【REVIEW】《12ヶ月連続配信企画》──goodtimes、傍で勇気をくれるフリー音源到着
突如、アーティスト写真もなく素性も知れない2人組ギター・ロック・バンドが現れた。彼らの名前は「goodtimes(グッドタイムス)」。まだほとんど情報がないにも関わらず、2017年3月より《12ヶ月連続音源配信》をOTOTOYで行うことになった。 そんな思い切った企画をスタートさせた彼らによる第3弾フリー音源「君の待つ場所」を配信、そしてレビューを掲載する。
goodtimes無料配信、第3弾(只今無料配信は終了し、有料配信中)
goodtimes / 君の待つ場所
【配信形態】
24bit/48kHz WAV、ALAC、FLAC / AAC
【収録曲】
1. 君の待つ場所
REVIEW : 走ってみたら自ずと会いたかった人に、会うべき人に会えるはず
あなたの今したいこと、とはなんだ。その願望、野心に向かうための選択を誤りたくないという気持ちは定期的に自分を襲うし、自分がいなくても代わりはいくらでもいるというのは分かりきったことのなのに、 そのことに時々絶望して歩みを止めてしまうことがある。そんな中でgoodtimesが進む勇気を与えてくれるフリー配信第3弾「君の待つ場所」が我々の元に届いた。
今回の楽曲は胸が張り裂けそうなほど切ないギター・ソロから始まる。配信第1弾「beyond」、第2弾「sunny」を聞いた人々はもうお気づきであると思うが(聴いていない人は下記のリンクから飛んで是非ダウンロードを)、 彼らの楽曲に心を揺さぶられる要因は、Vo.朝陽の声、Gt.そうしのギターといった、それぞれの楽器が奏でるメロディの抑揚にある。イントロ、Aメロ、Bメロがわかりやすく展開されることにより、サビの心地よさと印象強さに繋がっているのはもちろん、 希望へ向かう物語を濃く演出していると言っても過言ではない。朝陽のしゃがれた声がサビで現れるたび拳をぐっと握り、そうしのギターのリフに乗せられ気づけば自らの声で歌いたくてウズウズしてくる。
希望と絶望は対極する場所にあるわけではなく、両者が両者を内包していて、同じ場所にある。どこに行くにもそんな呪縛が私たちを離さない。 しかし、向かいたいと思う場所が自分の居場所であり、誰かがきっとその場所で待っているはずだ。自分の居場所は流動していい。自分の在り方なんてものに囚われなくても走ってみたら自ずと会いたかった人に、 会うべき人に会えてしまうのだから。彼らの歩み始めの大切な曲とともに、私たちも一歩踏み出してみようじゃないか。(text by 宮尾茉実)
過去作品、記事もチェック
goodtimes / beyond
goodtimes記念すべき初の配信音源。ダサい言い回しでなんかで少し古臭い。でもでも気づけば口ずさんじゃっている。 「あんまり書いたことない曲だなと思いつつ、すごく無理のない曲になったというか。(Vo.井上朝陽)」
goodtimes / sunny
強引なのいいなーとか、もし思ってしまった方。ダメですよ。こんな色んなとこ雑で、そういう時そういう事言っときゃいいみたいな男はろくなもんじゃないですよ。 そうですね、私です。身勝手な男目線のどうでもいいラブソング。これは踊らねば。って事でMVで踊ってみました。そちらも是非。(Vo.井上朝陽)
RECOMMEND
WEAVER / 海のある街(24bit/48kHz)
神戸開港150年記念事業のテーマソングのタイアップソング「海のある街」 「神戸で生まれ育った僕たちにとってこれほど名誉な事はありません。」そう語った彼らの新境地でありながら、 彼らの優しい音楽はそのままに。きっとあなたも故郷を懐かしむことだろう。
グッドモーニングアメリカによる、5月13日(土)公開の映画「破裏拳ポリマー」主題歌。 『善』『悪』がある限り苦悩する毎日は終わらない、けれどその苦悩を経てこそ見られる景色がある。
LIVE INFORMATION
alcott “YELL -あっちむいて回鍋肉-“ TOUR 2017
2017年6月27日(火)@東京・渋谷TSUTAYA O-Crest
時間 : Open 18:00 / Start 18:30
goodtimes 企画 "君が来る場所” vol.1
2017年9月12日(火)@大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE
時間 : Open 18:00 / Start 18:30
goodtimes 企画 "君が来る場所” vol.2
2017年9月24日(日)@東京・渋谷TSUTAYA O-Crest
詳細未定
goodtimes ワンマンライブ "Parking Go Away"
2018年3月4日(日)@TSUTAYA O-Crest
時間 : Open 18:00 / Start 18:30
PROFILE
goodtimes
2016年結成。 メロディ重視のギター・サウンドを前面に出しつつ、 音楽バブル時代の影響を感じさせる普遍性、キャッチーさを含んだ クセになる、心くすぐるポップ・ミュージックを展開。