【REVIEW】“聴けるボーイズユニット”CUBERS、音楽的実験を見せた1st EPをハイレゾ配信

“聴けるボーイズユニット”CUBERSが1st EP『シアン』を完成させた。ブラックミュージックを軸に制作された1stアルバム『PLAY LIST』から一歩足を踏み出し、本作ではアイドル・ポップ然とした楽曲から、ギターリフが印象的なロック調、キャッチーなメロディとアレンジで構成された楽曲まで、バラエティに富んだ6曲を収録。そんな本作をOTOTOYではハイレゾ配信し、レビューとともにお届けする。

聴けるボーイズユニット、1st EPをハイレゾ配信スタート

CUBERS / シアン
【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC / AAC

【価格】
単曲 200円(税込) アルバム 1,080円(税込)

【収録曲】
1. Circus
2. NANDE
3. サイケ
4. Today
5. Tic Tac
6. 神様は忙しい


CUBERS「Circus」MUSIC VIDEO (1st EP収録曲)


REVIEW : 「聴けるボーイズユニット」だと思わず膝を叩かざるをえない

先日「はじめての男性グループ特集ーーまずはこれだけ押さえておくべし」という記事を公開した。

これは、男性グループに詳しい音楽関係者・Mr.K氏に取材をし内容をまとめた記事だったが、OTOTOYのユーザー以外の方たちからも大きな反響をいただいた。そこからは男性グループに対する期待と興味の大きさが伺え、現状のシーンとこれからどんな楽曲が誕生するのかが楽しみになった。

その特集内でピックアップした一匹狼的なグループのひとつに、CUBERSという男性5人組のグループがいる。デビュー時は「弟にしたいボーイズユニット」という謳い文句だった彼らだが、2016年9月にリリースされた1stアルバム『PLAY LIST』のタイミングで「聴けるボーイズユニット」へとキャッチフレーズを変更した。


CUBERS「Samenaide」 MUSIC VIDEO (1st ALBUM"PLAY LIST"収録曲)

その思い切ったキャッチコピーのもと収録されていた楽曲は、ディスコやファンクといったブラックミュージックを基調にポップスに昇華したものだった。それは90年代のボーイズ・グループ、ひいてはジャニーズがやってきたことでもあり、けっして珍しくないことではある。しかし、ジャニーズのグループたちが築き上げてきたシーンが大きかっただけに、正面切ってそこに踏み込むグループも、そこから名をはせるグループもなかなかいなかった。

前述の男性グループ特集を参照するとわかるが、いかにジャニーズが作ってきた「王道」とは違う道で、自分たちのアイデンティティを見つけるかということが大きなテーマになっている。それによりシーンはバラエティ豊かなものになっているし、新しい男性グループ像が形成されていっていく土壌ともなっている。そんななかで正面切って、王道ボーイズグループ・ポップスに挑戦しようとしているCUBERSは、なかなか肝の座った大胆なグループといってもいい。

そんな彼らが約7ヶ月ぶりにリリースした1st EP『シアン』。これが、前作を踏襲するだけでなく、音楽的な幅を広げる挑戦的な内容になっている。もっともわかりやすいのが「NANDE」で、激しいギターリフから楽曲がはじまる。うねるベースやギターソロはロック的だが、楽曲に載るヴォーカルはどこか甘くアイドルらしさを残しており、その調和が次第に癖になってくる。

ラップが乗る「サイケ」や、くるりの「ばらの花」を思わせるような美メロの「Today」、女性アイドル楽曲をも想起させるダンス楽曲「Tic Tac」など、1曲ごとに顔を変える楽曲たちは聴いていてとても楽しい。リードトラック「Circus」は近年の星野源を感じさせるような音楽的ルーツに根ざしたキラキラしたさわやかポップス。最終曲「神様は忙しい」はテンポよく配置されたリズムと随所に散りばめられた楽器音が楽しい楽曲となっている。


CUBERS「Circus」MUSIC VIDEO (1st EP収録曲)

なるほど、これは「聴けるボーイズユニット」だと思わず膝を叩かざるをえない。

男性グループ入門編にももってこいの1作であるとともに、次の作品は一体どんな音楽を聴かせてくれるのか。早くも自作が楽しみになるような作品だ。(text by 西澤裕郎)

RECOMMEND

超特急 / Dramatic Seven (24bit/48kHz)

「生まれ変わっても、愛してる」7人のメンバーそれぞれのストーリーで紡ぐ、ドラマティックに進化する超特急が詰まった、待望の2ndアルバム。動物をモチーフとした新衣装にも注目!

w-inds. / INVISIBLE

世界的なトレンドをいち早く自らの楽曲に昇華するw-inds.が最先端のダンスミュージックを凝縮! シングル「Boom Word Up」「Backstage」そして橘慶太セルフ・プロデュース「We Don't Need To Talk Anymore」の3作品の他、メンバーそれぞれが全作詞を手掛けたw-inds.史上初のソロ楽曲を含む全13曲を収録。

PrizmaX / Gradually

るPrizmaX が、8枚のシングルリリースを経て、自身初となるフル・アルバムをリリース。タイトルのGradually = 徐々にをテーマに、PrizmaXのこれまでとこれからを、曲順を通して表現。上から聴いていくことでストーリー仕立てに楽しめるアルバムとなっている。

LIVE SCHEDULE

ZOLA×CUBERS2マン~Wリリースパーティー~
2017年5月21日(日)@表参道GROUND
時間 : 開場 17時30分 / 開演 18時00分
(※整理番号の整列は17時より行う予定)
チケット : 前売り 3,000円 / 当日 3,500円
出演 : ZOLA / CUBERS
チケット :
<ローソンチケットプレリク先行>
受付期間 : 2017年4月20日(木)20:00 ~ 4月 24日(月)23:59
抽選期間 : 2017年4月25日(火)4月26日(水)
入金 / 発券期間 : 2017年4月27日(木)10:00~5月2日(火)23:00
受付URL : http://l-tike.com/cubers/
<一般発売>
販売期間 : 2017年5月6日(土)10:00~5月20日(土)

CUBERS 1st EP「シアン」発売記念~CMYKのシアンだよね? TOUR~
2017年4月22日(土)@あべのHoop 1F オープンエアプラザ
2017年4月23日(日)@名古屋パルコ店 パルコ西館1階イベントスペース
2017年5月3日(水・祝)@つくばクレオスクエア クレオ前広場(茨城)
2017年5月4日(木・祝)@HMV&BOOKS TOKYO 7Fイベントスペース
2017年5月5日(金・祝)@新星堂サンシャインシティアルタ店 店内イベントスペース
2017年5月6日(土)@HMVイオンモール浦和美園 店内スペース(埼玉)
2017年5月7日(日)@東京イースト21 イースト21プラザ
2017年5月13日(土)@ららぽーと横浜 1Fセントラルガーデン
2017年5月14日(日)@イオンモール幕張新都心 グランドモール1F グランドスクエア
2017年5月20日(土)@ららぽーと柏の葉 本館2F センタープラザ
2017年5月27日(土)@ららぽーと横浜 1Fセントラルガーデン

PROFILE

CUBERS

“聴けるボーイズユニット”

15年7月ユニット結成。同年4月~7月まで仮名称"只今、研修中です。男子"としてプレ始動を経て、同年7月発売号JUNONにて巻頭大特集でメディア初登場。翌日、お披露目ライヴ〈Fanfare〉にて正式ユニット名をCUBERSと明かす。15年10月7日『SHY』でCDデビューを果たす。各方面から高い楽曲性が支持される5人組ボーイズ・ユニット

Official HP

o

 
 

レヴュー

【REVIEW】2018年最初の要注目新人登場! 女性SSW・marucoporoporoの初作品をハイレゾ独占配信!
[CLOSEUP]・2018年01月10日・確かな才能の萌芽がここに──今後要注目の女性SSW・marucoporoporoの初作品をハイレゾ独占配信 すごい新人の登場です! 作詞、作曲、編曲そしてミックスまで一人でこなす、23歳(2018年時)の女性シンガー・ソング・ライター、その名もmarucoporoporo。そんな彼女が初音源となるEP『In her dream』を〈kilk records〉よりこの度リリース。力強くも繊細な歌声と、生楽器と電子音が重なり合う幻想的なサウンドは、デビュー作とは思えない完成度の高さに思わず息を呑むこと間違いなし。OTOTOYでは今作のハイレゾ版を独占配信すると共に、レヴューを掲載。期間限定(2018年1月10日(水)〜1月17日(水)23:59)にて音源のフル試聴も行っておりますのでまずは一聴を! OTOTOYではハイレゾ版を独占配信!marucoporoporo / In her dream'【Track List】01. Sunshine02. Touch the hand03. Dear04. Never let me go05. Little boy and girl【配信形態 / 価格】WAV、A
【REVIEW】誰もが心待ちにしていた再始動が遂に!──Ovallが4年ぶりとなるアルバムをリリース
・2017年12月13日・誰もが心待ちにしていた再始動が遂に!──Ovallが4年ぶりとなるアルバムをリリース 2013年に2ndアルバム『DAWN』のリリース後、4年間活動を休止していたOvallが遂に再始動。それに伴い新作アルバム『In TRANSIT [Deluxe Edition] 』をリリースする。今作では〈origami PRODUCTIONS〉のファンサイト限定でリリースされたCD『In TRANSIT』の収録曲をメインとしつつ、新曲「Winter Lights」や既発曲のリミックス・ヴァージョンなど全22曲とボリューミーな内容となっている。そんなOvallの新作をOTOTOYでは配信とともにレヴューを掲載する。 4年ぶりの新作!Ovall / In TRANSIT [Deluxe Edition]'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 205円(税込) / アルバム 2160円(税込)【収録曲】''1. In TRANSIT2. Someday Somewhere3. Mr. Smith 4. Liquid Mental 5. Open Your Eyes
by marvinkei
【REVIEW】ポップの旗手としてミツメの飛躍が始まる! ──史上最高のポップ・ソングをハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2017年12月20日・ポップの旗手としての飛躍が始まる! ──ミツメの史上最高のポップ・ソングを、ハイレゾ配信&レヴュー掲載 2016年のアルバム『A LONG DAY』リリース以降、国内12箇所、15公演、中国7都市、台湾、韓国、ロサンゼルスをまわるツアーを行ったミツメが、満を持してシングル「エスパー」をリリースした。ミツメ節と言える、人肌の温かいポップ・エッセンスを還元濃縮した、ミツメ史上最高との呼び声高いポップ・ソング「エスパー」を表題曲にし、初期ミツメを彷彿とさせながらも、ライブで培った圧倒的な演奏力と、進化し続ける川辺のソングライティングが爆発。新たな一面とミツメらしさを兼ね備えたこちらの最新作を、OTOTOYではハイレゾ配信、そして楽曲をよりお楽しみいただくためにレヴューを掲載する。 ミツメ史上最高のポップ・ソングエスパー / ミツメ'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz) / AAC【価格】単曲 324円(税込) / まとめ 540円(税込) 【収録曲】''1. エスパー2. 青い月 REVIEW : いまだかつてなく熱っぽいミツメのポップ宣言 こんなにも熱っぽいミツメを聴く時が来たと
[CLOSEUP]・2017年12月20日・《12ヶ月連続配信企画、第10弾》──新たな「はじまり」に胸を打つ、どストレートなウェディング・ソング 10年超のバンド・キャリアを持つ、井上朝陽(Vo&Gt.)、安田そうし(Gt.)の2人が新たにスタートさせたギター・ロック・バンド、goodtimes(グッドタイムス)。2017年3月より《12ヶ月連続音源配信》をOTOTOYで行い、注目を集めている彼らがこの度、第10弾「はじまり」の配信をスタートした。彼らの魅力にうっとりしてしまう楽曲を、ぜひレヴューと共にお楽しみいただきたい。 goodtimes、新たな「はじまり」を祝福する第10弾goodtimes / はじまり'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込)【収録曲】''1. はじまり REVIEW : 和やかな愛の延長戦にある、どストレートなウエディング・ソング ついに彼らの配信楽曲も10曲目に突入! こちらの配信が毎月の楽しみになっている人も少なくないはずだ。そんな記念すべき第10弾は、新郎から新婦へ送られた手紙にそのままメロディをつけたかのような、どストレートなウェディング・
何もかもを肯定する美しい破壊衝動――緻密に再構築されたworld's end girlfriendの完結する世界
[CLOSEUP]・2017年12月22日・何もかもを肯定する美しい破壊衝動――緻密に再構築されたworld's end girlfriendの完結する世界 world's end girlfriendによる6年ぶりのアルバム『LAST WALTZ』、wegの音としか形容のしようのない、圧倒的な世界観を繰り広げていたが、このたび、収録楽曲をさまざまなアーティストがリミックスしたリミックス・アルバム『LAST WALTZ REMIX』をリリース。主宰レーベルのアーティストなど、多彩な顔ぶれのリミキサーたちが、その世界観をさらに拡張している。OTOTOYでは本作品をレヴューとともにハイレゾ配信でお届けしよう。 豪華クリエイター陣によるリミックス・アルバム!!world's end girlfriend / LAST WALTZ REMIX'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【配信価格】単曲 173円(税込) / アルバム価格 1,728円(税込)※AACのみ単曲 162円(税込) / アルバム 1,620円(税込) 【収録曲】01. matryoshka REMIX / Plein Sol
by 阿部 文香
【REVIEW】ヤナセジロウのソロ・プロジェクトbetcover!!がデビュー作『high school !! ep.』をリリース
[CLOSEUP]・2017年12月20日・恐怖をも感じさせる衝撃的な出会い──betcover!!デビュー作『high school !! ep.』をリリース 今後インディー音楽シーンの一端を担うことになるであろうサウンド・センスを持った表現者、ヤナセジロウ。“betcover!!”は、彼のソロ・プロジェクトとして2016年夏に本格的な活動を開始し、同年にロッキング・オン主催のアマチュア・アーティスト・オーディション「RO69JACK 2016 for COUNTDOWN JAPAN」で優勝した、いま最も魅力ある若手アーティストのひとりである。デビュー作となる『high school !! ep.』は関わったクリエイター全員が高校生であるという、まさに現音楽シーンへの若者からの挑戦状となるような1枚。Earth Wind & Fireなどのブラックミュージックをルーツとしつつ、予想を裏切る多様な切り口で聴く者を翻弄する傑作『high school !! ep.』を、レヴューと共にお楽しみください。 若者からの挑戦状! デビューEPを配信中! betcover!! / high school !! ep.'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(1
by ai
【REVIEW】刺々しくも清らかなサニーデイ・サービスの「クリスマス」──小西康陽remixを配信開始
[CLOSEUP]・2017年12月15日・刺々しくも清らかなクリスマスの物語──サニーデイ・サービス「クリスマス」小西康陽remixを配信開始 今年6月、突如Apple MusicとSpotifyにてストリーミング配信のみでリリースされたサニーデイ・サービスの『Popcorn Ballads』。その収録曲で、フェアリーテイル・ファンクな名曲「クリスマス」が小西康陽によるリミックスを経て、メロウでジャジーな楽曲へと変化を遂げた。さらに曽我部が書き下ろした新たなクリスマス・ソング「Rose for Sally(クリスマス・ソング)」も収録。また12月25日(水)にリリースされる『Popcorn Ballads(完全版)』の予約受付も開始! どちらもハイレゾでご用意しております! サニーデイからの最高のクリスマス・プレゼントを、レヴューとともにお見逃しなく! サニーデイからのクリスマス・プレゼント、ハイレゾ配信! サニーデイ・サービス / クリスマス -white falcon & blue christmas- remixed by 小西康陽'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【配信価格
ジャンルの垣根を超え、世界中の音楽リスナーを虜にする天才トラック・メイカー!──Nujabesの過去作配信開始
[CLOSEUP]・2017年12月13日・ジャンルの垣根を超え、世界中の音楽リスナーを虜にする天才トラックメイカー!──Nujabesの過去作配信開始 日本を代表するトラックメーカーとして活躍しながら、2010年に36歳という若さでこの世を去ったNujabes。そんな彼の過去作をOTOTOYではまとめて一気に配信を開始する。ジャズとヒップホップを自在にクロスオーヴァーするサウンドからジャジー・ヒップホップというジャンルまで確立させた彼の名盤の数々をこのレヴューとともにお楽しみください。(Texted by 高柳圭佑) REVIEW : FIRST COLLECTION 12inchを中心にリリースを重ねていた〈hydeout production〉初のレーベル・コンピレーション・アルバム。プロデュースはレーベルを主宰するNujabes。それまでアナログ盤でしか聴くことのできなかったShing02とのM6「Luv(Sic)」、M14「Luv(Sic)pt.2」が収録されている。他にもNujabesのビートにFunky DLの軽快なラップが響き渡りるM2「Don’t Even Try It」など初期hydeoutの代表作が揃っていて、この先の進化の過程
by marvinkei
筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

同じ筆者による他の記事