2018/03/01 13:00

【連載】Summer Rocket愛わなびの「くりえいてぃ部」──Vol.3 永原真夏編

愛わなび

「夏」をテーマに2016年7月から活動中のアイドル・グループ、Summer Rocket(サマーロケット)。SEBASTIAN X、音沙汰の永原真夏と工藤歩里が楽曲を手がけ、こつこつとライヴ活動や雑誌のレポート活動などを行い、じわじわと知名度と人気があがってきている彼女たち。その中でも、オリジナルZINEを作るなど、ひときわ創作に強い意欲を持っているメンバー、愛わなびが敬愛する表現者たちにインタヴューを行い、各アーティストがどのような考えを持って活動しているのかを学び、その回ごとにインスピレーションを元に総括を創作して公開していく連載第3回。今回のゲストは、Summer Rocketの楽曲にも関わっている永原真夏さん。わなびは何を学んだのか? ぜひお楽しみください!

愛わなびの「くりえいてぃ部」──Vol.3 永原真夏編

みなさんこんにちは! 愛わなびです! 早いことにもう2月の中旬を迎えておりますが、2月といえばやっぱりバレンタインデーです。皆様どんな1日を過ごされていましたでしょうか? 私は女子校に通っていたので、友達が先生にガチ恋しているのを横目に彼女の推し事ぷりに感心していた思い出があります。

さて、前回も沢山の方が読んで下さっているみたいで、有難いなあと噛みしめております。南無です。第3回目ということで絶対に、絶対にお話を聞いてみたかった方に2時間ものインタヴューをさせていただきました。3月7日にソロ・アルバムをリリース予定、Summer Rocketの詞も作って下さっている永原真夏さんです!!!! これまで音楽のことについては、沢山記事があがっている真夏さん。いちファンとして、いち女の子としても聞いてみたかったことを織り交ぜて聞かせていただきました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。冒険の旅! スタートです!!

永原真夏

永原真夏

2015年7月よりソロ活動を始動。ライヴは「永原真夏+SUPER GOOD BAND」名義で活動中。
SEBASTIAN Xのヴォーカル、ピアノ・ユニット音沙汰など、様々な形で活動中。
好きなことは食べることと寝ること。好きな食べ物はスイカとセロリ。
天真爛漫なキャラクターとパワフルな歌声とライヴ・パフォーマンスが特徴。
楽曲提供、作詞など作家活動もしており、音源と共に不定期でZINEを発行など、精力的に活動している。​

>>> 永原真夏 ​OFFICIAL SITE

愛わなびの「くりえいてぃ部」Vol.3、スタート!!

──ものづくりをするきっかけは、何だったのでしょうか?

永原 : ん〜、きっかけはないのかも。小さい頃、出来合いのおもちゃを与えられなかったんですよ。大体は、スケッチブックと色鉛筆!みたいなノリだったので、憧れは絵に描くしかなかった。実際にあるもの、ないものを描いてイマジネーションを膨らますことは好きなので、自然にしてしていましたね。

──自分で描いた絵をグッズにされたりしていますよね。

永原 : こういうのにしてみたいっていうのはあったんですけど、以前所属していた事務所に自分で描いて欲しいと言われてて。それがきっかけでした。

──そうだったんですね。

永原 : 最初の頃は音楽だけ好きだったから、アート・ディレクションを担当したいっていう気持ちがなくて。でも、SEBASTIAN X最初のプロジェクトの時は経費がなかったので、フライヤー、グッズなどは自分達で用意するしかなかったんです。メンバーの中で1番、イラストを描くのが好きだったり、アプリケーションが使えたので、バンド内の担当みたいな感じでやってました。そうやって少しづつ積み上げてきたものでやりたい事や、できる事が見つかっていった時に、自分がやっている事は経費がないからDIYに逃げているっていうことではなくて、本当にやりたいことを、周りに左右されずに持っていたいと思うようになりました。いまは、デザイナーと話したりディレクションをすることを大事にしていますね。

──そういう積み重ねが実を結んで古着屋「ゴッホ」の内装ディレクションやバイヤーもされていましたよね。どういう経緯でされていたのでしょうか?

永原 : 友達が古着屋さんを辞めることになったときに、一緒にやってみようかってなって。家具も壁も全部自分で塗ったし、お洋服ももうひとりの相方と郊外の古着屋さんへ探しに行きました!

──当時京都に住んでいたのでなかなか東京に行けなかったのですが、どうしても行きたい! って思い立ってスカートを2点買った思い出があります。閉店が近かったので可愛い女の子で溢れかえってて。

永原 : 初めはただのバンド活動だったけど、やってきたことが1番身になるから、自分の強みっていうか面白いポイントになっていってるんだと思います。嬉しい。

TOKYO春告ジャンボリーについて

──DIYのものをいかに大きく浸透させていけるかっていうのが、バンドが一生懸命やっていくことにも通じるし、大事なこと。というのを過去のインタヴューで読んだのですが……。

永原 : それは凄く大事なことだよね。

──私もそう思います。バンドとアイドルは一緒ではないけれど近いところがあるなと思います。TOKYO春告ジャンボリーという空間は、実際どうやって作りあげているのでしょうか? 気になるので教えて下さい!

永原 : 第1〜2回目の上野恩賜公園野外ステージは、当時所属していた事務所の方と一緒に企画しました。一番苦戦したのが第3回目で日比谷野外音楽堂のとき。全部の装飾を私がやることになって、あれだけは死ぬほど大変だった(笑)。外のフラッグはデータを入稿して吊るすだけでよかったんだけど、ステージの外周にあったポンポン約400個は、自分で作らないといけなかったし、入り口の柵のところに布を垂らしたんだけど、全部実家のベランダで高校の同級生と一緒にシルクスクリーンして。トイレの標識も段ボールの1番厚いサイズを切り抜いて作ったり、製作に時間がかかったけれど、日比谷野外音楽堂でこだわって出来たことは、とっても楽しかったです!

──メンバーの東雲しなの(SEBASTIAN Xの追っかけをするほど、当時から熱烈なファンだった)が行っているのをみて、いいなあと羨ましく思っておりました。昨年Summer Rocketも出演させて頂いた、3年ぶり4回目となる復活の春告ジャンボリーは、どのように作られていたのでしょうか?

永原 : 1〜3回目まで積み重ねてきたものがある中で「DIYイベントであること」と、4回目は復活として新しくなりたいというよりも、「過去のものを持ちつつ、大事にしながら新しくなりたい」という思いがありました。なので、布や空間デザインに対して理解が深い友達を巻き込んで、過去のフラッグも全部切りました。気持ちを込めて作ったものが保存されている状態よりも、新しい形にしてあげたほうがいいのかなと。

──あの七夕みたいに綺麗な装飾が!

永原 : そうなの〜。表向きに、私達はこういう気持ちでやってる!っていうことを打ち出す訳ではないけれど、素敵だなあという気持ちが伝わるようにと思い、しっかりテーマをもって作りました。

──形にすることって、とっても難しいことだと思うのですが、案は、すぐ浮かぶのでしょうか?

永原 : 場所と目的が決まってたらすぐ出てきちゃう!というより、思いつかなきゃいけないに近いよね。「思いつかないです」ってなったら、「やらなくていいじゃん」って話だから。条件が揃ってるなら、絶対にいい案を考えて、実行するっていうシンプルな気持ち。

──なるほど。真夏さんが尊敬している人はいますか?

永原 : はじめて人間というものに憧れたのは、中学1年生のとき。1個上の先輩で超やばいヤンキーの“まなみ”ってやつがいたの(笑)。

──まなみパイセン!

永原 : ヤンキーだけどちょ〜オシャレで、毎日チュッパチャプスを舐めてる。ある日突然、まっ金髪のおかっぱで来たりするの。もうね、漫画のキャラみたい。他の女の子は、「ねえナントカちゃん何々なの〜?♡」とか言ってるんだけどまなみは「私わかんねえ」って、言っていなくなっちゃうの。

──(笑)。

永原 : 彼女と一緒の学童保育に通っていたんだけど、地元のみんなで畑仕事するとかあるじゃん? ああいうのにチュッパチャプス舐めながら参加してるのよ。私が先輩に目をつけられて「おい、永原てめぇ!」みたいなノリになったときも、助けに来てくれて「あ〜ごめんごめん。私の友達だから」みたいな感じで、「じゃあ私帰るね〜」つって(笑)。マイペースで周りに流されない人だったんだけど、それがすごくかっこよかった。高校生になってから会わなくなっちゃったんだけど、ある時街で偶然会って「私子供産むから! バイバイ」ってママチャリで走って行っちゃった。そこから会ったことはないんだけど、その人が1番憧れてたなあ。

──身近な方に憧れを抱かれていたとは……。

永原 : バンドマンだったら甲本ヒロトとか(忌野)清志郎とか憧れている人はいるけど、それよりも強烈。いつもポッケにMDプレイヤー入れて好きな音楽聴いててかっこよかったな〜。定期的に思い出します。

夜食について

──よく夜食を……。

永原 : 食べてる! 夜食大好き。

──すごい夢があることされているなって思ってました。女の子は同じこと思ってると思う。SNSに上がってる写真がすごく美味しそうで、自分でも作ってはるじゃないですか〜。食べることについて聞きたかったです。

永原 : (超乗り気で)私、食べるのが大好きで… 本当に大好き(目がキラキラしてた)芸術作品みたいにひとつのお皿に盛られたご飯を食べるのも好きだし、はっきり言って高い飯も好きだ。でも、白米に目玉焼き乗っけたやつとか大好き! 毎日納豆食べたい! うどんとかも。わなびのSNSの投稿見た日、うどん食べたよ。

──ほんとですか〜!!!

永原 : 食べた! しいたけ入れよみたいな(笑)。

──どれぐらい食べられますか?

永原 : 串カツ食べて、その後、生魚と大葉を刻んで味噌で味付けしたなめろうが乗ってる丼を食べて、みたらし団子食べて、チーズトースト食べて、っていうのが昨日の深夜です(笑)。

──太らないのが信じられない…… 1番好きな食べ物はなんですか?

永原 : ん〜。(考え込む)スイカが好きなんですけど(instgramのアカウント名が@suika1ban)、…… いや何でも好きかな! 食べるのが好き!!

──嫌いな食べ物はありますか?

永原 : い〜〜〜〜っぱいある! 偏食なんだけど、食べることが好きすぎてずっと克服しようと頑張ってる。もともとナスも食べれなくって。

──なんでも好きかと思ってました!!

永原 : もう、おナスは無理ってしてたけど、いまは大好き。ピーマンも食べれるようになりました。好きすぎて残すことが嫌なの。お店とか行ったり、自分で作っても、友達が作ってくれても、残すのが耐えられなくなる。いまは残したくないっていう一心で、克服しようとしているぐらい好き! 嫌いなものは嫌いっていうんじゃなくて、全部食べたい!

──嫌いなものを克服するって、それをすごく愛そうとしてる。

永原 : してる!!

──私グリンピース嫌いなんですけど……。

永原 : いるいる(笑)。

──頑張って向き合ってみようかなって思いました。

永原 : 残してあるよりは全部食べれた方がみんな嬉しいよね。小さい頃から好き嫌いせず食べなさいって言われたことがなかった。嫌いなら残せばいいし、食べたいだけ食べなさいとか。自分にとって食べることはただ楽しいことだったんです。好きなものを好きなだけ食べたいっていう気持ちが大人になったら自主的に食べ物を残したくないなって思うようになったから意外といろんな方向があるんだなっていうのを思いました。

──真夏さん的おすすめ夜食ってありますか?

永原 : 私がいま1番好きなのは、納豆に豆腐と大葉、納豆をいれてグ〜ってかき混ぜるのそれをご飯に乗っけてあと、できたらきゅうりの浅付け。めちゃくちゃ美味しい。おすすめ!

──いま金欠なんですけどその食材ならある!

永原 : そう、金欠の人も救う! お金があるときもないときも美味しい。

──豆腐と納豆を掛け合わせたことがなかったです。

永原 : めちゃめちゃ美味いよ!!

──そこに大葉入ってるんですもんね!! 絶対きいてくれる。

永原 : 日本人でよかった〜って思うよね。

──真夏さんは、外国の料理もお好きですよね!!

永原 : 大好き。タイ料理!!

──よく行っているイメージがあります。

永原 : めちゃくちゃ行ってる。外国に行くのが好きなのも、外国で死ぬほど食べたいからなんです。音楽と食べ物と、洋服以外は、大したことないって感覚ですね。

──なるほど。

永原 : 自分が20代の頃は仕事の都合もあって、外食ばっかりだったの。家帰ってきても急いでカップラーメン食べて寝ちゃうとか。だから家でご飯を炊いて、納豆かけるってめちゃくちゃ美味いなっていうことに気づいてからそういった部分をなるべく納豆ご飯に変えるようになりました。安上がりな女だなって思うときもあるけれど、あれは外で食べれない。

──食べ物を作って、お皿を選んでっていう行為は何気ないけれど、大きく言ったら自分を表現する手段でもあるなって思います。

永原 : お母さんのご飯って当然美味しい。いいご飯屋さんは、えっ、こんな盛り付け? って楽しませてくれるし、もう食べ物はすごい。

──お皿ひとつで変わりますもんね。

永原 : 食べるのって全部体験。ベトナムの屋台でね、フォーを頼んだの。ライムが1〜2個じゃなくて籠ごといっぱい、ボ〜ン! て置かれて好きなだけ絞ってから路上に投げるの。みんな投げ捨てていくの。その経験も含めて、美味しいし楽しかった。

──めちゃめちゃやってみたい!!

永原 : 暑い土地で暑いものを食べて、柑橘系のものを絞って食べるのも良かったし、そういうのは、旅行に行った時に1番思い出に残るかもしれないって思います。

──外国なんて特にそうですけど、再現できない体験がありますよね。食べたら太るからやめとこ〜ってよく思っちゃうんですけどすごく勿体ないなって思いました。

永原 : 勿体ないよ〜! 外国いくと歩くじゃん。いくら食べても太んないって〜!!!(笑)。

わなび&永原 : ふふふ。

永原 : 香港の屋台でね、沢山食べてたら立ちくらみみたいな貧血起こしたことがあったんだけど、とにかく食べたいからエッグタルト6つ買ってきてくださいって言って、次の日の朝から必死に食べてた。油に当たっちゃったみたい(笑)

──屋台いいですよね。

永原 : 道端に出ている屋台とか、ひょいひょい入って食べちゃう。当たっても構わない! みたいな。

──いいな〜。いままで行った国ってどこですか?

永原 : アメリカ、パリ、ベトナム、タイ、台湾、香港かな。タイは、ご飯最高!!

詞のこだわりについて

──真夏さんには、ついていきます!!って気持ちになる。

永原 : 考えている事より、行動して体験する方がはるかに大きいと思っているの。体験と、体験で得た感動と。それを信じているから、すぐ行動しちゃうのかも。自分が体感した事の範疇でしか生まれて死ぬまでいきていけないから。体験を増やしていこうかなって。

──根底にあるものが見えた気がします。そういう体験から歌も作れると思うから。サマロケの詞を作るときはどんな感じなんでしょうか?

永原 : 自分の欲として書くものとサマロケちゃんでは、届く詞は違うから、未だに勉強。まだまだ足りないなって思う。

──いつも歌詞を作るときに、私たちのネットを見て状況を把握したり、お客さんのネットも沢山チェックしてツイートの言葉を拾いあげたりされているんですよね。

永原 : お客さんも、本人達も嬉しくなるような言葉をずっと探している気がしています。

──こだわっているところはありますか?

永原 : Summer Rocketっていう人格がどういうものなのかという点については、とってもナイーブな所だと思ってます。言葉は普段みんなが使っている分、人格に直結していると思うので、そこは一本筋を通して頑張ってきた所です。オケは漠然としたイメージとリズムを作ってくれるので、時々によってコロコロ変わっていったらいいし、むしろバリエーションがあるべきだと思う。聞いていて楽しいし。でも、詞に関しては、ある種バリエーションがなくていいと思うの。同じ人がこう思ったり、ああ思ったりしてるっていうのが説得力に繋がる気がしていて。語尾の癖は、話しているときに意外と印象つけるからズレないようにしようと、細かくこだわっています。

──いままで頂いた曲のなかに違うって思ったことは一度もないですね。

永原 : コロコロ変わることで曲を憑依させる4人ではないなっていうのは最初のタイミングでわかったんですよ。憑依して体にインストールしてっていうことではなくて。こういう詞を自分たちで演じて! って投げつけるようなことだとSummer Rocketっていう存在は伝わっていかないだろうと思いました。なので、詞も彼女達に近づいていかなきゃいけないなと。意思の強いところばかりを主張してしまうとロマンチックな要素が無くなってしまう瞬間があるし…… 一生懸命考えてます(笑)。歌ってくれる人がいないと詞は立たないからね。

──歌っていると、そういう気持ちになれたり、思わされたりするっていうのは感じていて。真夏さんが、後ろにいて見守ってくれている。そんな気持ちになることがあります。

永原 : 自分を解放してやって欲しい気持ちは100%あるけど、可愛く見られてほしいっていう気持ちもあるし、素敵に見える言葉っていうのは、いつでも探しています。汚い言葉遣いは入れないとか、自分の中にシンプルなマナーはあって。タイプの違う4人だから、詞の文章を全部読んでわかって欲しいというよりは、一行で。その行はこういうことが言いたいんだなっていうことがお客さんとサマロケちゃんの中で共有されるような詩を書きたかったりタイトルをつけたいなって思ってる。

──話は変わりますが、「乙女座流星群」は本当にいい曲。

レーベル Endless Summer Records  発売日 2017/12/25

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

永原 : いいよね。自分で歌いたいもん。

──個人的に、サビの「手をつないで駆け抜けよう」のあたりから感覚的になんですけど、何かが見えそうになります。グッと乗り出したくなるような。

永原 : うんうん。

──しなのと私は上京してきているので、リーダー、くるみとはまた違った解釈とか歌い方がありますね。それもおもしろいなって思ってて。たとえば「新宿駅 ダンジョンでどっち」っていう歌詞も、いろんな捉え方が出来る。

永原 : わかんないもんね(笑)。

──上京したての頃に、乗り換えがわかんな過ぎて、泣きながら遅刻していった思い出があります。トラウマ(笑)。そういうのじゃなくて、慣れたところでも、いろんなことがわかんなくなっちゃうっていう意味もあったり。いい歌だなあと。

永原 : ありがとうございます。

──はじめて披露したのが、地元京都での〈ボロフェスタ〉だったんです。いいタイミングだったし、もう1回やりたいぐらい。2017年暮れにやったイベントでサマロケの楽曲をどう作っているのかっていう話を1曲ずつしていただいたんですけど、全部字起こししておけばよかった……。聞いた方はレアです。

永原 : ふふふ(笑)。

3月7日にリリースされる『GREAT HUNGRY』について

──最後に3月7日にリリースされる『GREAT HUNGRY』について教えてください。

永原 : いままでは、いろんな人の要素が入っていたところがあって、そのおかげで良い結果が出たり素敵なものが作れたりっていうのがありました。今回は自分の頭の中で思っていることをとにかく忠実に音として再現することに徹底してます。コードとかも全部打ち込みで作ってみたの。そしたら作れたんですよ。ってなったとき、なんでだろうって思って。この10年間耳しか使ってないから、すごく養われたんだろうなと。今回のアルバムのリードは自分が作った打ち込みのものとバンドとを掛け合わせた形になりました。今回はガチで作曲。私の頭の中が見える、わかると思う。ソロ名義では、はじめてそういうのができたので…… うれしい!!! みたいな(笑)。

──新境地ですね! 作ってる間は、どうでしたか?

永原 : 作ってる過程はすごくしんどかったですね。昨年、信頼しているクリエイターとのやりとりが上手くいかないことがあったんです。その時に、ひとりで作ってみたいという欲望が出てきた。このメンバーを誘った方がいいのかなとか、こういうふうにした方がいいのかなっていうよりも自分の頭の中にある音を再現せざるを得ないぐらい、したい!! って思いました。いままでだったら、楽器が出来ないからって言えたところを、全部責任を持って作る。はじめてのことだったからすごく孤独だったけど、でも、とっても楽しかった!! これは、私が作ったんだって心から言える。私のアルバムですって。1回でも永原真夏がいいなって思ってくれた人はみんな聴いてほしい。

──純度の高い超ストレートな自信作なんだろうなって思います。はやく聴きたいなあ〜。

永原 : すごく好き!!! いろんな我慢もあったけど、ブレるぐらいなら排除するぐらいの気持ちでした。守るためならそれでもいいと思えた。

──我が子のようですね。

永原 : うん。分身みたいなアルバム。タイトルも『GREAT HUNGRY』で夜食みたいな(笑)いまアートワークも作ってるところなんだけど、絶対いい。

──今回は、自分で作られているんですか?

永原 : ううん、大好きな画家にお願いしてます。

──次、イラストになるってことですか?

永原 : ……どうかな? (笑)

──え〜〜聞きたいなあ(笑)。

永原 : ははは! こんなに守りたい音楽がたくさんあるんだなって思ったときに、自分は凄まじい野心家だなって思いました。結構だらしないタイプだから、立ち向かっていきたい、勝っていきたいっていう感覚よりもまた違うところで生きているんだけど……。

──ほうほう。

永原 : これまで、爆発的に売れるようなものを作りたいと思ったことはないけど、死ぬまでに1000枚の作品が作りたいの。そういう夢がある。それは、私の野心なの。

──夢を明確に言えること、素晴らしいことだなって思います。真夏さんのされることや好きなことにこれからも影響されたいなって思いました。一人の人として、女性としての生き方をほんの一部分だけ聞けた気がして、今日から物事を選択するときに参考にさせていただきたいと思いました。ありがとうございました。

永原 : ありがとうございました。

インタヴューからインスピレーションを受けた愛わなびが総括!!

真夏さんのパワフルさ、チャーミングさは一体どこから出来ているのだろうと気になってしょうがなかった。どんなことを考えたら真夏さんみたく素敵な女性になれるのかとスクショを繰り返す日々(それだけじゃだめなんだけどね)。2時間のインタヴューの中で何度も感動させられました。もっと素直に生きたいと思ったよ。それから、サマロケの一員としてどんな思いで詞を書いているのか、もっともっと沢山の人に知ってもらいたいと思っていました。私たちが読み解いてることより、何倍も考えて作ってくれている。それをちゃんと受け止めてライヴしなければと、より思うのでした。3月7日に発売するソロ・フル・アルバム『GREAT HUNGRY』。早く聴きたいな。題名だけでどんな歌かなって、どんなメロディーかなって想像しちゃうよね。みんなはどれが気になったかな? 3月早く来ないかな〜。「Rocket」3月号にも、ファッションについてのインタヴューが掲載されます。そちらもよしなに。

Summer Rocket愛わなびの「くりえいてぃ部」 アーカイブ

INFORMATION

永原真夏リリース情報

永原真夏『GREAT HUNGRY』

『GREAT HUNGRY』ジャケット写真

【初回限定盤】
品番 : DDCB-94018(初回限定盤) / DDCB-14058(通常盤)

POS : 4543034047338(初回限定盤) / 4543034047345(通常盤)

価格 : 税込価格¥3,000(初回限定盤) / 税込価格¥2,500(通常盤)

発売日 : 2018年3月7日(水)
※初回限定盤はライヴ音源5曲入りCD付き

〈収録曲〉
1. ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
2. 僕の怒り 君の光
3. あそんでいきよう
4. オーロラの国
5. HAPPY GO LUCKY
6. うさぎ春日
7. 原チャリで荒野を行くのだ
8. Quatz Waltz
9. FIRE
10. フォルテシモ
11. SUPER GOOD

〈初回限定盤、ライヴ音源5曲入りCD収録曲〉
1. リトルタイガー
2. 応答しな!ハートブレイカー
3. ホームレス銀河
4. 青い空
5.オーロラの国

OTOTOYではリード曲「ダンサー・イン・ザ・ポエトリー」を先行配信中!

レーベル SPACE SHOWER MUSIC  発売日 2018/02/28

01.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

PROFILE

Summer Rocket

「Endless Summer Magazine Rocket」発アイドル「Summer Rocket」。永原真夏・工藤歩里楽曲プロデュース。夏休み始めました!

愛わなび
愛わなび I wanna be!
color : red
Birthday : 10/9
Blood type : B
Birthplace : 京都府
a word : いろはにほへとちりぬるを〜!

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[連載] Summer Rocket, 永原真夏

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