2015/11/13 13:22

伝統を背負った漫才師の道と光! ナイツの珠玉ネタを独占ハイレゾ配信&インタヴュー!

左から、塙宣之、土屋伸之

浅草発、日本全国の老若男女に人気の漫才コンビ、ナイツが、初漫才音源『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』をリリース。タイトルどおり、ナイツが作りあげてきた超ベストは、誰もが1度は見た”あのネタ”から、得意とする野球ネタなど盛りだくさんの全6本。OTOTOYではこの音源を24bit/192kHzのハイレゾで独占配信! 収録当日は観客を入れ、1発録りされた臨場感あふれる空気感とネタの数々を、ふたりへのインタヴューを目で読み、耳で聴き、ともに大笑いしていただきたい。

ナイツ / ナイツ爆笑漫才スーパーベスト
【配信形態】
24bit/192kHz : ALAC / FLAC / WAV / AAC
>>ハイレゾとは?

【配信価格】
単ネタ : 450円(税込) / まとめ購入 : 2700円(税込)

【Track List】
01.アニメ
02.ドラマ
03.アイドル
04.映画
05.師匠
06.寿限無

収録中の様子

INTERVIEW : ナイツ

内海桂子の弟子であり、漫才協会、落語芸術協会所属として浅草演芸ホール、東洋館などを拠点に活動している等、伝統芸能的な立ち位置にいることで逆に異質な存在となっている漫才コンビ・ナイツ。その独自の存在感の理由となっているオリジナリティあふれるネタの数々を心ゆくまで堪能できる作品『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』は、ときにはパンキッシュに、ときにはプログレのように世界を構築していくなど、1ネタごとに予想外の言葉でテンポよく畳みかけていく、まさにナイツならではの音の世界。細野晴臣に多大な影響を受けたという塙宣之(ボケ)、演歌歌手を母親に持つ土屋伸之(ツッコミ)が語る、漫才と音楽の親和性とは!?

インタヴュー・文 : 岡本貴之
撮影 : 松本理加

純粋に「これぞナイツ」という漫才はなかなか演れない

編集部 : OTOTOYでは高音質配信ということで、通常のCDの音質よりもいい音の音源も配信しているんです。試しに畠山美由紀さんのライヴ音源を聴いてみてもらえますか?

土屋伸之(以下・土屋) : へえ~、そうなんですか。

塙宣之(以下・塙) : 聴きたいです、聴きたいです。

ハイレゾ音源をじっくりと試聴中

塙 : おぉっ! すごいなあ。

編集部 : 本当にライヴ録音したままの状態というか、ライヴを味わっているような音が聴けると思います。スタジオ音源もレコーディングしたときのような音で聴けるんですよ。

塙 : この機械を売っている会社ということですか?

編集部 : OTOTOYはこの音源を販売しているんです。土屋さんは何か違いを感じましたか?

土屋 : (ヘッドフォンで聴きながら)… はい、すごいですね(笑)。

ーー『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』はCDで販売のほかに、OTOTOY独占で高音質配信されるんです。

塙 : へえ~!

土屋 : 漫才を高音質で??

ーー今聴いて頂いたような音質で、ナイツの漫才を聴いて頂けることになります。

塙 : “こうもん見えても”が高音質で聴けるんですね〜。

土屋 : ははははは。

塙 : 1番クリアなこうもんが聴けると(笑)。

ーーおふたりはこれまで映像作品として漫才のライヴDVDはリリースしているものの、音だけの作品を出すのは初めてになるわけですが、最初にこのお話を訊いたときはどう思いましたか?

塙 : これはいよいよ来たなと。これは売れるなと思いましたね、純粋に。前から漫才の音源を出したいとは言ってたんですよ。だから嬉しかったですね。夢が叶ったなと。

土屋 : 収録は大変だろうなって思いましたね。CD1枚作るというのは。アーティストの人はスタジオに籠って1曲ずつ録音していくのかもしれないですけど、お客さんを入れてライヴ形式でやると思うと、全部覚えるのは大変だなと思いましたね、最初は。

ーーライヴの1発録りですもんね。

土屋 : これがね、録り直ししていないんですよ。

塙 : 歌詞を見ながら、とかではないですもんね。

土屋 : 最初は、場合によっては録り直しかな、とも思っていたんですよ。でもそのままいけたんで、よかったですね。

塙 : 大きな間違いがなくてホッとしてますよ本当に。

土屋 : あれだけたくさんあると、ボケるところをボケなかったり、ツッコむところをツッコまなかったりあると思ったんですけど、そういうのはなかったですね。

塙 : 初めて出すんで失敗しちゃいけないし、それこそ台本を見ながらお客さんのいないスタジオで録音する話もあったんですけど、お客さんを入れておいて絶対によかったですね。笑い声がひとつ、いいテンポを出すきっかけになりました。いいお客さんでしたね、この日は。

ーー普段お2人がよく出演している舞台と客層も違ったんじゃないですか?

塙 : 我々は普段、浅草演芸ホールとか東洋館でほぼ毎日やっているんですけど、純粋に「これぞナイツ」という漫才はなかなか演れないんですよ。それはやっぱり流れがあるので。他のコンビがこういうことをやっていたからこのネタをやろうとか、師匠がこのネタをやっていたからこれをやろうとか。あとはそのときのお客さんにあわせて。それはそれでライヴの楽しみではあるんですけど、純粋にナイツだけの漫才をガッツリ見れるというところはないんですよ、この世の中に。独演会も毎年やっているんですけど、毎回新ネタでちょっとトリッキーなネタが多いんで、「ちゃんと言い間違いの漫才やって!」という声が聴こえましたね(笑)。それでこれを作ろうと思ったわけですね。「これこれこれ!」、と。演芸ホールではビニールをガサガサしてるお客さんの音とかあって集中できなかったけど、「これこれこれ、これだよ」、と(笑)。

土屋 : ははははは!

塙 : やっと、漫才がちゃんと聴けると。

土屋 : まあそれもね、寄席のいいところですけど(笑)。

塙 : だから、理想は東洋館に来て、会場の中でこの音源をヘッドフォンで聴くことですよ。

一同 : (爆笑)

塙 : 僕らが出るまでの間、ずっと聴いててほしいです。それが理想ですね。

土屋 : 意味ないじゃんそれじゃ(笑)。他の師匠も聴かなきゃだめですよ。

ーーそれだけ普段やっているネタとは違う王道のネタを収録しているわけですね。

塙 : 営業だとだいたい15分の漫才なんですけど、そうするとたっぷりできないんですよね。どうしても営業だと地方のことをいじったりするので。本当はもっとやりたいんですけど、そういう場所がないので、そうすると音源作品しかないんですよね。

ーーじゃあ、ナイツの漫才が聴きたい人にとっては待望の作品というか。

塙 : 待ってました、という感じだと思います。

土屋 : いっぱいネタを見てくれている人も楽しめる作品になっていると思いますね。

塙 : ちゃんとしたアルバムを出したことがないですから、我々(笑)。

ライヴ・ヴァージョンが好きな人っているじゃないですか? 俺嫌いなんですよ

ーー内容としてはベストということで「M-1グランプリ」などでやっていたネタも聴けますが、やはりお客さんの反応がよかったネタを選んだということですか?

塙 : そうですね。まずはこれを聴かないとナイツのよさがわからないな、という漫才にしました。我々のスタンダードな、100ボケ漫才と言われた2007年のネタをやりました。

土屋 : 実際、100もなかったですけどね(笑)。

塙 : それだけでスーパー・ベストを固めようかと思ったんですけど、これがまた通でM5「師匠」とM6「寿限無」という、急にボケなくなるテイストの漫才を入れたりとか。これがミソですね。これも含めてベストですね。

ーーそれで最後は〇〇していくという…。

塙 : OTOTOYさん! それ言っちゃダメですって! OTOTOYさん!

土屋 : いやいや大丈夫ですよ。いまさら隠すほどのことでもないですよ(笑)。

塙 : OTOTOYさん! それはマズいですって! OTOTOYさん!

土屋 : OTOTOYさんって言いたいだけでしょ(笑)。

ーー(笑)。そうした色んなテイストのネタが入っているわけですけど。最初はいきなり下ネタから始まりますね。

塙 : “こうもん見えても”のことでしょうか?

土屋 : 下ネタというか、まあ「間違えちゃった」ということですからね。本人は“こう見えても”と言おうとしているわけですから、たまたま間違えただけで。

塙 : 学校の校門のことですよ? 僕が言ってるのは。勝手にア○ルのほうだと思ってるけど(笑)。

土屋 : ははははは!

一同 : (笑)。

塙 : それはあなたたちの心次第ですよ。

土屋 : 試されているんですね。

ーーなるほど、歌詞カードみたいに書いてあるわけじゃないから勘違いしてしまいました。

塙 : 書くとしたら学校の校門って書きますよ。

土屋 : 全然面白くなくなってるよ(笑)。

塙 : 本当は「登下校中かよ」ってツッコんでほしいのに変な意味に捉えるから(笑)。

土屋 : 意味がわからない(笑)。

ーー音だけですから、どう想像するかは聴く人次第ですね(笑)。こういうネタはその日のお客さんによってだいぶ変えているんでしょうか?

土屋 : そうですね、下ネタをまったく言わないときもありますからね。

塙 : 普段はね。でもこれを買ってくださる人は、ちょっとそういうのが好きそうだなと思って。

土屋 : そう言われると買いづらいな。

ーー公開収録では、少しのインターバルで次々とネタを披露していったので、よくこんなに集中してできるな、さすがだなと思いました。

塙 : イメージは安室奈美恵のライヴと一緒ですよね。途中で無駄なトークを挟まないで全曲歌うという。まあ安室世代なんで、我々。安室ちゃんリスペクトしてますから。

土屋 : 安室ちゃんのライヴ・スタイルだったんですね。

塙 : 安室ちゃんのライヴ・スタイルですよ。だから中津川弦(当日進行役を務めた芸人)なんて本当はいらないんですよ。安室ちゃんのライヴにあんなのいないですから。

土屋 : ははははは! いやいや、けっこう助かったでしょ。いなかったら水を飲む暇すらなかったでしょ。

塙 : あんまり間が空いちゃうと、逆に集中力がなくなっちゃうので、なるべく早くバーッと終わらせてもらったほうがよかったですね。でも音源だとランダムに聴く人もいるでしょうし、普通にネタとして聴いてくれたらいいのかなと思いますけど。ライヴを聴くというよりも、漫才を聴いてほしいという感じですね、イメージとすれば。

ーーネタを音楽の曲に置き換えると、ミュージシャンの中にはライヴでお客さんにあんまり受けなくても、自分のやりたい曲を絶対やる、というエゴを通す人もいると思うんですけど、漫才ではそういうことはないですか? 実験的なネタをやってみたりとか。

塙 : あります、あります。

土屋 : 寄席ではよくやりますね、実験は。

塙 : テレビとかDVDとかYouTubeとかで見た人が寄席にこられるじゃないですか? そのときに、実際ナマで観てくれた時にどう感じるかがポイントで。ナマで観たときに「こいつ全然やる気ないんだな」って思われても得だし、「なんか変なこと言ってるな」と思われても得だと思うんですよね。実際観ると違うんだなって思われたいなというのがあるんですよ。実際に会いにきてくれてるわけですから、そういう人をどうするかと考えると、スタンダードな漫才だけやるのもいいんですけど、「あ、寄席だとあいつこんなわけわかんないこと言ってるんだ」みたいなのがいいんじゃないかと思うんです。そればっかりだと駄目だけど。

ーー普段テレビでは見れないものを観たいという人もいますもんね。

塙 : そうです。「こんなひどい人なんだ?」とか思われても別にいいのかなって。それはそれで残れば。きてみなきゃわからない部分ってあるじゃないですか? そういう寄席で観てもらう楽しみもあるんですけど、ちゃんとネタを聴きたい人はこの音源を買ってほしいです。寄席だとこんな綺麗にやらないですから。だからちゃんとやってる音源を買ってもらわないと駄目だと思うんですよ。

ーー音楽で言うとスタジオ盤とライヴ盤の違いみたいなものですね。

塙 : そう、そう。ライヴ・ヴァージョンが好きな人っているじゃないですか? 俺嫌いなんですよ。お客さんに歌わせてるところとか、「ちゃんと歌ってくれよ!」とか思うんです。観にいった人はいいけど、音源で聴いている人はキツイよ、みたいな。

人は聴いていて気持ちいい間とか、ボケかたとかってあると思う

ーー80年代初期の頃だと、ビートたけしさんがロック・ミュージシャンとイベントで同じステージに立ったりしていたみたいですけど、そういう経験ってありますか?

塙 : まだないですね。

土屋 : もともと、我々が一緒に出てる漫才協会の師匠とかは、歌手の合間に出て漫才をやってという営業をいっぱいやってきたみたいですけどね。

塙 : 我々の大学の先輩のエレキコミックのやついいちろうさんなんかは、極めてますからね。

土屋 : 〈やついフェス〉とかね。

塙 : 僕も普通にロックとか聴くんですよ。でもイメージ的にナイツってSEKAI NO OWARIとまったく逆のイメージがあるじゃないですか?

土屋 : (笑)。

ーーイメージしたことがないのでわからないです(笑)。

塙 : なんとなく自然の流れでそうなったのか、ちょうどいいことに演歌歌手の大江裕君とけっこう仲良くなってるんですよ。唯一、ナイツがあうとしたら演歌の人たちと一緒に出ることですね。噂ではNHKの歌謡コンサートにちょっとナイツはハマってきてるみたいなんで(笑)。

土屋 : 1回しか出てないですけどね(笑)。

塙 : だから、やついさんはフェスとかやってますけど、僕らは演歌の人と一緒にやったほうがいいんじゃないかと。(土屋は)お母さんが演歌歌手ですし。

土屋 : やっぱりガッカリしますもんね、僕らがSEKAI NO OWARIとメル友だったりすると。それよりはやっぱり大江裕君のほうが。

塙 : 俺、大江裕君とメル友のほうが楽しいよ。

土屋 : そのほうが、寄席のお客さんも安心すると思います。

ーー今お話に出たように土屋さんのお母さま(津島明希)は演歌歌手をやっていらっしゃるんですよね。

塙 : 今回、お母さんのCDの売り上げ枚数を抜くのが目標ですから。

土屋 : 何枚売れたか知らないですけど(笑)。

土屋伸之

ーー普段、音楽はよく聴きますか?

土屋 : 僕は、あんまり音楽CDを買わなかったので。だから、さっきのクリアな音源を聴かせて頂いて、正直違いがそんなにわからなかったんですけど。

一同 : (笑)。

土屋 : 「あ、綺麗だな」とは思いました。普段からCDを買ったりしていればもっとわかったかもしれないですけど(笑)。元があんまりよくわからないので。僕は車の中でラジオとかでネタを聴いてたほうなんで。そういう人もいると思うので、そういう人にはオススメですね。

ーーラジオといえば、明日(10月17日) レギュラー番組の「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)に細野晴臣さんがゲストで出演するそうですが、塙さんがファンなんですよね?

塙 : そうなんですよ。兄貴がYMOのファンでその影響で。(芸人の兄・はなわではなく)4つ上に長男がいるんですけど。長男もYMO世代ではないんですけど、電気グルーヴのラジオが好きで。そこからYMOを聴くようになって細野さんを聴くようになったんです。明日初めてお会いするんですけど。

ーー細野さんから受けた影響で漫才にいかされているものってありますか。

塙 : ありますね。やっぱり漫才も音を聴かせるということで、音で楽しませることが大事なので。だからテンポとかリズムを大事にしているんですよ。細野さんが以前、テレビで言ってたのは、「音なんて音楽なんだから、なんでもいいんだよ」ということで。要するにこういう「コンコン」(机を叩きながら)っていう音でも、音楽にできるんだからって言っていて。別に正解なんてないわけですよ。そういうところからけっこう影響を受けてますね。人は聴いていて気持ちいい間とか、ボケかたとかってあると思うんですよ。だからお笑いもたぶん「音痴」がいて、ボケがすごいヘタな奴とかいるんですよ。すごいテンションでやる奴とか、「そんなにそこを立てなくてもいいのにな」とか。そういうのは、音楽からけっこうわかってきているとは思いますね。

ーーそれは土屋さんを相方にしてナイツを組んだ理由にもなっていますか?

塙 : 相方に選んだときはわからないですけど、漫才を作る上で「こういう風に言ってもらえたら嬉しいな」という風に、自分が気持ちいいように作っているんです。だから自分以外の人が作ったときはあんまり気持ちよくできないんですよね。なんかこう、“BEATが違う”みたいなことですね、イメージで言うと。… これ、全部記事にしてください。

一同 : (笑)。

ーーアーティストっぽいですね(笑)。

塙 : “刻まれたBEAT”

土屋 : OTOTOYさんなんで、ミュージシャンっぽい感じで。

塙 : 魂の… レクイエム。

土屋 : レクイエムはちょっとわからないですけど(笑)。

同じリズム、というか同じBEATで?

ーーミュージシャンは声を出すのに喉に気を遣っている人も多いですけど、ずっと喋り続けるお仕事のお2人もそういうケアをしたりするんでしょうか?

塙 : う~ん、そうですねえ…。 のど飴をなめてます(笑)。

土屋 : 普通(笑)。

塙 : 声出さないですから、そんな大きな声を。

土屋 : 音響がけっこうデカイですね。週末に大きい会場にいくと、会場が大きくて音の返りが少ないときはついつい声が張り上げて枯れたりはします。寄席とかでは全然大きい声は出さないですね。それがまあ、長年やってきた芸人の腕の見せ所みたいに言いますけど、いちばん芸歴の長い内海桂子師匠が誰よりも声デカいですからね(笑)。ギンギンに張りますから。

塙 : 普通に、社会人の人のかたがもっとデカい声出してないですか? 「おはようございます!」とか。だからあんまり変わらないかもしれないですね。だって15分だけですよ、俺たち1日で働いてるの(笑)。あとは全然喋らないですよ。

ーーそれでも毎日舞台に立っているわけですから大変だと思うのですが。年間どれくらいやっているんですか?

塙 : 年間400回くらいは出ているんですけど、まあそんなにそれは大したことじゃないですからね。

土屋 : まあ、最低限の体調管理とかはしてますけどね。

塙 : これね、ポイントとしては溜めこまないということですね、なんでも。ストレスにしても。ちょっとずつやるということです、ケアにしても。これを一気にやろうとすると駄目ですね。僕は漫才を作るじゃないですか? それで独演会が11月にあると。僕は8月くらいからもう作ってますからね、ちょっとずつ。だからそんなに負担じゃないんですよ。これが、一気に作ろうとすると、夜更かししたり朝まで起きてネタ作ろうってなるじゃないですか? そうするとだいたい体調を壊すんですよ。計算すると、1日30分くらいやれば絶対11月までにはできるんですよ。朝までとかキツイからやりたくないですもん。これが健康の秘訣です。水の流れるがごとく、毎日ちょっとずつやる。

土屋 : (笑)。

塙 : それが当たり前の生活になれば良いんです。それを、いつか時間があるときにやろうとか体調のいいときにやろうと思うから出来ないんですよ。どんなに調子が悪い日でも毎日ちょっとずつやれば、ずっと同じ体調でいけるんですよ。同じリズム、というか同じBEATで?

一同 : (笑)。

ーー我々も明けがたまで起きていたりするので身に沁みます。

塙 : どうしようもないですよ! 何やってるんですか本当に。

土屋 : いやいや、そうしなきゃいけないんでしょうから、それは(笑)。

ーー徹夜とか…。

塙 : しなくていいんですよ!

土屋 : そうもいかないんじゃないの? 編集作業が大変なんですから。

ーーありがとうございます(笑)。そうしてコツコツ作ってきたネタがこの作品にも詰まっているわけですね。ちなみに新ネタってどれくらいの頻度で作っているんですか?

塙 : 新ネタですか? どれくらいというか毎日作ってますよ。それが仕事ですから。溜めたものを年に1回独演会で発表するので、ちょっとずつ書いたものを練り上げていくんですけど。ただアイデアとかこういうものを作ろうというのは毎日やっていますね。

ーーその年に1回の独演会が11月14日(土)、15日(日)国立演芸場でおこなわれる「ナイツ独演会 顎を引いて頑張れ。」ですね。

塙 : そうです。全部新しいネタをやります。それと今年の独演会は歌を歌うんですよ。漫才じゃなくて。

土屋 : 15周年記念なので、15周年記念の歌を。

塙 : 某大物アーティスト「H」が作ってくれて。この流れだと細野さんだと思われそうですけど(笑)。

ーー土屋さんは以前Eテレの番組から作られたコンピレーション・アルバム『2355/0655 ソングBest!』で何曲か歌っていますよね。

土屋 : ああ、ありましたね。蛍原(徹・雨上がり決死隊)さんと松尾(陽介・ザブングル)さんと僕で収録するときに「だんご3兄弟」を書いた佐藤(雅彦)先生から、「これで紅白いきましょう」みたいに言われて、けっこうその気になってたんですけど、8年くらいたってますけど全然ないですね(笑)。でも親子連れのかたとかに「見てますよ」とか言われるんでよかったですね。

ーーじゃあ、歌うことには抵抗なく?

土屋 : でもライヴでやると大変ですね。1回、はなわ兄のライヴにゲストで出たときに、僕がはなわ兄プロデュースのアイドルの歌が好きで、最後に3人で歌わせてもらったんですけど、緊張して歌詞が出てこないんですよね。何回も聴いてる歌で歌詞も覚えているはずなのに、人前に出て歌うとまったく出てこなかったです。漫才と全然違うんですよね。だから独演会のときも歌詞はちょっと怖いですね。

塙 : 「浅草キッド」(ビートたけしの曲)みたいな曲になればいいですね。あれめっちゃいい曲なんですよねえ。たけしさん、テレビで何年かに1回歌うんですけど、めっちゃ恥ずかしそうに歌うんですよ(たけしの歌いかたを真似ながら)。いいんですよねあれ。ああいう感じでやりたいです。すげえ恥ずかしいけどいい歌、みたいな(笑)。

ーーOTOTOYに音楽を探しにきてナイツの漫才が配信されていることを知る人もいると思いますので、ひとことずつお願いします。ちなみにOTOTOYは音のTOYと書いてOTOTOYです。

塙 : ああ、音のTOY。そういうことなんだ。

土屋 : なるほど。「とい」って「言問通り」の「問い」じゃないんですね(笑)。じゃあこれはまさに「おもちゃ感覚」でお買い求め頂きたい音ですね、笑えるわけですから。新録の漫才音源というのはあまりない試みだと思いますので、色んなシチュエーションで楽しんで頂けたらと思います。

塙 :まだナイツの漫才を聴いたことがない人も1回これを聴いて頂くとハマっちゃうんじゃないかと思います。そこからまた漫才に興味を持ってもらいたいですね。音楽が好きな僕が作っているので、音楽が好きなかたが楽しめる漫才になっています。是非聴いてみて下さい。

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イベント情報

『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』発売記念イベント

日時 : 2015年11月11日(水)18時30分開場/19時開演 ※整理券順に入場
場所 : 音のヨーロー堂(台東区浅草1-3-6)2階イベントスペース
備考 : イベント観覧には整理券が必要となります。整理券は上記店舗にてCDをご予約頂いたお客様にお渡しします。
問いあわせ : 音のヨーロー堂(TEL:03-3843-3521)

レギュラー番組

TV
NHK Eテレ「0655」 (月)~(金)
 TBS「カイモノラボ」 (月)~(土)
KBC九州朝日放送「ナイツが発掘!HIT商品プロデュース」(月)
 テレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」 ※塙のみ、ナレーション (水)
チバテレビ「ナイツのHIT商品会議室」 (金)
 J:COMテレビ「漫才大行進ゲロゲーロ!」 (金) 

RADIO
TBSラジオ「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」(土)
ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(木)

PROFILE

ナイツ

2001年ボケの塙宣之と、ツッコミの土屋伸之で漫才コンビを結成。内海桂子の弟子として活動。2003年漫才協団(現・漫才協会)・漫才新人大賞 受賞。2008年お笑いホープ大賞THE FAINAL優勝&NHK新人演芸大賞受賞。Mー1グランプリでは2008年、2009年、2010年3年連続で決勝進出!! THE MANZAI2011準優勝。落語芸術協会、三遊亭小遊三一門として寄席でも活躍中!

ナイツ マセキ芸能社公式HP内ページ
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