2017/08/04 00:00

演奏、歌、映像が三位一体となった、Nabowa先行レコ発ライヴ──新アルバムを予約受付開始!

フェスへの多数出演経験、海外公演を行うなど精力的活動を見せる彼らが、2017年8月23日、3年2ヶ月ぶりのオリジナル・アルバム『DRAWINGS』をリリースする。その発売とリリース・ツアーに先駆け、渋谷WWWにて先行レコ発ライヴ〈Nabowa Drawing〉を決行。OTOTOYでは今作の独占ハイレゾ配信を予定。現在予約受付中です、おたのしみに!

OTOTOYにて独占ハイレゾ配信! 予約受付中!

Nabowa / DRAWINGS

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/96kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?

【配信価格】
アルバム販売のみ 2,300円(税込)

【収録曲】
1. Slipper de
2. Ping Pong
3. Ooh la la
4. My Heartbeat (Belongs To You) [feat. Naz Yamada]
5. Casablanca
6. Af-roman
7. Bell
8. Seven Seasons
9. Swan
10. U4
11. Precious Moment
12. 夢の欠片 [feat. TOSHI-LOW]

Nabowa/Af-roman
Nabowa/Af-roman

LIVE REPORT : 『Nabowa Drawing』という1本の映画を観ているよう

京都を拠点に活動するインストゥルメンタル・バンドのNabowa。そんな彼らが7月15日に渋谷WWWで、5thアルバム『DRAWINGS』のリリースに伴い、8月23日発売のアルバム発売に先駆けた=先行レコ発ライヴ〈Nabowa Drawing〉を行った。なんと、この日の来場者にはアルバム『DRAWINGS』の全曲を収録したカセットテープが配られる嬉しいお土産つき。さらに、今回はステージ上に大きなスクリーンを設置して、クリエイティヴ集団・DRAWING AND MANUALがアルバムのためにつくった12篇の映像作品を流す、といった実験的な試みが行わる特別なライヴだった。

山本啓(Vn.)

1曲目は夏の夜に寄り添うような、優しい旋律が印象的な「Slipper de」からスタート。2曲目「Ping Pong」は躍動感のあるヴァイオリンに合わせて、夜の屋上でダンスを踊る男の映像が映し出されている。立て続けに圧倒的な演奏と映像を体感し、僕を含む観客もついつい体を揺らすことを忘れて、棒立ち状態で魅了されてしまった。 そして、MCに入り山本啓(Vn.)が「久々のワンマンなのでみなさん楽しんで帰ってください。8月に新しいアルバムを出すんですけど、全曲MVを作りまして、出来上がった映像とともにVJが操作をしながら新曲全てを披露します」と、今日の意気込みについて語る。

川上優(Dr. / Pf.)

そして「Bell」、「Precious Moment」を演奏して、再びMCに入り山本が「今作にボーカル曲が2曲ありまして、1曲がBRAHMAN / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDのTOSHI-LOWさんに歌っていただきました。もう1曲は凄く若い子にお願いしたんですけど…… 今日はゲスト・シンガーとして来てくれています!」と、呼び込まれて、山田なづが登場。彼女は沖縄在住、若干17歳のシンガー。緊張気味な面持ちから一変、サポート・メンバーのIZPON(Per.)を加えた Nabowaのドリーミーな演奏に合わせて、力強く、しなやかなに、軽やかな声で「My Heartbeat (Belongs To You)」を歌い上げる。

Nabowa/My Heartbeat (Belongs To You)
Nabowa/My Heartbeat (Belongs To You)

スクリーンには窓から差し込む光に包まれながら、バレエ・ダンスを踊る1人の女性の映像が流れる。この曲にして、この映像あり! な見事なマッチング。演奏、歌、映像が三位一体となり、さらに感動してしまう。大きな拍手と歓声に包まれながら山田なづが退場。再び、Nabowaの演奏に戻る。激しいドラミングから始まる「U4」で疾走感のある楽曲を披露。景山奏(Gt.)がギターをかきむしり、それに合わせて堀川達(Ba.)も演奏に熱が入る。まさに静と動を味わいつつ「この多色性がNabowaだよなぁ」なんて、しみじみ考えてしまう。

左から、川上優(Dr. / Pf.)、景山奏(Gt.)

その後、山本が1人ステージに現れ、即興でヴァイオリンを奏でる。そのまま、その他のメンバー、サポートゲストの栗原健(Sax.Fl.)も加わり「夢の欠片」を披露。本来、この曲はTOSHI-LOWがボーカルを担当する楽曲。この場でしか聴くことができないアレンジに、観客も唾を飲むようにじっくりと一音一音に噛みしめる。隣にいたオーディエンスが涙を流して、鼻をすすっている。間違いなく今日のハイライトだろう。

そのあとは質問コーナーが始まり、スタッフから寄せられた質問にメンバー1人1人が答えていく。「麻婆豆腐以外で得意な料理を教えてください」、「最近ハマっているラーメンを教えてください」、「京都でオススメのスポットを教えてください」など、アイドルかよ! と、ついツッコミを入れたくなるような一幕も。

Nabowa/Swan
Nabowa/Swan

ラストは「Swan」を演奏し、メンバがステージを降りた後にしばらくして、スクリーンにはTOSHI-LOWバージョンの「夢の欠片」がエンドロールとともに流れる。およそ1時間半の演奏を聴き終えて、観客から大きな拍手と「ブラボー!」という賛辞が送られた。僕たちは今日、ただのライヴではなくて『Nabowa Drawing』という1本の映画を観ていたのかもしれない…… なんて、今までの味わったことのない感動を味わった夜だった。

左から山本啓(Vn.)、堀川達(Ba.)、川上優(Dr. / Pf.)、景山奏(Gt.)

文 : 真貝聡
写真 : 宇宙大使☆スター

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LIVE INFORMATION

〈Nabowa 5th Album『DRAWINGS』Release Tour〉
2017年09月18日(月)@京都 KYOTO MUSE [w / 韻シスト]
2017年09月30日(土)@福岡 ROOMS [w / 空気公団]
2017年10月08日(日)@茨城 結城 健田須賀神社
2017年10月14日(土)@伊那 GRAMHOUSE
2017年10月15日(日)@富山 MAIRO
2017年10月21日(土)@豊橋 grand space Quark
2017年10月28日(土)@大阪 梅田Shangri-La [w / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND]
2017年10月29日(日)@札幌 DUCE SAPPORO [w / toconoma]
2017年11月04日(土)@岡山 YEBISU YA PRO [w / jizue, toconoma]
2017年11月05日(日)@香川 TOONICE [w / jizue]
2017年11月12日(日)@名古屋 CLUB QUATTRO [w / カルメラ]
2017年11月18日(土)@東京 WWW X [ONE MAN]
[Guest Musicain: Naz Yamada(vo) / IZPON(per) / Takeshi Kurihara(sax,fl) / Akane Matsubara(trp)]
2017年11月19日(日)@仙台 LIVE HOUSE enn 3rd [ONE MAN]
2017年11月25日(土)@米子 Moon & Spoon
2017年11月26日(日)@京都 KYOTO MUSE

>>more live information

PROFILE

Nabowa

4人組インストゥルメンタル・バンド。現在までに4枚のオリジナル・アルバムをリリース。結成10年を迎えた2014年、過去の楽曲を再構築した『Nabowa Meets Carlos Niño & Friends』には、Carlos Niño、Miguel Atwood-Ferguson、Dexter Story、Kamasi WashingtonというLA周辺の実力派ミュージシャンが多数参加。2017年8月2日、3年2ヶ月ぶりのオリジナル・アルバム『DRAWINGS[CD+DVD]』のリリースが決定。リリース後には、大規模な全国ツアーも行われる。現在までに〈FUJI ROCK FESTIVAL〉をはじめ、フェスに多数出演しているほか、台湾の3都市(台中、高雄、台北)を巡るツアーを行うなど海外での活動も精力的に広げている。

>>Naboa official site

[ライヴレポート] Nabowa

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