2017/01/16 15:18

【REVIEW】黙れ、そして踊れ!!ーー異形の音楽集団NINJAS 1stフル・アルバム『JAP』完成!!

「黙れ、そして踊れ」。ライヴハウス、クラブ、ギャラリーといった多方面から注目を集める音楽集団、NINJAS(ニンジャス)が、満を持して正規流通アルバムをリリース。いつ現れたのか、こいつらを許していいのか、これはまさか哲学なのか。全ての解釈を嘲笑うかのようにバンド・サウンドとノイズを撒き散らす。彼らの音楽を聴いた者は、ただひたすら黙り、踊るしかないだろう。


NINJAS初となるフル・アルバムを配信中!

NINJAS / JAP 【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV / AAC

【配信価格】
単曲 257円(税込) / アルバム 1,851円(税込)

【収録曲】
1. BEEF OR CHICKEN
2. BGM
3. SOCCER
4. CHARLIE
5. SERVICE
6. WELCOME
7. ABABA
8. GHOST
9. MAD SALARY
10. DOVIDOVA
11. SAY YOU
12. DEVIL

NINJAS「JAP」Teaser
NINJAS「JAP」Teaser

REVIEW : ハチャメチャ無軌道のジャンル横断型ダンス・ミュージック

謎多きバンドNINJAS… "We like what you don't like."〈あなたの嫌いなものが好き〉をスローガンにライヴハウス、クラブ、ギャラリーなど場所を問わず奇妙な音楽をばらまく。時代に左右されるどころか逆行するサウンドで音楽ファンを魅了している。いわゆる昨今のジャパニーズ・インディ・ロックとは一線を画したハチャメチャ無軌道のジャンル横断型ダンス・ミュージック・バンドと言ったところか。

何も意識せずに勝手にテンションがあがる本作は、休日に家で聴くのも良いし、車の中でかけても良い。寄り添ってくれるわけでも、語りかけるくれるわけでもないが、何か新しいものを提示されているようで… でもそれが何なのか知りたくて探っていっても答えは見つけられず、最後は突き放される。しかし何も理解していないのに納得させられた気にもなる。それは嫌なものではなく、無意識のうちに受け入れてしまった感じだ。アスリートのように曲を作っているのか、ただ楽しいんでいるだけなのか… 掴み所はなく、何度アルバムを聴いても彼らの背中が見えない。頭の中や心がかき混ぜられて困惑し乱されるのに、曲が終わると全て忘れて何も思い出せない。ただ心地よさだけが残った。だからまた無垢なまま聴いてしまう。

NINJAS「SOCCER」MUSIC VIDEO
NINJAS「SOCCER」MUSIC VIDEO

「DEVIL」という曲に〈言葉にしなきゃわからない僕は退屈な生き物〉というフレーズが出てくる。そうゆうことか! そうゆうことなんだ! と勝手に理解した気になる。しかし最後まで聴いてみると私たちは何も理解していないことに気づく。そんなトリックのようなアルバム。(text by 山川梨花)

RECOMMEND

VA / HELLO!!! vol.9

術ノ穴が提案するジャンルレスな次世代クリエイター・コンピレーション。今作はNINJAS、有島コレスケ擁するBOYLY Entertainment、オランダHIP HOPシーンからJay-Way、Jay Colinが参加など注目のアーティストが参加とともに、 全国各地から届いたデモ音源、いままで交流のあったアーティストも参加した可能性を秘めた1作に。

快速東京 / 快速東京オリンピック

快速東京オリンビックはやくてやかましいロックバンド快速東京が、通算7つ目の作品となる初の7インチレコード作品『快速東京オリンビック』でフェリシティに帰ってきた。昨今の音楽シーン、否、社会にモヤモヤを感じるソコの君に送るスポーティな4曲、本作書き下ろしの「ジャンケンガール」に「トノサマガエル」で吠えまくる。バンドが地獄の軽音楽部員として出演した宮藤官九郎の映画「TOO YOUNG TO DIE」の劇中でも演奏している「Hell Boy」や、全天球インタラクティブMVでやや話題だった「デジ」もバッチリ収録。

Limited Express (has gone?) / ALL AGES

Limited Express (has gone?)が現編成初となるフル・アルバムをリリース。谷ぐち順(B)ともんでんやすのり(Dr)が刻むアグレッシブなビート、JJ(G)と小森良太(SAX)によってかぶせられる奇天烈なフレーズ、マイク一本で縦横無尽に暴れ回るYUKARI(Vo)のヴォーカル・パフォーマンス。パンクをベースに、オルタナティヴやジャズの要素をふんだんに折り込んだサウンドは、イギリスのMelt Yourself Down等に呼応しつつも、ジャパニーズ・オルタナティヴ・パンクの全く新しいスタイルとして提示されている。

>>>特集ページはこちら

LIVE SCHEDULE

NINJAS HOUSE release Special!!

2017年1月21日(土)@半蔵門ANAGRA
OPEN 18:00 / CLOSE 23:00

NINJAS HOUSE × NEW CHAMPUR

2017年1月27日(金)@青山蜂
時間 : OPEN 21:00 / CLOSE 5:00

PROFILE

NINJAS

謎多きバンド。"We like what you don't like."<あなたの嫌いなものが好き>をスローガンにライヴハウス、クラブ、ギャラリーなど場所を問わず奇妙な音楽をばらまく。2015年5月半蔵門ANAGRAにて1stアルバム『DORON』"Release Exibition"開催。7日間に渡り約10名のクリエイターによるアルバム・アートワークの展示を行う。初日にはDJ、ライヴペイントを交え自身のライヴを敢行。多くの反響を呼ぶ。時代に左右されるどころか逆行するサウンドで一部の音楽ファンを魅了している。ある者はパンクと言い、ある者はニューウェイヴと言うが、彼らにとっては関係ない。音楽、ビジュアル、活動全てが唯一無二【NINJAS】-奴らの影を追え。

>>NINJAS オフィシャル・サイト

[レヴュー] NINJAS

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