2018/06/29 18:00

水曜日のカンパネラ、新作EP『ガラパゴス』 & 初の劇伴を担当した映画サントラをハイレゾ配信!!

2017年は日本武道館単独公演、全国ツアー、海外公演に加え、コムアイがドラマやバラエティ番組に出演、モデルとしても活躍するなど充実の1年となった水曜日のカンパネラ。アルバム『SUPERMAN』のリリース後は配信限定シングルを4曲リリースしてきましたが、2018年初のリリースとなる作品『ガラパゴス』が到着! 今作はFISHMANSなどの作品のミックスを担当してきたことなどで知られるzAkがエンジニアとして参加。これまでの水曜日のカンパネラとはまた一味違った作品に仕上がっております。また、EPと同タイミングでコムアイも出演、水曜日のカンパネラ初となる劇伴を担当した映画『猫は抱くもの』のサウンドトラック(配信限定!)も配信中。OTOTOYでは今作のリリースを記念し、5月15日(火)に行われた『ガラパゴス』公開取材の模様より、コムアイとケンモチヒデフミによる今作『ガラパゴス』の解説を掲載。過去リリースしてきたEPでは常に新たな挑戦をしてきた水曜日のカンパネラが挑む今作での新たな試みとは?

CMソング「見ざる聞かざる言わざる」など全8曲を収録した新作EP!

水曜日のカンパネラ / ガラパゴス

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 525円(税込) / アルバム 3,375円(税込)

【収録曲】
01. かぐや姫
02. 南方熊楠
03. ピカソ
04. メロス
05. マトリョーシカ
06. 見ざる聞かざる言わざる
07. 愛しいものたちへ
08. キイロのうた

配信限定! 初の劇伴を担当した映画『猫は抱くもの』OST!

水曜日のカンパネラ / 猫は抱くもの (オリジナル・サウンドトラック)

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 525円(税込) / アルバム 2,201円(税込)
※M12「キイロのうた」はアルバムまとめ購入のみとなります

【収録曲】
01. メインテーマ
02. ねこすて橋
03. 日常
04. 沙織の妄想
05. 本当にあった!
06. 僕が守らなきゃ
07. 僕は人間だよ
08. 沙織との出会い
09. あなたは猫です
10. 過去のトラウマ
11. お前たちは自由だ
12. キイロのうた
13. ごめんね
14. 沙織と良男
15. マヨイガのうた

映画『猫は抱くもの』本予告
映画『猫は抱くもの』本予告

コムアイ、ケンモチヒデフミによる『ガラパゴス』解説

アルバム全体像とタイトルについて

ケンモチヒデフミ(以下、ケンモチ) : 今回『ガラパゴス』でテーマにしているのがチルアウトとスピリチュアル、オーガニック・サウンドであることをテーマにガンガン踊れるBPMというよりも、少し落としたものを作りました。アルバムのエンジニアとして、今回からzAkさんが入ってくれて僕がもともと作った原曲とはまた違う側面を見せたEPになってるんじゃないかなと。

コムアイ : 今回のEPのタイトルは今の日本や東京の状況、環境や文化を表すのに一番適した言葉をタイトルにしたくて『ガラパゴス』にしました。今作のシンプルなアートワークは、河野未彩さんというアート・ディレクターさんと一緒に手掛けたもので、この一年での自分の身体的、精神的変化が表れているかなと思います。


「かぐや姫」

ケンモチ : この曲はなんといってもイントロの印象的なストリングスですね。今回のEPのリード曲なんですが、今までこれくらいのスロー・テンポの曲がリード曲になることはなかったんですけど、それがようやく出来ました。曲は派手なんですが、歌の要素を少なくしています。それを際立たせるためにアレンジも少なめですね。

コムアイ : この曲の歌詞は私が書いたんですが、市川崑監督の「竹取物語」からの影響が大きいです。人間が滅んでAIだけの世界になるかもっていう話がありますけど、そういうSF的な世界になっても命の連鎖みたいなものはずっと続いていくと思っていて、「かぐや姫」はそういう気持ちで書きました。

水曜日のカンパネラ『かぐや姫』
水曜日のカンパネラ『かぐや姫』


「南方熊楠」

ケンモチ : 南方熊楠は自然植物を研究していた方なので、この曲も“自然”をテーマにフォーカスして、スピリチュアルな感じのハウスになってます。アフリカ音楽とかの何を言ってるかは分からないんだけど、めっちゃノリがいい曲みたいなのをやりたかった結果、こんな感じになりました。

コムアイ : 今までは私が歌ってしまうと、ポップソングや歌謡曲になってしまうのがすごくコンプレックスだったんですが、自分が好んで聴くダンス・ミュージックっていうものが初めてできたなと思って、この曲はすごい気に入ってます。


「ピカソ」

ケンモチ : この曲はNHKワールドTVの「J-MELO」という番組のエンディング・テーマにさせていただいた曲です。曲を作るにあたって、色々な人にあなたの国の言葉で異性の方を口説く時に話す言葉を教えてくださいっていうのをアンケートで取ったんですが、それで分かったいろんな国の異性を誘う言葉を、Googleの音声に喋らせたものをBメロで使っています。このGoogleの音声って著作権とかあるのかなっていうのでちょっとみんながそわそわしたり(笑)。歌詞の内容は恋多きピカソになぞらえて、同時期にいろんな女性と付き合うと角も立つよねという内容になってます。歌詞にも出てくる「アビニヨンの娘たち 5人と 遊びに行くよん」っていう部分は1人で笑いながら書きました。


「メロス」

ケンモチ : この曲は〈日本ダービー〉の曲として書いた曲で、『走れメロス』に登場するメロス、ディオニス、セリヌンティウス、フィロストラトスっていう4人の人々がそれぞれの競馬を固唾を飲んで見てるという絵を想像して作りました。

コムアイ : この曲のMVはモンゴルに一泊二日くらいの強行スケジュールで撮りにいきました。今後こんな規模では撮れないんじゃないかなってぐらいの規模の大きなMVになってます。

「メロス」
「メロス」


「マトリョーシカ」

ケンモチ : この曲はフランスのアーティスト、Moodoïdとコラボレーションした楽曲です。Moodoïdに何かフランス人の人名を教えて欲しいって聞いたら、なぜかマトリョーシカを挙げられました(笑)。途中に日本語の般若心経が出てくるんですけど、ヴォーカルのパブロがちょっとただどたどしく詠んでるのが楽しいなと思いつつ作った1曲です。

コムアイ : パブロはこの曲を聴いた時にマトリョーシカ開けるとずっと開けても開けても出てくるみたいな、トリッピーでサイケデリックな感覚、ミクロに行ったりマクロに行ったりっていうイメージを感じたって言ってましたね。

ケンモチ : ループ感っていうのを音楽で表現するために、曲が一回終わったと思ったところから声が逆再生で入ってます。何も言われないとコムアイが急にフランス語を喋り出したみたいに聞こえるんですけど、サビのフレーズをそのまんま逆再生した構成になってます。

「マトリョーシカ」
「マトリョーシカ」


「見ざる言わざる聞かざる」

ケンモチ : 昔は「見ざる言わざる聞かざる」の3つのさるに加えて股間を隠した「せざる」ってのがいたんですが、東照宮に飾られる時に品位がないってことで猿が3匹になったんです。その話を聞いて4匹「せざる」にスポットを当ててみようと思って作り始めたのがこの曲の最初のストーリーです。今は色々コンプライアンスだなんだって言われてることに対して歌詞を通して言ってるんですけど、曲がほぼ作り終わった頃にBeatsのCMが決まって。出演される方がベッキーさんに決まってえっ! ってなった1曲です(笑)。

「見ざる聞かざる言わざる」
「見ざる聞かざる言わざる」


「愛しいものたちへ」

コムアイ : この曲は以前「ユタ」という曲を作っていただいた、オオルタイチさんに作っていただいた1曲です。タイチさんは奈良のお家から見えた世界の終わりのような真っ赤な夕映えの景色と、安保法案が通る前夜の国会議事堂の前の景色を見た時にこの曲を思いついたって言っていました。曲のタイトルはタイチさんに決めてもらったんですけど、結果的に今までの人名縛りが崩れることに。


「キイロのうた」

コムアイ : この曲は『猫は抱くもの』という映画のために書いた曲です。監督の犬童一心さんが映画に出るだけじゃなくて音楽もやって欲しいって話をしてくれたおかげで、久しぶりに自分が何かを書くっていうことが出来て嬉しかったです。何かを手放せなくなってる、固執している人がそれを手放せるようにと思ってこの曲を書きました。この曲をデトックスみたいな気持ちで聴いて、EPの余韻を楽しんでもらえたらなと思います。

構成 : 高木理太
編集補助 : 井本真由

レーベル WM Japan  発売日 2018/06/27

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

レーベル WM Japan  発売日 2018/06/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12. 13. 14. 15.

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LIVE SCHEDULE

水曜日のカンパネラ・円形劇場公演
2018年6月30日(土)・7月1日(日)@河口湖ステラシアター 野外音楽堂
開場 / 開演 : 17:00 / 18:00
※雨天決行・荒天中止

《一般チケット》 全席指定:5,500円(税込)
お子様:2歳以下は無料。親同伴

※本公演では山梨県特別”学割”を実施しております。
山梨県内の指定販売以外にて、事前に先行販売をご利用頂いた皆様にも当日対応をさせて頂きます。
必ずお住まいの住所が書かれた公的身分証と共に、当日会場の”山梨学割受付”へお越しください。
当日会場受付にてキャッシュバックを致します。
(大学〜高校生/1,600円、中学生〜小学生/3,000円)
※当日、学生証もしくは年齢の確認できる身分証が必要です。

CORONA SUNSETS FESTIVAL 2018
2018年7月14日(土)・15日(日)@美らSUNビーチ野外音楽特設ステージ
※水曜日のカンパネラの出演は15日(日)となります

OFF FESTIVAL 2018
2018年8月3日(金)〜5日(日)@Dolina Trzech Stawów, Katowice, Poland

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO
2018年8月10日(金)・11日(土)@石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
※水曜日のカンパネラの出演は10日(金)となります

DISCOGRAPHY

2017年リリース

レーベル WM Japan  発売日 2017/02/08

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.

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>>『SUPERMAN』配信時の特集記事はこちら

2016年リリース

レーベル WM Japan  発売日 2016/06/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07.

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>>『UMA』配信時の特集記事はこちら
>>『UMA』の英語記事はこちら

2015年リリース

レーベル   発売日 2015/11/11

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.

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>>アルバム完成記念企画①タワレコ×TSUTAYA対談
>>アルバム完成記念企画②BAYCAMP×サマソニ制作者対談
>>アルバム完成記念企画③コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir.Fに訊くアルバム制作秘話
>>アルバム完成記念企画④仕掛け人Dir.F、初ロング・インタヴュー&カレーメシくん登場

レーベル   発売日 2015/04/15

01. 02. 03.

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>>インタヴューその①「ナポレオン」プロデューサー・OBKR
>>インタヴューその②「ユタ」プロデューサー・オオルタイチ
>>インタヴューその③「ディアブロ」プロデューサー・kenmochi hidefumi
>>インタヴューその④ヴォーカル・コムアイ

2014年リリース

レーベル つばさレコーズ  発売日 2014/10/29

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08.

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4thミニ・アルバム完成記念企画特集
>>①ビレバン、タワレコ、OTOTOYバイヤー座談会
>>②振り付け師・竹森徳芳への初インタヴュー
>>③ヴォーカルのコムアイへのインタヴュー
>>④トラックメイカー・kenmochi hidefumiへのインタヴュー

レーベル つばさレコーズ  発売日 2014/06/25

01. 02. 03. 04.

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>>コムアイの前世を占うために催眠術にかかりにいくの巻

レーベル つばさレコーズ  発売日 2014/02/26

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08.

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>>Kenmochi Hidefumiへのインタビュー

'2013年リリース'

レーベル つばさレコーズ  発売日 2013/10/09

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08.

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>>コムアイ、Dir.Fへのインタビュー

レーベル つばさレコーズ  発売日 2013/05/15

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09.

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エロスの連載

>>第一回『モスラ対ゴジラ』の考察ページはこちら
>>第二回『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』の考察ページはこちら
>>第三回『恋の罪』の考察ページはこちら
>>第四回『ニキータ』の考察ページはこちら

OTOTOYのみのエクスクルーシヴEP!

レーベル つばさレコーズ  発売日 2013/05/23

01. 02. 03.

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毎年恒例! 1年を振り返るインタヴューはこちら

>>コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir.Fとともに振り返る、2017年、そして2018年
>>コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir.Fとともに振り返る、2016年、そして2017年
>>コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir.Fとともに振り返る、2015年、そして2016年
>>コムアイ、Dir.Fとともに振り返る、2014年
>>コムアイ、Dir.Fとともに振り返る、2013年

PROFILE

水曜日のカンパネラ

2013年からコムアイを主演とするユニットとして始動。
メンバーはコムアイ(主演)、ケンモチヒデフミ(音楽)、Dir.F(その他)の3人だが、表に出るのは主演のコムアイのみとなっている。日常から浮遊した世界観をハウス、テクノ、チルアウトを踏襲した謎多きサウンドにフワフワ透明なコムアイの不思議なボイスで唯一無二の楽曲をお届け中。

2013年5月15日にヴィレッジヴァンガード下北沢店限定で1st miniALBUM「クロールと逆上がり」をリリースし、わずか3ヶ月後の8月14日にタワーレコード全国8店舗で100円CDをリリース。
10月9日には、2nd miniALBUM「羅生門」を発売。初の全国流通盤にして初のタワレコメンに選ばれる。
そして、2014年3月には3rd miniALBUM「シネマジャック」をリリース。全曲かってに映画を題材に制作し、全国13箇所のインストアライブと東京と京都では映画館でのイベントも開催。リード曲の「ミツコ」は映画と楽曲のシンクロ率が話題となり、題材となった園子温監督の『恋の罪』の上映の許可までも取り付けた。
同年、11月には、4th miniALBUM「私を鬼ヶ島に連れてって」をリリース。全曲8曲中、6曲がミュージックビデオとして公開され、ラジオでも異例のプッシュでWEBやラジオを中心に全国に認知を広げた。
リリース後の初の全国ツアーでは、12ヵ所中6ヵ所がSOLD OUTとなる認知急上昇ぶり。
さらに初のワンマンライブとなる2015年3月29日の恵比寿LIQUIDROOM(900キャパ)も発売開始2時間でチケットがSOLD OUTとなる。4月にリリースした初のEP「トライアスロン」では、オオルタイチ、OBKR(from N.O.R.K.)の2人のプロデューサーを迎え楽曲の幅を広げ、6月からスタートした初のワンマンツアー『トライアツロン』は、全国6箇所(福岡、沖縄、札幌、大阪、名古屋、東京)が全てSOLD OUT。フェスにも、SUMMER SONIC 2015、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、ARABAKI ROCK FEST.15など大型フェスにも出演を果たすなど活動3年で急速成長を遂げているユニットである。
今年3月にアメリカ・テキサス州で開催されたSXSWでも好評なパフォーマンスを展開し海外への認知も着々と広げている。
2016年、EP『UMA』でワーナーミュージック・ジャパン/Atlantic Japanよりメジャーデビュー。2017年2月にはフルアルバム『SUPERMAN』のリリース。iTunesでは2日間連続1位を獲得。
3月には初の日本武道館単独公演で成功を収める。
主演のコムアイは、DOLCE&GABBANAがミラノで発表した2017-18年秋冬コレクションのショーでランウェイモデルとしても歩き、11月にはVOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017を授賞するなど様々な活動を行なっている。現在、Beats by Dr.DreキャンペーンCMソングに起用された最新曲『見ざる聞かざる言わざる』が配信中。最新EP『ガラパゴス』は6月27日リリース。6月30日、7月1日には河口湖ステラシアターにて野外ライブが開催決定している。

>>水曜日のカンパネラ Official HP

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