2016/09/12 18:22

【REVIEW】尖りに尖ったニューウェイヴ・バンド、ナルコレプシンの1stアルバム!


期待の新星ナルコレプシンの1stアルバム配信!

ナルコレプシン / MOJO
【Track List】
01. sukima1
02. equal
03. si
04. eat/moon
05. paradox
06. mojo
07. money
08. 隙間

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC / AAC)
単曲 162円(税込) / アルバム 1,296円(税込)

ボーカル+サックス+ギター、一人三役のフロントマン坂田直樹とドラムス坂田アミ、シンセサイザーのPOP●COPY(ポッポコピー)の3名からなる福岡発ニューウェイヴ・バンド、ナルコレプシンの1stアルバムが8月30日にリリースされた。

筆者が大好きなDEVOを彷彿とさせるような強烈なニューウェイヴ・サウンドが鳴り響く。随所でサックスの音が融合され、1stアルバムにしてすでにナルコレプシンの色彩が出来上がっている。

アルバムは全8曲20分強となっており(短いのがまたいい!)、疾走感を感じさせる素早い展開が魅力。ヴォーカル、サックス、ギターを務める坂田直樹が、楽曲とメロディに応じてギターとサックスを使い分けて演奏する。メロディは一転、二転し、いつの間にか1曲が終わっており、気づけば全8曲がもの凄いスピードで走り去る。さらに疾走感だけでなく、そのいくつものメロディは、一度聴いたら忘れられなくなるほど酔狂的でキャッチー、ふとした瞬間に思い出され、「もう一度ナルコレプシンが聴きたい!」とそんな衝動に駆られてしまう。これは、危険だ!もしTVなんかで流れてしまうと、場所や状況を問わずにナルコレプシンを聴いてしまうといったナルコレプシン中毒者=ナルコレプシーが増幅し、世界経済が崩壊するかもしれない。

筆者は、そんなナルコレプシンが10年代を代表するニューウェイヴ・バンドになると思っている。そして、彼らがこれからの音楽シーンを引っ張り、ナルコレプシーが増幅しまくるかと思うと恐怖で夜も眠れないのだ。(text by 丸山健人)

PROFILE

ナルコレプシン

2009年に福岡市にて「展開と隙間の音楽」をテーマに結成、 SAX/ギター/ボーカルの坂田はハードコアmeetsフリージャズmeetsエレクトロニカ的なサウンドで全国津々浦々を精力的にツアーするsnarekillsnationでもSAX奏者として活動中。シンセサイザーのPOP●COPY(ポッポコピー)は友川かずきのTシャツや東京のポストパンクバンドotoriのアートワーク、福島のRedd TempleのTシャツや彼らの熊本支援ステッカーのアートワークも手がけ、イラストレーターとして福岡のみならず日本各地で個展も開催している。 また物販ではお菓子職人でもあるドラムス・アミによる「さかたのおかし」が好評発売中である。

>>レーベルのHP Headache Sounds

[レヴュー] ナルコレプシン

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