンは僕。君のファンは君。」というのもホンマにすばらしいなと思う。なんすかね、あの人は(笑)。ブッダかなと思うもん。

──深いことを言ってるけど、それをライトに伝えるから素敵ですよね。

奇妙 : 安富 歩さんの『マイケル・ジャクソンの思想』を読むと、マイケル・ジャクソンは大事なメッセージをバレへんように発してるらしくて。「右より左が正しい」と言われても誰も聞きたくないし、人間は拒否するようにできてるから、無意識に左が好きになるように誘発してる、と。「うわぁ、カミデくんと一緒や」と思った。なるべくポップに伝えるというのは、チャリティ・イベントをするときもSundayさんはそうしてるし。それはホンマにポップ・ミュージックの最もすごいところやなって思う。ただ、最終的に安富さんの本に何が書かれていたのかは忘れたけど(笑)。

──僕も本は好きなんですけど、内容はすぐに抜けていきますね。

奇妙 : ハハハハ。たしか「『子供から子供時代を奪うことが全部の良くないことが起きてる原因』とマイケル・ジャクソンは言ってる」と書いてた。英才教育とかね、ホンマに子供のためなのかな? って。

──僕はおもしろい記事を書きたいと思いつつ「そのおもしろいって誰の基準なんだろう」と思うことがあるんです。100人いて100人が満足する記事はないわけで。じゃあ、これは誰のためのおもしろさなんだろう、と。奇妙さんはご自身の音楽を誰に向けてやっているんですか?

奇妙 : うわぁ…… 誰とかあんのかな。なんか、自分のやってきたことを考えたら「こんなすごい人がいますよ」って報告するような役割が多いというか。それがしっくりくる1つの仕事やなって何となく思います。

──確かに、奇妙さんは「絶対、自分の曲を歌う」というタイプじゃないですもんね。

奇妙 : そうそう。新しいアルバムも田渕 (徹)くん、(吉田)省念くんの曲でやりたくてそうなったし。


奇妙礼太郎/エロい関係

──だけど『More Music』は、おふたりの曲だけじゃなくて、奇妙さんの作詞・作曲もありますよね。

奇妙 : 最初、自分の曲は別に要らんよなと思ってたけど、田渕くんと省念くんが「「眠れないなぁ」って曲、好きやけどな」と言ってくれて。僕は自分で自分の曲を好きになることはあんまないんですけど、自分じゃない立ち位置から見たら良い曲もあるんかなと思って、やってみました。

──「同じ月を見ている」も奇妙さんが作られて。

奇妙 : 僕が風知空知でやっているイベントが〈同じ月を見ている〉という名前で。実は大好きな漫画のタイトルなんです。イベントで、即興で歌ってて何となく形があったから、「ちょっとやってみようか」って。そしたら10曲収録するはずだったのが最終的に1曲増えましたね。

都合の良い自分だけを見てもらいたい気持ちがあったんですよね

──アルバムから話が逸れてしまうんですけど、前に『水曜モニカ』でラジオ風に話そう、という回があって。収録が終わった後、奇妙さんが「ラジオおもしろいなぁ」と言ってたじゃないですか。ラジオの好きなところってどこですか?

奇妙 : なんやろうなぁ、いままさに聴いている人がいるっていうのと、ラジオのマイクって普段話すよりも小さい声で話せるんですよね。そういう音的なこともありますけど…… 前に、レギュラー番組をやっていた時はつらかったんですよね。考え方次第で楽しくすることもできたはずやけど、おもしろい人と思われたいとか、都合のいい自分だけを見てもらいたい気持ちがあったんですよ。そういうのって聴いている人にはすぐわかるじゃないですか。反省してるよね、そのままでよかったのになぁって。当時は頑張ろうとしてたから泣けてくるけどね。

Sundayさんとジムへ行くときは、いつも僕が車で送り迎えをしてるんですけど、車内で話す時間がすごい楽しくて。こんなに楽しいのを自分だけが聴くのはもったいないなぁ、と思うから一緒にラジオをしたいんですよね。Sundayさんがラジオに呼ばれた時に枠が小さかったり、段取りが決められてたりすると「そうじゃないねんけどな、この人のよさが出るのは」って。あの人が『いいとも』にレギュラーで出るところを観たかったなぁ。毎日人前に出てほしいし、あの人に会うとすごい元気が出ると思うんよね。それは自分がそうやからなんですけど。そういう人ってあんまおらんから…… って、このアルバムとSundayさんは関係ないんですけど(笑)。

──大丈夫です。Sundayさんもワンダフルボーイズのインタヴューで奇妙さんの話をしてましたから。「僕は奇妙くんの背中を追いかけてる」って。

奇妙 : ね、そういうことを言ってくれんねんな。

──「そして、奇妙くんも僕の背中を追いかけてる」とも言ってました。

奇妙 : うんうん、そうやね。

──最後の質問なんですけど。先日、井上ひさしさんの娘さんである、井上麻矢さんにお会いしまして。井上さんは「人の原風景を聞くのが好き」と仰ってて、その話がおもしろかったんですよ。奇妙さんが覚えてる1番古い記憶=原風景ってなんですか?

奇妙 : 小さいときに三輪車に乗って、1人でわけわからん場所まで行って。泣いていたらパトカーが来て、家まで送ってもらったことがあった。しかも、気づいたらパトカーの後部座席でウンコしてた(笑)。

──助けてもらったのに、でっかいお土産を残したんですね(笑)。

奇妙 : それは何となく覚えてるなぁ(笑)。

──1人で遠くへ行っちゃうことはよくあったんですか?

奇妙 : うん、迷子になる体質だったみたい。「桜の通り抜け」というのが関西にあって、そこへ行ったときも迷子になった。

──子供の頃って親から離れるの怖いじゃないですか。その冒険心はすごいですね。

奇妙 : ぼーっとしてたんやと思う。「冒険しよう!」とかじゃなくて、気付いたら「あれ? 1人なってるやん!?」みたいな(笑)。母親が怒ってる様子とか覚えてるもんなぁ。

──清水さんの原風景はなんですか?

マネージャー : 私、中学1年生以降の記憶しかなくて。部活を選んだのが1番古い記憶ですね。

──確か、軽音楽部でしたよね。

マネージャー : そうです。本当はどこの部活にも入りたくなくて。だけど、帰宅部もちょっとなぁと思って、消去法で考えたら最後に残ったのが軽音楽部でした。原風景を考えたら、何かを選ぶところから私の人生ははじまってますね。

奇妙 : 人はずっと選んでるもんね。朝、起きるところから「いま、起きるべきか」選んでる。

──そういえば、奇妙さんが前にオススメされてた『人生スイッチ』を観たんですよ。ちょっとしたボタンの掛け違いで、人生が大きく変わるっていう6本のオムニバス作品。「あの時、ああしていたら、人の人生は大きく変わるんだな」と思ったら、すごいおもしろかったです。

奇妙 : あれ、めっちゃおもしろいよね。車の話がすごい好きで、落語みたいやなと思った。あんなに仲の悪かった2人が最後に無理心中やと思われるって、とんちが効いてると思って。結婚式の話も最高やもんね。

──奇妙さんは時間を戻せるとしたら、いつに戻りたいですか?

奇妙 : あぁ、人に優しくしてなかった時期に戻りたいけどね。後悔してるのって、人にひどいことをした場面しかないから。「あんなこと言うんじゃなかった」とか「あんなことせえへんかったらよかった」とか、それでうなされるもん。

──清水さんはいつに戻りたいですか?

マネージャー : この間、松本幸太朗さん(東京少年倶楽部)が奇妙さんをイベントに呼んでくれたんですけど。その方のライヴを観ていたらすごく輝いてて、私も19歳に戻りたいと思いました。

奇妙 : モニター越しにその子のライヴを観てたら、人間じゃない人が映ってたもん。「霊までファンがおるんやなぁ」と思って。

マネージャー : 白い服を着た女の子がすごい楽しそうにライヴを観てて……。

奇妙 : パッと観たら「あれ? いなくなってる」と思って。あれは霊やと思う。そっちの方がこっちもうれしいから。

マネージャー : 松本さんと話したら、実際に霊がついてくる体質らしくて。「一度、お祓いに行ったら大ごとになった」と言ってました。

カメラマン : 僕、霊感のある知り合いがいるんですけど。そういう人は二十歳になるタイミングでこのまま霊と一緒にいるか、その力を失うか選ぶらしいんですよ。

奇妙 : うわぁ、怖っ! ……今日イチの話すんのやめてもらっていいですか(笑)。

一同 : (笑)。

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奇妙礼太郎 DISCOGRAPHY

奇妙礼太郎

新→古

【過去の特集ページ】
・『YOU ARE SEXY』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/2017091905
・『GOLDEN TIME REMIX』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20130530
・『GOLDEN TIME』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20110908

天才バンド

新→古

【過去の特集ページ】
・『アリスとテレス』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20151108
・『アインとシュタイン』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20140503

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

新→古

DANCING MOODS

V.A.

¥ 1,500

【過去の特集ページ】
・『仁義なき恋愛』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20131025
・『桜富士山』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20120717

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その他作品はこちらから
https://ototoy.jp/tags/Warner

LIVE SCHEDULE

〈奇妙礼太郎ワンマンライブ More Musicリリースツアー〉2018年10月26日(金)@高松 DIME
2018年10月28日(日)@福岡 BEAT STATION
2018年11月02日(金)@名古屋 CLUB QUATTRO
2018年11月03日(土)@梅田 CLUB QUATTRO
2018年11月04日(日)@広島 SECOND CRUTCH
2018年11月09日(金)@仙台 MACANA
2018年11月11日(日)@札幌 cube garden
2018年11月18日(日)@東京 鶯谷 キネマ倶楽部

※バンド・メンバー : 潮田雄一(Gt.)、村田シゲ(□□□ / Ba.)、松浦大樹(Dr.)、中込陽大(Key.)
※チケット : 一般発売 : 2018年9月1日(土)から

【その他詳しいライヴ情報はこちら】
http://kimyoreitaro.com/schedule

PROFILE

奇妙礼太郎

奇妙礼太郎

「大根! 人参! ロックンロール! くよくよしようぜ!〜」でおなじみ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団や、アニメーションズのヴォーカルとしても活動中のバンドマンでありロック・ヴォーカリスト。弾語りで行われるソロ・ライヴはオリジナルに加え、レパートリー豊かなカヴァー曲を多少交えつつ。泥臭くストレートで朴訥としたロックンロールから、ラブ・アンド・ユーモアなフォークまで歌い上げ、少し泣き声混じりの切ない歌声と、むき出しのソウルで人々を魅了する。2013年、初の弾語り全国ツアーを実施、ライブ会場限定にて『HOLE IN ONE』をリリース。2013年、年末より天才バンドも始動。2014年10月には渋谷公会堂にて、トラベルスイング楽団を従え、ワンマン・ライヴを成功に収める。2016年4月1日の味園ユニバースでのワンマン・ライヴを以て奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を解散。5月7日には上野恩賜公園野外ステージにて恒例の弾語りワンマン・ライヴを実施。

【公式HP】
http://kimyoreitaro.com
【公式ツイッター】
https://twitter.com/reitaro_jp

この記事の筆者
ライター真貝聡

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この記事の編集者
鈴木 雄希

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